作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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『アフロ田中』(2012年)
監督:松居大悟、脚本:西田征史、原作:のりつけ雅春
出演:松田翔太、佐々木希、堤下敦、田中圭、
   遠藤要、駒木根隆介、原幹恵、吹越満
幼い頃、髪型のせいでいじめられた田中は、
イジメを苦に自らアフロヘアに変身。
以来ずっとアフロヘアで通してきた。
高校をノリで“退学”して家を追い出され、
1人暮らしを始めるが何もしないでふらふら生きて、
気が付けば24歳になっていた。
ある日、高校時代の友達・井上の結婚が知らされる。
「結婚式には彼女同伴で出席しよう」と
いう約束を思い出し、焦る田中。
そんな時、隣の部屋に超美人が引っ越して来た。

ビッグコミック・スピリッツで連載中の
人気コミック「アフロ田中」シリーズを映画化。
いまだに毎週買い続けている唯一の漫画が
スピリッツなんですが、
連載当初からスキで読んでます。
松田翔太がはまり役で最高です。
他のキャストも原作のキャラに似ている事を
最優先に選んだんじゃないか?位ハマってますw。
基本バカなんだけど、根はド真面目で
人生に不器用な田中にちょっとだけ共感してしまいます。
ただ残念なのが、、、間が長過ぎる。
基本コメディーなので笑えるんですが、
登場人物の性格上、沈黙が長いのはいいとしても、
”間”で笑わせられる所を殆ど殺してしまってます。
漫画の”静止画”であるが故の個性を
そのまま持ち込み過ぎな気がします。
残念だなぁ〜、皆芸達者なのに。
☆3つ


『アポロ18』(2012年)
監督・製作:ゴンザロ・ロペス・ギャレゴ、
脚本:ブライアン・ミラー
出演:ウォーレン・クリスティ、ロイド・オーウェン
   ライアン・ロビンス
人間を月へと送るアポロ計画は1961年に始まり、
17号をもって終結した。
しかし、これまで秘匿されてきた極秘の記録フィルムは、
公式には存在しない幻のアポロ18号の存在を捉えていた。
彼らはロケットで月面に着陸するが、
そこで“衝撃的な事件“が。

極秘に撮影された記録フィルムが発見され、
公的には存在しないはずのアポロ18号が
月面へと着陸したことを示すものだった・・・体で、
物語が進行して行く”ブレア・ウィッチ・プロジェクト”
形式(?)の作品です。
同じ宇宙モノで『アルマズ・プロジェクト』がありましたが、
テイストは殆ど一緒で、ヒネリが無さ過ぎます。
ただ、NASAの本物の映像が沢山使われているので
一瞬「おっ!」と思ったりもしますが、
突っ込み所も満載です。
まあ、1時間ちょいの短い作品なので
”それなり”に楽しめますね。
☆2つ


『Drive』(2012年)
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本:ホセイン・アミニ、原作:ジェームズ・サリス
出演:ライアン・ゴズリング、 キャリー・マリガン、
   ブライアン・クランストン、ロン・パールマン、
   クリスティーナ・ヘンドリックス
天才的なドライビングテクニックを
持つ寡黙な“ドライバー”は、
昼は映画のカースタントマン、
夜は強盗の逃走を請け負う
運転手というふたつの顔を持っていた。
家族も友人もいない孤独なドライバーは、
ある晩同じアパートに暮らすアイリーンと
偶然エレベーターで乗り合わせ一目で恋に落ちる。
不器用ながらも次第に距離を縮めていくふたりだったが、
ある日、アイリーンの夫
スタンダードが服役を終え戻ってくる。

映像の質感はちょっと懐かしいというか、
70・80年代の匂いがします。
そしてクールでバイオレンス!
寡黙で冷静で冷酷(?)な主人公が一目惚れの
若い人妻とその息子にまで愛を注ごうとする・・・、
結果は最初から分かってるんですw。
それも含めた”悲しさ”がカッコいいっていう価値観が
現在に受け入れられるのか?
評論家には大好評みたいですw。
主人公の描き方に”ブレ”がないのがいいです。
スタイリッシュ・・・とはちと違う意味で
「カッコいい映画」です。
☆4つ


『ジョン・カーター(John Carter)』(2012年)
監督:アンドリュー・スタントン
原作:エドガー・ライス・バローズ『火星のプリンセス』
出演:テイラー・キッチュ、リン・コリンズ、
   サマンサ・モートン、ウィレム・デフォー、
   トーマス・ヘイデン・チャーチ
1881年、エドガーは叔父ジョン・カーターから
急を知らせる電報を受け取り駆けつけるが、
すでに叔父は帰らぬ人となっていた。
莫大な遺産と共にエドガーに遺された一冊の日記には
驚くべき秘密が記されていた。
13年前、南北戦争に従軍した元騎兵隊のカーターは
謎の男に襲われアリゾナの洞窟から
未知の惑星バルスーム(火星)へ瞬間移動する。
そこは戦争と陰謀によって滅亡の危機に瀕した星だった。

アバターやスター・ウォーズ誕生に大きな影響を与えた
1912年発表の傑作小説「火星のプリンセス」を原作に、
『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』で
2度のアカデミー賞長編アニメ賞に輝く
アンドリュー・スタントン監督の初実写作品です。
ファンタジー物がちょっと苦手な私ですが
『スター・ウォーズ』に影響を与えたとなると
これは要チェックです。
まず設定がぶっ飛んでますよね?
南北戦争の騎兵隊員が火星で勇者になるってw。
火星の直径は地球の半分ほどで質量は地球の約1/10、
よって地表での重力の強さは地球の40%。
故に火星で地球人は”スーパーマン”です!
4・50メートルはジャンプ出来ます。
実際には火星の大気は希薄で地球の約0.75%ですが、
そこは”地球と同じように大気がある”って事にしますw。
それ以外は・・・よく出来てると思うのですが、
評判は賛否両論だった様です。
確かにオタク世代にも家族連れにもウケないかも。
ターゲットがハッキリしない感は否めません。
2億5000万ドル掛けた
「ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作」としては
”失敗作”かもしれませんが、私は楽しめました。
☆4つ

拍手[4回]

『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2011年)
監督:ガイ・リッチー、原作:アーサー・コナン・ドイル
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、
   ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、
   ケリー・ライリー
欧州各地で起こる連続爆破事件を調査中のホームズは、
結婚式を明日に控えたワトソンを連れてクラブを訪れる。
そこでホームズは、爆破事件のヒントを求めて
ジプシーのシムを訪ねるが彼女は姿を消してしまう。
翌日、無事に結婚式を挙げたワトソンだが、
新婚旅行で何者かに襲われホームズに助けられる。
爆破事件の首謀者・モリアーティ教授が
自分たちを狙っていると知ったワトソンは、
ホームズと共に事件解決に乗り出す事に。

2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編です。
演出で特徴的なのは、今から起す行動やアクションを
先にフラッシュバック(スローモーション)で見せてから
実際のアクションを見せる技法。
毎回そうなので若干お話の流れが悪くなりますが、
アクションをメインに見せたいという意図なら
それはそれでいいのかもしれませんね。
探偵小説原作ならではの推理や謎解きは
殆どありませんが、
「あ〜、アレがこう繋がってたんだ」的な
伏線の張り方はよく出来ていたと思います。
『アイアンマン』(の設定)が嫌いな私ですが、
このシリーズのロバート・ダウニー・Jrはいいですね。
個人的には前作より面白かったです。
☆4つ


