作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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『アメリア 永遠の翼』(2009年)
監督:ミーラー・ナーイル
出演:ヒラリー・スワンク、リチャード・ギア、
   ユアン・マクレガー、クリストファー・エクルストン
1927年のチャールズ・リンドバーグの快挙に続き、
女性として初めての大西洋単独横断飛行などをした
アメリカ合衆国の女性飛行士、
アメリア・イアハートの伝記映画。
知的かつチャーミングな女性であったため、
アメリカでは当時は絶大な人気があった(今でも)。
また、自身の体験を通じ、
女性の地位向上に熱心な活動を行ない、
ゾンタクラブの主要メンバーとして活躍していた。
今もイアハートの名前を冠した奨学金制度
(大学院課程で航空関連の科学や技術を学ぶ女性対象)
が運営されており、
日本人女性も例外ではなく、
この制度に助けられている女性は少なくない。

と、、、
このままの映画ですw。
当時まだ女性の権利が充分に保護されていない時代に
彼女の冒険や活動は、
世の女性達に勇気と希望を与えた事でしょう。
アメリア役のヒラリー・スワンクの演技が素晴らしい!
と思ったら、「ミリオンダラー・ベイビー」などで
2度もオスカーを獲ってたのね。いい映画でした。
余談ですが、、、
特典映像でカットされたシーンが見れます。
んで、夫のジョージには妻がいたのですが
その出演シーンがほぼ全てカットされているんです。
ちょっと”ドロドロ”したエピソードが無くなって
その分”さらっと”物語は進んで行きます。
別にカットしなくても良かったのでは?
とも思うんですが、
”妻役”の女優さんはどんな気分だったのでしょう?
☆4つ


『ツーリスト』(2010年)
監督:フロリアン・ヘンケル、フォン・ドナースマルク
出演:ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、
   ポール・ベタニー、ティモシー・ダルトン
逃亡中の国際指名手配犯、アレキサンダー・ピアースの恋人
エリーズのもとに手紙が届く。
「8時22分リヨン駅発の列車に乗り僕の体型に似た男を捜せ」
指定されたヴェネチア行きの便に乗ったエリーズは、
ある男に声をかける。
その彼はアメリカ人ツーリストのフランク・トゥーペロ。
戸惑うフランクをよそに、
エリーズはヴェネチアの高級ホテルに誘う。
そんな二人の様子は
スコートランド・ヤードの刑事に見張られていた。

ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー、
豪華な競演です。
それにCGを殆ど使わずに”適度”なアクションと、
ただただ美しいベネチアの風景、
そしてドンデン返しと・・・、
とても上品な仕上がりです。
スコートランド・ヤード(諜報機関)の上司に
ティモシー・ダルトン(元007)というのも
洒落が効いてますねw。
☆3つ半


『チャイナ・シンドローム』(1979年)
監督:ジェームズ・ブリッジス、製作:マイケル・ダグラス
出演:ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、
   マイケル・ダグラス
キンバリーはアメリカ地方テレビ局の女性リポーター。
普段はたわいもないニュースを担当していた彼女だったが、
ある日ステップアップのチャンスが巡ってきた。
原子力発電所のドキュメンタリーの取材を担当することに。
コントロールルームを見学している最中に、
原子力発電所は何らかのトラブルを起こしたようだった。
そこは撮影禁止の場所だったにもかかわらず、
カメラは密かにそのときの
コントロールルームの様子を撮影していた。

小学生の時に劇場で観た作品です。
映画公開の12日後、1979年3月28日に
ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で
事故が起き、映画は大変話題になりました。
作品の中では、
ずさんな管理に気づいた原発管理者。
利益優先の経営者。
真実を伝えようとするリポーターのジャーナリスト魂と、
安全な原子炉運転を願い命を懸ける技師の技術者魂が
きちんと描かれています。
機会があれば一度是非見て頂きたい作品です。
☆5つ


『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)
監督:クリント・イーストウッド、脚本:ポール・ハギス
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、
   モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー
主人公は元ボクシングチャンピオンの老トレーナー。
彼は親友の雑用係のスクラップとともに
貧乏なジムを切り盛りしていたが、
そこにある日、若い女性がやってきた。
しきりに指導を受けたがる彼女に対し、
フランキーは当初、相手にもしなかったのだが・・・。

『アメリア』でのヒラリー・スワンクの演技に
感銘を受けたので借りて来ました。
内容については、、、”うっすら”知ってました。
”女版ロッキー”みたいに盛り上がって行く部分も
あるっちゃーあるんですが、
クリント・イーストウッド監督作品、
そう簡単に事が進む訳がありません。
この作品の主テーマが尊厳死や安楽死に
あるわけではないと思います。
他にも色々とデリケートな問題を扱ってはいますが、
それらに正面から向き合うでもなく
また避ける訳でもなく、
事実として扱いながら提示する姿勢に、
私は共感できました。
『グラントリノ』なんかもそうなんですが、
クリント・イーストウッドの作品には、
どのように人生の幕引きをするのか?を
いつも探している様なニュアンスが
含まれている気がしてならないんです。
あなたは何を感じますか?
☆4つ半

拍手[5回]

『パプリカ』(2006年)
監督:今敏、脚本:水上清資、今敏
原作:筒井康隆、音楽:平沢進
声優:林原めぐみ、古谷徹、江守徹、
   堀勝之祐、大塚明夫、山寺宏一
パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した
夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。
ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、
それを悪用して他人の夢に強制介入し、
悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。
一体犯人の正体は?目的は?
そしてこの終わり無き悪夢から抜け出す方法は…?

私の世代では筒井康隆や星新一などのSF作家の作品を
中高生の頃に愛読していた人が多いのでは?
私も読んでましたけど、
そもそも本をそんなに読んでいないので
まあ、有名な作品をちょいちょい
つまみ食いする程度でした。
読み始めると面白いんですけどね。
この作品の原作は読んでないです。が、
映画は1回観てるんです。
しかーし!全く憶えてない!
多分、”飲みながら”観ちゃったんだな〜(笑)。
なので再挑戦。
人々を発狂させる程の悪夢の描写や、
現実と夢を縦横無尽に行ったり来たりする
ストーリー展開など、
アニメーションならではの映像表現は流石です。
少々難解なので”大人向き”なアニメですね。
監督の今敏さんは昨年、
残念ながら癌で亡くなってしまいました。
ファンに向けて最後に書いたブログが
Twitterで話題になりました。
☆4つ


『アンストッパブル(Unstoppable)』(2010年)
監督:トニー・スコット、脚本:マーク・ボンバック
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、
   ロザリオ・ドーソン、ケヴィン・ダン
ペンシルベニア州にある操車場で、
最新鋭のディーゼル機関車の牽引による39両編成の貨物列車
777号がブレーキ操作の不備で無人のまま暴走を始めた。
この列車には発火燃料や有毒化学物質が大量に積載されており、
このまま暴走を続ければ1時間40分後には
スタントン郊外の急カーブで脱線転覆し
大惨事になることは避けられない。
貨物列車を止めるべく、
強制解雇を通告された旧式機関車のベテラン機関士と
新米車掌が立ち上がった。

トニー・スコットと言えば『トップガン』で成功した監督。
『クリムゾン・タイド』が好きです。
細かいカット割りや派手な演出がこの作品でも冴えてます。
お話は至ってシンプルですが、
最後までハラハラドキドキ楽しめます。
逆に言うとそれ以外に特に感想は無いんですけどねw。
前作の『サブウェイ123 激突』でも
デンゼル・ワシントンと組んで”鉄道モノ”を作ってました。
今作も良い出来だと思います。
☆4つ


『ジーン・ワルツ』(2011年)
監督:大谷健太郎、原作:海堂尊、脚本:林民夫
出演:菅野美穂、田辺誠一、浅丘ルリ子、風吹ジュン、
   南果歩、大杉漣、大森南朋、白石美帆
産婦人科医である三枝久広が一人の妊婦の術中死により
逮捕された事件が産婦人科医療に衝撃を与えてから半年後、
帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曾根崎理恵は
発生学講師の傍ら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院
マリアクリニックに勤務していた。
三枝久広の母、茉莉亜が院長を務めるマリアクリニックは
茉莉亜が末期の肺癌に侵された事により閉院へ。
理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。

