作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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『パレード』
監督・脚本:行定勲、原作:吉田修一
音楽:朝本浩文
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、
   林遣都、小出恵介
都会の片隅でルームシェアをする
健康オタクの会社員・直輝、
自称イラストレーターの未来、
恋愛依存症の琴美、大学生の良介の4人のもとに
男娼をしている謎の少年・サトルが転がり込んでくる。
時を同じくして町では女性連続暴行事件が多発していた。

第15回山本周五郎賞を受賞した吉田修一の青春群像劇を
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化。
予告編を観た時から非常に気になっていた作品です。
お互いのプライベートには深く関わらず
微妙な距離感でバランスがとれていた所へ
”要素”が加わる事で小さな波がおこり、
その波間に少しずつ見えて来る”個々の実態”が
思いの外”重く・暗く”、
現実を突きつけられる感じが面白かったです。
最後に明かされる真実よりも、
それを受けとめる人の表情の方が恐ろしい、
皆、同じ方に向かって行進している。
だから「パレード」なんですね。
☆4つ


『イングロリアス・バスターズ』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、イーライ・ロス、
   メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ
1941年第二次世界大戦中の
ナチス・ドイツ占領下のフランス。
家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、
ナチス親衛隊SSのランダ親衛隊大佐の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれる
レイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、
次々とナチス兵を血祭りにあげていた。
1944年映画館主となったショシャナは、
パリでナチス首脳部の集まる
ドイツ国策映画特集の企画を組み、
その裏で復讐の牙を剥く。
そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。

意外な事に、監督としては7本目・・・。
もっと多作なイメージでしたが、
『フォー・ルームス』や『シン・シティ』のように
オムニバスに参加していたり、
脚本だけや役者として出ていたりするので
”活躍感”があるのかもしれません。
で、この作品。
毎度の事ながら、
特に言いたい事っていうのはないんでしょう。
それよりも「やりたい事をやる」というポリシーの基に、
過去の映画に対するオマージュがちりばめられています。
結果、「戦争って悲惨だね」という観賞後の後味もあるので
いいんじゃないでしょうか?
☆3つ半


『マイレージ、マイライフ』(Up in the Air)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、
   アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン
ライアン・ビンガムは「解雇宣告人」であり、
1年のうち300日以上を出張の為に
全米中を飛行機で飛びまわる人生を送っていた。
彼の目標はマイレージを1000万マイル貯め、
飛行機に自分の名前を残しフィンチ機長と面会すること。
「バックパックに入りきらない人生の持ち物は背負わない」
というモットーを持ち、
肉親とも距離を置き結婚にも興味を持たず、
旅先で知り合ったアレックスとも気軽な関係を続けていた。

これ位の”距離感”でひとりで生きて行きたい人が
増えているような気がします。
それじゃいけない、と変わっていく主人公を待っていた結末は
ちょっと切ないものでした。
別バージョンのエンディングもあって
DVDではそれも観る事が出来ます。
結婚する事が人生のゴールだとか
自由気ままに一人で生きて行くのもいいとか
結論は何も提示されていません。
その押し付けがましくない”軽さ”が
この作品の良さかもしれません。
☆4つ


『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?』
絵コンテ・演出・3DCG・撮影・編集・音響監督・原作・
脚本、監督:吉浦康裕、音楽:岡田徹
声優:福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈
“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”
(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。
高校生のリクオは所有する
ハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、
命令した覚えのない行動を発見する。
友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、
そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。

2008年8月から順次インターネット上で公開された
各話約15分程のショートストーリーが全6話。
その全6話を編集したのがこの作品です。
う〜ん、、、面白かった、面白かったし
ちょっと切ない気持ちになっちゃう人の気持ちも分かります。
それらを踏まえた上で、
私には語るべき言葉がありません。
全く深い意味はないので、
予告編を貼っておきますのでそちらから推測して下さい。
☆はちゃんと付けますよん♪
☆3つ半

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『NINE』
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール
   ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、
   ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン
   ソフィア・ローレン
映画監督グイドは新作の制作進行に行き詰まっていた。
脚本もできないまま記者会見に臨まされた彼は
追い詰められ会見場から逃げ出してしまう。
逃亡先は海沿いのホテル。
そこに妻ルイザを呼び寄せ苦しみを癒して貰おうとしたが、
プロデューサーに見付かりセットごとついてこられてしまい
逃亡先で撮影することになる。
そこへ愛人カルラまでやってきて彼を誘惑する。

フェデリコ・フェリーニによる自伝的映画
『8 1/2』をミュージカル化し、
トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルを
映画化した作品だそーです。
『8 1/2』はいつか観ようと思ってはいましたが、
分かりやすくミュージカル仕立てで見ちゃうと
深みも何も無い、ただ”だらしない男の話”にしか
ならないんですね。まあ、予想はしてたけど。
まあ、豪華女優陣を見るだけでも
十分価値のある映画かもしれませんが。
あっ、音楽も素敵です。
セット(美術)も豪華です。
☆3つ


『This Is It!』
監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン
出演:マイケル・ジャクソン
劇場で観てから1年が経つんですね。
敢えて今語る言葉が見つかりませんが、
強いて言うなら・・・このBack Bandは凄いです。
☆5つ


『ハート・ロッカー』
監督:キャスリン・ビグロー、脚本:マーク・ボール
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー
   ブライアン・ジェラティ、デヴィッド・モース
2004年、イラク・バグダッド郊外。
アメリカ軍の危険物処理班は
仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。
だが準備が完了し、彼らが退避しようとしたその時、
突如爆弾が爆発した。
罠にかかり殉職した隊員に代わり、
また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。
地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との
壮絶な死闘が続く。

元旦那監督の超話題作『アバター』を押さえて
元嫁が監督・製作を手掛け
アカデミー賞:作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、
音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した本作。
なるほど、よく出来た作品だと思います。
何て言ったらいいのかな…現代風な”軽さ”というか、
現実の戦争における”事実”を過度に脚色する事なく、
「まあ、実際こんな感じなんだわ」位の圧力で、
尚かつ、戦争の狂気や恐ろしさはちゃんと伝わって来る感じ。
過去の戦争映画・・・
『ディア・ハンター』(名作!)、『地獄の黙示録』
『フルメタルジャケット』では
過度に「戦争=狂気」の面を
少々デフォルメしていた作品と違って、
最前線の戦闘がTV中継される時代の
戦争の描き方の一つとして成功した作品なのでは?
面白かったです。
☆4つ


『ゴールデンスランバー』
原作:伊坂幸太郎、監督:中村義洋、音楽:斉藤和義
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆
   劇団ひとり、香川照之
首相の凱旋パレードが行われているそのすぐ近くで
青柳は大学時代の友人、森田と久しぶりに再会していたが
様子がおかしい。
そして爆発音。首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。
銃を構えた警官たちから反射的に逃げ出す青柳。
本人の知らない“証拠映像”が次々に現れ、
青柳は自分を犯人に仕立てる
巧妙な計画が立てられていた事を知る。
そして大学時代の友人たちに助けを求めるが…。

何だか不思議な映画でした。
設定やプロットは面白いです。
が、主人公の青柳はかなり気の毒…
まあ、陥れられてる時点ですでに気の毒ですが、
結果、大学時代の友人に騙され・裏切られ
(故意では無いにしろ)
結局は・・・ねえ?
突っ込み所も満載ではありますが、
まあ何と言うか・・・
見終わった時に「ふ〜ん♪」て思えたんだから
それでいいのだと思います。
☆3つ半

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『シャッターアイランド』
原作:デニス・ルヘイン、監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、
   ベン・キングズレー
1954年9月、ボストンのはるか沖合に浮かぶ孤島
“シャッター アイランド”。
精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院で、
鍵のかかった病室から女性患者が煙のように消える。
捜査のため、この孤島に降り立った連邦保安官のテディと
新しい相棒のチャック。
だが島内に女性患者の姿はなく
島外へ脱出した形跡も見あたらない。
いったい彼女は、どこへ行ったのか?

マーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオの
『ディパーテッド』コンビが組んだ謎解きミステリー。
独特な映像世界で観客を引き込む感じが流石です。
主演のレオ様の演技も素晴らしいですが、
脇を固める俳優陣がこれまた”達者”で、
先読みせずに物語の進行とシンクして観て行くと
どんどん引き込まれていきます。
演者の目線や指先など細かい表情が
謎を解くカギになっているので、
一秒たりとも気は抜けません。
結末は・・・ご自身でお確かめ下さい。
☆4つ


『カイジ』
原作:福本伸行、監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之
自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、
ある日金融業者の遠藤により、
かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、
法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知る。
遠藤に誘われるままカイジは、
負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船
「エスポワール」に乗り込む。
そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。
うまく勝てば借金は帳消しだが、
負ければ命の保障はないというものだった。

「ざわざわ」というフレーズは知ってました。
2007年の薬師寺LiveのRHの時に
目木くんが「”ざわざわ”Tシャツ」を着ていたのでwww。
(細かいなぁ)漫画は読んだ事ないです。
先日TV放送もあったので
ご覧になった方も多いのでは?
何でしょう?この作品に関しては
特に書く事がありません。
面白かったですよ、かなり。
☆3つ


『ソラニン』
原作:浅野いにお、監督:三木孝浩
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太
   近藤洋一(サンボマスター)
都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子は
フリーターでバンドマンの恋人、
種田と付き合って6年になる。
田舎から上京、大学時代に軽音サークルで知り合った二人は、
多摩川沿いにある小さなアパートで一緒に暮らしていた。
毎朝バイトを終えて帰ってくる種田と入れ違うように、
満員電車に揺られて出勤する芽衣子。
やりがいのない仕事と
面倒な人間関係をやり過ごす日々に辟易していた彼女は
辞表を提出する。

ヤングサンデーで連載されていた時に
リアルタイムで読んでました。
こんなに劇的ではなかったにせよ、
大学を卒業しても将来のビジョンも無く
何となく音楽活動を続けていたあの頃…
何だか20代の頃を思い出して
オジさんは”キュンキュン”しちゃったのです。
また、終盤のLiveシーン、
出演者が”ガチ”で演奏し歌ったシーン。
プロのミュージシャンじゃないのに
心を鷲掴みにされました。
いや、プロもいましたね。
近藤洋一、
見た目でキャスティングされたのかもしれませんが、
彼の起用が作品にリアリティーを齎している気がします。
宮崎あおいちゃんの歌を聞くだけでも
見る価値があると・・・言っちゃいます。
☆5つ


『パリより愛を込めて』
監督:ピエール・モレル
主演:ジョナサン・リース=マイヤーズ、
   ジョン・トラボルタ
パリのアメリカ大使館に勤務し
人も羨む生活を送っているリースだったが、
彼の裏の顔はCIAの下級職員で、
夢は正真正銘のエージェントになることだった。
そんなある日CIAからリースにある事件の捜査指令が下り、
ワックスというスキンヘッドの男とコンビを組むことになる。

製作リュック・ベッソン&ピエール・モレル監督と言えば
以前ご紹介した「96時間」のコンビ。
「痛快スパイアクション」としてはいい出来だと思います。
意外性もあるしね。
それにしてもジョン・トラボルタ強過ぎ。
この辺は「96時間」と同じかwww。
ジョン・ウーのパクリ(?)的な演出などが…
おまーじゅ?www
☆3つ半

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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
監督:ニールス・アルデン・オプレウ
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
   レナ・エンドレ、スヴェン=ベルティル・タウベ

ジャーナリストのミカエルは大物実業家の違法行為を暴露し、
名誉棄損で有罪になる。
そんな彼に目をつけた大企業の前会長が
40年前に疾走した自分の血縁にあたる
少女についての調査を彼に依頼する。
ミカエルは天才ハッカーの調査員リスベットと協力して、
未解決事件の真相に迫る。

原作はスウェーデンの
作家スティーグ・ラーソンによる推理小説。
全世界で800万部のベストセラーとなり
様々な賞を受賞していますが、
出版社と契約した2004年に心臓発作により他界。
天才ハッカー、リスベットの過去や
身長150cm・拒食症のような痩せた体型・
黒の革ジャンに鋲打ちのベルト・ゴスメイクに鼻ピアス・
全身タトゥー・・・。
ニューヒロインの誕生でしょうか?w
お話は・・・面白い!しかーし!
長い(無駄に)。
多分、冒頭の20分観てから30分居眠りしても
お話は大して進んでいません。
丁寧に作り込んでいるのは分かるんですがねぇ。
先日、続編の2作が同時に公開されました。
・・・レンタルまで待とうかな。
☆3つ半


『スペル』
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、アイバン・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング

銀行の窓口で融資を担当していたクリスティン。
ある日彼女の元にローン支払いの延期を申し出に
一人の老婆がやってくる。
家が差し押さえられるという老婆の哀願に
クリスティンは延期は認められないと回答を下す。
すると老婆の態度は急変。
クリスティンを激しく睨みつかみかかろうとするが
警備員に取り押さえられる。
その日、勤めが終わり車に乗り込んだところで
先ほどの老婆が突然襲いかかる。
クリスティンのコートからボタンをちぎると、
呪文(=スペル)を唱えた。 「ラミア・・・」と。

『死霊のはらわた』以降カルト映画の監督として
人気を集めてきましたが、
『スパイダーマン』シリーズで、
さらに幅広い多くのファンを獲得した監督の
『THE JUON/呪怨』以来のホラー復帰作?
怖いというか気持ち悪いというか・・・
お約束の「ビックリ!」も満載ですが、
何だか途中から・・・可笑しくなってきまして、
大爆笑してしまいました。
「ワザとやってるの?」って思えるこの感覚は、
タランティーノ脚本・ロバート・ロドリゲス監督の
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の後半
(前半は”ギャング映画”なのでwww)と
いい勝負です(笑)。
何だか良く分からない映画でした。
☆2つ半


『BANDAGE』
プロデュース:小林武史、岩井俊二、監督:小林武史
出演:赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ

バンドブームさなかの1990年代初頭、
普通の女子高生アサコは親友のハルミから
とあるロックバンドのCDを受け取る。
それがアサコとロックバンドLANDSとの出会いだった。
高校を辞めたハルミからLANDSのライブに誘われたアサコは
ひょんなことから二人してバックステージに忍び込むことに。
そこでLANDSのボーカル・ナツと知り合うが…。

アサコとナツとのそこはかとない恋愛模様と、
Bandがミュージックシーンで一発当てるだけの
なんてことない音楽青春映画なんですが、
公開当時から、劇場で観たミュージシャンからの
「面白かった・共感できた」の声が高かったんです。
つまり、当時の業界での「あるある!ネタ」的な(笑)。
一発当てた後に誰のせいで”ダメ”になっていくのか?
メンバー内の確執やら・・・あまり私の口からは
言えない様な実情が、かなりリアルに描かれています。
それと、監督・音楽監督の小林さんの
音楽や音やリアリティーに対するこだわりが、
臨場感を増していると思われます。
そして、映像の端々に岩井俊二カラーが滲み出て、
『スワローテイルバタフライ』を
思い出されたりして。

90年代にBandをやっていた身としては
何だか懐かしくて切ない気分にさせられた映画でした。
☆4つ


『第9地区』
監督:ニール・ブロムカンプ
プロデュース:ピーター・ジャクソン
出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、
   ジェイソン・コープ

1982年、
南アフリカ上空に突如UFOが飛来。
政府は不気味な容姿をした異星人を難民として受け入れるが、
やがて彼らの特別居住区「第9地区」はスラムと化す。
2010年、
難民のさらなる人口増加を懸念した超国家機関MNUは
難民を「第10地区」に移動させる計画を立てる。

醜い姿形をした「エビ」と呼ばれるエイリアンなんですが、
その姿以上の行為でさらに嫌悪感を煽るというか。
従来のSE映画には無かったキャラ設定で。
難民キャンプで起こる混乱は
現実のそれと変わらず描かれ、
しかも舞台が南アというのも象徴的と言うか
”ブラック”と言うか・・・
主人公が宇宙船の燃料をかぶってしまったので
宇宙人化していく設定にはそーとー無理がありますし、
「これ怒られないかな・・・」と
余計な心配をしていまう様な描写も・・・。
まあ、兎も角
新しいと言うか何と言うか、
ちょっと今まで見た事無い映画でした。
主演のシャールト・コプリーのセリフは
すべて即興のアドリブだった事や、
制作費が「20世紀少年」より安かったというのも
驚きです(映像はちっともしょぼく無い!)
これは・・・面白かったわ。
☆4つ

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『WHITEOUT』
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト

アメリカ連邦捜査官のキャリー・シュテッコが
南極での2年間の任務を終えるまで残り3日。
アイスピッケルで襲われた他殺死体が発見される。
南極大陸初の殺人事件捜査で、
長い間氷の下に埋もれていた
重大な秘密を知ったキャリーは、
本格的な冬の到来までに殺人犯を探し出そうとする。

日本映画の『WHITEOUT』、実は結構好きです。
それのリメイク?と、大して解説も読まず借りてみました。
50年前に墜落した旧ソ連の輸送機が何を運んでいたのか?
犯人は?タイムリミットは目前に・・・。
要素は十分に揃っています。
監督は『ソードフィッシュ』のドミニク・セナ。
ちゃんと筋も通ってるし無駄なシーンもありません。
が、何だかしっくりきません。
映像もそれなりに凄いんですが、
TVの2時間ドラマでもいいかなぁ〜と・・・。
『南極料理人』での日本の観測基地とは
あまりに規模が違うアメリカの観測基地の規模と
陽気な雰囲気にちょっとビックリw。
”南極大陸初の殺人事件”という着眼点は面白いのになぁ。
見て損はないと思います。
☆2つ半


『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』
監督・脚本・製作:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ
   アシュレイ・ジャッド、クリフ・カーティス
ロサンゼルス、移民・関税執行局(I.C.E.)の
ベテラン捜査官マックス・ブローガンは、
不法滞在の移民たちを取り締まりながらも、
彼らの境遇に同情していた。
メキシコから不法入国してきた若い母親のミレヤは、
息子をアメリカに残したまま
メキシコに強制送還されてしまう。
女優を目指しオーストラリアから
観光ビザで入国したクレアは、
グリーンカードを手に入れるため、
偶然出会った移民判定官の男に身を任せる。

アメリカは元々”移民の国”であり
”自由”である事を誇り、民主主義のリーダーとしての
自覚があるように見受けられます。
が、実際には他のどの国よりも
”移民”に寛容ではないようです。
9.11以降更に神経質になり、自由な思想の中の
ちょっとでも過激なものは全て排除する。
何をそんなに怯えているのでしょう?

