作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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・・・カジョン?
いいえ、「カホン(若しくはカホーン)」です
パーカッショニストが四角い”木箱”に股がって
叩いているのを見た事ありません?あれです。

wikiによると
Cajónはスペイン語で箱を意味するペルー発祥の打楽器。
通常側面に1つだけ打面を持ち、
打面以外のある1つの面(多くは打面の反対の面)には
サウンドホールが空けられている。
打面は他の面より薄い。
打面の裏には弦や鈴などを仕込むことが多く、
これらを仕込ませることにより
特徴的なバズ音を得ることができる。

「特徴的なバズ音」とは、スネアっぽい音って事です。
スネアの裏にもスナッピーと呼ばれる”響き線”が
張ってありますからね。

昨日はmusica magicのレコーディングで
カホンを録りました。

桜ちゃんが乗ってます(ノってる?w)


これは正しい座り方ではありませんw

真ん中を叩くと「ドン」という低音が


端っこを叩くと「タッ」とか「チッ」という高音が


出るんです。
後ろのサウンドホールから音を拾いますが、
それだけだと低音が強調された音なので、
レコーディングの際は打面側にもマイクを立てます。
Mixの際には”位相”に気を付ける必要があります。





いい音で録れました ♫

拍手[5回]

アレンジを始めるにあたって、
まず最初にやるのは・・・
メロディーを打ち込む(コピーする)事。
楽譜があるならそれを見ながら打ち込みますが、
ほぼ100%楽譜はないので、
作家さんのデモ音源をPCに読み込んで
それを聞きながらメロディーを打ち込んでいきます。
殆どの場合曲を作る時にもPCを使うのでテンポは一定です。
何故なら、クリック(メトロノーム)を聞きながら
演奏したり歌ったりしているから。

そうやって打ち込んだメロディーを元に
アレンジを始めていくのですが、
たまに”一定のテンポ”じゃない元曲から
メロディーを起さなければならない時があります。
クリックを使わないで演奏されている音源、
例えばピアノと歌の弾き語りのものや、
バンドで「せーのっ!」で演奏されたもの。
これらはテンポが一定ではないので、
PCに取り込んでメロディーをなぞっただけでは
扱いが面倒な事になります。

そんな時にはまずテンポを1曲通して
”検出”するところから始める、
言い換えれば元曲のテンポの”揺れ”を
PCに憶えさせる訳です。
音楽アプリにはそんな機能がついてまして、
オーディオデーターを読み込んだ後に
拍の頭”らしき”ポイントを検出してくれます。
そのポイントを「はい、あんたは1拍目」みたいに
細かく指定していくと、
1拍ずつ(もっと細かくも可能)テンポチェンジして
PCが人間の演奏に付いて来てくれます。

上の折れ線グラフがテンポの変化


ゆれゆれですねw。
聞いているだけなら全く何の違和感も無く
心地よいグルーブの演奏で楽しめるのですが、
テンポを取ってみると実に”ファジー”です。
でも、これが本来あるべき姿かも。
人間は興奮すればテンポも早くなるし、
感情がこもれば遅くなったりもします。
1曲通して同じテンポ・・・
こっちの方が不自然かもしれませんね。

それにしても「ゆれゆれ」だなw

拍手[6回]

・・・ちょっとHな感じもしますがw。
しかもカテゴリーが「音楽用語」って?

昨日の記事でちょっと訂正がありまして、
「SORACHI SECOND」
一発録りというのは嘘ではないんですが、
後でちょっとだけ音を重ねてた
クレジットを見直してて思い出しました。
桜ちゃんと私のところに「Keyboard」って・・・
はて?何をしたっけ・・・
すっかり忘れてました!

うちのスタジオでシンセをちょっとだけ足しました。
桜ちゃんは自分で演奏したビブラフォンと同じフレーズを
ハープの音色で重ねました。
全編じゃなくてメインのテーマのところだけです。
分かるかなぁ〜?w

わたしは・・・”おさわりシンセ”を少々w。
最初のテーマが終わってビブラフォンのSoloのところで、
良く聞くと「遠くで鳴っている鐘」みたいな音がします。
「鍵盤を弾く」というよりは「さわさわと触れる」感じ、
なので”おさわりシンセ”(音程もてきとうw)。
まあ、”効果音”みたいなものなんですが、
私、この手の演奏が結構上手なんですw。

似た感じので山田さんの得意技
「おさわりツリーチャイム」というのもありますw。
パーカッションの一種でこんなやつ


ふつうは金属のビーターや手で
チャリチャリ〜と”流して”演奏するんですが、
ランダムに2・3本にだけ触れると
風鈴のような音が出ます。
ZANの「夕焼け」の冒頭で聞けますよ♪

拍手[5回]

”エレピ”と聞くと「エレクトリックピアノ」の略と
勘のいい人なら推測出来るでしょう。
私がLiveで使うPianoの音が出るキーボードを
思い浮かべる方が多いのでは?