『宇宙人ポール(Paul)』(2011年)
監督:グレッグ・モットーラ
脚本:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、
   セス・ローゲン、クリステン・ウィグ 、
   シガーニー・ウィーバー
1947年、ワイオミング州に怪しい飛行物体が落下した。
そして60年後、イギリス人のSF作家クライヴと
イラストレーターのグレアムは、
アメリカ・サンディエゴで開催される、
世界中のマニアが集うコミコンに参加。
その後2人は長年の夢だった
アメリカのUFOスポット巡りに出発する。
“エリア51”付近を車で走行中、
ひょんなことから宇宙人ポールと遭遇し、
成り行きで車に乗せる事に。
ポールと名乗るこの宇宙人は、
囚われていた政府の施設から逃げ出したと言う。
一方、そんな彼らを追う一台の車が・・・。

政府機関の裏をかいてエイリアンを故郷の星に帰すという
基本的なお話の流れは「E.T.」とほぼ同じなのですが、
秀逸なのが宇宙人のポールのキャラクターです。
60年も地球にいたおかげで、
スラング混じりの英語はバリバリで
下品なジョークは連発するしタバコもマリワナも吸うなど、
言ってみればタチの悪いアメリカ人そのものですw。
そして、「未知との遭遇」「インディー・ジョーンズ」
「スター・ウォーズ」などの
ハリウッドSF・冒険映画へのオマージュが
随所に散りばめられていて、
制作者の愛情を感じます。
最後に顔を見せる政府機関のボスが”あの人”ってw。
最高に楽しめましたわ。
☆4つ半


『恋の罪』(2011年)
監督・脚本:園子温
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、町田マリー
   児嶋一哉(アンジャッシュ)、津田寛治
殺人課の刑事・吉田和子は、
ラブホテルで浮気の最中に呼び出され、
渋谷区円山町の殺人現場に向かう。
そこにはマネキンと接合された無惨な女性の死体が。
彼女は私的な興味を覚えながら捜査を進めていく。
専業主婦のいずみは夫にベストセラー作家を持ち
安定した静かな生活を送りながらも、
寂しさと虚しさを感じていた。
ある日、近くのスーパーでアルバイトを始めた彼女は、
スーツ姿の女性が話しかけられる。

1990年代、渋谷区円山町ラブホテル街で起きた
実在の殺人事件からインスパイアされた作品。
何とな〜く覚えてるなぁその事件。。。
水野美紀・冨樫真・神楽坂恵、
3人の体当たりの演技が半端ないっす。
そして描かれる世界は・・・
「悪趣味なエロ描写と狂気に満ちた世界」
まともな人には決してお勧めは出来ませんが、
結構面白かったんですよねぇ。
平穏な世界と狂気の世界、案外背中合わせなのかも。
マーラーの交響曲5番が印象的です。
デビッド・リンチの『ブルーベルベット』を思い出しました。
どんよりしたい方は是非!
でも、意外と”後味”は悪くないんです。
☆3つ半


『第7鉱区(SECTOR7)』(2011年)
監督:キム・ジフン、脚本:キム・フィ、ユン・ジェギュン
出演:ハ・ジウォン、アン・ソギ、オ・ジホ
九州の西に位置する東シナ海の第7鉱区にて、
韓国チームによって石油のボーリングが行われていたが
なかなか成果が出なかった。
しかし、過去に第7鉱区で父を亡くしたヘジュンは、
ここに石油があると確信していた。
ある時、ヘジュンの後輩が事故死してしまう。
続いて生態研究員や医療担当官も謎の死を遂げる。
状況を調査していたヘジュンは
得体の知れない生物が船内にいる事に気付く。
船員たちは武器を手にその生物に立ち向かうが・・・。

他のDVDの新作紹介で見て「おっ、面白そう!」と思い
借りてきたのですが・・・残念な仕上がりに。
海洋アクションSF作品です。
映像とかは頑張ってると思います。
3Dとして作られているので
そっちだったら楽しめるのかも。
簡単に言えば「設定と脚本が甘い」です。
暇つぶしにはなったかな?w
☆2つ

拍手[3回]

昨日はお休みだったので
銀座へ映画を観に行って来ました。
『バイオハザードV リトリビューション』


大好きなシリーズですが、
今回初めての3D作品。
3D作品としてはお勧めできます。
逆に2DやDVDになってから家で観るっていうのは
意味が無い・・・ってか、
正直、ストーリの”内容の無さ”は
シリーズ中最高ですね。
いや、悪口じゃないですよw
設定上、3作目以降はかなり無理がありましたからね。
アクション以外は期待しないで下さい。

普段あまり行かない銀座、
折角なので普段は”絶対”に入らない
某ブティックへ・・・

服は兎も角、これは・・・


オーディオ屋かいな!
手前のメインのパンツが邪魔!w
はい、音楽バカです♪

拍手[1回]

『ワイルド7』(2011年)
監督:羽住英一郎、原作:望月三起也
脚本:深沢正樹、音楽:川井憲次
出演:瑛太、椎名桔平、丸山隆平、阿部力、宇梶剛士、
   平山祐介、松本実、要潤、本仮屋ユイカ、
   中原丈雄、吉田鋼太郎、深田恭子、中井貴一
警視庁の草波警視正によって組織された「ワイルド7」。
彼らは凶悪犯を処刑する権限を与えられた
超法規的警察組織だ。
銀行強盗犯を追っていたワイルド7メンバーの飛葉大陸が
犯人を処刑しようとしたところ、
謎のライダーが犯人をライフルで射殺し走り去った。
そのライダーを追った飛葉は本間ユキという女性と出会い、
彼女を愛し始める。
そんな中ウイルステロが起こりワイルド7が出動。
黒幕を確保した時ユキが姿を現す。

原作の漫画が『週刊少年キング』に連載されていたのが
1969年から79年・・・ふぅw。
私の周りでも結構人気だった気がしますが、
”漫画禁止”だった私は読んでないです。
「法律で裁けない犯罪者はその場で処刑してしまうべき」
”必殺・仕事人”現代版?w
こうゆう設定はその後も時々登場しますね。
地下鉄サリン事件など、
日本でもテロ犯罪が起こりうる時代ではありますが、
何だか70年代に想像していた”犯罪”と
現代における”それ”には根本的な違いがあって
そのギャップに若干違和感を覚えてしまいました。
特に欠点がある訳でもないんだけど
ちょっと残念。
☆3つ半


『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年)
監督:デヴィッド・フィンチャー
原作:スティーグ・ラーソン
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、
   クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド
雑誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルは
実業家の不正を暴くが、逆に名誉毀損で有罪判決を受ける。
そんな中、かつての経済界の大物一族の長
ヘンリックがある依頼をする。
40年前に起きた、彼が最も愛情をかけていた16歳の娘
ハリエットの失踪事件の謎を解く事だ。
やがて彼の助手として情報収集能力に長けた
天才的ハッカーの“ドラゴン・タトゥーの女”、
リスベットが加わる。
そして2人は、一族の忌まわしい過去を知る事になる。

スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化した
スウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」を
「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」の
デビッド・フィンチャー監督がハリウッドリメイクした
ミステリーサスペンス・・・です。
スウェーデン版も以前見ました。
ストーリーの本筋は殆ど変更されていません。
(エンディングがちょっとだけ違う)
そしてスウェーデン版同様・・・長いですw。
お話のあらすじだけ知りたいなら最初の1時間と
最後の30分を見れば充分ですが、
全部見てもちゃんと楽しめます。
話題となった”えぐい描写”もこれまた
登場人物の内面を描くのに必要であった気がします。
ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラの演技が見事!
☆4つ半


