作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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『モテキ』(2011年)
監督・脚本:大根仁、原作:久保ミツロウ
出演:森山未來、長澤まさみ、麻生久美子、
   仲里依紗、真木よう子、リリー・フランキー
藤本幸世は1年前にやってきた“モテキ”の後も金もなく、
夢もなく、恋することも忘れた孤独な日々を送っていた。
派遣社員を卒業するべく、一念発起して
話題のニュースサイト・ナタリーの面接を受けた幸世は
墨田のお情けで入社させてもらい、
好きなサブカルの世界で働ける喜びを感じながら
ライターの仕事を覚えていく。
そんな幸世に突然、“セカンド・モテキ”が訪れるが……。

劇場に観に行った知人から「変な映画」と聞いていましたが、
まあ確かにちょっと変わってますけどw。
ミュージカルではないけれど、
主人公の心境に合わせた曲が流れ、
踊ったりカラオケのバックに流れる映像みたいになったり♪
マシンガンの如く早口で語られる妄想や心の声が
観客を引き込みます。
そして・・・長澤まさみちゃんがかわいいw。
結局、今一つ何を考えているのかが掴めないのですが、
”ロジック”では割り切れないのが女の子の気持ち、
それでいいのでしょう。
在日ファンク、TOKYO NO.1 SOUL SET、ナキミソ、
N'夙川BOYS、女王蜂などの演奏シーンもあり、
劇中では26曲の音楽が使われています。
音楽好きにも大変楽しめる作品ですね。
☆4つ


『ミッション:8ミニッツ』(2011年)
監督:ダンカン・ジョーンズ
出演:ジェイク・ジレンホール、ミシェル・モナハン、
   ヴェラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
シカゴ行きの通勤電車の中で目を覚ましたコルター。
目の前には見知らぬ女性がいた。
しかも、鏡に映る自分の顔にも全く覚えがなく、
知らない男の身分証明書を携帯している。
コルターが混乱していると、乗っていた乗車が大爆発した。
目を覚ました時、コルターは
自分が驚くべきミッションに参加していることを知る。
爆発テロで死亡した男の死の直前8分間の意識に入り込み、
テロの犯人の正体を暴けと言うのだ。

”タイムトラベル”ではなく
“ソースコード”というプログラムを使って
死者の死ぬ直前8分間の意識に何度もアクセスし、
同じ状況を繰り返しながら徐々に犯人を暴いていく。。。
よーーーく考えてみると”矛盾”も沢山あるんですが、
お話がシンプルなのと上映時間が93分と短く、
中だるみする事無くお話が進んでいきながらラストで納得!
「コンパクトな良作」と言った感じでしょうか?w
面白いですよ♪
☆4つ


『カウボーイ&エイリアン』(2011年)
監督:ジョン・ファヴロー
製作:ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、
   スティーヴン・スピルバーグ
出演:ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォード、
   オリヴィア・ワイルド、サム・ロックウェル
19世紀末の西部アリゾナ。一人の男が荒野で目を覚ます。
男は記憶を失い自分が誰かもわからない。
しかも腕には奇妙な腕輪がはめられていた。
彼は町にたどり着くが
そこはダ牧場主ラーハイドに支配されていた。
その夜、夜空に謎の飛行物体が現れ町の住民たちを連れ去る。
それに対抗できたのは男の腕輪の武器だけだった。
さらわれた町の人々を救いそして自分の記憶を取り戻すため、
男は侵略者たちを追う。

”エイリアン”と色々と”くっつけて”みる映画界ですがw、
(プレデターとかアバターとかw)
遂に”カウボーイ”との”コラボですw。
しかし…この作品「純然たる西部劇」なのが”キモ”なんです。
勿論エイリアンが登場するからには
レーザービーム・宇宙船も登場します。が、
凄腕ガンマン・謎の美女・残酷な町の権力者・インディアン、
最初は敵対していたそれぞれが
”共通の敵=エイリアン”に立ち向かい一致団結、
攫われた人々を奪還する。
個々の人間ドラマも適度に散りばめられ、
有り得ない”キャスティング”ながら自然に観られます。
なかなかいい”コラボ”でしたw。
☆4つ半

拍手[5回]