”チーム・バチスタ”シリーズでお馴染みの
海堂尊原作による医療ミステリー。
・・・それほど”ミステリー感”はないですけど・・・
生命誕生の尊さや、代理母等の産婦人科医療の問題、
取り上げたテーマーは非常に興味深いものですが、
演出やカットの構図が・・・何て言ったらいいのかな…
”固い”というか”鈍臭い”というか、、、独特です。
あんまり役者の良さが生かされてない気が…
ラストの「嵐の中の出産ラッシュ」は盛り上がりますけど。
DVDに収録されているスピンオフ作品
『空にいちばん近い幸せ』の方がいい出来かも。
☆2つ半


『GAMER』(2009年)
監督・脚本:マーク・ネヴェルダイン/ブライアン・テイラー
出演:ジェラルド・バトラー、マイケル・C・ホール、
   アンバー・ヴァレッタ、ローガン・ラーマン
「スレイヤー」とは刑務所収監中の囚人の意識を
コントロールして行われる戦闘型仮想空間。
囚人たちは刑罰の軽減や生き残ることが目的で
「スレイヤー」に参加する。
「スレイヤー」で繰り広げられる迫真の戦闘の模様は
またたく間に人気となり、
世界中の多くの熱狂的な見物客を集めるようになる。

囚人同士に殺し合いをさせてそれを見て楽しむ・・・
アメリカ映画の設定でありがちなパターンです。
それに”攻殻”でお馴染みの
ナノマシーンによる”接続”を組み合わせて、
バーチャルな世界ではなく”生身の他人”を
動かすという発想がちょっと変わってます。
お話はさておき・・・
映像が凄いです!
アクションシーンではもの凄い情報量の短いカットが
もの凄いスピードで切り替わっていきます。
流れ込む情報の多さに”ゲーム脳”的に
放心状態に陥りそうになりますねw。
今時の映画って感じがします。
映像は凄いんだけど、少々設定の詰めが甘いかな・・・
☆3つ

拍手[1回]

『KICK ASS』(2010年)
監督:マシュー・ヴォーン、制作:ブラッド・ピット 他
出演:アーロン・ジョンソン、ニコラス・ケイジ、
   クロエ・グレース・モレッツ
コミックのスーパーヒーローに憧れるギーク少年。
誰もヒーローになろうとしない事に疑問をもった彼は、
自分で本物のヒーローになろうと思い立ち、
ネットで買ったスーツを着てヒーロー活動を開始する。
あるとき3人組に襲われていた男を救い、
その模様を撮影していた見物人から名前を尋ねられた際に、
自らを”キック・アス”と名乗った。
動画はやがてYouTubeにアップされて話題を呼び・・・

アメコミ原作のアクションコメディー…なのかな?
主人公はただの”オタク”だったりしますが、
殆ど物語りの”軸”には絡んでいないと言うか、
父親に英才教育を受けたヒット・ガールが強すぎる、
ってゆーか、別に道徳を説こうとは思いませんが、
11才の少女が無闇矢鱈に人をぶっ殺していくのを
笑いながら喜んで観る神経がちょっと分からない。
それと、アメリカのヒーローってお金持ちが多いでしょ?
バットマンとかアイアンマンとか、
この作品ではレッド・ミスト
(全くヒーローっぽい事はしないけど)。
貧乏人の僻でしょうか?何か嫌!www
クロエ・グレース・モレッツは上手ですね。
大人気でこの作品以降、多くの作品に引っ張りだこです。
もうすぐ公開の『モールス』が楽しみです。
評判も良かったし好きな人も多いでしょう。
でも、私は・・・
☆2つ半


『エクスペンダブルズ』(2010年)
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
共同脚本:デイヴ・キャラハム
出演:シルヴェスター・スタローン、ドルフ・ラングレン、
   ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、
   ジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー
海賊によるシージャック解決の仕事を受けた
傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、
身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人である
ガンナー・ヤンセンの暴走により、
激しい銃撃戦を展開することになる。
海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に陥っていたヤンセンを
ロスはチームから放逐することを決める。
その数日後、チャーチという謎の男から南アメリカの小国、
ヴィレーナの独裁者であるガルザ将軍の排除を依頼される。

内容?そんなものはどーでもいいんです!
このキャストを見て下さい。アホでしょ?www
お話も薄っぺらです。が、
スタローンの監督作品って基本的にそうでしょ?
良く言えばシンプルで分かり易い。
悪くは・・・言わない。w
『ランボー』の1作目なんかはちょっと社会派で
陰のある映像が好きでしたけどね。
まあ、”お祭り騒ぎ”って事で良いのではないでしょうか。
☆3つ


『RED』(2010年)
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、
   ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン
フランクは元・CIAの腕利きのエージェント。
現在は引退し田舎で一人のんびりと平和に暮らしていた。
ある夜家に何者かが自宅に侵入したが、
フランクはこれを難なく撃退。
役所に勤めるサラの家へと向かい彼女に事情を話すが、
全く信じてもらえず言い争いの中で新たな敵が襲い掛かる。
襲撃した者がCIAに関わりがあることを知ったフランクは
かつての仲間であるジョー、マーヴィンと
元・MI6の名狙撃手であるヴィクトリアと共に
陰謀に立ち向かう。

これも”バカキャスティング”映画…と言えなくもないですが、
往年のスパイの実力をなめんなよ!的な内容で、
お話は結構”ちゃんとしてます”w。
ただねぇ、不治の病で余命数ヶ月だからって
「俺がおとりになる」ってゆーのを
「そーか、すまんね」と簡単に受け入れるのが
”プロ”なのか?ちょっと疑問。
まあ、ちょっとした”ロマンス要素”もあるけど、、、
何だかな〜って感じです。
色々書きましたけど、面白いですよw。
☆3つ半


『バーレスク』(2010年)
監督・脚本:スティーヴ・アンティン、
音楽:クリストフ・ベック
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、
   クリスティン・ベル、キャム・ギガンデット
ロサンゼルスのラウンジ「バーレスク」を経営するテスは、
かつて有名なダンサーだったが、
今は引退し後進の指導に当たっていた。
そこにアイオワの田舎町から出てきたアリがやってくる。
ウェイトレスとしてラウンジで働いていたアリだったが
ステージで歌声を披露するとテスに認められ、
その才能を開花させていく。

劇場でも観たのですが、何度も観たくなる作品です。

前回の記事

是非ご覧下さい!
☆5つ

拍手[4回]

かなり溜め込んでいたので大分”長編”です
今回書いたのは2〜3月に観た作品ですね。
何だか去年の事の様に思えて、
思い出すのにちと苦労しました。
まあ、適当に流して下さいなw。


『インシテミル』(2010年)
監督:中田秀夫、脚本:鈴木智、原作:米澤穂信
出演:藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、阿部力、
   武田真治、北大路欣也、片平なぎさ
「ある人文科学的実験の被験者」になり、
7日24時間監視付きで隔離生活するだけで
時給11万2000円がもらえるという募集に釣られ
集った年齢も性別も様々な12人の男女。
彼らに知らされた実験の内容とは、
より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う
殺人ゲームだった。

ホリプロ50周年記念作品として製作された作品。
出演者は豪華ですね。
監督の中田秀夫氏は『リング』や『仄暗い水の底から』
でお馴染みですが、
本人はホラーが好きな訳ではないそうです。
私は『リング』のシリーズは
珍しく小説も全部読んでいて好きな作品なので
あの不気味さや空気感を期待していたのですが…
更に、大金目当ての死のゲームという
サスペンス要素盛りだくさんでハラハラする展開を
期待して・・・がっかり。
映像自体もショボイし、
ただの”事務所の俳優を集めただけの記念写真”が
少々動いてます、、、みたいな(辛口?)。
残念。
☆1つ半