俳優陣が国際色豊かで、
「アメリカ」の現実を描くに当たって
非常にリアリティーがあります。
また、初老のI.C.E.捜査官に扮したハリソン・フォードの
静かで抑えた演技がこれまた光りますね。
様々な角度から「移民問題」を捉える事で
アメリカの抱えた問題が立体的に浮かび上がって来ます。
地味だけど秀作。
☆4つ


『なくもんか』
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、
   塚本高史、いしだあゆみ
祐太と祐介の兄弟は幼い頃、
無茶苦茶な人生を送る父に捨てられ、
お互いの顔も知らずに生き別れていた。
兄・祐太は人に頼まれごとをされると
何一つ断ることができない究極のお人好し。
8才のとき、東京下町・善人通り商店街の
“デリカの山ちゃん”の店主に引き取られ、
実の息子のように優しく育てられ、やがて店を継いだ。
一方、弟の祐介は赤の他人である金城大介と
兄弟漫才師“金城ブラザーズ”として大ブレイク。
今や、超売れっ子のお笑い芸人になっていた。

脚本・宮藤官九郎&主演・阿部サダヲという
「舞妓Haaaan!!!」コンビによるホーム・コメディです。
なので期待度は高かったし、
実際面白かったのですが・・・
何だろう〜、設定の甘さというか
矛盾してはいないのですが、
ストレス解消に週末になると○○○っていう設定が、
終盤、弟を救うあたりとか・・・
まあ、一応”伏線”って事になってはいるんだけど
ちょっと・・・ねぇ?(苦笑)みたいな。
まあ、それが”くどかん”らしさなのかしら。
ちょっと残念な感じです。
☆3つ

拍手[0回]

久々です。
5・6月は仕事がそこそこ忙しかったり
ワールドカップがあったりで、
DVDを借りて見る機会が殆どなかったんですが、
TVの映画はちょこちょこ見てましたね。
では・・・


『サマーウォーズ』
監督:細田守、脚本:奥寺佐渡子
主演:神木隆之介、桜庭ななみ、富司純子
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界
OZ(オズ)。
そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の健二は、
憧れの先輩・夏希から
一緒に田舎に行くというアルバイトを頼まれる。
気楽に応じた健二だったが、
実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家であり、
曾祖母である陣内家当主・栄のために
夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだった。
さいわい栄は健二を認め
芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、
その夜健二はケータイに届いた謎の数字の羅列を、
数学の問題と考えて解いてしまう。
しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、
現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。

『時をかける少女』で数々の映画賞を受賞した
細田守監督の3年ぶりの新作という事で・・・
『時をかける少女』確か観た筈なんですが、
全く記憶にないのは、単に”老化”?www
キャラクターデザインはエヴァでお馴染みの貞本義行。
ネット社会で起こりそうな事件と
田舎暮らしや大家族の賑やかな様子など、
古き良き時代の日本の生活とちょっぴりの”青春”を
巧くミックスした作品です。
長野の自然を描写した美術は素晴らしかったです。

まあ、かなり”ご都合主義”な設定はありますが、
アニメだし映画なんだからいいじゃないですかwww。
見終わった後の爽快感と、
夏休みが終わってしまう間際のちょっぴり切ない感じが
”ホッコリ”した気分にさせてくれる、
そんなアニメです。
☆4つ


『サロゲート』
監督:ジョナサン・モストウ
主演:ブルース・ウィリス、ロザムンド・パイク
身代わりロボット「サロゲート」が
人間の社会生活を代行する近未来。
人は自宅からサロゲートを遠隔操作するだけで
社会生活を営むことが可能となり、
大多数がサロゲートで社会生活を営むようになっていた。
ある日男女2人のサロゲートが何者かに破壊され、
安全であるはずのサロゲートのオペレーターも
それぞれ自宅で死亡しているのが発見された。
サロゲートの安全性を否定するこの事件を
極秘でFBIが捜査することになった。

『サロゲート』が他のロボットSF映画と一線を画すのは、
人工知能(AI)を搭載した自律型ロボットではなく、
人間が操作する人間型ロボット(アンドロイド)を
主題として扱っている点にあります。
PCや携帯電話、iPadなど
今の現実世界でもコミュニケーションのツールは
加速度的な発展を続けていますが、
究極のツールとして「身代わりロボット」を
家で操作出来れば、安全だし容姿も自由。
『マトリックス』で描かれた「仮想空間」よりも
ひょっとすると実現性があるかもしれませんね。

ハリウッド映画にしては”地味”なところが
私はとても好きです。お話は面白いですが、
謎解きの部分にはあまりヒネリがありません。
特筆すべきはロザムンド・パイクの
「サロゲート」の時の表情(ロボットっぽい)。巧い!
世間ではあまり話題になりませんでしたが・・・
☆4つ


『THE 4TH KIND』
監督・脚本:オラトゥンデ・オスンサンミ
主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウィル・パットン
アラスカ州北部の町ノームでは、
これまで多数の住民が行方不明になってきた。
2000年10月ノーム在住の心理学者タイラー博士のもとに、
不眠症を訴える住民が次々に訪れる。
不審に思ったタイラー博士は、
催眠療法で彼らが眠れない理由を解明しようとした。
そしてそこでカメラが捕えたのは、
これまで誰も目にしたことのない映像だった…。

タイトルは未確認物体の専門用語で、正式には
"Close Encounter of the xxx kind"と呼び、
1st Kind=Sighting(目撃)、
2nd Kind=Physical Effect(痕跡)、
3rd Kind=Observation(接触)、
そして4th Kind=Abduction(拉致)の意味。
私世代ならスピルバーグの『未知との遭遇』を
思い出すはずです。
なのでお話の方も”結論”としては”それ系”です。

真偽の程は兎も角、実際に撮影されたとされる映像と
役者が演じる”再現ドラマが交錯しながら
進んで行く演出は新鮮でした。
あと、冒頭でミラが出て来て、観客目線に
「私は女優のミーラ・ジョヴォヴィッチです。
 これからお見せする映像は〜・・・」と説明し始めた時は
ビックリしましたwww。
X Fileが好きな人にはお奨めです。
結末に関しては賛否両論あるとは思いますが、
それまではとても楽しめましたわ。
☆3つ半

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ふと、時間ができたので
『アリス・イン・ワンダーランド』を観て来ました。
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、
   アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーター
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』
を基に製作されたオリジナルストーリーです。
お話の内容は・・・まあ、そのまんまですwww。

オープニング2日間の興行成績が
『アバター』の5億9,000万円の220%にも上回ったと聞いて、
これはチェックせねばと・・・。

面白かった・・・のかな?
映像は流石ティム・バートン!
幻想的な絵本の世界観を見事に表現しています。
3Dでの奥行きの深さも素晴らしい。

でもね、劇場がちょっと暑かったせいもあったのか、
ちょいちょい”うとうと”してしまったんです。
で、後から気が付いたんですが、
そもそも『不思議の国のアリス』というお話に
大して興味がなかった私。
「うっかりさん」ですね(てへっ)。

同じティム・バートン作品の中でも
『PLANET OF THE APES/猿の惑星』や
『シザーハンズ』は好きなんですけど、
『チャーリーとチョコレート工場』には
全く触手が伸びないんです。
単に”趣味・嗜好の問題”ですね。

う〜ん。

『不思議の国のアリス』の世界観と
ジョニー・デップが大好きな人にはお奨めです。
私も「観て損した!」とは全く思ってないです。
しかーし!個人的には・・・
☆3つ半

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『Trainspotting』
監督:ダニー・ボイル、原作:アーヴィン・ウェルシュ
出演:ユアン・マクレガー、ケリー・マクドナルド
ヘロイン中毒のレントンは、
仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。
ロンドンで仕事を見つけたものの
仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、
売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられる。

前回ご紹介した『スラムドッグ$ミリオネア』の監督、
ダニー・ボイル監督の出世作です。
まだ観てなかったので初めて観ました。
イギリスではカルト的な人気で舞台化もされた小説の映画化。
なるほど、お金は掛かってませんが
当時のイギリスの若者の”気分”みたいな物が
生き生きと表現されています。
映像のテンポもいいしクールな雰囲気もお洒落です。
『時計仕掛けのオレンジ』的なテイストも持ちつつ、
過度に”アート”に寄っていないのがいいですね。
フランス映画ほど哲学的でもないし、
この辺りがイギリス人の感覚なんでしょうか?
また音楽が良いです。
イギー・ポップ、ブライアン・イーノ、
プライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、
ブラー、ルー・リード、
そしてやはりアンダーワールドが印象的です。が、
90年代というのは自身の音楽に没頭していた時代なので
以外と洋楽をシャットアウトしてたんだなぁ〜と、
改めて気付きました。
☆4つ半


