『ファントム/開戦前夜』(2013年)
監督・脚本:トッド・ロビンソン
出演:エド・ハリス、デイヴィッド・ドゥカヴニー、
ウィリアム・フィクナー、ランス・ヘンリクセン、
ジョナサン・シェック
冷戦下1968年のソビエト連邦。
デミトリー・ズボフ艦長が指揮する
核ミサイル搭載潜水艦B-67がある極秘任務のため出港。
副長アレックスはB-67に取り付けられた謎の装置
ファントムの技術者ブルニーをはじめ、
今回の任務のために着任した者たちの素性に疑念を抱く。
やがて彼らの正体と恐るべき目的が明らかになる。
「潜水艦モノにハズレなし」という説を
割と信じている方です。
この作品もなかなか頑張ってはいますが、
特に目新しいものはありません。
しかし、役者陣の実力が遺憾無く発揮されており
最後まで緊張感のある作品になっています。
☆3つ半
『エリジウム』(2013年)
監督・脚本:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、
シャールト・コプリー、ヴァグネル・モーラ、
アリシー・ブラガ、カーリー・ポープ
2154年。
スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層は
パーフェクトな居住空間で過ごす一方、
荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。
エリジウム政府高官のローズが地球の人間を消そうと動く中、
地球で暮らすマックスはエリジウムに潜入することを決意。
残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。
『第9地区』で第82回アカデミー賞作品賞などに
ノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、
マット・デイモンを主演に迎え、
『第9地区』(3000万ドル)よりも
たっぷり予算を掛けて(1億1500万ドル)撮った
SF映画です。
映像やアクションはいい感じです。
ただ、お話のテーマや設定の甘さが少々悔やまれます。
でも十分A級作品に仕上がっているかと。
☆4つ
『真夏の方程式』(2013年)
原作:東野圭吾
監督:西谷弘、脚本:福田靖
音楽:菅野祐悟、福山雅治
出演:福山雅治、吉高由里子、北村一輝、
杏、山﨑光、塩見三省、白竜、
風吹ジュン、前田吟
両親の都合で一人親戚が経営する旅館で
過ごすことになった小学5年生の少年恭平は、
玻璃ヶ浦へ向かう電車の中で湯川に出会う。
湯川は海底鉱物資源開発の説明会に
アドバイザーとして出席するために玻璃ヶ浦へ来ており、
恭平の親戚の旅館に宿泊する。
そんな中、同じ旅館に泊まっていた客の塚原正次が
その夜中に姿を消し翌朝海辺で変死体となって発見。
県警は現場検証を行い堤防から誤って転落した
事故死の線が濃厚であるとしていた。
ガリレオシリーズの映画化は
『容疑者Xの献身』以来5年振りです。
前作が最後に「あああぁぁぁ〜・・・」って
言っちゃう系だったので、
(全くもって”ハッピーエンド”ではない感じ)
今回もそれを期待していましたが、
前作程の”無情感”は無かったかなぁ。
ちょっと物足りない気もしますが、
良かったです。
☆3つ半
『Short Peace』(2013年)
原作:大友克洋
監督:森本晃司(オープニング)
大友克洋(火要鎮)
森田修平(九十九)
安藤裕章(GAMBO)
カトキハジメ(武器よさらば)
脚本:大友克洋(火要鎮)
森田修平(九十九)
石井克人・山本健介(GAMBO)
カトキハジメ(武器よさらば)
「火要鎮」
キャスト:早見沙織、森田成一
18世紀の江戸が舞台。
火消となった男のことが忘れられず火をつけた女の物語。
「九十九」
キャスト:山寺宏一、悠木碧、草尾毅
道に迷った男が祠を見つける。
祠では使い古された唐傘や絹織物が化けて出ていたが、
男はお化けたちを修理してやる。
最後に修理できないほど古い道具が化けて出てくるが、
男は道具をねぎらい道具は満足する。
「GAMBO」
キャスト:田村睦心、浪川大輔
16世紀東北地方、人里に突然降りた鬼と
少女から救いを求められた白色の熊との戦い。
「武器よさらば」
キャスト:二又一成、檀臣幸、牛山茂、大塚明夫、
置鮎龍太郎
近未来の東京が舞台。
廃墟の中パワードスーツで武装した5人組と
無人兵器との遭遇戦を描いている。
大友克洋さんの漫画は好きだったので
(「童夢」とか「AKIRA」とか)
「武器よさらば」は読んだ事があります。
オムニバスのアニメ作品ですが、
それぞれ個性的な映像で楽しめます。
個人的には「九十九」と「武器よさらば」が
良かったですね。
☆3つ半
[5回]