『パンドラム(Pandorum)』(2009年)
監督:クリスチャン・アルヴァート
製作:ポール・W・S・アンダーソン
出演:デニス・クエイド、ベン・フォスター、
   キャム・ギガンデット、アンチュ・トラウェ
西暦2174年。
人類は、荒廃した地球を捨て惑星タニスへ移住するべく
選ばれた者を宇宙船エリジウムに乗せる。
時が経ち、船内では2名の乗組員が冷凍睡眠から目覚める。
だが船内には他の乗組員がおらず
さらに2人は記憶を失っており、
自分の正体もこの場に居る理由すらも忘れてしまっていた。
やがて2人は船内を探索し始め、
その過程で恐ろしい何者かが居ることに気づく。

まあ、ありがちな設定です。
宇宙船・潜水艦・客船など外界から
隔離されたシチュエーション、
もっと極端に”ワンシチュエーション映画”という
ジャンルもありますが。
『CUBE』、『12人の怒れる男たち』、『キサラギ』等々、
脚本と役者に力が有れば、低予算でも
素晴らしい作品になる可能性を秘めていますよね?
監督は知らない人ですが、
製作のポール・W・S・アンダーソンが
『バイオハザード』の監督なので
ちょっとだけ期待していたのですが、、、
結論が曖昧でドラマとしての盛り上がりに欠けます。
パンドラムとは冷凍睡眠から目覚めてから記憶障害を起こし、
妄想に取りつかれてしまうという病気。
その結果何が起こるのか・・・想像通りです
☆2つ


『クレイジーハート』(2010年)
監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス、マギー・ジレンホール、
   ロバート・デュヴァル、コリン・ファレル
かつて一世を風靡していたカントリーシンガーのバッド、
今ではドサ周りの日々を送っていた。
弟子でありバックバンドの一員だったトミーは今や大スター。
しかしバッドの生活は対照的。
結婚生活は何度も破綻しアルコールに溺れ、
落ち目の日々を送っていた。
そんな彼のもとにある日、
若い女性ジャーナリストのジーンが訪れる。

ジェフ・ブリッジスと言えば、
『恋のゆくえ”The Fabulous Baker Boys”』(1989年)
大好きな映画です。
(デイブ・グルーシンの音楽が素敵です♪)
その彼が”ミュージシャン役”という事もあってか、
すんなりと物語に入り込む事が出来ました。
「ダメ親父の再生ストーリー」と言いますか、
こうゆうお話ってアメリカ人スキですよねw。
ミッキー・ロークの『レスラー』は真逆の結末ですけど。
多少「そんなに簡単じゃねーよ」と
言いたくなる部分もありますが、
観終わった後、多少元気になったので…まあいっか♪
☆3つ半


『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(Crossing Over)』
(2009年)
監督:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、
   アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス
移民局I.C.E.に所属するベテラン捜査のマックス。
不法滞在者の取締りが任務だが、
正義感が強く良心的なために、彼らの立場に対しは同情的だ。
そんなある日、同僚の捜査官の妹が殺される。
遺品の中に偽造グリーンカードを見つけたマックスは
独自に調査を始めるのだが…。

”移民の国”アメリカが抱える問題、
国境を巡る人々のエピソードが複雑に絡み合って
断定的ではなくその全体像を立体的に
浮き彫りにする構成はよく出来ていると思います。
アラブ系学生が授業中の意見交換やノートに
「自殺」について表記してあれば思想犯として
家族から引き離され国外退去に。
グリーンカード欲しさにつけこまれて体を許す少女。
人種差別から起こる殺人。
もはや”法”だけでは行き詰まり、
”モラル”を問わなければ解決出来ないのでは?
と思ってしまうのは、
何もこの問題だけでは無く、
現代社会の限界なのではないか?
色々と考えさせられる作品です。
決して派手ではないですが、好きです。
☆4つ半


『THE GIRLFRIEND EXPERIENCE/BUBBLE』
ショートムービ2本立てです。
監督:スティーブン・ソダーバーグ

『THE GIRLFRIEND EXPERIENCE』(2009年)
脚本:ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン
主演:サーシャ・グレイ
高級エスコート嬢のチェルシーはセックスだけでなく
本物の恋人と過ごすような経験を提供することで、
1時間2000ドルを稼いでいる。
彼女は中締めを通さず、
自分でビジネスをコントロールする経営者でもある。
チェルシーは顧客の理想のガールフレンドを演じるために、
最先端のファッションに身を包み、
日々自分を磨くための自己投資を怠らない。

主演のサーシャ・グレイは現役ポルノ女優です。
決して「アメリカン」な体型ではありません、が、、、
何だか妙に”エロい”ですねw。
基本”クレバー”なのに、
普通の女性が占いに夢中になる様に、
チェルシーがバイブルと仰ぐ人間学の本で
相性がぴったりだと書かれている男性客から電話に
翻弄されていく姿が対照的で面白いです。

『BUBBLE』(2006年)
脚本:コールマン・ハフ
出演:デビー・ドーブライナー、ダスティン・アシュリー、
   ミスティ・ウィルキンス
マーサとカイルの二人が長年働いている小さな人形工場に
ある日新たに若いシングルマザーのローズが入社する。
二人の安定した関係が壊れてしまい・・・

製作費160万ドルという低予算で主な出演者が3人というw。
安定していた生活が些細な事からバランスを崩し、
衝動的に”破壊”へと突き進んで行く様が
淡々と描かれていきます。

スティーブン・ソダーバーグって
『セックスと嘘とビデオテープ』の監督だったんですね。
最近だと『トラフィック』とか『オーシャンズ…』とか
『チェ 28歳の革命』のイメージですけど。
好きな作品も多いんですが、
『トラフィック』とか『オーシャンズ12 』なんかは
ちと分かりずらい印象があります。
ちょっと実験的なこの作品は好きです。
☆4つ

拍手[5回]

明日(今日?)で2011年も半分終わりですよ。
どーなんだろう、何をしてたっけ?
ブログを読み返してみました。。。

おっ、面白いなwww

「ワープ」の話とかね。
多分、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を劇場に
観に行った影響でしょう。

ここで書いた「光速度不変の原理」から導かれる
アインシュタインの「相対性理論」と、
核物理学・しいては原発問題に密接な関係がある事を
”自称文系”の人に説明するのは難しいですね。

核・化石燃料・温暖化

人が関わる地球規模の問題は
本当にここ100年位に起こった話で、
全て、人類が初めて遭遇する問題。
過去にお手本はないんです。
どーする、人類?

話が逸れました。映画の話ねw。
レンタルで観たのは3月から現在まで11本。
感想を書こうと思いつつ、劇場でも2本観てます。
う〜ん、、、どーしよう。。。

やっぱり、ちゃんと書きたいな。
今日は無理!www
なので近々書いてみようと思ってます。

拍手[8回]

『シュアリー・サムデイ』(2010年)
監督:小栗旬、脚本:武藤将吾、音楽:菅野よう子
出演:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、
   綾野剛、吉田鋼太郎、遠藤憲一、小西真奈美
バンドを組む高校の同級生5人が主人公。
文化祭の中止に抗議するために
狂言の爆破予告をして高校を占拠するが、
仲間の1人が本物の爆薬を仕掛けて
大爆発を引き起こしてしまう。
事件の責任をとり
行き詰った生活をおくる5人の3年後の姿を軸に、
複雑に絡み合う人間模様を描きながら
爆破事件の裏に潜む
もうひとつの事件の核心に迫っていく。