『リアル・スティール』(2011年)
監督:ショーン・レヴィ、原作:リチャード・マシスン
出演:ヒュー・ジャックマン、ダコタ・ゴヨ、
   エヴァンジェリン・リリー、アンソニー・マッキー
2020年、ボクシングは生身の人間ではなく
高性能のロボットたちが闘う競技になっていた。
元ボクサーのチャーリーは
ロボットの賭け試合などで生計を立てていた。
ある日、かつての恋人が亡くなり、
その息子・マックスがチャーリーの元にやって来る。
部品を盗むために忍び込んだゴミ捨て場で
マックスはATOMという旧型ロボットを見つけ
家に持ち帰ってきた。
マックスはATOMをチューンナップし試合に出場する事に。

父と息子が旅を続けて行く中で
心を通わせていく様を描いた
「昔ながらのアメリカン」な作品です。
少し先の未来が舞台なのに何となく懐かしい感じ。
ロボット同士の格闘シーンは迫力満点です。
で、お話は予定調和で先が分かっちゃいますが、
それでいいんだと思います。
「ATOM」って名前は大丈夫?とも思いましたが、
ちょいちょい日本に対するリスペクトが見え隠れするので
問題ないのでしょうw。
☆4つ


『J・エドガー』(2012年)
監督・音楽:クリント・イーストウッド
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、
   アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス
FBI初代長官として、アメリカの秘密を握ってきた男、
J・エドガー・フーバー。
彼は自分の業績を回顧録に残そうと考え、
自らのキャリアについて語り始める。
1919年、当時の司法長官の家が
爆弾テロ事件の捜査で注目された彼は、
FBIの前身である司法省捜査局の長官代行となる。
独善的な彼には批判も多かったが、
彼は成果を挙げ続けた。
そんな彼を支えたのは生涯彼の右腕であったトルソン副長官と
秘書のヘレン、そして母親のアニーだった。

回顧録の作成中の”現在”と、FBI創設時の”過去”からを
行ったり来たりしながら、
歴代の大統領さえ手出しできない
強大な権力を築き上げていった
J・エドガー・フーバーを描いていきます。
・・・かなり”淡々”と。
普通、映画やドラマではテンポ感がぐっと早くなったり
止まったりする事でメリハリが生まれ、
人の心を揺さぶるものですが、
場面は変われどBPMが一定で強弱も殆どないまま
映画は進んでいきます。
実は、、、返却期限まで時間が無かったので
2倍速で見ちゃったんですけど(汗)、
全く違和感なく見終えてしまいました。
どーかなぁ、、、
好き嫌いがはっきり分かれそうな作品ですね。
☆3つ半

拍手[4回]

『監督失格』(2011年)
監督・原案:平野勝之
製作総指揮:庵野秀明、音楽:矢野顕子
出演:林由美香、平野勝之、小栗冨美代
生涯200本以上の映画に出演し、
35歳の誕生日前日に亡くなった伝説の女優・林由美香。
1996年、映画監督の平野勝之は
当時恋愛関係にあった彼女と共に、
東京から北海道への自転車旅行に挑戦する。
最初の1週間は旅のあまりの過酷さに
毎日泣き続けていた由美香だったが、
ついに礼文島に到着する。
その後、恋人同士の関係は解消したものの、
彼女の死の直前まで友人としての関係は続いていた。

前半は自転車旅行のドキュメンタリ−映画
『由美香』を再編集したもの。
後半は由美香さんが亡くなった日と、
その後の映像が中心になっています。
ドキュメンタリーを撮る監督としての自分と
一人の男性として揺れ動く感情を抑える事が出来ない男。
カメラの前でも躊躇なく泣き・怒り・ふてくされる・
つぶれるまで酔っ払う自由奔放な女。
そんな男女のドキュメンタリーです。
☆4つ


『探偵はBARにいる』(2011年)
監督:橋本一、脚本:古沢良太・須藤泰司
原作:東直己『バーにかかってきた電話』
出演:大泉洋、松田龍平、小雪
   西田敏行、高嶋政伸
札幌の歓楽街ススキノで活躍する探偵のもとに、
コンドウキョウコと名乗るナゾの女から
「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」という
依頼が舞い込む。簡単な依頼のはずが、
探偵はその直後に命を狙われ、
不可解な事件に巻き込まれていく。

ハードボイルド・・・なんですかね?w
普段は軽妙でコミカルな役を演じる事が多い大泉洋が
ハードなアクションやクールな側面を見せています。
(勿論、コミカルなシーンもありますが)
相棒役の松田龍平がいい味出してますね。
ただ、若干演出や脚本が単調な気もしますが、
事件の顛末が”ああ”なので作品がギュッと
引き締まって良かったなと。
続編も決まっているらしいので
次回作で更に良くなる事を期待して・・・
☆3つ半


『ノルウェイの森』(2010年)
監督・脚本:トラン・アン・ユン
原作:村上春樹、音楽:ジョニー・グリーンウッド
出演:松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子、玉山鉄二、
   糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏
親友・キズキを自殺で失ったワタナべは、
東京で大学生活を送り始める。
ある日ワタナベは偶然にキズキの恋人だった直子と出会い、
毎週直子と東京の街を散歩するようになる。
しかし、直子の20歳の誕生日、
精神的に不安定になった直子と夜を共にする。
それ以来、ワタナベは直子と連絡がとれなくなってしまう。
さらに喪失感が深まり心を病んだ直子は、
京都の療養施設に入所していたのだ。
直子に会いたくても会えない状況の中で、
ワタナベは大学で出会った不思議な魅力を持つ女の子
緑にも惹かれていく。

累計発行部数1000万部を超えた「超ベストセラー」です。
私、読んでませんw。
映像(ロケーション)・音楽・役者、
全て素晴らしかったです。
特に印象的だったのが直子が入所していた
京都の診療所の周りの風景。
美しい自然からは時にその”圧倒的な存在感と美”故の
”狂気”を感じる事があります。
直子が壊れて行く様とその風景が相まって
人間の脆さがより表現されていた様に思います。
そのシーンで流れていた音楽も
狂気に溢れたストリングスアンサンブルで
かなりインパクトがありました。
ちょっと残念だったのは尺の関係で
登場人物全てを描ききる事が出来ていない点。
永沢とハツミのエピソードがかなりカットされていて
イマイチ魅力的に見えなかったかな。
まあ、原作が長いので仕方ないですね。
ちょい役で糸井重里、細野晴臣、高橋幸宏の
三氏が出てくる所は思わずニヤッとしてしまいました。
1960年代の時代の”気分”が良く描かれた
良作ではないでしょうか?
☆4つ半

拍手[4回]

『ペーパー・チェイス(The Paper Chase)』(1973年)
監督:ジェームズ・ブリッジス、音楽:ジョン・ウィリアムス
出演:ティモシー・ボトムズ、リンゼイ・ワグナー、
   ジョン・ハウスマン

ここを良い成績で卒業することが競争社会で
バラ色の出世コースを歩むことが約束されている
ハーバードロースクール。
理想に燃えて入学したハートに立ちはだかる難関は、
厳格で尊大な名物教授キングスフィールド。
彼に気に入られるために友人たちと勉強会を始めた。
しかし町で偶然出会った美女スーザンと恋に落ちたハートは
「勉学のためには恋愛はいらない」という
学友たちの忠告に反して彼女に夢中になるが、
彼女はあの鉄面皮のキングスフィールド教授の娘…。

