作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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全曲紹介始めまーす♪
何せ曲数が多い上に
私のアルバムの発売も近づいていると言う事で…

では、行ってみよう!

1.あたりまえの空の色
 最初にプリプロしたのが2008年12/26です。
 えっ?クリスマス?なんですかソレハ?
 この時はワンコーラスだけ作って終わりました。
 1A'から入ってくる”ナイロンギター的な何か”は
 ギターとPad(ふわっとしたシンセ)が
 同時に鳴るこの音色。
 池田さん甚くお気に召したご様子で
 曲全体のイメージを引っ張るパートとして
 中心に据えました。
 2サビ・3サビに目木さんの”生ギター”を
 重ねるといった「白いギフト」のパターンですね。
(『Lunar Soup』/池田綾子 3を参照)
 1サビから良く聞くと何やら”環境音”的な物が・・・
 本来、空気感を演出する時には
 残響=リバーブ・ディレイ・アンビエンス
 を収録、若しくは追加する事によって行いますが、
 SE的な音色によって郷愁を誘えないか?
 と考えてみました。
 2サビから3サビへ転調する2小節に
(正確には1小節と5拍
 入っているコーラスは全てシンセですが
 ゴスペル・ボーイソプラノ・チベット(ホーミー)の
 声の素材を使い、”無国籍”=”全世界”に向かっての
 メッセージであるとの”意思”を表現したつもりです。
 公園で遊ぶ子供達の声から始まって
 そんな日常の積み重ねの延長に
 誰しもが見上げる空の下、
 世界中に幸せがあるのだと、そう思うのです。

2.手紙
 シングル「星降る森」のカップリングです。
 そのまま収録されています。
 この曲ねぇ、好きなんですよ。
 アレンジも気に入ってます。
 メインのピアノはYAMAHA MOTIF RACKの
「Jazz Piano」だったかな?
 この音源、とても重宝してます。
 ピアノ・エレピ系は非常に優秀ですね。



 リズムのポコポコした音は名機”Roland TR-808”
(通称”ヤオヤ”)のサンプルなのですが、
 この”大容量音源”時代に逆らうような
 フロッピー1枚分(2HD=1.2MB)のデータ量。
 楽器はEnsoniq ASR-10です。
 もう15年近くの付き合い♪。



 これが実に説得力ある音がするんです。
 
 PadはRoland JP-8000。
 メインのピアノに絡んで”もう一つのピアノ”は
 EmuのVintage Keys。
 しょぼいピアノの音ですが・・・
 生っぽい音で”ミニマル”をやりたかった
 元々は現代音楽の手法で
 単純なフレーズを繰り返すだけなのですが
 これが70年代の”テクノ”に応用され、
 現在でもトランスやクラブミュージックに
 受け継がれています。
 そう、この曲で私は”テクノ”がやりたかったのです。
 因に・・・間奏のコーラスは”私”ですwww。

3.小さな鞄〜Album Version〜
 これはライブでバンドでやったらこうなるだろうと、
 何も考えずにサクッとアレンジしました。
 ただ・・・エレキギターに聞こえる音
(”ソロ”も含めて)は全て”打ち込み”です。
 サンプラーでエレキギターの音色を選び
 PC上のアンプシュミレーターで音色を作る。
 これだけでは”本物のエレキの音”には聞こえません。
 フレーズ・・・
 「目木さんならこう弾くんじゃなかろーか?」と
 打ち込むと・・・
 割とそれ風に聞こえますw。
 何故目木さんにエレキを弾いてもらわなかったのか。
 そこには全く”他意”はありません。
 打ち込んだ”エレキ擬き”が気持ち良いなら
 それでいいんじゃねぇ?・・・ってだけですw。
 ライブに行けば目木さんのソロが聞けますし…ね?
 おっ!元のバージョンが好きという貴方。
 わかります。それは”シングル”で楽しんでくださいね。