俳優の小栗旬が初めてメガホンをとった初監督作品。
以前から監督業へ意欲を示していたそうです。
あのぉ…結果から申し上げると「残念な作品」です。
俳優は映画において”素材”を提供する面があります。
それは”ある意味”全てが”素材”とも言えるかもしれません。
美術も演技も演出でさえも・・・です。
そして時間軸に沿って物語を再構成するのが”編集”です。
編集によってスピード感や重心を決められます。
それが監督の力量ではないかと思うんです。
一つ一つのシーンに各人・それぞれの立場で
思い入れはあるでしょう。
でも、己の気持ちをグッと堪えて
”作品”の為に不必要なシーンはカットする。
それが出来るのが”監督”の資質だと思います。
残念ながらこの作品では、”監督=小栗旬”の
思い入れのままにシーンが並んでいますが、
”映画”としては歪で作品として成立していません。
”役者目線”から離れる事が出来なかったんですね。
役者兼監督として、クリント・イーストウッドのように
成功している人も稀にいますが、
やはり、両立は難しいのかなぁ〜と。
☆半分


『BECK』(2010年)
監督:堤幸彦、脚本:大石哲也、
出演:水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、
   向井理、忽那汐里、松下由樹、中村獅童
うだつの上がらない高校生、田中幸雄(コユキ)は
偶然ニューヨーク帰りの天才ギタリスト南竜介と出会う。
竜介は千葉、平を誘いBECKというバンドを結成。
そこにコユキとサクという若いメンバーも加わり、
バンド活動を始めるうちに音楽にのめり込んでいく。
ライブハウスでの活動やCD製作の過程で
コユキの非凡なボーカルの才能が覚醒してゆく。
ある日、そんな彼らのもとに国内最大のロックフェス
「グレイトフル・サウンド」出演の依頼が・・・。

ハロルド作石の漫画『BECK』を原作とした青春映画。
原作の漫画では、その”画”から
まるで音楽が聞こえてくる様だと評判だった作品。
実写化するにあたり、
その辺りをどう演出するのか興味津々だったのですが…
まさか、、、”あそこまで徹底”するとはwww。
劇場で観たよーいちが「最後まで”そー来る”とは・・・」
と、少々ご立腹の様でしたが、
私は”それしかないよね”と思いました。
結果、見終わった感想はとても清々しいものでしたので。
☆4つ


『Enter The Void』(2010年)
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ナサニエル・ブラウン、パス・デ・ラ・ウエルタ、
   シリル・ロイ、オリー・アレクサンデル
TOKYOでドラッグディーラーをして
妹のリンダと共に暮らしていたオスカーは、
ある日運悪く警官に射殺されてしまう。
オスカーの魂は妹への強い愛の為に地上にとどまり、
TOKYOの街を彷徨う。

まあ、何と申しましょうか・・・
キャッチコピーが・・・
「2010年SEXとマジックマッシュルームの旅」ってwww。
”ヤバい”っていうよりは・・・「いまさら?」と言うか、
現代ではピンと来ない人が殆どな気がします。
音楽をダフトパンクの片割れトーマが担当していたり
映像そのものは美しかったり
編集にスピード感があるので、
2時間半近くある作品にしては
退屈せずに最後まで観れたのが以外でした。
ストーリーなんかあって無い様なものなのに。
2011年に観るなら”2回転”位してて
案外面白いのかもしれませんね。
☆2つ半


『ナイト&デイ(原題: Knight and Day)』(2010年)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、
   ピーター・サースガード、ジョルディ・モリャ
田舎から出てきたジューン・ヘブンスが
空港でロイ・ミラーという男とぶつかって知り合い、
その後、同じ飛行機に搭乗する。
だが飛行中、ミラーは突如乗客・乗務員を次々と倒し始め、
そして終いにはパイロットを射殺してしまう。
そして今、二人を巻き込む壮絶な逃亡劇が始まった。

「バニラ・スカイ」でコンビを組んだトム・クルーズと
キャメロン・ディアスが再び共演するアクション・コメディ?
そう言えば「バニラ・スカイ」も
良く分からない作品でしたが、
この作品も・・・?
キャメロンがトム・クルーズ演じる
正義か悪か分からないスパイに振り回されて…
って話でいいならこれ以上突っ込む気はありません。
それにしても”中途半端”に思わせぶりな”雰囲気”
(もっと”裏”がありそう)を醸し出すが
実は全く深みの無いストーリーや演出に
だいぶ”ガッカリ”させられました。
ジェームズ・マンゴールド監督の
『17歳のカルテ』
(この時のアンジェリーナ・ジョリー最高!)
は大好きな作品だっただけに残念ですね。
☆2つ半

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『EXAM』(2009年)
製作・監督・脚本:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:ルーク・マブリー、ジェンマ・チャン、
   ジョン・ロイド・フィリンガム、ジミ・ミストリー、
   ナタリー・コックス、ポリアンナ・マッキントッシュ、
   アダル・ベック、チュク・イウジ、コリン・サーモン
「採用者は生涯毎年1億円の報酬を約束する」
という条件を提示したある企業の就職試験の
最終選考に8人の男女が残った。
試験会場には窓も無く、拳銃を持った警備員が
出入り口に立っているだけだった。
やがて試験監督の男が説明を始める。
『質問は一つだけ。制限時間内に答えること。
 ただし、以下3つのルールを守ること。
1.試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。
2.試験用紙を如何なる理由であれ破損してはならない。
3.いかなる理由があろうと試験会場から退出してはならない。
 以上を破った場合にはその場で失格。
 何か質問は?では始め。』
制限時間80分を刻むタイマーのカウントが始まる。
受験者たちは早速とりかかろうと試験用紙をめくるのだが、
それはまっさらな白紙だった。

出演者を割と沢山記入していますが、
恐らくこれが”全出演者”だと思います。
また、セットもほぼ”試験会場”のみです。
そう、所謂「ワンシチュエーションドラマ」です。
『CUBE』とか『十二人の怒れる男』とか
日本でも『キサラギ』とか、
結構色んなジャンルの作品がありますよね?
低予算で作れる反面、作品のキモは
役者の技量と脚本・演出により集約されます。
この3つが大事なのはどんな作品でも同じなのですが、
”SF大作”なんかだとCGで誤摩化される事も
しばしばですから(『トランスフォーマー』とかねw)。
実は、ここまで文章の中に”白紙の試験問題の謎”を解く
”ヒント”が隠されています。・・・気になります?w
☆3つ半


『オーケストラ!』(Le Concert)(2010年)
監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、
   ミュウ=ミュウ
ロシアで劇場清掃員として働くアンドレイは、
かつては天才指揮者として知られていたが、
共産主義政府によるユダヤ人排斥政策によって
楽団を追われた過去を持っていた。
そんな彼はある日、
パリの劇場がキャンセルした楽団の代わりとなる
オーケストラを探しているという情報を得る。
音楽界復帰のチャンスと思った彼は
かつての仲間達を集め始める。

原題が「コンサート」で邦題が『オーケストラ!』
・・・ややこしいですwww。
コメーディータッチのドタバタか?と思いきや
いやいやどーして、そう単純なお話ではありません。
まあ、途中若干とっ散らかってる部分もありますし、
”違った意味”で「大丈夫?」ってとこもありますが…。
それと、あくまでコチラ側の問題なのですが、
旧ソ連の共産主義体制やユダヤ人迫害など、
当時のヨーロッパの事情がもう少し分かっていたら
より深く内容や描写を理解出来たかもしれません。
それにしても、ラスト12分間のチャイコフスキーの
ヴァイオリン・コンチェルトの演奏シーンは圧巻です。
観る者の心を揺さぶる”音楽”の感動。
そして、そこに流れる映像が、
なぜ指揮者アンドレイがヴァイオリン・ソリストに
アンヌ=マリーを選んだかなど彼女の
出生を解き明かにしていきます。
謎が解かれていく過程でアンヌ=マリーの演奏は
まるで彼女の呪いが解かれたように
美しく昇華されていくのです。
最後の演奏シーンだけ何度も見返して泣いちゃったw。
う〜ん、、、おまけで!
☆4つ


『告白』(2010年)
原作:湊かなえ、監督・脚本:中島哲也
出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、
   芦田愛菜、山口馬木也、高橋努
市立S中学校、1年B組。3学期の終業式の日、
担任・森口悠子は生徒たちに間もなく自分が
教師を辞めることを告げる。
原因は“あのこと”かと生徒から質問が飛ぶ。
数カ月前、学校のプールで彼女の一人娘が死んだのだ。
森口は娘は事故死と判断されたが
本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだと、
犯人である少年「A」と「B」を
告発し警察に言うつもりはないが
彼らには既に恐ろしい復讐を仕掛けたと宣告して去っていく。