2・3日前の深夜にTVで放送されましたが、
実は学生の時にも一度TVで見てました。
世界最難関のハーバード大学ロースクールを舞台に、
多感な青春の悩みと喜びをきめ繊細に描いた青春映画。
派手なアクションもなければ大した事件も起こりません。
ただ学生が猛勉強したり悩んだりして成長して行く様を
見せて行くだけなんですが、
そもそも大学ってそうゆう所ですよね?w
一浪させてもらって入った大学(建築学科)でしたが、
何だか違和感を感じていた時にこの映画を観て
ちょっとだけやる気が出たのを憶えています。
結局・・・大して勉強もしなかったし
結果、建築とは全く関係ない仕事をしてるんですけどね
20年振りでしたが、やっぱり今回もまた
「もっと頑張ろう」っていう気持ちになりました。

ちょっと古いフィルムの質感と彩度が低めで
全体的に氷の様な映像が素敵。
そして小学生の時に大好きで見ていたアメリカのTVドラマ、
「地上最強の美女!バイオニック・ジェミー」の主演、
リンゼイ・ワグナーが出て〼!これまた・・・いい!
(『600万ドルの男』の方が先でしたね)
今回発見だったのは音楽が・・・
アカデミー賞5回(作曲賞4回・編曲賞1回)、
アカデミー賞ノミネート45回の巨匠、
ジョン・ウィリアムスだった事w。

懐古主義って訳じゃないんですが、
昔の映画って・・・いいですよね♡

拍手[5回]

『モテキ』(2011年)
監督・脚本:大根仁、原作:久保ミツロウ
出演:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、
   仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー
藤本幸世は1年前にやってきた“モテキ”の後も金もなく、
夢もなく、恋することも忘れた孤独な日々を送っていた。
派遣社員を卒業するべく、一念発起して
話題のニュースサイト・ナタリーの面接を受けた幸世は
墨田のお情けで入社させてもらい、
好きなサブカルの世界で働ける喜びを感じながら
ライターの仕事を覚えていく。
そんな幸世に突然、“セカンド・モテキ”が訪れるが……。

劇場に観に行った知人から「変な映画」と聞いていましたが、
まあ確かにちょっと変わってますけどw。
ミュージカルではないけれど、
主人公の心境に合わせた曲が流れ、
踊ったりカラオケのバックに流れる映像みたいになったり♪
マシンガンの如く早口で語られる妄想や心の声が
観客を引き込みます。
そして・・・長澤まさみちゃんがかわいいw。
結局、今一つ何を考えているのかが掴めないのですが、
”ロジック”では割り切れないのが女の子の気持ち、
それでいいのでしょう。
在日ファンク、TOKYO NO.1 SOUL SET、ナキミソ、
N'夙川BOYS、女王蜂などの演奏シーンもあり、
劇中では26曲の音楽が使われています。
音楽好きにも大変楽しめる作品ですね。
☆4つ


『ミッション:8ミニッツ』(2011年)
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン、
   ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
シカゴ行きの通勤電車の中で目を覚ましたコルター。
目の前には見知らぬ女性がいた。
しかも、鏡に映る自分の顔にも全く覚えがなく、
知らない男の身分証明書を携帯している。
コルターが混乱していると、乗っていた乗車が大爆発した。
目を覚ました時、コルターは
自分が驚くべきミッションに参加していることを知る。
爆発テロで死亡した男の死の直前8分間の意識に入り込み、
テロの犯人の正体を暴けと言うのだ。

”タイムトラベル”ではなく
“ソースコード”というプログラムを使って
死者の死ぬ直前8分間の意識に何度もアクセスし、
同じ状況を繰り返しながら徐々に犯人を暴いていく。。。
よーーーく考えてみると”矛盾”も沢山あるんですが、
お話がシンプルなのと上映時間が93分と短く、
中だるみする事無くお話が進んでいきながらラストで納得!
「コンパクトな良作」と言った感じでしょうか?w
面白いですよ♪
☆4つ


『カウボーイ&エイリアン』(2011年)
監督:ジョン・ファヴロー
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、
   スティーヴン・スピルバーグ
出演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、
   オリヴィア・ワイルド、サム・ロックウェル
19世紀末の西部アリゾナ。一人の男が荒野で目を覚ます。
男は記憶を失い自分が誰かもわからない。
しかも腕には奇妙な腕輪がはめられていた。
彼は町にたどり着くが
そこはダ牧場主ラーハイドに支配されていた。
その夜、夜空に謎の飛行物体が現れ町の住民たちを連れ去る。
それに対抗できたのは男の腕輪の武器だけだった。
さらわれた町の人々を救いそして自分の記憶を取り戻すため、
男は侵略者たちを追う。

”エイリアン”と色々と”くっつけて”みる映画界ですがw、
(プレデターとかアバターとかw)
遂に”カウボーイ”との”コラボですw。
しかし…この作品「純然たる西部劇」なのが”キモ”なんです。
勿論エイリアンが登場するからには
レーザービーム・宇宙船も登場します。が、
凄腕ガンマン・謎の美女・残酷な町の権力者・インディアン、
最初は敵対していたそれぞれが
”共通の敵=エイリアン”に立ち向かい一致団結、
攫われた人々を奪還する。
個々の人間ドラマも適度に散りばめられ、
有り得ない”キャスティング”ながら自然に観られます。
なかなかいい”コラボ”でしたw。
☆4つ半

拍手[5回]

『コンテイジョン』(2011年)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、
   ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、
   グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット
香港出張からミネソタの自宅に帰って来たベス・エムホフが
謎の疾病で急死した。
やがて彼女の幼い息子も同じ症状で死亡、
ベスの他にも・香港・ロンドン・東京などの各都市で
同じ症例での死亡者が発生し死者はどんどん増えていった。
報告を受けた世界保健機関や疾病予防管理管理センターは
直ちにその病気の調査に乗り出す。
しかし感染の広がりは抑えられず、
人々の間にはウイルスと共に恐怖心も蔓延していく。

未知のウィルスが世界中に広がりパンデミックを起し
その予防ワクチンが開発されて・・・、的なお話です。
そんなに目新しい題材ではないですが、
クールな映像と演出で淡々とストーリーは進みます。
その方がドキュメンタリー的に観客に伝わって
リアリティーのある”恐怖”を描きたかったのでしょう。
なので、超豪華なキャストの割には”地味”ですw。
ですが、幾つかのストーリーが同時進行していき
全体としては厚みのある作品に仕上がっています。
しかし、派生する要素があまりに多くて
全てを描ききれていないのが少々残念です。
名作『アウトブレイク』を超えるのは難しい様です。
☆3つ半


『DEVIL』(2010年)
原案・制作:M・ナイト・シャマラン
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
出演:クリス・メッシーナ、ボキーム・ウッドバイ、
   ジェフリー・エアンド、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、
   ジェニー・オハラ、ローガン・マーシャル=グリーンン
ある日、一人の男性が高層ビルの屋上から転落死した。
ちょうどその頃、5人の男女が
そのビルのエレベーターに乗り合わせていた。
だがエレベーターは急停止し外界との連絡はとれず。
そして、室内の照明が消え再び灯りが点いた時、
若い女性の背中が何者かによって斬りつけられた事が分かり、
このエレベーター内に犯人が居ると疑心暗鬼になる5人。
しかし、再び停電になった時一人が殺された。
防犯カメラで一部始終を見ていた警備員は
警察から刑事を呼びだし事態の収束に当たろうとしていた。