『2012』
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、
   ダニー・グローヴァー、オリヴァー・プラット
古代マヤ人が2012年に訪れるとしていた世界の終末。
2009年インドの科学者サトナムが地球上の内核が
溶解している事を発見し、
数年後に地殻変動により世界が滅びる事を知る。
世界の破滅を知ったアメリカ大統領のウィルソンは、
G8の首脳を集めそのことを彼らのみに報告。
先進国は極秘でチョーミン計画を遂行し、
世界各地の歴史的な美術品を
ひそかに偽者とすり替え運び出し始めた。
程なくして世界各地で未曽有の地殻大変動が起き始めた。
終末を迎えようとするなかで人類は生き残る術を必死に探す。

いや、まあいいんですけど、
結局何が言いたいですかね?
映像はそれはそれは”凄い”です。
でも、「現代版ノアの箱船」なんですけど、
お話の積み上げ方が雑というか、
何とも共感しがたいエピソードがちょいちょいあったり
無駄に長かったり。
残された人類、頑張れ!って気になれない。
しかしまあ、アメリカ人ってこうゆう映画好きですよね。
迫力の映像は映画館で観たいけど、
1800円払う価値があるかは疑問です。
☆2つ半


『真夏のオリオン』
監督:篠原哲雄
出演:玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦
1945年夏、沖縄南東海域。
日本海軍所属潜水艦イ−77は米海軍の侵攻を防ぐべく、
倉本艦長の指揮の下、防衛任務に就いていた。
イ−77は倉本の的確な読みによって米軍の輸送艦を撃沈。
しかし同じく防衛任務に当っていたイ−81は
米海軍の駆逐艦パーシバルに葬られてしまう。
親友である有沢艦長の最後のメッセージを受け取った倉本は
パーシバル、そして敵艦艦長スチュワートとの戦いに臨む。

お話としては良く出来ていると思います。
単なる戦争映画ではなく、
友情や人間関係もきちんと描かれています。
戦術の読み合いもスリリングです。
人間魚雷”回天”を絶対に使おうとしない
倉本艦長の考え方にも共感できます。
ケミストリーの堂珍嘉邦が役者として出演していてビックリ!
演技もなかなか・・・なんですが、
全体的な印象として、「台詞が野暮ったい」。
俳優陣は演技派揃いのはずなのに”下手”に見えてしまうのは
私だけでしょうか?
篠原哲雄監督作品の中では
『地下鉄(メトロ)に乗って』が大好きだったので
ちょっと残念。
☆3つ

『パイレーツ・ロック』
監督:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、
   トム・スターリッジ、リス・エヴァンス
1960年代、まだイギリスに民放ラジオが存在せず
ポピュラーミュージックの放送が制限されていた時代に、
北海からロック音楽を流して人気を集めていた
「海賊ラジオ局」を取り巻く若者と政府を描く。
ドラッグと煙草喫煙で高校を退学させられた少年カールは、
更生のため母親の旧友クエンティンのもとで暮らすことに。
ところがクエンティンの住処とは海中に浮かぶ海賊ラジオ局、
「ラジオ・ロック」の拠点であったのだ。
そこで毎日を過ごすDJたちは筋金入りのロック魂の持ち主。
「国の風紀を乱す」として取り潰しの機会を狙う政府をも
おちょくる日々を送っていた。
カールは先輩たちの行動に引っ張り回されながら、
いつしか彼らの気儘な生活に溶け込んでゆく。

ラジオから流れてくる音楽に
皆が耳を傾け、楽しんでいる様子が素敵です。
現代になって音楽を聴いている人の数が
減った訳ではないと思うのですが、
その関係性は当時の方がもっと”密”で、
音楽が無くてはならない存在である事が
”分かり易い”時代だったのかもしれませんね。
監督のリチャード・カーティスは
『ノッティングヒルの恋人』や
『ブリジット・ジョーンズの日記』の脚本を手掛けています。
ヒットメーカーですね。
監督作品はそんなに多くないのですが、
若干”メリハリに欠ける”というか、
まあ、「海賊ラジオ局」の栄枯盛衰を描くだけなら
1時間位で終わってしまうし、
それよりも、登場人物の魅力を沢山のエピソードを積み上げて
描きたかった・・・のかもしれません。
兎も角、当時の音楽が素敵で♪
それだけでも十分楽しめる作品です。
☆3つ半

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『Slumdog Millionaire』
監督:ダニー・ボイル
主演:デーヴ・パテール、フリーダ・ピントー
インドの大都市ムンバイの中にある
世界最大規模のスラムで生まれ育った少年ジャマールは、
テレビの人気クイズ番組、
日本でいう『クイズ$ミリオネア』に出演する。
そこでジャマールは数々の問題を正解していき、
ついに最後の1問にまで到達した。
しかし、無学である彼がクイズに勝ち進んでいったために
不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。
そこで彼が語った生い立ちとその背景とは。

公開当時から評価が高く劇場に行こうかとも思いましたが、
内容を知らないにも関わらず何故か”違和感”を感じて
観に行きませんでしたし、
レンタルされてからも触手が伸びませんでした。
極貧のスラム出身の若者がクイズで大金持ちに・・・
って話だったらガッカリじゃないですか?
実際に大筋はそーゆー話なんですけどねwww。
ただ、それは単に物語りを進める為のレールでしかなく、
この映画が見せたいのは、人々の生活の息吹と
スラムやインドの風景を独特の映像で切り取った
”映像美”なのではないでしょうか?
ドキュメンタリーでも社会風刺でもないと自覚して観れば
私にとっては、とても楽しめる作品でした。
『トレインスポッティング』で注目された
ダニー・ボイル監督。
『ザ・ビーチ』、『28日後...』はまあまあでしたが
『サンシャイン2057』はちと微妙、今回は良かったです。
☆4つ半


『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
監督:サーシャ・ガバシ
出演:スティーヴ・"リップス"・クドロー、ロブ・ライナー
カナダのトロントで結成され、
1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリース。
メタリカなどの人気バンドにも
大きな影響を与えたバンド、アンヴィル。
しかし、当の彼らだけはスターダムにのし上がることなく
その存在を忘れられていた。
地元でしがない仕事をしながらバンドを続け、
いまだ名声と富を獲得する夢をやめない
リップスとロブのうだつの上がらない生活。
しかし、どんな苦境に立たされても楽観的に
現実を乗り越えようとするバンドの姿と、
少年の頃より育んできた友情と絆、
そして半ば愛想を尽かしながらも
長年彼らを見守りサポートしてきた
家族やファンたちの姿・・・。

いや〜、泣けてきます。リップスのピュアっぷりにw。
前評判ではもっと”おバカ”なのかと・・・
実際”おバカ”ですけどwww。
いつまでも子供みたいな人なのね。
ロブ・ライナーも子供なんだけど、
ちょっと疲れちゃったりもするけど
ちゃんとリップスを受け止めてくれる。
いい友達持ったじゃん!この2人、相性バッチリなのね。
同じ様に音楽を志す人間として、
先輩を応援したいと思います。
頑張って欲しいですね。
☆4つ


『96時間』
監督:ピエール・モレル、
制作・脚本:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、
   ファムケ・ヤンセン
元CIA工作員のブライアンの今の唯一の楽しみは、
離婚した妻レノーアと裕福な再婚相手と共に暮らす
17歳の娘キムの成長を見守る事だった。
ある日キムは友達と2人だけでパリ旅行に行きたいと
実父のブライアンの元に許可書へのサインを求めてくる。
最初はサインを拒んだブライアンだったが、
定時連絡を入れる事を条件に許す。
しかし案の定、パリに着いた2人は直後に拉致されてしまう。
攫われる瞬間までキムと電話で話し続けていたブライアンは、
僅かな手がかりから犯人がアルバニア系人種で構成される
人身売買組織である事を突き止める。
ブライアンは娘を救出するために
単身パリへ乗り込み組織に戦いを挑む。

痛快です!映画としては超B級ですが、それがどーした!
と、言わんばかりの気持ち良さ。
そうですねぇ〜、邦題をつけ直すとしたら・・・
『心配性オヤジ大暴れ!』かな?www
前半20分の”ウザイオヤジ”描写を受け入れれば、
そこから先は・・・「爽快」です!
何だろう?リュック・ベッソンは新しい映画のジャンルを
確立しようとしているのかもしれません。
アメリカやカナダの人気TVシリーズ的な位置の映画。
ヨーロッパ・コープの作品からはそんな印象を受けます。
エンドロールが出て来た時に思わず拍手してしまいましたわ。
多分、このブログに書き残しておかなければ、
数ヶ月後には忘れてしまう作品かもしれません。
しかし!今日この作品を見て”気分が良かった”事は
幸せな”出会い”ですよね?