こんなやつね


まあ、意味的には間違ってないのですが、
実はこれが正解です。

Fender Rhodes MKⅠ


ピアノの弦の代わりに金属製音叉(おんさ)をハンマーで叩き
電磁ピックアップで電気信号に変換する、
エレキギターと同じ原理です。
池田さんの「数え歌」で使ってます。

それからこんなのも。

Wurlitzer 200A


こちらはリード(振動板)を叩く構造になってます。
カーペンターズの曲でよく使われていますね。
( 「Top of the world」等)
私がレコーディングで実機を使ったのはKAITA時代だから
もう15年以上前になりますね。

他にもあるんですが、
この2機種がエレピの代表と言えるでしょう。
どちらの音色がお好きですか?w

拍手[7回]

今日は久しぶりにPAPA X Studioでレコーディング。
あまりに久々だったので写真を撮り忘れましたw。
作曲コンペ用の仮歌録りでした。
通るといいなぁ〜♪

レコーディングは順調に進み、
作業後はしばし談笑。
そこでちょっと話題に出たのが”ある数字”。

441(よんよんいち)

これ、ちょっと紛らわしい数字なんです。
まずは”サンプリングレート”の方から。
一昨日のブログにも書きましたが、
1秒を44,100分割したデーターの場合、
「サンプリングレートは44.1KHz」となります。
レコーディングの現場では他に48KHz、
96KHz、192KHz(これは滅多に使わないな)
で作業する場合があります。
数字が大きくなるほど”高解像度=いい音”・・・と
言えなくもないのですが、実際にはそうとも言い切れません。
詳しく書くときりがないんですけど、、、
まあ「適材適所」という事でw。

なので会話の中で・・・
「データーは441と48、どっちで書き出します?」
といった具合に”点”を省略して
「よんよんいち」という言葉が良く使われます。

そして他方は”Tuning(チューニング)”の話。
「調律」っていう言い方もできますが、
これまた更に別の意味合いが出て来てしまいます 。
ややこしい
チューニングとは、、、楽器の音の高さを合わせる事です。
一応”国際基準”なるものがありまして、それは、
A=440Hz
(ピアノの真ん中辺りの”ラ”の周波数が440Hzという意味)
電話などで聞ける”時報”「プ・プ・プ・プーン」の
最初の3つがA=440Hzの音程です。

これまた詳しく書き始めると収拾がつかないのですが・・・
一般的には440Hz、オーケストラでは442Hz、
(国によっても違うらしいですよ)
そして”J=POP業界”では441Hz…が多いです。
なんでこんな事になっているのでしょうか?
ギターやベース、シンセサイザーでは調節可能なので
どれが基準でも特に問題はありませんが、
これがバイオリンなどが絡むと少々ややこしい事に・・・。
なので、Liveやレコーディングの際にはメンバーに
「よんよんいちでお願いします」と言ったりします。

そんな訳で、「よんよんいちで!」とだけ聞くと
サンプリングレートの話なのかチューニングの話なのか
一瞬「ん?」となる事が・・・そんなに無いかw。

拍手[7回]

はて、なんの呪文?とお思いでしょう。
これはCDの規格。
1秒を横軸44,100分割毎に
縦軸65,536の升目で記録しようという
フォーマットです。”デジタル”ですね。

レコードの場合、LPだと1分で33.3回転します。
縦軸は・・・分割不可能=無限大です。
(上限はあるけど”分割不可能”→”収束”、”確率論”的な問題)

さて、どちらが”原音忠実再生”出来るでしょうか?
有限(デジタル)vs 無限(アナログ)
答えは・・・ありません。

では、どちらの”音楽”が素敵か?
これは、、、聞く人の”主観”ですから、
やはり答えはありません。

最近、44.1KHz,16bitの音の”枠の狭さ”に
うんざりしているのですが、
リスナーの”音楽を聞く環境”はCDの10分の1以下・・・
(詳しくは言及しませんが)。

Liveが演者もお客さんも気持ちがいいのは、
”枠”がないから、なのかと
そう思う日曜日の午前3時半、風呂上がり。
明日もアレンジしますわ♪

拍手[9回]

