作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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ドラムセットは複数の楽器の集まりです。
その配置を定位に反映させるとしましょう。
右利き用のドラムセットで一般的な構成だと
客席からステージ上のセットを見た場合、
細かいビートを刻むハイハットは右寄りで
タムは音程が高い方から低い方へ
右から左に並んでいます。



プロになりたての頃は
レコーディングでも
当然そうゆう定位にするものだと
勝手に思ってました。
てゆーか、ハイハットが
左右どちら寄りに聞こえるか?
なんてそれまで気にした事がなかったんです。

ある日のドラム録りの現場で、
コントロールルームのモニターから聞こえる音が
ハイハットが左寄りでタムの並びも
左から右になっている事に気がつきました。
そこでエンジニアさんに
「何で見た目と逆にしてるんですか?」
と尋ねました。するとその答えは・・・

「ドラマーがヘッドホンでモニターした時、
 セットと逆の方から音が聞こえたら
 気持ち悪いでしょ?」

おおっ!?

そっか!
叩き手側からすればハイハットは左にあるじゃん!



セットの並びをオーディエンス側から見るか
叩き手側から見るかは各自の自由で
どちらが正解とかはありません。
(ライブ盤のミックスなら
 オーディエンス側がいいかもしれません)
エンジニアさんによっては
レコーディングでもオーディエンス側からの
定位にする方もいらっしゃいますが、
その時はドラマーはヘッドホンを左右逆に付けてます。

叩き手に配慮しての”叩き手側”、
その事を知ってから今まで、
私の打ち込みのドラムの定位は
ほぼほぼ”叩き手側”にしています。
それに、打ち込む時はドラマーになったつもりで
手順やフレーズを考えるので、
逆だと気持ち悪いです 笑

この曲のミックスは”どっち側?”
今まで散々聞いてきた曲も
そうゆう耳で聴き直してみると
面白いかもしれませんね♫

拍手[10回]

ヘッドホンやイヤホンには
左右どちらか分かるように
「L・R」と表示されています。
もしも左右間違えて装着したとします。
さて、どーなるでしょう?

答え:どーもなりません 笑

形によっては装着感が悪くなって
結果音が小さくなったり
低音が少なくなる事はあるかもしれません。
が、基本的には音質が変わることはありません。
ただ、制作者が意図した定位と
左右が逆になるだけです。

オーケストラの弦パートの場合、
一般的には左から右に向かって・・・
1stバイオリン・2ndバイオリン・ビオラ・チェロ
そしてチェロの後ろにコントラバス
という風に並んでいます。
この音場を客席で聴いている体で録音すれば
高域は左寄りに、低域は右寄りになりますね?
これが逆に聞こえるのが
気持ち悪いのか否か?
気にならないなら逆でも構わないです。

私ですか?
気になります 笑

拍手[12回]

ピアノの足下にある3本のペダル、
ピアノ演奏にはこのペダルが必要不可欠です。
普段は右のペダルを使います。
てゆーか、真ん中と左はほぼ使いません。

グランドピアノとアップライトピアノでは
真ん中と左のペダルの機能は違うのですが、
(詳しくはググってみてくださいな)
グランドピアノの場合、

右:ダンパーペダル
中:ソステヌートペダル
左:シフトペダル

ダンパーペダル:
ダンパーがいっせいに弦から離れ、
鍵盤から指を離してもダンパーは
弦から離れたままになるので
音を長く持続させたり
その音に重ねて次の音を弾くこともできる。

ソステヌートペダル:
直前に押した鍵盤のダンパーだけが弦から離れ、
その音だけに余韻が残る。

この違い、分かります?
実際使ってみると「なるほど!」となりますが、
文字で書かれると今一つピンとこないかもしれません。

そもそも「ダンパーって何?」
という方も多いのでは?

全ての弦は普段ダンパーと呼ばれるフェルトが
弦に触れておりミュートされています。
鍵盤を押すとその音を出す弦からのみ
ダンパーが離れハンマーが弦を叩き音が出ます。
鍵盤を押している最中はダンパーが離れているので
音が減衰しながらも伸び続けます。
鍵盤を離すとダンパーが弦に触れて音が止まります。
この事を踏まえて二つの説明を読み返してみると
分かりやすいかな?