4.雲形定規
 これまた、いいですねw。
 イントロのアコギとそれに絡むエレキ
(はい、打ち込みです)
 謎のアルペジオ(パコパコした音、シンセです)。
 Aメロから入って来るドラム。いい音〜♪
 あっ・・・打ち込みです(爆)。
 この曲はアルバム制作終盤にできたもので
 従来の池田さんの作品とは・・・
 ぱっと聞いた感じ、あまり違いは感じられないかも。
 例えばテンポ感的に、「Timeless」に似てはいますが…
 否!内容が全く違います。
 Bメロの2小節目のメロディーが”ブルーノート”。
 更にBメロの6小節目を良く聞いて下さい。
 えっ、分からない?・・・そうですか。
 なら・・・いいですwww。
 メロディーの”譜割”も今までとは随分違いますね。
 ”曲書き”として常に進化している・・・と。
 側に居てそう思います。

あの〜・・・このテンションで書き続けられますかね、私?
頑張りまーす

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いよいよ
右京
いよいよ「オトムスビ」解説ですね。

「あたりまえの空の色」の子供たちの声などは、綾子さんのブログ(4/5)にあった、公園でのサンプリングでしょうかね?青空見上げながら寝転がって聴きたい曲です。

「手紙」のコーラスもTATOOさんだったのですね。しかもテクノだったとは!?故に808、意図が深いです。

小さな鞄はシングルを聴き慣れた頃だったので、ラストのritでどうしても首が前に行ってしまいます・・・。ライブが楽しみの曲です。

雲形定規は綾子さんの声色が異色で驚きました。アレンジも音色数も多くて豪華です!このベースドラム、音圧と空気感が太くてイイですね~。ALESIS?
2009/05/22(Fri)23:56:59 編集
いいえ。
TATOO
Drumsは最新のBFD2です。
(ソフトウェアー音源ですね)
声の処理については…
賛否両論あると思います。
「Silver Moon」程極端には加工していません。
が、池田さんの声の中にある”通常では聞こえない成分”を
敢えて”強調”してみました。
CDにパッケージできるレコーディングの現場だからこそ出来る表現を模索した結果、この様に仕上げてみました。
好き・嫌いはリスナーの感性にお任せするとして、
今表現出来る”Best”をパッケージしました♪
どーですか?
2009/05/23(Sat)00:10:39 編集
失礼しました(笑)
右京
素人風情が失礼しました(笑)

「雲形定規」、良い意味で池田綾子らしくない声や歌い方、詩やメロディやアレンジで、綾子さんの挑戦魂を感じていました。新たな一面を垣間見れたようで、好きですよ~。ライブでは盛り上がるでしょうね!
さらに何と言ってもギターが凄いことに・・・。もうどこから目木さんでどこからTATOOさんか???
2009/05/23(Sat)01:31:18 編集
3.1-4
> 3.1 あたりまえの空の色
歌詞カードの写真集が、この曲のイメージになるんですかね。
ナイロンギター的な音が、当たり前の情景を演出し、シンセで時よりはいるキラッ、キラッ、音が夜空の星を演出して気持ちがよいです。星の輝きが聞こえてきます。
こんな、当たり前の幸せを手に入れたいですね。

> 3.2 手紙
星降る森のMAXIを購入したときに、曲のイメージに引かれて、何年にも分けて屋久島に連れて行った東京の友人達を撮った写真を繋ぎ合わせて、スライドショーを作成しました。森まつりがとても嬉しかったので、PAPA-Xの事務所に送ったポンカンに一緒に同封しましたよ。WindowsMediaで作成したのでMACでは再生できなかったかもしれませんね。すいません。
ちなみに、星降る森でも、私が中学だったか高校生だったかに撮影した屋久島の家族で写したビデオを引っ張り出してきて、エンディングの曲として使用しました。ライブの時のアレンジとは違って、しんみりした曲調に、亡くなった祖父・祖母の事を思い出さずにはいられなかったので。えぇ、屋久島という多くの人の繋がりがあった所が田舎だったので、既に星になった人達に多く愛されて育ちました。
ホントは視聴してもらおうかと送ろうと思ったのですが、あまりにも個人的すぎるんで今でも迷っています。

> 3.3 小さな鞄〜Album Version〜
南国風というか、エレキとパッカーションが南の方へ連れてってくれました。曲を聴き変えて聴けるのは、小さな鞄の歌詞とあわせた醍醐味になりますねw