先日、ブルーリボン賞で木村佳乃さんが助演女優賞を、
そして日本アカデミー賞では作品賞や監督賞など
計4部門で最優秀賞を受賞しました。おめでとう御座います!
劇場公開時、映画館に観に行った友人はTwitterで
「くそむなくそ悪い映画」と賞しておりました、が、
「観るんじゃなかった」とは言ってなかった。
作品を観終えた私も、人に説明する際に
「いや〜、これが酷い話でさぁ・・・」という
枕詞(?)をついつい言ってしまうのですが、
結論から言うと、私、この作品大好きです。
何度も見返したい訳ではないのですが・・・、
何だろう、「内容」は兎も角、映画として
とても”ちゃんとしている”と思うのです。
一部、映画評論家の方々からは、
「“ストーリーに奉仕するせりふ”は映画的ではない」
との批判もありますし、
内容に関して嫌悪感を抱く人もいるでしょう。
でも、一つの”作品”としてテンポ良く進んで行くし、
瞬間瞬間を切り取ればどれも共感出来てしまえる事実を
突きつけられる感じが私は好きでした。
☆5つ

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『ローズ』(1979年)
監督:マーク・ライデル
主演:ベット・ミドラー
60年代の最大の女性シンガーといわれた
ジャニス・ジョプリンをモデルに、
反体制の空気に満ちた60年代のアメリカの若者を
熱狂させた1人のロック歌手ローズの愛と激情の人生を描く。

映画の最後に流れる曲「The Rose」とても素敵な曲です。
曲は知っていましたが、そう言えば映画は観てない。
なので観てみました。
話は少々それますが、小学5年生の時に
初めて東京に遊びに来ました。
その際に歌舞伎町の映画館で観た映画が
クリント・イーストウッド主演の『The Gauntlet』。
初めて来た東京と当時の歌舞伎町の雰囲気、
そして70年代のアメリカ映画の”質感”がリンクして
私の中に強烈な印象として残っているのですが、
その”匂い”を感じさせてくれる作品でした。
一応、ジャニス・ジョプリンをモデルに…とは言いますが、
そんな事よりもシンプルに、
”ベット・ミドラーの演技と歌が素晴らしい作品”、
って事で十分だと思います。
脚本的に若干とっ散らかっっているので・・・
☆4つ半


『ジャガーノート』(1974年)
監督:リチャード・レスター、製作:リチャード・デコッカー
脚本:リチャード・アラン・シモンズ
出演:リチャード・ハリス、オマー・シャリフ、
   シャーリー・ナイト、アンソニー・ホプキンス
処女航海に出発した豪華客船ブリタニック号に
インドの古代神・”ジャガーノート”を名乗る人物が
爆弾を仕掛けたと言う脅迫電話が船主の専務に入った。
専務はロンドン警察とファロン中佐率いる
海軍の爆発物処理チームと共に犯人逮捕と爆発物処理に挑む。

有名な作品なのにこれも観てませんでした。
TSUTAYAさんがお奨めするコーナーにあったのでw
借りてみました。
なるほど!他の映画やドラマやコントでの定番、
時限爆弾を解除する為に、
赤のコードと青のコードのどちらか一方コードのみを
切断する選択を迫られる・・・、
を最初にやった作品なんですわwww。
素晴らしい!
現代ではもっと過激な描写や派手な映像で
楽しませてくれる作品も多いですけど、
やっぱ、基本が大事なんですよ。
若き日のアンソニー・ホプキンスが
ちょい役で出演していたのに驚きました。
何だか当時から妙に存在感があるのは気のせいでしょうか?w
全く余談ですが・・・
監督・脚本・主演そして製作も、
全員”リチャード”さんですw。
☆4つ


『理由(Just Cause)』(1995年)
製作総指揮:ショーン・コネリー、
監督:アーネ・グリムシャー
出演:ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン、
   ブレア・アンダーウッド、ケイト・キャプショー、
   エド・ハリス、スカーレット・ヨハンソン
死刑反対論者として活躍する大学教授のアームストロングは
息子が冤罪で死刑判決を受けたと訴える女性に懇願され、
妻ローリーの説得で真相の解明に乗り出す。
ボビーと面会し真犯人は同じ刑務所の死刑囚サリバンだと
打ち明けられるアームストロング。
新たに明らかにされる証拠も
サリバン真犯人説を裏づけしていた。
無罪判決を勝ち取り出所したボビー。
しかし彼の真の目的は意外なところにあった。

この作品もTSUTAYAさんお奨めでしてw。
そんなに古い作品でもないし、
私の触手が伸びそうな作品なのですが観てませんでした。
1995年かぁ・・・私達がデビューした年ですね。
忙しかったのかなwww。
内容はこれまた永遠のテーマ”死刑”・”冤罪”を絡めつつ、
ハラハラする展開もありつつ、
ある種、”定番”の一つとも言える作品なのですが、
他の方々の評価は結構厳しいですね。
私は途中で勘ぐったりせず、割と素直に物語を追って行き
監督の思惑通りに騙されてビックリするのが好きなので、
結構楽しめたんですけどねぇ。
とは言え、一番良かった点はエド・ハリスの演技ですね。
『アビス』での主演から
ずっと気になっている俳優さんですが、
この作品での”キレてる演技”は凄いです。
☆3つ半

おまけ♪
「The Rose」/ Bette Midler

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『Burlesque』を見て来ました。
いや、「聞いて来ました」かしら?



シェール&クリスティーナ・アギレラ主演の
ミュージカル・ドラマ。
ロサンゼルスにあるラウンジ
「バーレスク」を経営するテスは、
かつて有名なダンサーだったが、
今は引退し後進の指導に当たっていた。
そこにアイオワの田舎町から出てきたアリがやってくる。
ウェイトレスとしてラウンジで働いていたアリだったが
ステージで歌声を披露すると、テスに認められ、
その才能を開花させていく。

あの、、、正直”お話”はどーでもいいです。
まあ、実際には恋愛話とかも当然ありますが、
これが軽いタッチなのが本当にいい具合で
”本筋”をじゃましてないのが素晴らしい!

予想通りの・・・古くは『フラッシュ・ダンス』や
最近なら『コヨーテー・アグリー』みたいな
サクセスストーリーです。

これもまた”どーでもいい”。
シェール&クリスティーナ・アギレラの歌が凄い!
それが”全て”です!

”必聴”♪

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『ザ・ウォーカー(The Book of Eli)』
監督:アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、
   ミラ・キュニス、ジェニファー・ビールス
滅びた世界を旅する男イーライがいた。
彼は30年間もアメリカを西に歩き続けている。
目的地は何処なのか彼にもわからない。
ただ「本を西へ運べ」という心の声に導かれるままに。
一方とある本を探し続ける独裁者の男カーネギーがいた。
彼は自分の思い通りになる理想の町を作ろうと企てていた。
そしてイーライはカーネギーが仕切る町に立ち寄る。
カーネギーは探していた本を
イーライが持っていることに気づき奪おうと企てる。

劇場で予告編を観た時から気になってました。
ただ、世紀末的な文明が滅んだ世界って、
日本人にとってはもう「北斗の拳」の
イメージが強くないですか?www
まあ『マッドマックス』なんかもありますけど、、、
ただ、”聖書”を題材に1本映画を作れてしまう辺りが
凄いです・・・が、
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの
存在感だけで何とかギリギリ成立しているのか?
ってゆーか、ゲイリー・オールドマンの
こーゆー使い方って”安易”じゃないですかねぇ。
で、これを書くにあたって調べて初めて気が付きました。
ジェニファー・ビールスだったんだ、母親役。
☆3つ


『運命のボタン(The Box)』
監督・脚本:リチャード・ケリー
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、
   フランク・ランジェラ
ある朝、ルイス夫妻の元に差出人不明の箱が届けられる。
その箱の中には赤いボタンが付いた謎の装置が。
不気味に思う夫妻だったが、その日の夕方、
妻の前にスチュワードと名乗る老人が実際に現れる。
彼が言うには、この装置のボタンを押せば
100万ドルを手に入れることができる。
しかし、世界のどこかの貴方の知らない誰かが
死ぬことになる、と。
金銭的に不安を抱えていた夫妻は
この誘いに乗るべきかどうか迷うが…。

あなたならどうします?