『シックスセンス』のM・ナイト・シャマラン絡みですから、
例によって「えっ!そーだったの?」モノですが、
タイトルからしてネタバレしまくっているのはご愛嬌。
新人監督を育成するプログラムの一環でもあるので
まあ、温かい目で見てあげて下さい。
とは言え、それなりに楽しめてしまいました。
「誰がデビルなのか?」は一応最後まで分かりませんしね。
☆3つ


『アンダルシア 女神の報復』(2011年)
監督:西谷弘、脚本:池上純哉
出演:織田裕二、黒木メイサ、戸田恵梨香、
   福山雅治、伊藤英明、谷原章介
スペイン北部の小国で遺体が発見された日本人の投資家、
川島についての調査の為スペインに向かった外交官黒田康作。
第1発見者の新藤結花は何かに脅えて多くを語らず、
インターポール捜査官の神足誠は捜査情報を隠そうとする。
結花保護のために3人はバルセロナ日本領事館に向かうも、
謎のグループより襲撃を受ける。
事件にマネーロンダリングの影を確信した黒田は調査を進め
アンダルシアへ向かう。

『アマルフィ 女神の報酬』の続編です。
最終興行収入は前作の半分位だったそうですが、
私はこっちの方が面白かったです。
最後に「えぇ〜!そーだったのー?」て言っちゃたからw。
意外にも”プチロマンス”風?なシーンがあったりします。
そして、黒木メイサちゃんはスッピンでもカワユス!w
一番驚いた・と言うか関心したのは伊藤英明の演技。
ちょっと前に「救命救急24時」の再放送を見ていたので、
当時の”初々しい演技”と比較すると数段成長していますね。
(そりゃそーかw)
想像以上に楽しめました。
☆4つ


『マネーボール(Moneyball)』(2011年)
原作:マイケル・ルイス、監督:ベネット・ミラー
脚本:スティーブン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、
   フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラット
ビリー・ビーンは、プロ野球選手から球団のフロントに転身し
若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。
しかし、チームは低迷し貧乏球団のため
優秀で高い選手は雇えないという最悪の状態に。
そんな時、データ分析が得意なピーター・ブランドに出会い、
“低予算でいかに強いチームを作り上げるか”
を追求したマネーボール理論を作り上げる。
球界の伝統を重んじる古株のスカウトマン・
選手・アート・監督らの反発を買いながらも、
信念のもと独自のマネジメントを強行していくビリー。
すると、徐々にその成果が・・・。

監督には当初デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』、
その後スティーヴン・ソダーバーグの名が上がり、
結局ベネット・ミラー『カポーティ』に。
なるほど、、、デヴィッド・フランケルならよりポップに、
ソダーバーグならよりクールな作品になったかも。
『シンドラーのリスト』のスティーブン・ザイリアンと
『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが
脚本を担当した事もあり、
ツボを押さえた結果”ほぼドキュメンタリー”と言ってもいい
リアルな作品に仕上がってます。
また、CGが殆ど無く自然光を上手に捉えた映像が
”映画を観ている”という原始の記憶を呼び起こしてくれる、
そんな作品です。
「マネーボール理論」そのものに関しては
様々なご意見があるでしょう。
まあ、それはそれで・・・(どーでもいい)。
☆4つ半

拍手[3回]

『トランスフォーマー/Dark of the Moon』(2011年)
監督:マイケル・ベイ、
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:シャイア・ラブーフ、ジョン・マルコヴィッチ、
   ジョン・タトゥーロ、パトリック・デンプシー、
   ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
1969年7月20日、月面着陸に成功したアポロ11号の
アームストロング船長とオルドリン操縦士は
人類で初めて月に降り立った。
全世界が注目したこの歴史的偉業の陰で
米国政府とNASAはある事実をひた隠しにしていた。
その事実とは、宇宙の遥か彼方からやってきた
未知の金属生命体であるトランスフォーマーたちの
地球侵略の足がかりとなる宇宙船が
月の裏側に不時着していたということだった……。
現代のアメリカ・シカゴ。
社会人となったサムの周囲で異変が再び始まる。

シリーズの完結編です。
過去の2作は映像は凄いけど、
物語的に全く共感出来ずでした。が、
今回はかなり”マシ”ですw。
”いいロボットとわるいロボットが地球で喧嘩する”
という基本構造は何も変わっていません。
今回は”悪い人間”も出て来て、
多少”必然性”みたいなものが増して
物語に違和感なく入り込めた。
ただ・・・転送装置を使って毋星を地球まで運んで
地球人60億人に修理させようと企む・・・
リアリティーゼロでしょ!w
でもいいんです!CGシーンは更なる進化を遂げ
もうその迫力たるや説明するのも”逆に”億劫になります。
主人公の恋人役が降板したのは大人の事情なんですかね?
結構好きだったんだけどなぁ。
まあ、一見の価値はあると思います。
☆4つ


『星を追う子ども』(2011年)
監督・脚本:新海誠、作画監督:西村貴世
音楽:天門、アフレコ演出:三ツ矢雄二
声優:金元寿子、入野自由、井上和彦、
   折笠富美子、島本須美
アスナは山の上で一人鉱石ラジオを聞くのが好きだった。
父は他界し医者の母親はいつも夜遅くまで帰ってこない。
ある日、彼女は山でケモノに襲われたところを
シュンという少年に助けられる。
はじめて秘密のラジオを共有できる仲間が出来たが、
彼は数日後に忽然と姿を消し
川縁で遺体として発見される。
アガルタという遠い所から来たという
シュンの手掛かりを探すため、
彼女は新任教師のモリサキから話しを聞く。
その後、彼女の元にシュンとそっくりの少年が現れる。

”知る人ぞ知る”アニメ作家の新海誠作品。
2002年に”たった一人で”制作した
『ほしのこえ』で東京国際アニメフェア一般公募部門の
優秀賞を獲った事で有名になった監督です。
その作風はあまりアニメ的ではない映像表現、
例えば風景をゆっくりパンしながら美しい音楽をバックに
独り言のモノローグが語られるといった
”サウンドノベル”に近いものです。
今までの作品の全体的な世界観は嫌いじゃないんですが、
今作は・・・ダメですね。
何だか”出来の悪いジブリ作品”みたいな感じです。
映像や演出の緻密さもないし、
登場人物の設定の甘さとか個々の行動の一貫性のなさが
全く共感出来ないドラマにしてしまっています。
それと、音楽が全編メロディアス過ぎて胸焼けがします。
いや、どれもいい曲なんですよ。
でもそれだけで埋め尽くされていては
物語にテンポや抑揚がつきませんからねぇ。
う〜ん、かなり残念な仕上がりです。
☆1つ


『モールス(Let Me In)』(2010年)
監督・脚本:マット・リーヴス
出演:クロエ・グレース・モレッツ、
   コディ・スミット=マクフィー、
   リチャード・ジェンキンス、イライアス・コティーズ
舞台は雪に閉ざされた田舎町。
学校でのいじめに悩む孤独な少年・オーウェンは、
ある日隣家に引っ越して来た少女・アビーと知り合う。
オーウェンは自分と同じように孤独を抱えるアビーの
ミステリアスな魅力に惹かれ
何度か会ううちに2人は仲良くなり、
壁越しにモールス信号で合図を送りあうようになる。
しかし時を同じくして町では
残酷な連続猟奇殺人事件が起きていた。