単音を弾くとき、
ペダルを使わなければその音だけ鳴ります。
ダンパーペダルを踏みながら単音を弾くと、
その音とその音に共鳴した全ての弦も
少し鳴ります。
結果、この二つの響きは違ったものになります。

因みに電子ピアノでもペダルは使えます。
が、物理的にダンパーは存在しないので
”音を伸ばす為のペダル”という事で
「サスティーンペダル」と呼ぶのが正しい
・・・のかな?
まあ基本的にはどちらも同じなんですけどね。
電子ピアノでロックやファンクみたいに
ノリノリでコードを刻むような曲なら
ペダルがなくても楽しく演奏できますが、
バラードなどでペダルが使えない状況は
(ペダルの故障や接点の接触不良、
 持ってくるのを忘れる等々)
鍵盤弾きにとっては”地獄”ですね 笑

シフトペダル:
踏むと鍵盤とアクション全体が右へわずかに移動して、
今まで3本の弦を打っていたハンマーは
2本の弦を打つことになります。
更にハンマーはいつも使っていない
柔らかい部分で打弦することになるので
音は小さく柔らかくなります。

このペダルはたま〜に使います。

拍手[10回]

和声とは、西洋音楽において
メロディ(旋律)・リズム(律動)と共に
音楽の三要素の一つとされています。
西洋音楽の理論で、和音の進行・声部の導き方(声部連結)
および配置の組み合わせを指す概念であると・・・

調べるとこんな感じで出てきます。
一応「何を言っているのか」はわかりますが、
この説明の感じが一気に拒絶反応を誘発することは
間違いないでしょう。
一般的に”和声”は18世紀ヨーロッパに端を発した
古典的な機能和声を指すそうです。
また、ポップスやジャズなどで用いられる和声理論は
「ポピュラー和声」と呼んだりするとか。
(初めて聞いたわ)

あんまり真面目にJAZZとか勉強してないんですけど、
この辺りの理論や使い方はそれなりに経験を積んできたので
そこそこ理解してますし実際使ってます。

クラシック音楽の和声が旋律(横)の独立性を重視した
書法で主に書かれているのに対して、
ポピュラー音楽ではある声部(縦)に
和声的な厚みを持たせるために積んでいく
セクションの書法で書かれる事が多いです。
この”縦の厚み”を重視しつつ
(しかも3度と4度を半音でバンバン当てちゃって=不協)
”横の連続性の幅”をどんどん短くしていくと・・・
こんな感じになるのかな?

Jacob Collier Flintstones Transcription


簡単に言うと「ど変態」ですが、
これを耳コピしてスコアにする人もまた「ど変態」?

いや、ちょっとお勉強してみたいと思います。
こんなアレンジして誰かに演奏してみてもらいたい。
自分で演奏するのは遠慮しておきます 笑

拍手[10回]

ドラムセットは複数の楽器の集まりです。
レコーディングやライブでは
各々の楽器…バスドラム・スネア・ハイハット等々
それぞれにマイクを立て、
バランスを整えてミックスします。
場合によっては「ハイハット大きめ」なども可能です。
そんな特殊な効果を狙う時以外は
「いいバランス」にする訳ですが、
ではそもそも「いいバランス」とは
何を基準にしているのか?
それは、生で聞いたドラムセットの音
って事になります。
昔は現代のレコーディングの様に
使えるトラックが100以上なんて
考えられなかったわけで、
バスドラム・スネア・ルーム
(ちょっと離れた所からセット全体を狙った音)
オーバーヘッド
(セットの上からシンバル類を狙った音)
の4トラックしか録音してなかった事もありますし、
何ならルームマイク一本だけという
男らしいレコーディングもありました。
(今でも敢えてそうする事もあります)
そうすると、ミックスでバランスを整えられない。
どうやってバランスを取るかといえば、
「バランス良く叩く」しかないわけです。

即ち!
ドラムセットをバランス良く鳴らせるドラマーが
上手いドラマーだと言えるでしょう。

拍手[12回]

誕生日の翌日は・・・
一人で地味〜にコーラスを録りました。
諸事情で歌ったのは私 ♫



主メロの3度上や下でハモるのを
「字ハモ(じはも)」と言います。
音程を正確に歌うのは当然ですが、
リズム(タイミング)を主メロに
かっちり合わせるのも大切です。
が、これがなかなか難しいんです。
演奏のリズム感に関しては
多少は自信がありますが、
「歌」に関しては素人同然。
ちゃんと歌えるまで何回も歌い直していたら
時間が掛かってしょうがない・・・
しかも「デモ」だし。
ならば”編集”してしまえ!