設定は非常に面白いですね。
ただ、かなり初期の段階で
これから主人公夫婦に降り掛かるであろう困難が
用意に想像出来たり、
何だか設定の詰めの甘さが露呈したりと、
B級…とまでは言いませんが、
残念な感じが否めない。
ただ、全体に漂う”SF感”は嫌いじゃないんだなぁ。
電波望遠鏡・巨大施設(目的は不明)・大型送風機、
1970年代のSF的な匂いがいい感じw。
☆3つ


『SALT』
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、
   キウェテル・イジョフォー、
   ダニエル・オルブリフスキー
ある日、ロシアからやってきた謎の密告者オルロフによって
CIAにもたらされた情報は、
アメリカの仕業に見せかけた
訪米中のロシア大統領暗殺計画と、
その為にロシアから送り込まれた
ソルトという名の女スパイの存在だった。
罠だと懇願するソルトだったが
CIAに二重スパイを疑われ追われるハメに。
CIA本部からの脱走に成功したソルトは
アメリカ副大統領の葬儀に
出席していたロシア大統領を襲撃する。
その後一度はCIAに投降したかのように見えたが、
再びパトカーから逃げ出し行方をくらませてしまう。

アンジェリーナ・ジョリーの魅力と
その活躍が十二分に描かれている点においては、
とても素晴らしい作品ですね。
アクションも凄いし、「敵?味方?」ってとこでも
ハラハラしますし。
でもまあ、粗捜ししながら観ている訳ではないのですが、
すんなりホワイトハウスに侵入出来ちゃったりとか、
大分”雑”な面もちらほら。
事件に関する動機やその”意味”みたいな事にも
感情移入出来ないのが残念です。
続編・・・あるんだろうなぁ。。。
☆3つ


『プレデターズ』
監督:ニムロッド・アーントル、製作:ロバート・ロドリゲス
出演:エイドリアン・ブロディ、アリシー・ブラガ、
   トファー・グレイス、ダニー・トレホ、
   ルイス・オザワ・チャンチェン
傭兵のロイスはある未知なる惑星で
囚人、日本人の殺し屋、メキシコの暗殺団一味などからなる
戦闘集団をいやいやながら統率することになる。
やがて、自分たちが新種プレデターの餌食として
惑星に連れてこられたことが判明。
生き残りをかけたプレデターとの壮絶な闘いが始まる。

シュワルツェネッガー主演の『プレデター』(87)から
基本は一切変わってません。
これも後から気付いたのですが、
製作に『フロム・ダスク・ティル・ドーン』で監督を務めた
ロバート・ロドリゲスが参加している割には
ちゃんとしてますねwww。
シリーズの流れからすると『エイリアンVSプレデター』の
続編と思いきや、やはりあの設定では
お話が広がりそうもなかったので、
新たな舞台(未知なる惑星)で、
最初の設定(人間狩り)はいいアイディアかも。
それにしても…「日本のヤクザ=忍者」
いい加減突っ込む気にもなりませんが、、、
☆3つ


今回はちょっと不作かな?

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『パレード』
監督・脚本:行定勲、原作:吉田修一
音楽:朝本浩文
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、
   林遣都、小出恵介
都会の片隅でルームシェアをする
健康オタクの会社員・直輝、
自称イラストレーターの未来、
恋愛依存症の琴美、大学生の良介の4人のもとに
男娼をしている謎の少年・サトルが転がり込んでくる。
時を同じくして町では女性連続暴行事件が多発していた。

第15回山本周五郎賞を受賞した吉田修一の青春群像劇を
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化。
予告編を観た時から非常に気になっていた作品です。
お互いのプライベートには深く関わらず
微妙な距離感でバランスがとれていた所へ
”要素”が加わる事で小さな波がおこり、
その波間に少しずつ見えて来る”個々の実態”が
思いの外”重く・暗く”、
現実を突きつけられる感じが面白かったです。
最後に明かされる真実よりも、
それを受けとめる人の表情の方が恐ろしい、
皆、同じ方に向かって行進している。
だから「パレード」なんですね。
☆4つ


『イングロリアス・バスターズ』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、イーライ・ロス、
   メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ
1941年第二次世界大戦中の
ナチス・ドイツ占領下のフランス。
家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、
ナチス親衛隊SSのランダ親衛隊大佐の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれる
レイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、
次々とナチス兵を血祭りにあげていた。
1944年映画館主となったショシャナは、
パリでナチス首脳部の集まる
ドイツ国策映画特集の企画を組み、
その裏で復讐の牙を剥く。
そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。

意外な事に、監督としては7本目・・・。
もっと多作なイメージでしたが、
『フォー・ルームス』や『シン・シティ』のように
オムニバスに参加していたり、
脚本だけや役者として出ていたりするので
”活躍感”があるのかもしれません。
で、この作品。
毎度の事ながら、
特に言いたい事っていうのはないんでしょう。
それよりも「やりたい事をやる」というポリシーの基に、
過去の映画に対するオマージュがちりばめられています。
結果、「戦争って悲惨だね」という観賞後の後味もあるので
いいんじゃないでしょうか?
☆3つ半


『マイレージ、マイライフ』(Up in the Air)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、
   アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン
ライアン・ビンガムは「解雇宣告人」であり、
1年のうち300日以上を出張の為に
全米中を飛行機で飛びまわる人生を送っていた。
彼の目標はマイレージを1000万マイル貯め、
飛行機に自分の名前を残しフィンチ機長と面会すること。
「バックパックに入りきらない人生の持ち物は背負わない」
というモットーを持ち、
肉親とも距離を置き結婚にも興味を持たず、
旅先で知り合ったアレックスとも気軽な関係を続けていた。

これ位の”距離感”でひとりで生きて行きたい人が
増えているような気がします。
それじゃいけない、と変わっていく主人公を待っていた結末は
ちょっと切ないものでした。
別バージョンのエンディングもあって
DVDではそれも観る事が出来ます。
結婚する事が人生のゴールだとか
自由気ままに一人で生きて行くのもいいとか
結論は何も提示されていません。
その押し付けがましくない”軽さ”が
この作品の良さかもしれません。
☆4つ


『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?』
絵コンテ・演出・3DCG・撮影・編集・音響監督・原作・
脚本、監督:吉浦康裕、音楽:岡田徹
声優:福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈
“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”
(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。
高校生のリクオは所有する
ハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、
命令した覚えのない行動を発見する。
友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、
そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。

2008年8月から順次インターネット上で公開された
各話約15分程のショートストーリーが全6話。
その全6話を編集したのがこの作品です。
う〜ん、、、面白かった、面白かったし
ちょっと切ない気持ちになっちゃう人の気持ちも分かります。
それらを踏まえた上で、
私には語るべき言葉がありません。
全く深い意味はないので、
予告編を貼っておきますのでそちらから推測して下さい。
☆はちゃんと付けますよん♪
☆3つ半

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『NINE』
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール
   ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、
   ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン
   ソフィア・ローレン
映画監督グイドは新作の制作進行に行き詰まっていた。
脚本もできないまま記者会見に臨まされた彼は
追い詰められ会見場から逃げ出してしまう。
逃亡先は海沿いのホテル。
そこに妻ルイザを呼び寄せ苦しみを癒して貰おうとしたが、
プロデューサーに見付かりセットごとついてこられてしまい
逃亡先で撮影することになる。
そこへ愛人カルラまでやってきて彼を誘惑する。