『ぼくのエリ 200歳の少女』のリメイク(英語化)版です。
その作品は観てませんが、幾つか賞を取っている様です。
さてこの映画、切ないですが”えげつない”ですw。
雪に閉ざされた小さな街の佇まいと、
謎の少女の醸し出す雰囲気が美しい。
私の嫌いな『キック・アス』で大暴れしていた
クロエ・グレース・モレッツの才能は本物です。
まあ”別の意味”でこの作品でも時々大暴れはしますがw。
ミステリアスな少女を完璧に演じています。
猟奇殺人の謎と少年少女の結末は・・・?
夜中に一人でこっそり観る事をオススメします。
☆3つ半

拍手[5回]

『SUPER8』(2011年)
監督・脚本・製作:J・J・エイブラムス、
製作:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、
   カイル・チャンドラー、ロン・エルダード
1979年。オハイオの小さな町に住む14歳のジョーは、
仲間たちとの8mm映画作りに没頭していた。
ある日、真夜中に家を抜け出し
駅に忍び込んで撮影をしていた彼らは、
貨物列車が脱線・炎上する大事故を目撃してしまう。
まもなく町に大挙してやってきたのは武装した空軍関係者。
あの列車で空軍は極秘裏に“なにか”を運んでいたのだ。
やがて町では飼い犬が姿を消し、
車のエンジンのみが盗まれるなど不可解な事件が続発。

監督がJ・J・エイブラムス、
プロデューサーとしては数々の話題作を手掛け
(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、
 『M:i: III』、『クローバーフィールド』)
きっと才能のある人なんだと思います。
が、この作品では監督・脚本・製作を、
更に自ら青春時代に熱中した”8mm映画作り”と
SFファンタジーをモチーフにしている事から
想いの丈全てを注ぎ込んでいると思われます。
その”気持ち”は良く分かるし、決して”駄作”ではありません。
が、映画作りに熱中した事のない観客には
今一つ伝わり難い気がします。
70年代のブリキ工場で栄えたアメリカの田舎町が舞台で
(古き良き”アメリカ”)
少年・少女と宇宙人、そしてプロデューサーがスピルバーグ
・・・とくれば、
誰もが「21世紀版”E.T”」を求めてしまうでしょう。
その前評判と中身のギャップからか、
公開当時から批判が多かったですよね?
まあ・・・仕方ないですな。
子役の演技は上手だったし見て損はないと思いますが、
如何でしょうか?
☆3つ


『100000年後の安全(Into Eternity)』(2010年)
監督:マイケル・マドセン
製作:リーゼ・レンゼー・ミューラー

2020年の運用開始を目指し、
フィンランドのオルキルオトに建設中の
高レベル放射性廃棄物最終処分所“オンカロ”。
それは、安全な状態になるまで10万年間かかると言われる
高レベル放射性廃棄物を貯蔵するために
地下500メートルまで固い岩盤を掘削した、
まるで地下都市のような巨大な施設となっている。
この“オンカロ”に世界で初めてカメラが潜入した
ドキュメンタリー作品。
日本では2011年3月の福島第一原発事故を受けて
緊急公開された。

原発事故直後から話題になった作品です。
見る前に想像していた内容と少し違ってました。
”脱原発”に繋がる内容ではあるんですが、
ヒステリックに警鐘を鳴らすといった類いではありません。
放射性廃棄物の最終処分所を
実際に作り始めたのはフィンランドだけです。
他の国は日本も含めて”最終的にどうするか”を決めないまま
未だに原発を動かしているんです。
18億年前の頑丈な地層が有るので
ひょっとするとフィンランドでは
この方法が有効なのかもしれません。
そして更に、何万年か後の人類が
この地下施設を掘り返さないという保障が
出来るのかと言う点が大真面目に議論されています。
色々と考えさせられるし、
映像作品としても北欧の美しい自然と
静寂に包まれた施設内の無機質さの対象が
とても印象的な作品です。
是非、ご覧になって下さい。
☆4つ半


『HANNA』(2011年)
監督:ジョー・ライト、音楽:ケミカル・ブラザーズ
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、
   ケイト・ブランシェット、トム・ホランダー
雪深いフィンランドで父親のエリックと二人きりで暮らす
16歳の少女・ハンナ。
元CIA捜査官の父親から戦闘技術や語学を学んだ彼女は、
初めて父親のもとを離れる。
それはCIAのマリッサという女性捜査官を殺すためだった。
わざとCIAの基地に囚われたハンナは、
マリッサを殺し基地を難なく脱出する。
父が待っているドイツを目指すが実はマリッサは生きていた。
そしてハンナを殺すため追っ手を差し向けるのだった。

最近では『ラブリーボーン』での主演が印象的だった
シアーシャ・ローナン・・・
西洋人形の様な透き通った存在感が印象的です。
殺人マシーンとして育て上げられる・・・と言えば
『ニキータ』などを思い出しますが、
この作品もまあそんな感じではあります。
ただねぇ・・・淡々としていると言うか、
ついでに言うと設定から生じる”矛盾”も目につくんです。
14年間テレビもネットもない森の中で暮らしてきて、
知識は父親から聞かされる”お話”からのみ。
数カ国語を操れるのはいいとして、
そんな少女がいきなりネットカフェで
パソコンが使えるわけないじゃん?的なw。
そして登場人物それぞれの”心の変化”などが描かれず、
物語に深みがありません。残念。
シアーシャ・ローナンはかわいいですw。
ケミカル・ブラザーズの音楽は…微妙です。
☆3つ

拍手[4回]

今年初めての劇場映画鑑賞。
私の周りでは割と評判の良い
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
を観に六本木ヒルズへ行ってきました。

今日って・・・祭日だったのねw。
劇場は超満員!
2日前に予約していたので大変良い席で鑑賞出来ましたが、
いや〜、面白かったです。
アクションとストーリーのバランスの良さ、
やり過ぎない特殊効果、
練り上げられた伏線の数々、しかも分かり易い。
娯楽映画としては申し分ない出来では?
最後のオチは・・・”そっちじゃない方”が
ストーリーがより締まったかも。
どう思うかは人それぞれだとは思いますが。。。

劇場を出て見上げれば綺麗な満月、
その横には東京タワー。
撮影を試みましたが・・・案の定”残念な仕上がり”にw。

満月と東京タワー


寒い日の夜空は綺麗です♪
あっ!
映画は・・・☆4つ半・・・です♡

拍手[8回]

『RED LINE』(2010年)
監督:小池健、原作:石井克人
出演:木村拓哉、蒼井優、浅野忠信、
   津田寛治、青野武、我修院達也
勝利の為に武器搭載も許されるカーレース『REDLINE』。
巨大なリーゼントでクールに決めるものの
超シャイな純情男JPは、
武器を持たず速さだけで勝つことに拘っていた。
相棒のフリスビーはJPの夢を知りつつも
八百長レースのために爆弾を仕掛け
敗退させなければならなかったが、
それでもJPは走り続ける。そんな中、
出場棄権が続出した史上最悪のロボーワールドが
開催地に決定された。

マッドハウス制作のアメコミ調のSFカーアクションアニメ。
アニメ制作に於いてもCG全盛のこの時代に
手書きアニメに拘り作画枚数は約10万枚、
製作期間は7年を要したという・・・。
採算取れてるんでしょうか?
他人事ながらちょっと心配になってしましますが。
お話としては、
「心優しいクールガイが自分の夢と惚れた女のために頑張る」
でいいでしょうか?www
まあ実際にはカーレースに掛ける有象無象が絡んできて
大騒ぎにはなります、別にそれでいいと思います。
拘りの映像は見応え十分ですし、
声優陣も上手だと思います。
万人ウケするかは?ですが、予想以上に楽しめました。
☆3つ半


