5月5日に亡くなられた作曲家
冨田 勲さんをしのんで
1984年11月18日に放送された、
NHK特集「冨田勲の世界~ドナウ川・光と星のコンサート」
の再放送を見ていました。
実は当時録画したビデオを持っていて
過去何度も繰り返し見返している番組です。
オーストリアのリンツでドナウ川両岸の
地上・川面・上空一帯を使って超立体音響を構成し、
8万人の聴衆を音宇宙に包み込んだ壮大な野外イベントです。
この番組ではコンサートの準備が記録されていますが、
意外なのは、マニュアルもお手本も無い状態から
1年4ヶ月を費やしてシンセサイザー音楽作品としての
デビュー・アルバム『月の光』を制作した
”根気強く継続する人”のイメージの冨田さんが
実はかなり”せっかち”というか”効率重視”な面が
見られる点です。
まあ、日本人とヨーロッパ人との文化や生活習慣の差も
あるとは思いますが、
日本人スタッフに対しても相当イライラされていましたし。
自分のペースを乱されるのが嫌なんでしょうね 笑。
私は音楽に関してせっかちではありませんが、
割と即決してあまり粘らないタイプです。
この辺は師匠のモーリスの影響なのですが
その話はまた別の機会に。
[6回]