『コンテイジョン』(2011年)
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、
   ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、
   グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット
香港出張からミネソタの自宅に帰って来たベス・エムホフが
謎の疾病で急死した。
やがて彼女の幼い息子も同じ症状で死亡、
ベスの他にも・香港・ロンドン・東京などの各都市で
同じ症例での死亡者が発生し死者はどんどん増えていった。
報告を受けた世界保健機関や疾病予防管理管理センターは
直ちにその病気の調査に乗り出す。
しかし感染の広がりは抑えられず、
人々の間にはウイルスと共に恐怖心も蔓延していく。

未知のウィルスが世界中に広がりパンデミックを起し
その予防ワクチンが開発されて・・・、的なお話です。
そんなに目新しい題材ではないですが、
クールな映像と演出で淡々とストーリーは進みます。
その方がドキュメンタリー的に観客に伝わって
リアリティーのある”恐怖”を描きたかったのでしょう。
なので、超豪華なキャストの割には”地味”ですw。
ですが、幾つかのストーリーが同時進行していき
全体としては厚みのある作品に仕上がっています。
しかし、派生する要素があまりに多くて
全てを描ききれていないのが少々残念です。
名作『アウトブレイク』を超えるのは難しい様です。
☆3つ半


『DEVIL』(2010年)
原案・制作:M・ナイト・シャマラン
監督:ジョン・エリック・ドゥードル
出演:クリス・メッシーナ、ボキーム・ウッドバイ、
   ジェフリー・エアンド、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、
   ジェニー・オハラ、ローガン・マーシャル=グリーンン
ある日、一人の男性が高層ビルの屋上から転落死した。
ちょうどその頃、5人の男女が
そのビルのエレベーターに乗り合わせていた。
だがエレベーターは急停止し外界との連絡はとれず。
そして、室内の照明が消え再び灯りが点いた時、
若い女性の背中が何者かによって斬りつけられた事が分かり、
このエレベーター内に犯人が居ると疑心暗鬼になる5人。
しかし、再び停電になった時一人が殺された。
防犯カメラで一部始終を見ていた警備員は
警察から刑事を呼びだし事態の収束に当たろうとしていた。

『シックスセンス』のM・ナイト・シャマラン絡みですから、
例によって「えっ!そーだったの?」モノですが、
タイトルからしてネタバレしまくっているのはご愛嬌。
新人監督を育成するプログラムの一環でもあるので
まあ、温かい目で見てあげて下さい。
とは言え、それなりに楽しめてしまいました。
「誰がデビルなのか?」は一応最後まで分かりませんしね。
☆3つ


『アンダルシア 女神の報復』(2011年)
監督:西谷弘、脚本:池上純哉
出演:織田裕二、黒木メイサ、戸田恵梨香、
   福山雅治、伊藤英明、谷原章介
スペイン北部の小国で遺体が発見された日本人の投資家、
川島についての調査の為スペインに向かった外交官黒田康作。
第1発見者の新藤結花は何かに脅えて多くを語らず、
インターポール捜査官の神足誠は捜査情報を隠そうとする。
結花保護のために3人はバルセロナ日本領事館に向かうも、
謎のグループより襲撃を受ける。
事件にマネーロンダリングの影を確信した黒田は調査を進め
アンダルシアへ向かう。

『アマルフィ 女神の報酬』の続編です。
最終興行収入は前作の半分位だったそうですが、
私はこっちの方が面白かったです。
最後に「えぇ〜!そーだったのー?」て言っちゃたからw。
意外にも”プチロマンス”風?なシーンがあったりします。
そして、黒木メイサちゃんはスッピンでもカワユス!w
一番驚いた・と言うか関心したのは伊藤英明の演技。
ちょっと前に「救命救急24時」の再放送を見ていたので、
当時の”初々しい演技”と比較すると数段成長していますね。
(そりゃそーかw)
想像以上に楽しめました。
☆4つ


『マネーボール(Moneyball)』(2011年)
原作:マイケル・ルイス、監督:ベネット・ミラー
脚本:スティーブン・ザイリアン、アーロン・ソーキン
出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、
   フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラット
ビリー・ビーンは、プロ野球選手から球団のフロントに転身し
若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。
しかし、チームは低迷し貧乏球団のため
優秀で高い選手は雇えないという最悪の状態に。
そんな時、データ分析が得意なピーター・ブランドに出会い、
“低予算でいかに強いチームを作り上げるか”
を追求したマネーボール理論を作り上げる。
球界の伝統を重んじる古株のスカウトマン・
選手・アート・監督らの反発を買いながらも、
信念のもと独自のマネジメントを強行していくビリー。
すると、徐々にその成果が・・・。