”嫌な母”を演じたファムケ・ヤンセン、どっかで見た事ある。
調べてみたら、『X-MEN』シリーズのフェニックスでした。
演出的には”ヒール”な役回りで可哀想だったかな?
色々ありましたが・・・結果、良かった良かったwww。
まさかの!
☆4つ


『サブウェイ123 激突』
監督:トニー・スコット
主演:デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ
ニューヨーク地下鉄運行司令部で働くガーバーは、
ペラム発1時23分の電車「ぺラム123号」が
緊急停止したことに気付く。
しかも、その電車はなぜか1両だけほかの車両と
切り離されて停止していた。
胸騒ぎを覚えたガーバーが無線連絡すると、
ライダーと名乗る男が人質19名の命と引き換えに
残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求。
無線を通じて彼らと粘り強い交渉を続け、
人質の解放と事件解決を図る。

スタイリッシュな映像に定評のあるトニー・スコット監督。
『トップガン』と『ビバリーヒルズ・コップ2』を
撮ってたとは知りませんでした。
ジョン・ゴーディの小説『サブウェイ・パニック』を原作に
3度目の映画化です。
演技派2人の競演ですから、お芝居的には○です。
映像も細かいカット割りやスローなどの演出で
最後までスピーディーに見せてくれます。
全体的な色彩がちょっとセピアがかっていて
昔のアメリカ映画を彷彿とさせますね。
今回の映画化では原作に手を加えて
現代風にアレンジされていますが、
まさか身代金の1,000万ドルが”本命”じゃないなんて・・・。
恐れ入りましたm(__)m。
面白かったわ。
☆4つ


『私の中のあなた』
監督:ニック・カサヴェテス
主演:キャメロン・ディアス、アレック・ボールドウィン
   アビゲイル・ブレスリン、ソフィア・ヴァジリーヴァ
11歳の少女アナは、白血病の姉に臓器を提供するドナーとして
遺伝子操作によってこの世に生まれた。
母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、
これまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。
そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。
私の体は、自分で守りたい」と、
アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。
しかし、その決断にはある隠された理由があった。

原作と”結果”が180度変わっているそうですが、
この題材には答えはないし、
登場人物達はそれぞれ心に傷を抱え
なおかつ全員がケイトの命をどう扱うか悩んでいます。
みんな優しい人達だからこそどうしようもなくなって、
そんな状況に「もういいよ」と言ったのは・・・。
テーマや脚本も素晴らしかったのですが、
俳優人の演技力に脱帽です。
狂信的に娘の治療を続けようとする
サラ役のキャメロン・ディアス。
病と闘いながらも懸命に笑顔を見せようとする
姉ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァ。
”任務”を全うすべく真っ直ぐ前を向いている
アナ役を演じたアビゲイル・ブレスリン。
みんな素晴らしかったです。
☆4つ半

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『GO FAST』
監督:オリヴィエ・ヴァン・ホーフスタッド
主演:ロシュディ・ゼム、カタリーナ・ドニ
宝石強盗団の捜査で潜入捜査を行っていた
パリ警視庁BRI(探索出動班)のマレクは
続く麻薬捜査で現場を外され後方支援に。そして、
その捜査で現場にいた上司で友人の刑事と2名の仲間を失い
復讐を誓うが、新しい上司から休暇を取るように命令される。
そんな時、モロッコの麻薬をパリ経由で
全ヨーロッパに流している麻薬組織に対する
スペイン、フランス、アメリカの合同捜査チームは、
組織が麻薬輸送のドライバーを捜しているという情報を掴む。
そこで宝石強盗団の逃亡犯として知られているマレクを
潜入捜査官として採用し、
特殊介入部隊RAIDの特訓を経て組織に接近させる。

実話に基づいたお話だそうで、
確かにリアリティーがあるというか
「そんなバカな」といった無茶な設定や展開はなく
緊張感を保ちながらテンポ良くお話は進みます。
HQな映像ではなく、あくまでフィルムの質感を活かしつつ
ある意味”いわゆる”「フランス映画」然としています。
そのためか、犯人グループがアジトにしている団地群が
そこに映し出されると、
逆に近未来的に見えてくるのが不思議です。
昔のSF映画で描かれていた”未来都市”の記憶が
呼び起こされるのかしら?

『Transporter 3』のヴァレンティーナにもあった
「安」のTATTOOが首の後ろに入った女性が
一瞬映るシーンがあるのですが・・・
フランスで流行ってるのかしら?
音楽はテクノ系が多いです。
ヨーロッパの高速道路をドイツ車が疾走するシーンには
良く合いますね。
サントラを担当したのはフランスの
「AGORIA」というグループです。

90分と短い作品なので物足りない方もいると思いますが
(劇場で観たら私もそう思うかも)
引き締まっていていい作品だと思います。
☆3つ半


『扉をたたく人(The Visitor)』
監督・脚本:トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス、ヒアム・アッバス
   ハーズ・スレイマン、ダナイ・グリラ
コネチカット州で大学教授をしているウォルターは
妻を亡くし心を閉ざしていた。
ある時、学会のためにニューヨークに出張し
滞在のために別宅のアパートを訪れるが、
そこには見知らぬ外国人のカップルがいた。
ふたりはジャンベ奏者のシリア系男性タレクと
アクセサリーを作って売るセネガル系女性のゼイナブ、
詐欺にあってウォルターの家を貸されたのだった。
やむを得ず共同生活を始めた彼らだったが、
陽気なタレクはウォルターにジャンベの演奏法を教え
ストリートセッションに誘った。
初めての体験に充実感を覚えるウォルター。
しかし、タレクは地下鉄無賃乗車を疑われて逮捕され
不法滞在の身を暴かれてしまった。
何とかして彼を釈放させようと奔走するウォルターの前に
タレクの母であるモーナが現われる。

言い方は悪いですが「頑固ジジイ」のウォルター、
他人と関わる事をさけ、仕事も惰性。
生きる気力を失っていた主人公が
移民のカップルとの触れ合いや音楽の力で
元気を取り戻してゆく前半と、
受け入れがたい”現実”を突きつけられる後半。
ただ単に「感動した」とか「可哀想」みたいな
一言で片付けられない所に
作品としての”深み”があると思います。
終盤のモーナとの”恋”(と”一言”では言えないけど)も
一層切ない・・・。
最終的に無理矢理”ハッピーエンド”に仕上げず、
ラストの地下鉄でのシーンが
制作者と観客のやり場の無い怒りを
見事に表現しています。

無実の罪での逮捕なので悪い事は何もしていません。
しかし、不法滞在自体が犯罪であり、
9.11以降ナーバスにならざるを得ない状況も分かります。
どうしたらみんなで幸せになれるのかしら?
あなたも考えてみて下さい。
☆4つ半


『アルティメット2/マッスル・ネバー・ダイ』
監督:パトリック・アレサンドラン
製作・脚本:リュック・ベッソン
主演:シリル・ラファエル、ダビッド・ベル
ある日、壁で隔離されたパリの犯罪多発地域・バンリュー13で
パトカーが発砲される事件が発生。
それはバンリュー13の解体をもくろむ
秘密保安介入局長官・ガスマンの仕組んだものだった。
しかし企みを暴ける映像データがレイトの元に届く。
レイトはガスマンの謀略で投獄されたダミアンを助け出し、
ガスマンの野望を打ち砕くべく行動を開始する。

前作から3年後の設定で、前作で親交を深めた2人が
再びタッグを組んで悪徳長官に戦いを挑みます。
カンフーとパルクールが売り物のこのシリーズ。
今回もCG無しのガチンコアクションで魅せてくれます。
”人力”ってやっぱり説得力があるなぁ。
ベッソン制作のアクション映画ってB級だけど
出演者も含めて”スマート&ハイスピード”で好きです。

フランス国防指令センターに割とらくちんに
侵入出来ちゃったりと少々突っ込み所はありますが・・・
まあ、いっかwww。
☆3つ


『セントアンナの奇跡』
監督:スパイク・リー
出演:デレク・ルーク、マイケル・イーリー
   ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー
1983年のクリスマス直前にニューヨークで起きた殺人事件。
新聞記者と刑事達は犯人ヘクター・ネグロンの自宅で
石像の頭部を見つける。
それはイタリア・フィレンツェのアルノ川に架かる
サンタ・トリニータ橋にあったプリマヴェーラ像で、
第二次世界大戦時にドイツ軍に橋を破壊された際に
失われたものだった。
1944年秋、イタリア・トスカーナ州セルキオ川流域。
アメリカ陸軍の黒人部隊(通称バッファロー・ソルジャー)の
第92歩兵師団はドイツ軍と対峙していた。
バッファロー・ソルジャーの伍長だったヘクター・ネグロンは
オブリー・スタンプス二等軍曹、
ビショップ・カミングス三等軍曹、
サム・トレイン上等兵と戦線のドイツ軍側に取り残されてしまう。
4人は途中で出会ったアンジェロ・トランチェッリ少年と共に
ヴィッラ・バジーリカの分離集落へと辿り着く。