久々の”音楽用語”。
しかもかなりな”上級編”ですので、
所謂”独り言”です、はい。

「Side Chain」とは、、、
コンプレッサーというエフェクターにおいて
”効果”のかかり具合を”効果”をかける対象の音とは
違うトラックの音で変化させる事。

・・・ほら、全く分かんないでしょう?
(説明の仕方が”数学”っぽいもんねw)

簡潔に説明してみましょう。
大太鼓は「ドン!」という低音を出します。
ベースも低音を出す楽器です。
2人が同時に音を出すと同じ低音を出すもの同士、
ポジションが被って現場は混乱します。
「2つの低音は再生出来ないわよ」と。

ならば、大太鼓が「ドン!」と鳴った時には
Bassの音量を抑えて、それ以外の時は通常営業で。
その為の仕組みが「Side Chain」です。

Bassは普通に演奏しています。
でも、”大太鼓”が「ドン!」と鳴った瞬間だけ
音量を下げます。

結果、”低音”は渋滞する事無く聞き手に届けられます。
・・・
最近その手法が蔓延していて(”流行”なんでしょうね)、
そんなアレンジにウンザリしてます。
(個人的には”リズムの切れ”が無くて嫌っ!)

が!

昔からTDではさり気なく使われるテクニックですが、
そこに再注目してデフォルメして派手に仕上げた結果、
”目新しい音”として再生&流行らせた人は、
やっぱり凄いと思うんです(誰だか知らないけど)。

私の中では”2回転”して既に「気分にそぐわないモノ」
になってしまったので、、、なるべく使わない方向でw。

拍手[7回]

先ほどPercussionの桜ちゃんと打ち合わせしてました。
来月リリース予定(だっけ?w)の
musica magic!!のAlbum『Water』のクレジットの件で。

例えば・・・
スタジオに行ってピアノを弾けば単純に

Piano:TATOO

となりますね?
では、自分の仕事場でソフト音源でPCに打ち込んだ場合は
どうクレジットすればいいのでしょう?

私も使ってます。Synthogy Ivory II


『Dreamy Butterfly』の「YUYAKE -pf-」は
II じゃなくて、Synthogy Ivoryを使ってます。
ピアノ専用音源ですから「シンセサイザー」とはちと違う。
(拡大解釈すれば一緒ですけど)
それ以外のパート(DrumsやBass等々)も
殆ど打ち込んじゃっていれば全部まとめて
『Programing』とかにしちゃってます。
実際には鍵盤でDrumsやBassを演奏して編集するので
特に”プログラム”はしてないんですけどねw。
昔、楽譜を数値化してテンキーで打ち込んでいた頃の
名残りでそう言っちゃうんですね。

musica magic!!のAlbum『Water』では
「Magic」という曲ではBass”だけ”弾いてるんですが
本当のBassは弾いていません(当然!w)。
はて?これは何て表記したらいいのでしょう?

Bassもどき:TATOO

でどーっすか?w

拍手[4回]

音楽用語というよりは業界用語でしょうか?
「アー写」=「アーティスト写真」の略です。
プロフィールに添付したり
チラシやポップに使ったりします。



昨日はその撮影会。
この後ろ姿は・・・私じゃないですけどwww
(あの”お方”です)
そして、私も撮って貰いました。
・・・って事は・・・どーゆー事?

拍手[3回]

人類が”録音”という技術を手に入れて
音を保存・再生出来るようになったのが1877年。
エジソンによって蓄音機が発明されました。
それからまだ130年ちょっとしか経ってないんですね。

エジソンの蓄音機は
錫箔を貼った真鍮の円筒に記録するモノでしたが、
1887年に円盤式になり、
現在のCDやDVDにつながる
円盤型メディアの魁となりました、

磁気テープが発明されたのが1898年なんですって!
蓄音機の21年後ってのは意外でした。

LPレコードが開発されたのが1948年。
CDが世に出たのが1980年。
ここ30年で急速に技術が発展して
音質も向上した・・・かと思われますが、
実際はどーなんでしょう?

CDよりもレコードの方が”音が良い”という人もいます。
私もその”気持ち”はちょっとだけ分かります。
デジタル・アナログ論争を今更する気もありませんし。

なのでデジタルメディアも更なる高音質を目指して
頑張っている様です、、、が、
ユーザーはどうもそんなの必要ないらしい。
手軽で扱い易いmp3の音楽で十分楽しめてるみたいです。
データー量がCDの約1/10とは言え
昔のカセットテープよりは遥かに高音質です。

高音質?

