EDMなどは低音から高音まで
全ての帯域の音が目一杯詰め込まれて、
兎に角”派手で大きい音”に仕上げられていますが、
イヤホーンで聞くと気分は上がる反面
正直耳が疲れます。
最近よく聞いているJacob Collierの『In My Room』や
宇多田ヒカルの『Fantôme』は
高音も低音もナローでとても聴きやすいです。
アレンジも必要最小限なパートだけで構成されていて
歌がすんなり入ってきます。
ヨーロッパのEDMを除く音楽シーンでは
3・4年前から音数が少ないアレンジが増えてきたので
日本でも流行ってくるかもしれませんね。
ちょっと前にSNSで知り合いの
レコーディングエンジニアが嘆いていたのですが・・・
関係者を集めてTDチェックをし、
その場にいた全員が「OK」を出した音源を
その場に来られなかった一人に
ファイルで送って聞いてもらったところ、
「歌とオケを上げて下さい」
と、リテイクが来たそうです。
・・・ん?
曲で”歌”を除いたものが”オケ”です。
「歌とオケを上げる」と、
単純に全体の音量が上がる訳です。
だったら聞いてる本人の手元のボリュームを
上げればいいんじゃないの???
「音が大きく”聞こえて”派手な音楽」イコール
「いい音楽」では必ずしもないです。
ここを分かってない人が業界にも多い気がします。
詳しく書き始めると面倒な事になるので端折りますけど、
音楽業界に活気がないのはネットのせいだけじゃなくて
作り手側にもかなり問題がある気が、、、
しない事も、、、ない。。。な
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