クオンタイズとは・・・
MIDIシーケンサの機能の一つで
演奏データのタイミングのズレを
補正する効果の事。
例えば、Click(メトロノーム)に合わせて
ドラムのパートを打ち込んだとします。
なるべく正確に演奏しようと心掛けますが、
スティックでドラムを叩くのと
鍵盤を指で演奏するのとでは大違い、
やはり”多少”はズレちゃいます。
それを「最寄りの正しいタイミング」に
一発で合わせてくれるのがクオンタイズです。
実際にはそう簡単な事でもないんです・・・
詳細は省略しますが、
そんな感じで全パートをきっちりグリッドに合わせると
正確な演奏にはなりますが、
すべてのタイミングが完全に合っていると
かえって機械的で不自然に聴こえたり、
同時に発音されるためマスキングされて
聞こえないパートがあったりと、
不具合が生じる事があります。
なのでわざとズラしたり”訛らせたり”するんですが、
如何せん”如何様にも調整出来る”事が仇となり、
「何が正解?」なのか見失う事もありました。
今では”私なりのやり方”が何となくあるので、
逆にその辺は悩まなくなりましたけど。
生演奏やバンドの良さって
適度にズレたりヨレたりして、
良く聞くとイビツなんだけど
だからこそ独自のグルーブ(ノリ)があって
何回聞いても飽きない音楽が作り出せる事、
なのかな?と、
常々思っているんです。
んで、KAITA時代を思い出してみると・・・
(ここからはあくまで”私”の印象です)
高林(ドラム):キック(バスドラム)はジャストで
スネアはほんのちょっぴり後ろ。
安定感はあった…かも(笑)
石田(ベース):超前のめり!で、フレーズはメロディアス、
たけどトータルの印象としてリズム感は良かった。
でも、オーケストラで例えるなら
コントラバスじゃなくてチェロっぽい感じかなぁ?(笑)
山田(パーカッション):リズム隊だけれども
KAITAの時はむしろ”上モノ”的な
花を添えるプレイが多かった気がします。
今はどっしりとしたグルーブが私たちを支えてくれます♡
私(キーボード):若干”ツッコミます”、特に”キメ”とか。
性格が出てるのかなぁ〜、そんなに”せっかち”じゃないと
自分では思ってるんですが・・・(汗)
目木(ギター):割と”レイドバック”
(後ろに引っ張る)してたイメージ、
安定感は当時からありました。
今でもリズム感は素晴らしいです♫
能勢(お歌):こんな演奏を従えて歌ってたノセカイは
リズム感が良かったです(説明が雑かな? 笑)
ほら、みんなバラバラでしょ?
そんな6人が奏でた音楽を今聴くと、
やっぱりいいなぁ〜と思ってしまいます。
(まあ、売れなかったですけどね 笑)
この頃のアンサンブルが私の根っこにある気もしますね。
さて、今日のお仕事は一人アレンジ。
何をどーズラそーかな〜♫
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