『メカニック(The Mechanic)』(2011年)
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、
   トニー・ゴールドウィン、ドナルド・サザーランド
完璧な仕事ぶりから“メカニック”と呼ばれる
殺し屋のアーサー・ビショップは、
友人であり恩人のハリーが組織を裏切ったとして
暗殺命令を受ける。
とまどいつつも任務を遂行したアーサーだったが、
ハリーの息子スティーブを放っておけず、
助手として殺し屋のテクニックを叩き込んでいくことに。

チャールズ・ブロンソン主演で
1972年に製作された同名作をリメイク。
ブロンソン・・・懐かしいわぁ(「う〜ん、マンダム」w)
主演のジェイソン・ステイサム、
「トランスポーター」シリーズでお馴染みですが、
この作品でも完璧です。いや、演技が完璧って事じゃなくて
役柄上で”完璧&強過ぎ”ですwww。
いやいや、身体を張ったアクションは素晴らしかったですよ。
ストーリーに大してヒネリはありませんが、
どこまでもひたすら”男臭く”ハードボイルドな作品です。
非情な殺し屋が任務とは言え、暗殺した親友の息子に
殺し屋のテクニックを叩き込んでいくというプロットには
悲哀と苦悩を感じますね。
息子役のベン・フォスターの演技が
その辺りの人間関係とバイオレンスなお話とを
上手い事まとめ上げている気がします。
☆3つ半


『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年)
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、
   ニーヨ、ブリジット・モイナハン
2011年突如宇宙から飛来した物体は相次いで地上に衝突。
中から現れた侵略者は世界中の都市に一斉攻撃を開始した。
各主要都市が次々と壊滅状態に追いやられる中、
ロサンゼルスもまた例外ではなかった。
ロサンゼルス近郊にあるアメリカ海兵隊基地所属の
ナンツ二等軍曹の小隊も
ロサンゼルスの防衛に投入されることとなる。
侵略者の急襲で圧倒的に不利な戦況の中、
小隊は激戦区サンタモニカの警察署へ向かうよう指示される。

今までにも「侵略してきた宇宙人 vs アメリカ軍」
的な作品は沢山ありました。
この作品も地球人が一丸となって戦うには違いないのですが
描写しているのは「海兵隊員からの目線」。
最前線で戦っている兵士の姿なんです。
だから極端に言えば、
戦場はアフガニスタンでも構わない訳です。
しかし、戦争映画とSF映画を上手に組み合わせた
”さじ加減”がちょっと新鮮と言えるかもしれません。
”当り障り”も無いですし・・・。
Blu-ray版を借りてきたのですが興味深かったのが
特典映像にあった「監督への道」というエピソード。
作品の製作にあたり監督を誰にするかの選考で
本作のジョナサン・リーベスマンが選ばれた理由は、
「プレゼンが良かったから」。
当然の様に思われるかもしれませんが、
彼は事前に自らCGIを操りCG映像で「試作品」を作り
プロデューサーに見せたのです。
しかも制作費全て自腹で・・・とは言え、
自分で作ったのだから”労力”以外は
大して掛かっていないと思われますが。
要は自分でパソコンを使って”デモ”を作って見せた訳です。
若い監督ならではですね。
「大体こんな感じの仕上がり」を見せられれば
製作陣も安心です(あまり有名な監督じゃないけど)。
取り合えず”映像的”に”残念な仕上がり”になるリスクは
軽減される訳ですから。
しかし映画の出来・不出来ってそれだけじゃないでしょ?
しかも「出来のいい試作品」が作れる事が
映画監督の条件になってしまうなら
ベテラン監督やPCが苦手な監督には
この手の作品を監督する機会が無くなってしまいます。
(極端に言えばね)これってどーなんだろう?

音楽業界でも”仮歌”が入っていないと
コンペに参加出来ない事が最近多いです。
自分で歌える人や仮歌を頼める人いいです。
因に仮歌のギャラは作家が自腹で払います。
でも、それが出来ない人は
たとえもの凄く美しいメロディーを作り出せるとしても、
世に出すチャンスが閉ざされているんです。
これでいいのかしら?何が正しいんでしょうか?・・・

少々脱線しましたね。。。
この作品で一番ツボだったのは
「バイオハザード」「アバター」
にも出ていた「The 女兵士」ミシェル・ロドリゲスが
出演している事です♪好き♡
そうそう!R&BシンガーのNe-Yoも出演しています。
演技は意外と上手です。
作品として決してつまらなくはなかったですが・・・
☆3つ

拍手[2回]

『unknown』(2011年)
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、
   ジャニュアリー・ジョーンズ、ブルーノ・ガンツ
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士は
バイオテクノロジーの国際学会に出席するために
妻エリザベスとともにベルリンにやって来る。
荷物を1つ空港に忘れて来たことに気付いたマーティンは妻を
ホテルに残し通りかかったタクシーを捕まえて空港に向かう。
ところが突然の事故でタクシーごと川に飛び込んでしまう。
病院で4日間の昏睡状態から目を覚ましホテルに向かう。
しかし妻はマーティンを「知らない人」と言い放つ。
しかも見ず知らずの男が
「マーティン・ハリス博士」を名乗っていることを知る。

現実なのか”夢オチ”なのかが途中までわからず、
この点では良く出来た演出と言えるかもしれません。
主演のリーアム・ニーソンは『96時間』での
”強すぎるオヤジ”のイメージが強いですが、
『シンドラーのリスト』や
『スター・ウォーズ エピソード1」に出てたんですね。
ついでに言うと『崖の上のポニョ』英語吹替え版にも
出演しています。
旧東ドイツの秘密警察シュタージのメンバー役の
ブルーノ・ガンツは『ヒトラー 〜最期の12日間〜』の
アドルフ・ヒトラー役が有名・・・というか、
パロディー動画を見た事ありません?
字幕を書き換えているやつ。

ちょっと脱線します・・・
笑える部分も沢山ありますが、
震災直後の”買い占め”に対する批判などは
”当時の状況下”ではとても的を獲ていると思うんです。
「笑い話じゃない!」と批判される方も
いらっしゃるとは思います。
私は好きです。


話を戻しましょう。
『unknown』・・・
観客を惹きつける謎解きの構成が考え抜かれていて、
一級のサスペンス映画になっていると思います。
退屈することなく最後まで楽しめます。
『クライマックスで明らかになる真相』は
かなり”意外”ですw。
☆4つ


『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)
監督:佐藤信介、脚本:渡辺雄介
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、
   戸田菜穂、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之
『GANTZ』の続編。
戦いに目覚め、生き抜くことを選択する玄野。
一方、暴力に支配された世界を嫌悪し、
戦いを否定する加藤は死闘の中で命を落としてしまう。
身近にある生と死を実感した玄野は、
100点めにゅーで加藤を生き返らせる為に戦いを続けていく。
しかし加藤の不可解な復活と、
メンバーの周囲をかぎまわる謎の男と最強の敵が出現し、
ガンツの何かが狂い始める。

前作も見たので一応こちらもチェックしました。
う〜ん、どーでしょう?
CGでの映像やアクションシーンは迫力満点でした。
しかしそれ以外・・・特に”設定のほころび”が目について
全く感情移入出来ませんでした。
前作の時には「脚本に難あり」と書きましたが、
そもそも設定にもおかしな所がちょいちょいあって。。。
更にお話の展開で、ガンツからの
「小林多恵(玄野の彼女)を倒せ」という指令の
”意図”が全く分かりません。
でもまあ、、、いいのかなぁ〜。
あまり考えないで観ればそれなりに楽しめる作品では?
☆2つ半