と、いう訳で強引に直します。



一番上のピンクのトラックが主メロ。
下の緑と水色が私のコーラスです。
ちょっと走ってますね(タイミングが早い)。
なので言葉ごとに切り刻んで
位置をピンクに合わせます。



「傷口」を”処置”して終了。



やっぱり歌が上手な人にお任せするのが
一番(楽)です 笑

拍手[12回]

実家にはピアノがありませんでした。
今ではライブやレコーディングで
生ピアノを弾く機会はありますが、
言っても年に数回…程度だったりします。
振り返ってみると人生で一番ピアノに触れていたのは
高校生の時の音楽室(昼休みと部活終わり)
だった気がします。

ライブハウスでグランドピアノを置いている所もありますが
ロック系のハコだとステージピアノが殆どです。
サンプリング系のステージピアノが世に出たのは
約30年前。
それ以前では生ピアノの代用として
”電気ピアノ”が使われていました。

YAMAHA CP-80


これは実際に弦が張ってあり生ピアノ同様
鍵盤を押すとハンマーが打弦、
その振動をエレキギターと同じ構造の
ピックアップが拾って増幅します。
しかも鍵盤部と弦の部分が分離できて運べる…一応。
でも最低2人じゃないと組み立ては不可能な重さです。
音は・・・生ピアノに比べると”細い”ですが、
これはこれで味わいがあって好きでした。

で、その後もステージピアノやシンセ音源で
生ピアノ風の音はでるようになったのですが、
正直どれもピンとこなかったんです。
そして1999年にようやく出会ったのが・・・

Roland JV-1010


大して高い機材ではないのですが
エクスパンションカードSR−JV80-09「Session」が
標準で内蔵されていて、
このピアノの音でやっと打ち込みで
ある程度満足のいく音が出せるようになりました。
さらに数年後、

KORG TRITON STUDIO


このシンセのピアノがかなり長いこと
(6年間位?)うちの主力でしたが、
8年前からほぼ完全にソフト音源に移行しました。

最新のソフトやシンセ・ステージピアノでは
爆発的に大容量化し、
生々しいと言えば生々しい音が出せるのですが、
”音の情報量”が多すぎてオケ中でちょっと使いづらい、、、
と、個人的には感じてしまいます。
ピアノソロや小編成のアレンジだといいんですけどね。

拍手[8回]

一般的に高音部の楽譜はト音記号、
低音部の楽譜はヘ音記号の楽譜を用います。
普段はあまり見かけませんが
中音部記号のハ音記号ってーのもあります。
(ビオラはハ音記号です)

例えば、金管楽器だとトランペットはト音記号、
トロンボーン・ユーフォニウム・チューバはヘ音記号です。
木管だとフルート・オーボエなどはト音記号、
ファゴットはヘ音記号です。

次はちょっと変則的です。
サックスには高い音域のものから
ソプラノ・アルト・テナー・バリトンがあります。
(本当はもっと種類があるんですが、割愛)
ソプラノ・アルトはト音記号、
バリトンはヘ音記号です。
で、テナーなんですが、
何故かト音記号で表記しますが、
実際に出てくる音は楽譜より1オクターブ低い音域です。
ならヘ音記号で書けば良いのでは?

これ、ずっと謎だったんです。

最近のアレンジでバスクラリネットを使ったんですが、
実はバスクラの楽譜を書くのが初めてでお勉強しました。
すると、テナーサックスと一緒でト音記号で表記しますが、
やはり出てくる音は楽譜より1オクターブ低い音域です。
するとそこには理由が書かれていました。

「これにより標準型のクラリネットと、
 楽譜上の指使いが共通となる」

そっか!
持ち替えても混乱せずにすみそうですね。
(バリトンサックスはそれ専門のケースが多いですから
 ヘ音記号でいいじゃんって事かしら?)

