生楽器の演奏や歌を聞いたり録音したりする時、
改めて思うのは「正しい音程って何だろう?」
という事です。
「”何って”どーゆー事?」
と思われる方もいらっしゃるでしょう。
簡単に言えば、
きちんと調律されたピアノや電子楽器は
(ある意味)正しい音程が出せるので、
それに合っていれば他の楽器や歌は
正しい音程である。
これは間違いではありません。
が、「心地よい音程」かと言うと話しは変わってきます。
ピアノで「ド・ミ・ソ」と押さえると
きれいな和音に聞こえますよね?
でも実は数学的には不協なんです。
何故なら「ピアノは平均律に調律されているから」です。
では「平均律」ではない調律って何?
実は色々な調律があるんですが、
自然倍音を用いて作った音階で
ドミソ、ファラド、ソシレがすべて周波数比で
4:5:6の関係の調律を「純正律」といいます。
これだともの凄く”強く”ハモります。
アカペラコーラスや弦楽器同士などで
キレイにハモらせようとお互いが音程を調整する時、
この”純正律”上の音程を自然と目指す事になります。
「じゃあピアノも純正律でよくない?」
と思われるかもしれません。
確かにハ長調の純正律で調律すればピアノでも
ドミソ、ファラド、ソシレはキレイに響きます。
が、キーが変わった途端に聞いてられない程
”音痴”になってしまいます。
これでは曲中で転調などできません。
それ故の「平均律」です。
1オクターブを12等分したのが平均律ですから
全てのキー(調)で演奏可能で平均的に無難に響きます。
ほら、「何が正しい音程」なのか、
だんだん分からなくなってきたでしょ?
笑
結局、気持ちよければそれで良し。
みたいな事でいいと思うんですけどね♫
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