人種差別問題を描く事に関して
躊躇しない作風は相変わらずですね。
未だに差別はありますが、
わずか50年前にはこんなにも酷かったのかと
再認識させられます。
第二次世界大戦中、実験的に組織された黒人部隊。
その扱いや白人指揮官のダメっぷりの描き方に
”差別”に対するアンチテーゼが垣間見えます。
同盟国でありながらナチに苦しめられて来た村民と
黒人兵との交流で、
差別など全くせず人として初めて接してくれた白人が
自国アメリカではなく戦場に居た事に
嬉しさと何とも言えないやるせなさを感じる主人公達。
情報を得る為に罪も無い一般市民を
女・子供(乳児も)問わず数百人皆殺しにした
「セントアンナの大虐殺」(史実)をベースに
人間の様々な面を見せつけられる映画です。
ご覧になる際には、冒頭のシーンで撃たれる直前に
「あ、お前はあの時の・・・」と言った
”被害者”の顔をよーく覚えておいて下さい。
☆4つ半


『しんぼる』
企画・監督:松本人志、脚本:松本人志、高須光聖
主演:松本人志
メキシコのとある町に住むプロレスラー、“エスカルゴマン”。
彼の妻は夫がいつもとは様子が違う事に気付く。
その日の対戦相手が自分より一回り若くて強いだけではなく、
他に“何か”が起こりそうな胸騒ぎがしていたからだ。
場面は変わって・・・、
水玉模様のパジャマを着たマッシュルームカットの男は
気が付くと白い壁に囲まれた部屋に閉じこめられていた。
男はその部屋から脱出を試みようとする。

第一回監督作品『大日本人』は観てないんです。
特に深い理由がある訳ではなく、
観たいと思わなかっただけです。
そしてこの作品、評価は散々なようですが
・・・そんなに酷いですかね?
確かに「お笑い」か「映画」かハッキリしないとか
まあそうなんですけどw。
家でDVDで観る分には面白かったし、
振り返ってみれば非常に分かり易い映画でした。
「修行」時代には、一見関連の全く無い一つ一つの事象が
その”連鎖”によって”意味”を持つ事を学び、
「実践」で”その行為”は”リアル”で反映されて・・・
って事でしょ?www
バタフライエフェクトの陰に「誰かの意思があるのでは?」
という疑念を具現化してみた。
そんな作品だと理解しましたが、どうでしょう?
「お笑い」の部分がもっと”キレて”いたら、
こんなに叩かれずに済んだかもしれませんが、
松本さんが表現したかった部分はそこじゃない。
とは言え”それ”を求められてしまうのは
・・・仕方ないか。

これよりも”まし”という感想が多かった『大日本人』を
逆に観てみたくなりました。
☆3つ


『南極料理人』
監督・脚本:沖田修一、原作:西村淳
出演:堺雅人、生瀬勝久、高良健吾
   豊原功補、西田尚美
南極観測隊員のひとりである西村淳の任務は
南極大陸のドームふじ観測拠点(標高3810メートル)で
越冬する隊員8名分の食事を用意することだった。
西村は限られた食材と特殊な環境の中、
隊員たちを飽きさせないメニューを作るために奮闘する。

実際に南極観測隊に参加した西村淳さんの体験を綴った
原作をかなり忠実に再現した作品と思われます。
隊員達の日常や仕事が淡々と描かれていきます。
極寒の地での苦労や孤独や馬鹿騒ぎw、
大変な仕事ですよね。
過度に演出せず、原作の雰囲気を壊さないという
意図は分かりますし、
10分に一度は「くすっ」と笑えるシーンもあります。
う〜ん、ただねぇ〜・・・。
テンポ感が終止一定なので、少々間延びしていると言うか、
ちょっと退屈に感じてしまいます。
映画用にエピソードを足したりする必要はないですが、
カット割りや演出の”間”でお話のテンポに
もっと緩急つけられたのでは?
今、勢いのある堺雅人さんを起用していますけど
全体的に地味な仕上がりがちょっと残念でした。
☆2つ半

拍手[0回]

『Race to Witch Mountain』
監督:アンディ・フィックマン
出演:アナソフィア・ロブ、アレクサンダー・ルドウィグ
   ドゥエイン・ジョンソン、カーラ・グギノ
ラスベガスでタクシー運転手をするジャック・ブルーノ。
ある日彼の車の後部座席に突然謎の兄妹が現れる。
不思議な能力を持つ兄セスと妹サラは
命がけのミッションを課せられていた。
それは、アメリカ政府によって封印された禁断の山
“ウィッチマウンテン”に行くこと。
兄妹の妨害を図る国家機関と熾烈な戦いを繰り広げながら
ジャック達は秘められた驚くべき宇宙の謎に迫っていく。

ディズニー作品という事で過激な描写などは無く、
非常に上品に仕上げられています。
1975年公開(日本は1977年公開)の映画
『星の国から来た仲間』のリメイクだそうですが・・・
覚えてないなぁ〜。
1977年公開の『未知との遭遇』は
ハッキリと覚えています。
この頃は”夢”がありました。宇宙・エイリアン・・・
やりたい放題でしたねwww。

全編で98分。
コンパクトでお話も面白く映像も”まあまあ”。
役者に魅力もあり、最後まで楽しく観れました。
テンポもいいし。
決してA級の作品ではないけれど、
面白かった!と素直に言える作品です。
脇役のキーラン・ハインズの顔。
出演作は覚えてませんが・・・印象的です。
『コックと泥棒、その妻と愛人』に出てました?
☆3つ半


『Transporter 3』
製作・脚本:リュック・ベッソン
監督:オリヴィエ・メガトン
出演:ジェイソン・ステイサム、ロバート・ネッパー
   ナタリア・ルダコーワ
闇の運び屋・トランスポーターのフランク・マーティン。
ある仕事の依頼を断ったフランクは“依頼人”に誘拐され、
車から20m離れると爆発する特殊なブレスレットを
装着させられてしまう。
こうして力ずくで仕事を受けさせられたフランクは
仕方なく車に乗り込むが、
そこには彼と同じブレスレットをはめられた
赤毛の女が乗っていた。

人気シリーズの第3段です。
全てに共通なのは・・・
運ぶ”物”が”人”だとトラブルに巻き込まれる、
って事?www
それに迫力満点のカーアクションと
ストーリー展開のテンポの良さですね。
基本的にクオリティーの高いシリーズだと思います。

今回も期待を裏切りませんでした。
環境問題を取り入れつつ
陸続きのヨーロッパならではのロケーション。
しかしまあ主演のジェイソン強すぎ?www
安心して見てられますけどね。
湖での”あれ”は少々”あれ”ですけどぉ。
そこはそれ、映画なんですから・・・OKです。
『プリズン・ブレイク』ではせこい役(ティーバッグ)だった
ロバート・ネッパーが敵の親玉を好演してます。
ナタリア・ルダコーワの首の後ろに漢字で「安」と
TATTOOが入ってますが・・・どうなんでしょう?www
☆4つ


『I Come with the Rain』
監督・脚本:トラン・アン・ユン
主演:木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン
他人の痛みを我が身に引き受けることができる
不思議な力を持つ男シタオが失踪し、
捜索を依頼された探偵クラインは
彼の足跡を追ってフィリピン・香港へと渡る。
そこでクラインは香港マフィアのボス
ス・ドンポもシタオを探していることを知る。

アジア特有のじっとりとした気候。
マフィアのバイオレンスな闇社会。
クラインの過去=殺人事件の猟奇的な風景。
異なった3つの世界観が交錯する不思議な映画です。
フランス映画と聞いて納得。
”間”が独特です。
こういった所に”お国柄”が出たりする事ありません?
ストーリーは一応ちゃんとあるのですが
インサートされる抽象的なシーンで
少々混乱させられます。
監督がこれらのシーンにどんな意味を持たせて
記号化しているのか、
全てを理解する事は出来ませんでしたが、
逆にそれが観た者同士で
「あーでもない、こーでもない」と
語り合って盛り上がるのが
この手の作品の正しい楽しみ方?
なのかもしれませんねw。

この作品は”キリスト教”の思想を
描いていると思われます。
「人間は全て罪を持って生まれてくる。
 その罪をすべて引き受け贖ってくれるのが
 救世主イエス・キリストである」
不死身で他人の傷を引き受けてしまうシタオ
=イエス・キリスト
ドンホの愛人のリリ
=マグダラのマリア
イエスの真意を理解せず少しずれている・・・ドンホ
=ユダ
クライン=語り部・・・
こんな感じかしら?