謎が解けました♫

拍手[10回]

一応楽譜は読み書き出来ます。
普段お歌の伴奏などする時に見る譜面は
「コード譜」です。

「銀色の翼」


コードとアクセントのリズム、
そして単音のメロディーがちょこっとメモしてあります。
ト音記号の単音は大丈夫なんですが、
ヘ音記号で和音となると初見ではちょっと難しいです。
譜読みってやっぱり”慣れ”なんですよね。
普段から読み慣れていればねぇ…

小・中学生の時にエレクトーンを習ってました。
エレクトーンの譜面は五線紙3段の”玉譜”に
コードも書いてあることが多いです。
そのお陰かコードネームに対しての
ボイシング(押さえ方)を覚えられた気がします。

が、

小学生にはまだ早いという事でしょうか。
コードネームと五線紙上に並んだ音符が
その当時の知識では結びつかない曲が登場しました。
その謎が解けたのは10年後になるのですが・・・

コードネームは「C7」
ド・ミ・ソにドから数えて7番目の半音下の
シ♭を加えた和音です。
因に半音下げない7番目の音を足す時は
「Cmaj7」若しくは「C△7」と書きます。

さてその曲の「C7」の所に書いてあった五線譜上には、
ベース(左足)=ド
コード(左手)=ミ・シ♭・ミ♭
と書いてありました。
5度のソは省略、これは分かります。

ミ♭?
何それ?

そもそもドに対してミは長調の3度の音、
ミ♭は短調の3度の音。
メジャーのコードにマイナーの要素って
”不協和音”なんじゃないの?
しかし実際に音を出してみると
ダークで”スモーキー”な印象ではありますが
全く不快ではありません。
はい、”ジャズ”な響きです。
この場合ミ♭は短3度ではなく
ドから数えて9番目のレを半音上げた音、
つまり#9thの音になります。
ちゃんと書くなら「C7#9・C7+9」
コードネームが省略されていたんですね。
ジャズな響きと書きましたが、
ロックでもよく使われます。
(”銀つば”にも使われていますね 笑)
ジミー・ヘンドリックスがよく使っているイメージからか、
「ジミヘンコード」なんて言ったりもします。

省略しても良いものなのか?
実は・・・いいんです。

乱暴な解釈をすれば「7」が付く時
Cの時”シ”以外は何を足しても構わない。
それが”ジャズ”です(多分 笑)。

拍手[10回]

私がよく使うコードに『maj7 #11』があります。
「メジャーセブンシャープイレブンス」と読みます。
『maj7 +11』でもいいです。
譜面に書く時はこっちを書きますね。
Cmaj7の構成音は下から
ド・ミ・ソ・シ
これにドから数えて11番目の音=ファを半音上げた
F#を加えます。

Cmaj7 +11=ド・ミ・ファ#・ソ・シ

5度のソは省略できるしルートのドは
左手で弾くとして、トップのシをオクターブ下げて
ド・シ・ミ・ファ#
と鍵盤で弾いてみましょう。
どーですか?
”和”な響きに聞こえませんか?

映画『ティファニーで朝食を』の主題歌として有名な
「Moon River」超名曲です。
実はこの曲にもこのmaj7 #11が出てきます。

歌い出しから3小節目の頭(3拍子なので気をつけて)、
「Moon river, wider than a mile」の「wider」のところ、
ルートはCでメロディーがF#になります。
(0:13と0:18辺り)

Moon River - Breakfast at Tiffany's


でも、”和”は特に感じないですよね?

和でもあり和でもない。
和と洋を融合する架け橋的な響きとして
大変重宝しております。
それにしても「Moon River」
目眩がするほどいい曲です♫

拍手[18回]

生楽器の演奏や歌を聞いたり録音したりする時、
改めて思うのは「正しい音程って何だろう?」
という事です。

「”何って”どーゆー事?」

と思われる方もいらっしゃるでしょう。
簡単に言えば、
きちんと調律されたピアノや電子楽器は
(ある意味)正しい音程が出せるので、
それに合っていれば他の楽器や歌は
正しい音程である。
これは間違いではありません。
が、「心地よい音程」かと言うと話しは変わってきます。

ピアノで「ド・ミ・ソ」と押さえると
きれいな和音に聞こえますよね?
でも実は数学的には不協なんです。
何故なら「ピアノは平均律に調律されているから」です。
では「平均律」ではない調律って何?