でも、私なんかはカセットテープの
ちょっと角の取れた質感が心地良かったりします。

高感動?

あれ?
私達って”何を作る商売”をしてるんでしたっけ?
時々自問自答してみるのです。

拍手[0回]

クリックってどう説明したらいいのかしら?
メトロノーム・・・ですかね。

まず、テンポとはBPM(びーとぱーみにっつ)で表します。
1分間に何拍打つ、
という単位ですね。

1秒に1拍ならBPMは60です。

私はそのクリックの音源に
YAMAHA RX-5を使ってます。



プログラム可能なPCM音源のリズムマシーンとして、
発売当初は画期的な製品。
サンプリング元はスティーブ・ガッドとか・・・。
当時は高かった・・・14万円?
買った当時は、大興奮でプログラムしたもんです。

それから、20年近く経ちますが・・

高かったから勿体ない。だから、せめて”クリック”で・・・
そんな思いで未だにRX-5を使っているアレンジャーって
多いはず。どーですかぁ?

拍手[0回]

「スネア」ってご存知?
”大”か”小”で言うと”小”の方w。
大太鼓に対して小太鼓です。

ドラムセットで言うと、
右足で踏むと「ドン」と鳴るのが大太鼓。
左手で2・4拍目に「タン」と叩くのが小太鼓=スネアです。

ドラマーは、ドラムセット全部を持ち歩くのは大変なので
最低限、スティック・ペダル・スネア
は、自前で持ち運ぶ・・・
言わば、スネアは「ドラマーの顔」と言える程
個性が出るパーツなのです。

材質も様々。
メイプル・オーク・バンブー(木製)
スティール・アルミ・銅(金属)
ファイバー(炭素繊維)
サイズは基本直径は14インチ、深さ(高さ)は様々、
などなど。

ドラマーは自分が求めるサウンドを得るため
自分の”マイスネア”を持っています。
私は、ドラマーではないですが、
アレンジ上、打ち込みで必要なサウンドの
バリエーションを得るため、
”音源=ソフト”を揃えています。
気分的にはあくまで”本物の代用”として。

でも、レコーディングが始まる前の”Demo”の段階で
「完成予想図はこうです!」と提示する為に
ある程度のクオリティーとサウンドの方向性は
”音”で示さねばなりません。
今までも、”生っぽい”スネアの音色は
数十種類以上使い分けてきましたが、
最近、ご贔屓にする音色が偏って来た事もあり、
(やっぱりラディック系が好きだなぁ)
昨日”スネア”の音源(ソフト)をネットで買いました。
5種類のスネアのサンプルをダウンロード出来て
50ドルです(5千円以下)。
本物のスネアを買おうとすると・・・
1台あたり数万円は下らないでしょう。
・・・複雑。

便利な世の中になりましたね。
でも、クリエイターは常に自問しなければなりません。
何が本物で何を伝えなきゃいけないのか。
リアルな音色を手に入れたのなら
自分が理想とするフレーズを打ち込もう。
他のプレーヤーとセッションするなら、
「あんたがそう言うなら私はこう答える」
という対話を音楽的に記録する。

結果、内容の濃い音楽が作れれば良いのですから。

取り敢えず、新しい”音”を手に入れて
気分上々↑、盛り上がってますわ
最終的に全てが”生”になる事を願いつつ。



スティーブ・ガッドシグネチャーモデル
14"×5"メイプルシェルのスネアドラム

拍手[0回]

何気に久しぶりだった今日は”リズム録り”。
「リズム録り」と言うと
ドラムやパーカッションなどの
「打楽器のレコーディング」を想像させますよね?

間違いじゃなんですが、
打楽器限定という訳ではなく、
例えば・・・
ドラム・パーカッション・ベース・ギター・ピアノを
同時に録音する場合も
「リズム録り」と言ったりします。
はい。

んで今日の収穫は・・・
ドラム&ベースで1曲。
ベースのダビング1曲。
パーカッション3曲。

で御座います。

えっ?誰のレコーディングかって?
そんなもんはも〜”言えません”!www
突然発表されますので気を抜かず
このブログをチェックしててくださいなっ

本日の”職人達”は・・・

Drums:波多江 健(Tokyo Smoothでお馴染み)
Bass:バカボン・鈴木(石井さんの『日時計』で御一緒)
Percussion:山田 智之(言うまでも無いから言わない)

これは波多江くんのセット
カッコイイ♪


ブルーに見えますが実際は”ブラック”です。
はい。

拍手[0回]

久々の”音楽用語”です。

しんげんさんからコメントを頂いたので
お答えしつつ・・・

よく、「TDチェックして来ました」とか言いますが、
そもそも”トラック”て何?
”ダウン”って…落ち込んじゃった?www

みたいに、実態が分かりにくい作業ですよね?