トラン・アン・ユン監督は現在、
日本映画『ノルウェイの森』を撮っているそうですが
どんな作品に仕上がるか、楽しみです。
☆4つ


『ココ・アヴァン・シャネル』
監督:アンヌ・フォンテーヌ
主演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールヴールド、
   アレッサンドロ・ニヴォラ
伝説のファッション・デザイナー
ココ・シャネルの半生を描く。
孤児院で育った少女時代を経て
酔った兵士を相手に歌うナイトクラブの歌手となった
ガブリエル(ココ・シャネル)。
その一方、つつましいお針子として
田舎の仕立屋の奥でスカートのすそを縫う日々。
酒場で知り合った将校エティエンヌ・バルサンの愛人となり、
退屈な暮らしを送ることに。

『アメリ』でお馴染みのオドレイ・トトゥです。
上手ですねぇ〜。
『ダヴィンチ・コード』での演技も印象的でしたが。
ココは少女時代から周りをよく観察し
その鋭い洞察力から独自の発想のデザインを生み出す。
装飾過多の女性の帽子をシンプルな装飾に。
華麗だがコルセットで締め付けていた窮屈な女性の衣装を
着やすく動きやすいものに変える。
黒のもつ喪服のイメージを一新する。
等々・・・。
当時の女性のファッションに革命をもたらすに至までの
”修行時代”を描いています。

特典でメイキング映像が収録されていますが
そこで”へぇ〜”っと思ったのが・・・
監督・制作・脚本・衣装が全員女性なんです。
それもあってか、
”ココ・シャネル”を描こうとする情熱が凄い。
とても良い作品でした。
☆4つ半


『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー
   リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン
「X-MEN」シリーズの人気キャラクター、
ヒュー・ジャックマン扮する
ウルヴァリンの過去を描く物語。
驚異の肉体再生能力と
戦闘力を持つ兄ビクターと弟ローガンは
150年以上に渡り共に生きてきたが、
ある事件が引き金となり袂を分かつ。
ローガンは自らの体に超金属アダマンチウムを移植し
ウルヴァリンとしてビクター打倒を誓う。

初めて知りました。
ローガンは1845年のカナダで
父親が殺害されるのを目撃したショックで
ミュータント能力が覚醒した・・・って!
今年で155才位になってます。
まあ、”不死身”って設定ですから
そうなっちゃいますねwww。
お話はシンプルで分かり易く
時系列的にシリーズ中一番最初のお話なので
過去の作品を観ていない人でも楽しめます。
若手?のミュータントの能力が
「目からレーザー」とか「天気を操れる」とか
なかなか使いこなしが難しいのに対して
ローガンやビクター世代の戦いは
基本”肉弾戦”で見応えがあります。

しかしまあ、気の毒と言うか何と言うか・・・
ローガン”騙され過ぎ”ですwww。
あれもこれもそれも全て”罠”。
観ているこっちも簡単に騙されるんですけどね。
同シリーズの中では一番の出来かしら?
☆4つ


『愛を読むひと(The Reader)』
監督:スティーブン・ダルドリー
原作:ベルンハルト・シュリンク
出演:ケイト・ウィンスレット、ダフィット・クロス
   レイフ・ファインズ、レナ・オリン
第二次世界大戦後のドイツ。15歳のマイケルは
気分が悪かった自分を偶然助けてくれた
年上の女性ハンナと知り合う。
猩紅熱にかかったマイケルは
回復後に毎日のように彼女のアパートに通い、
いつしか彼女と男女の関係になる。
そのうちハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
だがある日ハンナは働いていた職場での働きぶりを評価され、
事務職への昇進を言い渡される。そしてその日を境に
ハンナはマイケルの前から姿を消してしまうのだった。
理由がわからずハンナに捨てられて長い時間が経つ。
マイケルは大学の法科習生として
ナチス戦犯の裁判を傍聴する。
そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのだった。

勝手にもう少しプラトニックな描写かと思ってたら
前半は半分近くケイト・ウィンスレットは”裸”です。
いや。けして低俗とかいやらしいとはでは無く
リアルな描写として説得力があります。
少年から青年へ階段を昇る最初の恋として
男の子にとってはある種”ファンタジー”かもね。

後半は非常に考えさせられつつ、
マイケルの心の移り変わりや、
戦犯として投獄されるより
自分の秘密を知られる事を恥じるハンナ。
裁判では最初から自分が無罪である事を主張せず
戦争もナチスも他の誰も恨んだりしていない。
その姿が切なくて。
いい映画でした。
☆5つ


今回は”当たり”が多かったわっ

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前々から声を大にして言い続けて来た事。
それは・・・

「ヤング@ハート」を観なさい!!!

でした。
イマイチ反響がなく・・・寂しかった。
でも、TVで放映するなら・・・見てくれますか?www

関東地方だけの放送ならそれはそれでしかたないです。
明日!深夜放送します。

ダイヤモンドシアター「ヤング@ハート」
2010/02/06 TBS 26:43〜28:57

タオルを御用意下さい♪

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『KNOWING』
監督:アレックス・プロヤス
主演:ニコラス・ケイジ、ローズ・バーン
息子の学校にあるタイムカプセルを取り出す式典で
一枚の紙を手に入れた宇宙物理学者のジョン。
そこに記された数字の羅列が
過去50年とこれから先に起きる未来の出来事を
予言したものだと気づく。
そして、最後に書かれた数字は
人類の存亡に関わるものだった。

CMで流れていた旅客機が墜落するシーンが
衝撃的でした。
ローズ・バーンさん、
どっかで見た顔だなーと思ったら
年末に深夜放送していた『ダメージ』の
ヒロインでした(結構面白いですよ)。
数字が予言していた事件や事故が
かなり偏っている辺りはご愛嬌?
現実を受け入れる段になって
家族で”こんな感じ”になるのは
『Deep Impact』のワンシーンを
思い出します。
お話の結末は・・・
ある意味”振り切って”ます。
それにしてもCGのリアルさというか、
もはや「表現出来ない映像はない」と
言えるのかもしれません。
逆にそれは「映像のリアルさが売りにならない」
事になります。
最終的に問われるのは”中身”だと。
音楽にも言える事ですけど。
☆3つ半


『THE ROCKER』
監督:ピーター・カッタネオ
主演:レイン・ウィルソン
RockBand「ヴェスヴィオス」のドラマー・フィッシュは
Bandが大手レコード会社と契約するのと引き換えに
メンバーから追放されてしまう。
それから20年、ヴェスヴィオスは大御所となり
未だに売れ続ける中、
職もないフィッシュは姉の家に居候する
ニート生活を送っていたが、
ひょんなことから甥のバンド
「A.D.D.」の新メンバーになり、
かつて失ったロックスターとなる夢に向かって奮起する。

『スクール・オブ・ロック』が好きな人には支持されそう。
もし40代のおっさんが高校生のバンドに入ったら?
なかなか面白い発想の映画です。
音楽が題材の映画のキモはやはり”音楽”。
A.D.D.の曲が良いので楽しめます。
Bandが売れて行く様やツアーでの馬鹿騒ぎ、
少なからずワクワクしてしまいます。
日本未公開の作品ですがお奨めです。
☆4つ


『THE WRESTLER』
監督:ダーレン・アロノフスキー
主演:ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、
   エヴァン・レイチェル・ウッド
人気レスラーだったランディは
スーパーでアルバイトをしながら
かろうじてプロレスを続けていたが
ある日心臓発作を起こしてしまう。
病院のベッドで目覚めたランディは
医者にリングに立つことを禁じられる。
妻とは離婚し一人娘のステファニーとも疎遠で
ひとりになってしまったランディ。
せめて娘との関係だけは修復しようとするが
冷たくあしらわれ、
さらに好意をもっていたストリッパー・キャシディ
にも振られてしまう・・・。

ミッキー・ロークが凄いです。
役作りでの”体作り”、演技。
ほぼワンカメでランディの後ろ姿越しのアングルを多用し
その視線から描く世界観。
フィルムの質感や空気が『Rocky』を思い出させます。
80年代を懐古するシーンやBarで流れるロック以外
殆ど劇中に音楽は流れず、
娘と心を通わせるなどの印象的なシーンに
効果的に静かな曲が使われています。
この”多くを語らない”演出があって
エンドロールに流れる
ブルース・スプリングスティーンの歌が
心にぐっと刺さります。
いい映画です。
☆5つ


『ハゲタカ』
監督:大友啓史、原作:真山仁
主演:大森南朋、玉山鉄二、柴田恭兵、栗山千明
NHK土曜ドラマ「ハゲタカ」が
国内外で高い評価を得て映画化。
徹底した合理主義で多くの企業の買収を成功させてきた
敏腕ファンドマネージャーの鷲津は、
日本の閉鎖的なマーケットに絶望し
海外にその活躍の場を広げていた。
ある日鷲津のもとを盟友の芝野が訪れ、
中国系ファンドによる日本の大手自動車メーカー買収を
阻止してほしいと依頼する。

「友好的TOB」・「ホワイトナイト」など
経済用語がバンバン出てきます。
知らなかった単語もちらほら。
話としては“ハゲタカ”同士のせめぎ合い
嘘や駆け引き、逆転劇などなど
緊張感ある戦いが展開されます。

でも・・・どうなんでしょう?
株取引・企業買収など
登場する”証券関係”のビジネスマンは
”高収入の一流の仕事をしている人”が
頭脳を駆使して戦っている・・・
みたいに描かれているというか
何だろう?「高度な経済活動」?
膨大な資金力で日本企業を買い叩く中国、
対抗して”石油マネー”で証券会社を買収して
餌を撒き罠にかけるホワトナイト。
TOBとか言って何かごまかしてますけど
やってる事は金に物を言わせた”恐喝”
以外の何者でもない。
ヤ○ザと何が違うのかさっぱり分かりません。
「浅ましい」という言葉しか出て来ませんね。

お話としてはとても面白かったです。
最後の大逆転なんか特に。
なので映画としては・・・
☆4つ

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今読んだネットのニュースによると・・・

『アバター』ついに『タイタニック』超え!
歴代世界興収を塗り替える!