実は色々な調律があるんですが、
自然倍音を用いて作った音階で
ドミソ、ファラド、ソシレがすべて周波数比で
4:5:6の関係の調律を「純正律」といいます。
これだともの凄く”強く”ハモります。
アカペラコーラスや弦楽器同士などで
キレイにハモらせようとお互いが音程を調整する時、
この”純正律”上の音程を自然と目指す事になります。

「じゃあピアノも純正律でよくない?」
と思われるかもしれません。
確かにハ長調の純正律で調律すればピアノでも
ドミソ、ファラド、ソシレはキレイに響きます。
が、キーが変わった途端に聞いてられない程
”音痴”になってしまいます。
これでは曲中で転調などできません。

それ故の「平均律」です。
1オクターブを12等分したのが平均律ですから
全てのキー(調)で演奏可能で平均的に無難に響きます。

ほら、「何が正しい音程」なのか、
だんだん分からなくなってきたでしょ?



結局、気持ちよければそれで良し。
みたいな事でいいと思うんですけどね♫

拍手[24回]

ピッチベンド(pitch bend)とは、
各種楽器の奏法で音程を連続的に
変化させることです。

ギターならチョーキングで音程を上げたり、
管楽器なら唇の操作(息を当てる角度等)で
ピッチを上下させたりできます。

キーボード(シンセサイザー)には
その様な表現をする為のコントローラーとして
こんなのや・・・


こんなのが・・・


付いています。

上のホイールタイプだと
奥のホイールを上に回すと音程が上がり、
下に回すと下がります(ピッチベンドホイール)。
厳密には「そーゆー設定にしてある」んですけどね。
Max動かした時にどれ位音程が変化するかも
設定出来ます。

下のスティックタイプの場合は、
右に倒すと音程が上がります。
因に奥に倒すとビブラートが掛かる
設定になっているケースが多いです。
ホイールの場合は手前のホイールが
それに当たります(モジュレーションホイール)。

最近の楽器のピッチベントホイールは
離すとバネの力でセンターに戻ってくるのですが、
初期のシンセでは
自分で真ん中に戻さなければならなかったモノが
多かったんです。
なので操作を誤って途中で止まったりすると
所謂「音痴」な音程になってしまいます。

そんな「やっちまった」演奏が音源に残っています。
Chaka Khan(チャカ・カーン)の
「We Can Work It Out」(ビートルズのカバーです)
この曲のベースは多分MiniMoogというシンセを
使っているんだと思うんですが、、、


センターに戻し損ねてちょっと低くなったまま
2秒位弾き続けている箇所があります。
1:51から1:53の間です。

We Can Work It Out - Chaka Khan


お分かりになりました? 笑

当時のレコーディング技術でも
その部分だけ弾き直したりは出来たとは思うんですが、
(多少リスクが高いですが)
それよりもノリ重視というか
勢いのある良い演奏だったから
「ちょっと位いいじゃん!」的な判断だったのか
はたまた誰も気付かなかったかは謎ですが、
この曲を聞くたびに”この部分”を確認するのが
とっても楽しみなあたしです 笑。
謂わばこの曲の私にとっての
「チャームポイント」と言えるでしょう。

現代のレコーディンングでは修正や編集が楽なので
全部”整えようと”しがちです。
でもそれはある意味音楽の魅力を
取りさらってしまっているのかもしれません。

「何か気になる」

っていうのが大事なのかもしれませんね♫

拍手[8回]

全部説明すると解説書の様になってしまうので、
何となく・・・「数字が大きい方が凄い」
位な感じで読み飛ばして下さいませ。

普段は割と気にせず48kHz 24bitで作業をしています。
因にCDは44.1kHz 16bitなので
CDよりは分解能が高い状態です。
(これもハイレゾって言えるのかな?)

先日終わったセッションでは96kHz 24bitで
レコーディングしました。
生楽器が沢山入って尚かつ
ダイナミックレンジが広いアレンジだったので。
(最小と最大の音量差が広いって意味です)

結果は・・・
やっぱり違いますね(当然と言えば当然)。
簡単にいうと”キャパシティーがデカい”
という印象です。

ただ、単純に何でもかんでもハイレゾがいい!
とは一概に言えないんですが・・・
音楽の種類やアレンジによっては
CDの44.1kHz 16bitの方が
しっくりくる事もありますし、
96kHz 24bitだとMixが難しかったり・・・

取り敢えず今回の作品に関しては
96kHz 24bitでやってみた結果、
「聞いていて色んな発見があって楽しい」
て感じかしら?