> 3.4 雲形定規
綾子さんの声色もいつもと異なり、アレンジと共にパワーを感じますね。バスドラムのドスドスと歌声がカッコイイ。
解らない所でいろんな技巧が使われているんですね。AメロとBメロの違いが、騒がしくなって面白くなってきたくらいしか感じられなかった私ですw
2009/05/24(Sun)11:21:40 編集
1~4感想です。
かんぱち
1.あたりまえの空の色

「何やら”環境音”的な物」、これはよくわかります。漆黒の空間のなかに赤やら青やら緑やら、いろいろな色の光が、ぼうっと灯っては次々消えていくようなイメージです。
生ギターの加入も、今度はよくわかりました。音楽の鮮やかさが、ふわっと一気にアップいたしますね。
コーラスには無国籍な音素材ですか。なるほど、以前の記事でブルガリアの合唱などが採り上げられていたのは、その検討の過程で出てきたものだったのですね。
最初綾子さんのアカペラから始まり、最後まで「あたりまえの」穏やかな歌唱で通しておりますが、実は「あたりまえ」であることの普遍的な広がりが、次々に加入し音楽の彩度を高めゆく音たちによって、さりげなく表現されていたとは。なかなか深いですね。瞠目いたしました。
それから無国籍コーラスによる間奏の代わりに、ピアノを中心とする力強い楽器の音たちでドーンと盛り上げる、5/31渋谷DUOのライブ音源(iTunesで購入)も、なかなか印象的なアレンジですね。CDとライブ音源とで、より立体的に綾子さんの歌を楽しめる。そんな幸せ(笑)。

2.手紙

ええ、このリズム音いいですね。冒頭のボン、ボンと弾む音は、「使ってる楽器の素材」が目に浮かぶような気がします。
ピアノ音は、上下動する放物線を次々横に連ねてゆくような音ですね。同じ音型が最後まで繰り返すことで、変わらない気持ちが表現されているような気がします。テクノにはあまり詳しくない私ですが、そう言えば「ライディーン」も「テクノポリス」も、ひたすら反復を基調としておりますね。いかにもアナログな「手紙」にテクノの取り合わせとは、こりゃ面白い!このCD音と、テンポ揺れ揺れ、思い入れたっぷりの綾子さんのライブ演奏。聴き比べてみれば、さらに味わい豊かです!
それからコーラス。誰かなー誰かなー誰かなーと、ずっと考えて来たのですが、TATOOさんだったのですね。長年の宿題に、ようやく解答を頂きました。

3.小さな鞄〜Album Version〜

なーるほど。私たちから見れば単に「エレキの音」ですが、実はたーくさんあるエレキの音から選んで、最適なものをはめ込んでおられるわけですね。
旅は人生と申し(誰が言った?)、10人集まれば100通り位の旅がある。シンプルなシングルヴァージョンもに賑やかなアルバムバージョンも、もちろん両方アリ!ですとも。ライブでは綾子さん一人旅ヴァージョンもありますしね。これからも色々な旅のスタイルを、ご提案下さいませ。

4.雲形定規

綾子さんの変わりたい願望の一曲。最近は鳴りをひそめておりますが、1stアルバムでは結構、本当は青白い炎のような気性を、奥底に秘めているのではと思わせる曲も見られましたしね。これからは少し趣向を変えて、そんな激しい系の曲も出てこないかなと、実は密かに期待しています。
さて感想ですが、最初FM横浜の放送で聴いたとき、これ本当に綾子さん?って、少しビックリ致しました。はじめは少々声を加工されているのかと思いましたが、聴き慣れてみればやはり、紛れないこれも綾子さんの歌声。音域を中低音中心に絞り、殊更に声を少しひしゃげさせて、やや醒めた感じを出そうとされているように感じます。浮ついたキレイそうな事ばかり言ってないで、もっと等身大で現実的な人間目線から、それでも夢を目指そうよ。そんなメッセージが込められているように思います。
楽器はエレキばかり意識しておりましたが、確かにアコギも入っておりますね。また布団叩きで布団をバンバン打ち込むようなリズム音も、なかなかいい感じ。
なおBメロ2小節目はわかりますが、6小節目…う~ん、わかりません。もうしばらく考えさせて。それから「嘘はいらなーーーーーーい」の最後の「い」の歌い方。今までにない、真新しい綾子さん。斬新です!
2009/07/03(Fri)14:26:56 編集
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