だそうで。
いや、目出たいじゃないですか。
しかも自分の過去の記録を自ら塗り替えるとは。
(監督:ジェームズ・キャメロン)
これは本当に”偉業”だと思います。

実は・・・年末にこっそり見て来ました。
(”こっそり”観なきゃなんない理由はないけれどぉ)
んで、感想はですねーーーっ。

「良いとか悪いとかはあんまり言いたくない」
映画です、私にとっては(倒置法)。
でもこれだけは間違いないです。
(『THIS IS IT』同様)

「絶対に劇場で観なさい!!!」

(3Dバージョンでね

普段、眼鏡を使っている人にとって
あの”眼鏡”がどうかは諸々あるにせよ・・・。

過去にも何度か3D映画が話題になった事はありますが
残念ながら定着しませんでした。
しかしこの作品は「ひょっとして・・・」と
思わせてくれました。

それ以上に感心したのは、
今までCG映画では、役者が背景や完成した画を
想像しながらでしか演技が出来なかったのに対し、
この作品ではデジタル・クローズアップという技術で
表情や目の動きといった細かなデータを
現場のPCでリアルタイムに簡単な3DCGIに当てはめられ
完成映像のラフとして閲覧しながら演技出来る・・・。
結果、役者の表情や動きがかつて無い精度で
CGに反映されている事です。
これは”革命”かもしれません。
もはや表現できない”シチュエーション”はない訳で
演者はどんな姿にもなれるしどんな空間においても
”演じる”事が出来てしまう。

さて、ここまで来ればもはや問われるのは
”何をどう画きたいのか”
・・・そうです。
テクノロジーが成熟した時、
結局問われるのは原点回帰。
「何を表現したいのか」って事になっちゃいますよね?
面白いですね。

今回の記録更新。
3D・(演技が反映された)CGが
(とてつもなく)凄い。
で、物語は・・・
そこそこ良いと思います。(だいぶ”上から”だな

そもそもジェームズ・キャメロンという人、
もの凄く”サービス精神旺盛”なんだと思います。
映画で”芸術”を作ろうなんて思ってない。
ただ、「見る人を楽しませよう」という気持ちは
半端ない。
私が一番好きなジェームズ・キャメロン作品は
『アビス』なんですけど、
これ1本で3本分は撮れるのでは?と思える程の
”しつこさ”です(詰め込みっぷり?w)。
『エイリアン2』も『ターミネーター』も
”しつこさ”に関しては言う事なしですもんね?www

異星人(エイリアン)物に
シガニー・ウィバーを出すあたりは
・・・気が利いてますね

『タイタニック』も劇場で観たんですけど
私的には正直???でしたので・・・
今回のこの作品、うん。
☆4つ半です。

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実は、年末から年を跨いでいるのですが・・・
こんなん観ました

『ターミネーター4』
監督:McG
主演:クリスチャン・ベール、サム・ワーシントン
劇場で観たかったのですがチャンスを逃しました。
このシリーズ、B級映画として大好きです。
シュワちゃんの引退(休業?)と共に
”3”で終わりでいいんじゃん?
と、個人的には思ってました。
作品としてもいい映画だったしね。
『ターミネーター:サラ・コナー・クロニクルズ』とか
始まっちゃって何となく盛り上がって・・・る?
のもあるのかないのか。
(公式には物語上の関連はないとされています)
「審判の日」以降のお話で、
当初の設定通り、ジョン・コナーが
リーダーとなりスカイネットと戦っています。
サム・ワーシントン演じるマーカス・ライトが
何者なのか?が重要な鍵となります。
お話としては良く出来ています。が、
どーも”5”とか作る気満々なにほいが・・・
興行的には前作に及ばず残念な感じなので
もう止めた方がいいんじゃないかしら?
決して”駄作”ではないので・・・
☆3つ

『トランスフォーマー/リベンジ』
監督:マイケル・ベイ
主演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス
製作総指揮がスティーブン・スピルバーグという事で
前作は期待して観て”がっかり”。
今作も薄々分かっちゃいたけど再度”がっかり”です。
映像はもの凄い!前作よりも数倍”密度”が高いです。
カット割りが早すぎて脳がついていけない。
そもそもスピルバーグが
変形するロボットを描きたいという
単純な発想で作っちゃった映画ですから。
目的は十分果たされています。
ただ、映画としてどーなんでしょう?
この”内容の無さ”は。
とゆーか、”変形するロボット”を活躍させるには
必然的に”戦争”になる訳で、
無闇に人が死んで建物が壊れて
正義も思想も問題提起も無い戦争映画に
何の価値があるのか?
「映像が凄い」以外に褒め様のない作品です。
☆2つ

『ナイト ミュージアム2』
監督:ショーン・レヴィ
主演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス
2006年公開作品『ナイト ミュージアム』の続編で、
アメリカ自然史博物館での騒動から2年後。
同館は改装のために休館となり、
居場所のなくなった展示物たちは
スミソニアン博物館の地下保管庫に
保管されることになる。
んでそこでも展示物が動き出して大騒ぎ。
内容はこんな感じです。
これ以上書き様がないなぁ〜。
アメリカンコメディー的ドタバタ劇以外の
何者でもありません。
暇つぶしにはいいんじゃないでしょうか。
☆2つ半

『アルマズ・プロジェクト』
監督:クリス・ジョンソン
出演:イワン・シュヴェドフ、イナ・ゴメス、
   ジェイムズ・バブソン
1998年11月、
ロシアの極秘宇宙ステーション「アルマズ号」が
レーダーから消えその4日後
地球の大気圏に突入して爆発した。
ウクライナの過激派グループが
ロシア政府より先にアルマズ号の残骸の中から
ブラックボックスを回収、
これにより最後の4日間に起こった真実を知ることとなった。
悲劇の最後までをも収録した映像を編集したものである。
脱出不可能な閉鎖された空間で、
正気を失っていく乗組員たち。
彼らになにが起こり宇宙船はなぜ交信を絶ったのか?
・・・ワクワクしちゃいますね♪
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』的
疑似ドキュメンタリー風映画です。
ブレア・ウィッチは手持ちカメラのみの映像で
酔っちゃったんですけどwww
この映画も乱れた映像が随所にあり
「何がどーなった?」ってシーンが多いのですが、
非常に意味ありげな感じが良いです。
「もはや“映画”とは呼べない、
 地球を震撼させる映像が日本で公開される。」
はちょっと言い過ぎ?www
☆3つ

『アマルフィ 女神の報酬』
監督:西谷弘
主演:織田裕二、天海祐希、佐藤浩市、戸田恵梨香
フジテレビ開局50周年記念作品として
日本映画初のオールイタリアロケ映画として製作された。
G8外務大臣会合に出席する川越外務大臣の
イタリア訪問準備に追われる日本大使館に赴任した
外交官・黒田康作。
そんな中、日本人少女が誘拐された事件に巻き込まれ
黒田は少女の母・紗江子の「夫」として
犯人との身代金の取引に関わることになる。
流石(ほぼ)全編イタリアロケ!
”画”に説得力がありイタリアの街や景色が美しい!
お話も良く出来ていると思います。
ただ、織田裕二演じる黒田の人物像や
性格・背景がイマイチ伝わってきません。
”踊る”の”青島”みたいに人間臭くする必要はないですけど
クールで無口以外特徴がない。
ただの外交官ではないのは何となく分かりますが
もっとスーパーマン的要素があるとか
何かもう一捻り欲しかったかも。
それから犯人の計画で「それは確実性に欠けるだろ」と
突っ込みたくなる点もちらほら。
惜しいです。
☆3つ半

『G.I.ジョー』
監督:スティーヴン・ソマーズ
主演:チャニング・テイタム、レイチェル・ニコルズ
世界征服をたくらむ悪の組織“コブラ”の手に
ナノマシーン兵器“ナノマイト”が。
そんなコブラを食い止めようと
アメリカ政府が送り込んだのは
世界各国から集められた
地上最強のエキスパートチーム“G.I.ジョー”であった。
・・・みたいなwww。
人気玩具『G.I.ジョー』のアニメ版である
『地上最強のエキスパートチーム G.I.ジョー』
をベースとした実写作品です。
アメリカでは結構ヒットしたみたいですが
日本ではそれほど盛り上がっていなかった?
ので、大して期待してなかったのですが、
いやいや、”ちゃんとしてます”。
ナノマシーンを大分勘違いしてますけど
映像は見事です。
☆3つ半

拍手[0回]

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