今後もチャンスがあれば色々と試してみようと思います。

拍手[11回]

クオンタイズとは・・・
MIDIシーケンサの機能の一つで
演奏データのタイミングのズレを
補正する効果の事。

例えば、Click(メトロノーム)に合わせて
ドラムのパートを打ち込んだとします。
なるべく正確に演奏しようと心掛けますが、
スティックでドラムを叩くのと
鍵盤を指で演奏するのとでは大違い、
やはり”多少”はズレちゃいます。
それを「最寄りの正しいタイミング」に
一発で合わせてくれるのがクオンタイズです。
実際にはそう簡単な事でもないんです・・・
詳細は省略しますが、
そんな感じで全パートをきっちりグリッドに合わせると
正確な演奏にはなりますが、
すべてのタイミングが完全に合っていると
かえって機械的で不自然に聴こえたり、
同時に発音されるためマスキングされて
聞こえないパートがあったりと、
不具合が生じる事があります。
なのでわざとズラしたり”訛らせたり”するんですが、
如何せん”如何様にも調整出来る”事が仇となり、
「何が正解?」なのか見失う事もありました。
今では”私なりのやり方”が何となくあるので、
逆にその辺は悩まなくなりましたけど。

生演奏やバンドの良さって
適度にズレたりヨレたりして、
良く聞くとイビツなんだけど
だからこそ独自のグルーブ(ノリ)があって
何回聞いても飽きない音楽が作り出せる事、
なのかな?と、
常々思っているんです。

んで、KAITA時代を思い出してみると・・・
(ここからはあくまで”私”の印象です)
高林(ドラム):キック(バスドラム)はジャストで
 スネアはほんのちょっぴり後ろ。
 安定感はあった…かも(笑)
石田(ベース):超前のめり!で、フレーズはメロディアス、
 たけどトータルの印象としてリズム感は良かった。
 でも、オーケストラで例えるなら
 コントラバスじゃなくてチェロっぽい感じかなぁ?(笑)
山田(パーカッション):リズム隊だけれども
 KAITAの時はむしろ”上モノ”的な
 花を添えるプレイが多かった気がします。
 今はどっしりとしたグルーブが私たちを支えてくれます♡
私(キーボード):若干”ツッコミます”、特に”キメ”とか。
 性格が出てるのかなぁ〜、そんなに”せっかち”じゃないと
 自分では思ってるんですが・・・(汗)
目木(ギター):割と”レイドバック”
 (後ろに引っ張る)してたイメージ、
 安定感は当時からありました。
 今でもリズム感は素晴らしいです♫
能勢(お歌):こんな演奏を従えて歌ってたノセカイは
 リズム感が良かったです(説明が雑かな? 笑)

ほら、みんなバラバラでしょ?
そんな6人が奏でた音楽を今聴くと、
やっぱりいいなぁ〜と思ってしまいます。
(まあ、売れなかったですけどね 笑)
この頃のアンサンブルが私の根っこにある気もしますね。

さて、今日のお仕事は一人アレンジ。
何をどーズラそーかな〜♫

拍手[16回]

エレキギター・エレキベースは、
弦の振動をピックアップ(マイク)で
電気信号に変えて増幅します。
各々の音色の違いには様々な要素がありますが、
それを一つ一つ紐解いていくと
多分間違いなく何冊かの本になってしまいます。

うむ

用語の説明を詳しくしていると
切りがありません。
では今回、分りやすい動画を発見したので
聞いてみて下さい。

2本のベースを同じ人が弾いてます。

シングルコイル2つ(=”ジャズベ”タイプ)

ハムバッカー1つ(=”プレベ”タイプ…てか、
         スティングレイに近い?)



同じベースでもこれだけ”音色”が違うのが
分って頂けたでしょうか?

ギターでもそうですが、
プレイヤーはその楽曲に合った楽器をチョイスし
その楽曲に相応しい演奏をしているのです。

・・・奥深いわ♫

拍手[14回]

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