”トラック”は陸上競技場のトラックを想像してください。
一つのトラックに一つの音(パート)が録音されています。
ベース、ギター、歌、ドラム・・・
おっと、ドラムは複数の楽器の集まりですから
バスドラ・スネア(表&裏)・
タムx3or4・シンバルx3以上
オーバーヘッド・ルーム・アンビ・床の音・・・
等々
ドラムだけで15以上のトラックが必要です。
パーカッションも多いですね。
ピアノも蓋の中に2本、1m離れたとこに2本
時には2〜3m離れた所に更に2本で6トラック。

この横の一本一本が”トラック”です。


シンセにオルガンにコーラスに・・・

とやっていくと、多い時には100以上のトラックが
必要になります。

これらを最終的に2トラックにしなければなりません。
何故って?
それは、人間の耳は2つしかないからw。

ヘッドホンもラジカセ(古っ!)もテレビも
左右に一つ(組み?)づつでしょ?
(サラウンドの話は・・・ややこしいので割愛します)

歌は真ん中、ギターは左ピアノは何となく右・・・
みたいに纏めていく作業が”トラックダウン”なんです。
100→2に”トラック”を減らす(落とす)から
”トラックダウン”です。(おおぉ)

この時に、音質・音量を調整したり
空間を演出したりします。
例えば”教会で演奏してる”ように聞かせる為には
どんな”残響”を付けたらいいのか?

それらを調整するのが”レコーディングエンジニア”の
お仕事です。
勿論、録音するのも彼らの仕事。
マイクを立てる位置で音も変わるし
Playerの気分を盛り上げるのも大事な仕事です。

で、歌が盛り上がる所でDelay(やまびこ)やら
リバーブ(残響)を強調したりします。
その”演出”はアレンジャーである
私からリクエストする事もありますが
他のセンスの御提案をエンジニアから貰って
それを判断したいのが私のスタンスですね。
全てを自分の思い通りにしたいのであれば
全部自分で作れば良い。
Playerも含めて”他人”と関わって音楽を作るという事は
関わってくれた人達の”力”が欲しいから。
そーやって音楽は作られて行くのです。

だから「大切な君へ」で何やら盛り上がっている感じに
聞こえているのは・・・誰かしらが企んだ事を
私が”OK!”にしているんですねぇ。

楽しそうでしょ?www

拍手[12回]

打ち込み:

良く使う言葉ですが具体的にどんな作業を指すか
分かります?
PCにインストールされたDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を使って、演奏をMIDIデーターで記録したりオーディオを編集する作業・・・。

日本語に直すと(笑)、
音楽を”人間の演奏”ではなく、
PCに入力したデーターでシンセを演奏する事で再生する
と、こんな感じかしら?

実際はメトロノームに合わせて鍵盤で入力して
それを編集(弾き間違いやタイミングを直したり)、
ドラム・ベース・ピアノ・等々、
各パートについて同じ作業を繰り返し
アレンジを構築していくのです。

では何故、その作業を”打ち込み”と呼ぶのか。
時は遡って1977年、Roland社のマイクロコンポーザーMC-8が
本格的コンピュータ制御によるシーケンサーとして登場。
(シーケンサーとは今でいうDAW)
当時”単音”しか出せなかったシンセの演奏情報を
8パート・5400音記憶して自動演奏できました。

Roland MC-8
MC-8

入力方法は・・・10キーを使って
音符を数字で(音程・リズム・長さ)入力していたのです。
マニピュレーター(機械を操作する人)は、
アレンジャーの書いた楽譜を見ながら
”10キーで音符を打ち込んで”いた!
故に、今でもPCに演奏データーを入力する事を
「打ち込み」と呼ぶ訳です。

因にこのMC-8。エディット能力&安定性が低く
入力ミスをすると最初からやり直し。
ライブでは(YMOが使ってました)
熱暴走することもしばしば。

当時大卒の初任給が10万程度の時代に
MC-8は販売価格120万円。

その頃シンセに目覚めカタログを集め漁っていた私には
”未来の希望”に見えていた事でしょう。

拍手[0回]

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