フェデリコ・フェリーニによる自伝的映画
『8 1/2』をミュージカル化し、
トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルを
映画化した作品だそーです。
『8 1/2』はいつか観ようと思ってはいましたが、
分かりやすくミュージカル仕立てで見ちゃうと
深みも何も無い、ただ”だらしない男の話”にしか
ならないんですね。まあ、予想はしてたけど。
まあ、豪華女優陣を見るだけでも
十分価値のある映画かもしれませんが。
あっ、音楽も素敵です。
セット(美術)も豪華です。
☆3つ


『This Is It!』
監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン
出演:マイケル・ジャクソン
劇場で観てから1年が経つんですね。
敢えて今語る言葉が見つかりませんが、
強いて言うなら・・・このBack Bandは凄いです。
☆5つ


『ハート・ロッカー』
監督:キャスリン・ビグロー、脚本:マーク・ボール
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー
   ブライアン・ジェラティ、デヴィッド・モース
2004年、イラク・バグダッド郊外。
アメリカ軍の危険物処理班は
仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。
だが準備が完了し、彼らが退避しようとしたその時、
突如爆弾が爆発した。
罠にかかり殉職した隊員に代わり、
また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。
地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との
壮絶な死闘が続く。

元旦那監督の超話題作『アバター』を押さえて
元嫁が監督・製作を手掛け
アカデミー賞:作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、
音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した本作。
なるほど、よく出来た作品だと思います。
何て言ったらいいのかな…現代風な”軽さ”というか、
現実の戦争における”事実”を過度に脚色する事なく、
「まあ、実際こんな感じなんだわ」位の圧力で、
尚かつ、戦争の狂気や恐ろしさはちゃんと伝わって来る感じ。
過去の戦争映画・・・
『ディア・ハンター』(名作!)、『地獄の黙示録』
『フルメタルジャケット』では
過度に「戦争=狂気」の面を
少々デフォルメしていた作品と違って、
最前線の戦闘がTV中継される時代の
戦争の描き方の一つとして成功した作品なのでは?
面白かったです。
☆4つ


『ゴールデンスランバー』
原作:伊坂幸太郎、監督:中村義洋、音楽:斉藤和義
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆
   劇団ひとり、香川照之
首相の凱旋パレードが行われているそのすぐ近くで
青柳は大学時代の友人、森田と久しぶりに再会していたが
様子がおかしい。
そして爆発音。首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。
銃を構えた警官たちから反射的に逃げ出す青柳。
本人の知らない“証拠映像”が次々に現れ、
青柳は自分を犯人に仕立てる
巧妙な計画が立てられていた事を知る。
そして大学時代の友人たちに助けを求めるが…。

何だか不思議な映画でした。
設定やプロットは面白いです。
が、主人公の青柳はかなり気の毒…
まあ、陥れられてる時点ですでに気の毒ですが、
結果、大学時代の友人に騙され・裏切られ
(故意では無いにしろ)
結局は・・・ねえ?
突っ込み所も満載ではありますが、
まあ何と言うか・・・
見終わった時に「ふ〜ん♪」て思えたんだから
それでいいのだと思います。
☆3つ半

拍手[0回]

『シャッターアイランド』
原作:デニス・ルヘイン、監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、
   ベン・キングズレー
1954年9月、ボストンのはるか沖合に浮かぶ孤島
“シャッター アイランド”。
精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院で、
鍵のかかった病室から女性患者が煙のように消える。
捜査のため、この孤島に降り立った連邦保安官のテディと
新しい相棒のチャック。
だが島内に女性患者の姿はなく
島外へ脱出した形跡も見あたらない。
いったい彼女は、どこへ行ったのか?

マーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオの
『ディパーテッド』コンビが組んだ謎解きミステリー。
独特な映像世界で観客を引き込む感じが流石です。
主演のレオ様の演技も素晴らしいですが、
脇を固める俳優陣がこれまた”達者”で、
先読みせずに物語の進行とシンクして観て行くと
どんどん引き込まれていきます。
演者の目線や指先など細かい表情が
謎を解くカギになっているので、
一秒たりとも気は抜けません。
結末は・・・ご自身でお確かめ下さい。
☆4つ


『カイジ』
原作:福本伸行、監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之
自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、
ある日金融業者の遠藤により、
かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、
法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知る。
遠藤に誘われるままカイジは、
負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船
「エスポワール」に乗り込む。
そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。
うまく勝てば借金は帳消しだが、
負ければ命の保障はないというものだった。

「ざわざわ」というフレーズは知ってました。
2007年の薬師寺LiveのRHの時に
目木くんが「”ざわざわ”Tシャツ」を着ていたのでwww。
(細かいなぁ)漫画は読んだ事ないです。
先日TV放送もあったので
ご覧になった方も多いのでは?
何でしょう?この作品に関しては
特に書く事がありません。
面白かったですよ、かなり。
☆3つ


『ソラニン』
原作:浅野いにお、監督:三木孝浩
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太
   近藤洋一(サンボマスター)
都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子は
フリーターでバンドマンの恋人、
種田と付き合って6年になる。
田舎から上京、大学時代に軽音サークルで知り合った二人は、
多摩川沿いにある小さなアパートで一緒に暮らしていた。
毎朝バイトを終えて帰ってくる種田と入れ違うように、
満員電車に揺られて出勤する芽衣子。
やりがいのない仕事と
面倒な人間関係をやり過ごす日々に辟易していた彼女は
辞表を提出する。

ヤングサンデーで連載されていた時に
リアルタイムで読んでました。
こんなに劇的ではなかったにせよ、
大学を卒業しても将来のビジョンも無く
何となく音楽活動を続けていたあの頃…
何だか20代の頃を思い出して
オジさんは”キュンキュン”しちゃったのです。
また、終盤のLiveシーン、
出演者が”ガチ”で演奏し歌ったシーン。
プロのミュージシャンじゃないのに
心を鷲掴みにされました。
いや、プロもいましたね。
近藤洋一、
見た目でキャスティングされたのかもしれませんが、
彼の起用が作品にリアリティーを齎している気がします。
宮崎あおいちゃんの歌を聞くだけでも
見る価値があると・・・言っちゃいます。
☆5つ


『パリより愛を込めて』
監督:ピエール・モレル
主演:ジョナサン・リース=マイヤーズ、
   ジョン・トラボルタ
パリのアメリカ大使館に勤務し
人も羨む生活を送っているリースだったが、
彼の裏の顔はCIAの下級職員で、
夢は正真正銘のエージェントになることだった。
そんなある日CIAからリースにある事件の捜査指令が下り、
ワックスというスキンヘッドの男とコンビを組むことになる。

製作リュック・ベッソン&ピエール・モレル監督と言えば
以前ご紹介した「96時間」のコンビ。
「痛快スパイアクション」としてはいい出来だと思います。
意外性もあるしね。
それにしてもジョン・トラボルタ強過ぎ。
この辺は「96時間」と同じかwww。
ジョン・ウーのパクリ(?)的な演出などが…
おまーじゅ?www
☆3つ半

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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
監督:ニールス・アルデン・オプレウ
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
   レナ・エンドレ、スヴェン=ベルティル・タウベ

ジャーナリストのミカエルは大物実業家の違法行為を暴露し、
名誉棄損で有罪になる。
そんな彼に目をつけた大企業の前会長が
40年前に疾走した自分の血縁にあたる
少女についての調査を彼に依頼する。
ミカエルは天才ハッカーの調査員リスベットと協力して、
未解決事件の真相に迫る。

原作はスウェーデンの
作家スティーグ・ラーソンによる推理小説。
全世界で800万部のベストセラーとなり
様々な賞を受賞していますが、
出版社と契約した2004年に心臓発作により他界。
天才ハッカー、リスベットの過去や
身長150cm・拒食症のような痩せた体型・
黒の革ジャンに鋲打ちのベルト・ゴスメイクに鼻ピアス・
全身タトゥー・・・。
ニューヒロインの誕生でしょうか?w
お話は・・・面白い!しかーし!
長い(無駄に)。
多分、冒頭の20分観てから30分居眠りしても
お話は大して進んでいません。
丁寧に作り込んでいるのは分かるんですがねぇ。
先日、続編の2作が同時に公開されました。
・・・レンタルまで待とうかな。
☆3つ半