『Here After』(2010年)
監督・音楽:クリント・イーストウッド
脚本:ピーター・モーガン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、
   ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード
フランスの女性ジャーナリストのマリーは
津波にのまれた時に臨死体験を経験。
その時に見た不思議な光景を忘れることができずにいた。
イギリスの少年マーカスは、
愛する双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、
兄と再会することを望んでいた。
アメリカ人ジョージはかつて霊能者として知られた人物だが、
次第に自らの才能を嫌悪し、その才能を用いずに生きていた。
死という謎にとりつかれたこの3人が
ある日ロンドンで出会うことになる。

日本では2011年2月19日から公開していましたが、
同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて
3月14日に上映が中止になりました。
大津波のシーンが日本に起きた震災を連想させる事や
震災の状況を配慮しての判断だそうです。
内容は、不幸な事故に見舞われたり
臨死体験をしたり霊能力を持つ事で
「死後の世界」に翻弄される3人が
運命に導かれる様に出逢います。
「死後の世界」を啓蒙したり賞賛するのではなく
事実を受け入れていく事で
ここから先、「Here After」を生きて行きましょう。
そんなメッセージを伝えたかったのでは?
クリント・イーストウッド監督作品としては
割とサラッとした”肌触り”ですが、
観終わった後、ちょっぴり優しい気持ちになれる、
そんな作品です。
☆4つ

拍手[6回]

アレンジを納品した翌日、
昼食後にお昼寝・・・(至福の時間)!、、、?
急に目が覚めました。

「そうだ!(映画)”はやぶさ”を観に行こう」
何でしょう、そう思い立ってしまったんです。

ネットで調べたら、
隣町(川口)の素敵な映画館で15:40から上映。
今、15:00だから・・・全然OK!
車で15分、何だかんだで上映5分前に到着。
お客さんは・・・私を含めて7人。。。
いいのかな?・・・(多分)いいんでしょう。

堤幸彦監督作品ですから、”はずれ”はないはず。
しかし、実際には・・・興行的には苦戦しているらしいです。
個人的な感想としては・・・
当時の感動を最小限の脚色で描けていたと思います。

だって、、、泣いちゃったもん
機械が健気に仕事をしてくれた以上に、、、
7年間という時間の中で、
最後まで見届ける事が出来なかった人もいて、
それだけ”人の時間”で長い事掛けて宇宙の謎に挑む事…。
経済的なメリットを求めるより、
知性を持った生物として探求する”義務”があると
思ってしまうのです。

全ては描ききれていないかもしれないけど、
『はやぶさ』と、このプロジェクトに関わった人達の
成し遂げた業績は、きちんと描かれていたと思います。

☆・・・4つ。

そして、”アゲイン”

拍手[4回]

『借りぐらしのアリエッティー』(2010年)
監督:米林宏昌、脚本:宮崎駿、丹羽圭子
出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、
   竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林
14歳の小人の少女・アリエッティは、
人間に見られてはいけないという掟の下、
郊外にある古い屋敷の床下で人間の生活品を借りながら
両親と密かに慎ましく暮らしていた。
そんなある日、その屋敷に引越してきた
病を患った少年・翔に自分の姿を見られてしまい、
アリエッティは外の世界で暮らすことを余儀なくされる。

2010年度興行収入邦画第1位、流石ジブリです。
クオリティーの高さには関心させられます。
ただ、だからこそ”期待値”の高さも尋常ではない訳で、
そういった事も踏まえて敢えて言わせて頂くなら・・・
上記のあらすじ以上でも以下でもない内容です。
問題提示や教訓めいた”深み”を求めてしまうのは
私の勝手なのですが、
この内容で94分は正直つらいです。
登場人物の振る舞いにも感情移入出来ないし。
・・・う〜ん、残念。
☆2つ半


『GANTZ』(2011年)
監督:佐藤信介、脚本:渡辺雄介、音楽:川井憲次
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、
   本郷奏多、夏菜、田口トモロヲ、戸田菜穂
就職活動中の大学生・玄野計と正義感の強い加藤勝の2人は
ある日電車に轢かれて命を落とす。
死んだはずの2人が黒い謎の球体「GANTZ」に召喚され、
異形の星人たちとの戦いを強いられる。
血で血を洗う戦いを加藤は嫌悪するが、
玄野は戦いを通じて明らかになる
自分の秘められた力に自らの存在を見出す。

原作が人気漫画ですから、設定等は非常に面白かったです。
まあ、かなり”不合理”な点はありますがw。
全体のストーリー展開はいいんですが、
主人公の心情の移り変わりに
今一つ共感出来ないのは脚本のせいでしょうか?
渡辺雄介さんが脚本を手掛けたTVドラマ、
「LADY〜最後の犯罪プロファイル〜」の時も
同じ感想を持ったのですが…。
”世代差”なんですかね?
音楽が川井憲次さんっていうのもちょっと意外でした。
(重厚でいい感じです♪)
続編も既にレンタルされていますので
続きはチェックしようと思ってます。
☆3つ


『SPLICE』(2010年)
監督・脚本:ビンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、
   デルフィーヌ・シャネアック、デビッド・ヒューレット
種類の異なる動物の遺伝子を接合させて、
いくつものハイブリッド生命体を作ってきた
遺伝子工学の研究者クライブとエルザは、
製薬会社が禁止しているにもかかわらず、
人間のDNAを使ってハイブリッドを作る実験を秘密裏に行い
“ダレン”と呼ばれる生命体を作り出す。
すさまじい早さで成長する“ダレン”にエルザは喜んでいたが、
やがて“ダレン”は人間を襲い始め…。

監督が「CUBE」のビンチェンゾ・ナタリという事で
期待して観たんですが・・・。
お題としては非常に興味深い・・・と言うか、
真剣に考えなければいけない問題です。
”人はどこまでやっていいのか?”
境界線は分かりませんが、
この作品の主人公達は完全に”逸脱”しています。
そこが”問題点”と言えなくもないですが、
何だろう、この作品もまた登場人物に共感出来ない。
科学者としての”好奇心”を押さえられなかったのはまだしも、
その後の行動のまあ身勝手な事。
殺そうとしたり可愛がったり虐待したり・・・
しまいには・・・う〜ん。。。
でもある種の”人間の未熟さ・エゴ”は
描けているのかもしれませんね。
☆2つ半


『アジャストメント(The Adjustment Bureau)』
(2011年)
監督:ジョージ・ノルフィ、原作:フィリップ・K・ディック
出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、
   アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー
元バスケットボール選手のデヴィッドは、
饒舌な話術で有名なアメリカ合衆国議会の上院議員候補。
彼はある日、ダンサーのエリースと運命的な出会いを果たす。
二人が結ばれるのは時間の問題だったが、
翌日デヴィッドは黒ずくめの謎の集団に拉致されてしまう。

マット・デイモンが出ている作品は”当たり”率が高いと
個人的には思うのですがどうでしょう?
オーシャンズ以降・・・『ボーン』シリーズの印象かな?
因に『崖の上のポニョ(英語版)』では
”耕一”の吹き替えを担当してますw。
形而上学と神学への興味を反映したテーマは
フィリップ・K・ディックらしいですね。
“アジャスト メント・ビューロー(運命調整局)”っていう
ネーミングも秀逸です。
エミリー・ブラントがとても魅力的です。
バレエ未経験者が劇中であそこまで踊れるとは…
女優魂を見せつけてくれます。
また、舞台となったニューヨークの街並を
見事に収めた映像も素晴らしい!
良い作品だと思います。
☆4つ

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