『スペル』
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、アイバン・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング

銀行の窓口で融資を担当していたクリスティン。
ある日彼女の元にローン支払いの延期を申し出に
一人の老婆がやってくる。
家が差し押さえられるという老婆の哀願に
クリスティンは延期は認められないと回答を下す。
すると老婆の態度は急変。
クリスティンを激しく睨みつかみかかろうとするが
警備員に取り押さえられる。
その日、勤めが終わり車に乗り込んだところで
先ほどの老婆が突然襲いかかる。
クリスティンのコートからボタンをちぎると、
呪文(=スペル)を唱えた。 「ラミア・・・」と。

『死霊のはらわた』以降カルト映画の監督として
人気を集めてきましたが、
『スパイダーマン』シリーズで、
さらに幅広い多くのファンを獲得した監督の
『THE JUON/呪怨』以来のホラー復帰作?
怖いというか気持ち悪いというか・・・
お約束の「ビックリ!」も満載ですが、
何だか途中から・・・可笑しくなってきまして、
大爆笑してしまいました。
「ワザとやってるの?」って思えるこの感覚は、
タランティーノ脚本・ロバート・ロドリゲス監督の
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の後半
(前半は”ギャング映画”なのでwww)と
いい勝負です(笑)。
何だか良く分からない映画でした。
☆2つ半


『BANDAGE』
プロデュース:小林武史、岩井俊二、監督:小林武史
出演:赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ

バンドブームさなかの1990年代初頭、
普通の女子高生アサコは親友のハルミから
とあるロックバンドのCDを受け取る。
それがアサコとロックバンドLANDSとの出会いだった。
高校を辞めたハルミからLANDSのライブに誘われたアサコは
ひょんなことから二人してバックステージに忍び込むことに。
そこでLANDSのボーカル・ナツと知り合うが…。

アサコとナツとのそこはかとない恋愛模様と、
Bandがミュージックシーンで一発当てるだけの
なんてことない音楽青春映画なんですが、
公開当時から、劇場で観たミュージシャンからの
「面白かった・共感できた」の声が高かったんです。
つまり、当時の業界での「あるある!ネタ」的な(笑)。
一発当てた後に誰のせいで”ダメ”になっていくのか?
メンバー内の確執やら・・・あまり私の口からは
言えない様な実情が、かなりリアルに描かれています。
それと、監督・音楽監督の小林さんの
音楽や音やリアリティーに対するこだわりが、
臨場感を増していると思われます。
そして、映像の端々に岩井俊二カラーが滲み出て、
『スワローテイルバタフライ』を
思い出されたりして。

90年代にBandをやっていた身としては
何だか懐かしくて切ない気分にさせられた映画でした。
☆4つ


『第9地区』
監督:ニール・ブロムカンプ
プロデュース:ピーター・ジャクソン
出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、
   ジェイソン・コープ

1982年、
南アフリカ上空に突如UFOが飛来。
政府は不気味な容姿をした異星人を難民として受け入れるが、
やがて彼らの特別居住区「第9地区」はスラムと化す。
2010年、
難民のさらなる人口増加を懸念した超国家機関MNUは
難民を「第10地区」に移動させる計画を立てる。

醜い姿形をした「エビ」と呼ばれるエイリアンなんですが、
その姿以上の行為でさらに嫌悪感を煽るというか。
従来のSE映画には無かったキャラ設定で。
難民キャンプで起こる混乱は
現実のそれと変わらず描かれ、
しかも舞台が南アというのも象徴的と言うか
”ブラック”と言うか・・・
主人公が宇宙船の燃料をかぶってしまったので
宇宙人化していく設定にはそーとー無理がありますし、
「これ怒られないかな・・・」と
余計な心配をしていまう様な描写も・・・。
まあ、兎も角
新しいと言うか何と言うか、
ちょっと今まで見た事無い映画でした。
主演のシャールト・コプリーのセリフは
すべて即興のアドリブだった事や、
制作費が「20世紀少年」より安かったというのも
驚きです(映像はちっともしょぼく無い!)
これは・・・面白かったわ。
☆4つ

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『WHITEOUT』
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト

アメリカ連邦捜査官のキャリー・シュテッコが
南極での2年間の任務を終えるまで残り3日。
アイスピッケルで襲われた他殺死体が発見される。
南極大陸初の殺人事件捜査で、
長い間氷の下に埋もれていた
重大な秘密を知ったキャリーは、
本格的な冬の到来までに殺人犯を探し出そうとする。

日本映画の『WHITEOUT』、実は結構好きです。
それのリメイク?と、大して解説も読まず借りてみました。
50年前に墜落した旧ソ連の輸送機が何を運んでいたのか?
犯人は?タイムリミットは目前に・・・。
要素は十分に揃っています。
監督は『ソードフィッシュ』のドミニク・セナ。
ちゃんと筋も通ってるし無駄なシーンもありません。
が、何だかしっくりきません。
映像もそれなりに凄いんですが、
TVの2時間ドラマでもいいかなぁ〜と・・・。
『南極料理人』での日本の観測基地とは
あまりに規模が違うアメリカの観測基地の規模と
陽気な雰囲気にちょっとビックリw。
”南極大陸初の殺人事件”という着眼点は面白いのになぁ。
見て損はないと思います。
☆2つ半


『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』
監督・脚本・製作:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ
   アシュレイ・ジャッド、クリフ・カーティス
ロサンゼルス、移民・関税執行局(I.C.E.)の
ベテラン捜査官マックス・ブローガンは、
不法滞在の移民たちを取り締まりながらも、
彼らの境遇に同情していた。
メキシコから不法入国してきた若い母親のミレヤは、
息子をアメリカに残したまま
メキシコに強制送還されてしまう。
女優を目指しオーストラリアから
観光ビザで入国したクレアは、
グリーンカードを手に入れるため、
偶然出会った移民判定官の男に身を任せる。

アメリカは元々”移民の国”であり
”自由”である事を誇り、民主主義のリーダーとしての
自覚があるように見受けられます。
が、実際には他のどの国よりも
”移民”に寛容ではないようです。
9.11以降更に神経質になり、自由な思想の中の
ちょっとでも過激なものは全て排除する。
何をそんなに怯えているのでしょう?

俳優陣が国際色豊かで、
「アメリカ」の現実を描くに当たって
非常にリアリティーがあります。
また、初老のI.C.E.捜査官に扮したハリソン・フォードの
静かで抑えた演技がこれまた光りますね。
様々な角度から「移民問題」を捉える事で
アメリカの抱えた問題が立体的に浮かび上がって来ます。
地味だけど秀作。
☆4つ


『なくもんか』
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、
   塚本高史、いしだあゆみ
祐太と祐介の兄弟は幼い頃、
無茶苦茶な人生を送る父に捨てられ、
お互いの顔も知らずに生き別れていた。
兄・祐太は人に頼まれごとをされると
何一つ断ることができない究極のお人好し。
8才のとき、東京下町・善人通り商店街の
“デリカの山ちゃん”の店主に引き取られ、
実の息子のように優しく育てられ、やがて店を継いだ。
一方、弟の祐介は赤の他人である金城大介と
兄弟漫才師“金城ブラザーズ”として大ブレイク。
今や、超売れっ子のお笑い芸人になっていた。

脚本・宮藤官九郎&主演・阿部サダヲという
「舞妓Haaaan!!!」コンビによるホーム・コメディです。
なので期待度は高かったし、
実際面白かったのですが・・・
何だろう〜、設定の甘さというか
矛盾してはいないのですが、
ストレス解消に週末になると○○○っていう設定が、
終盤、弟を救うあたりとか・・・
まあ、一応”伏線”って事になってはいるんだけど
ちょっと・・・ねぇ?(苦笑)みたいな。
まあ、それが”くどかん”らしさなのかしら。
ちょっと残念な感じです。
☆3つ

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