監督には当初デヴィッド・フランケル『プラダを着た悪魔』、
その後スティーヴン・ソダーバーグの名が上がり、
結局ベネット・ミラー『カポーティ』に。
なるほど、、、デヴィッド・フランケルならよりポップに、
ソダーバーグならよりクールな作品になったかも。
『シンドラーのリスト』のスティーブン・ザイリアンと
『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが
脚本を担当した事もあり、
ツボを押さえた結果”ほぼドキュメンタリー”と言ってもいい
リアルな作品に仕上がってます。
また、CGが殆ど無く自然光を上手に捉えた映像が
”映画を観ている”という原始の記憶を呼び起こしてくれる、
そんな作品です。
「マネーボール理論」そのものに関しては
様々なご意見があるでしょう。
まあ、それはそれで・・・(どーでもいい)。
☆4つ半

拍手[3回]

『トランスフォーマー/Dark of the Moon』(2011年)
監督:マイケル・ベイ、
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:シャイア・ラブーフ、ジョン・マルコヴィッチ、
   ジョン・タトゥーロ、パトリック・デンプシー、
   ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
1969年7月20日、月面着陸に成功したアポロ11号の
アームストロング船長とオルドリン操縦士は
人類で初めて月に降り立った。
全世界が注目したこの歴史的偉業の陰で
米国政府とNASAはある事実をひた隠しにしていた。
その事実とは、宇宙の遥か彼方からやってきた
未知の金属生命体であるトランスフォーマーたちの
地球侵略の足がかりとなる宇宙船が
月の裏側に不時着していたということだった……。
現代のアメリカ・シカゴ。
社会人となったサムの周囲で異変が再び始まる。

シリーズの完結編です。
過去の2作は映像は凄いけど、
物語的に全く共感出来ずでした。が、
今回はかなり”マシ”ですw。
”いいロボットとわるいロボットが地球で喧嘩する”
という基本構造は何も変わっていません。
今回は”悪い人間”も出て来て、
多少”必然性”みたいなものが増して
物語に違和感なく入り込めた。
ただ・・・転送装置を使って毋星を地球まで運んで
地球人60億人に修理させようと企む・・・
リアリティーゼロでしょ!w
でもいいんです!CGシーンは更なる進化を遂げ
もうその迫力たるや説明するのも”逆に”億劫になります。
主人公の恋人役が降板したのは大人の事情なんですかね?
結構好きだったんだけどなぁ。
まあ、一見の価値はあると思います。
☆4つ


『星を追う子ども』(2011年)
監督・脚本:新海誠、作画監督:西村貴世
音楽:天門、アフレコ演出:三ツ矢雄二
声優:金元寿子、入野自由、井上和彦、
   折笠富美子、島本須美
アスナは山の上で一人鉱石ラジオを聞くのが好きだった。
父は他界し医者の母親はいつも夜遅くまで帰ってこない。
ある日、彼女は山でケモノに襲われたところを
シュンという少年に助けられる。
はじめて秘密のラジオを共有できる仲間が出来たが、
彼は数日後に忽然と姿を消し
川縁で遺体として発見される。
アガルタという遠い所から来たという
シュンの手掛かりを探すため、
彼女は新任教師のモリサキから話しを聞く。
その後、彼女の元にシュンとそっくりの少年が現れる。

”知る人ぞ知る”アニメ作家の新海誠作品。
2002年に”たった一人で”制作した
『ほしのこえ』で東京国際アニメフェア一般公募部門の
優秀賞を獲った事で有名になった監督です。
その作風はあまりアニメ的ではない映像表現、
例えば風景をゆっくりパンしながら美しい音楽をバックに
独り言のモノローグが語られるといった
”サウンドノベル”に近いものです。
今までの作品の全体的な世界観は嫌いじゃないんですが、
今作は・・・ダメですね。
何だか”出来の悪いジブリ作品”みたいな感じです。
映像や演出の緻密さもないし、
登場人物の設定の甘さとか個々の行動の一貫性のなさが
全く共感出来ないドラマにしてしまっています。
それと、音楽が全編メロディアス過ぎて胸焼けがします。
いや、どれもいい曲なんですよ。
でもそれだけで埋め尽くされていては
物語にテンポや抑揚がつきませんからねぇ。
う〜ん、かなり残念な仕上がりです。
☆1つ


『モールス(Let Me In)』(2010年)
監督・脚本:マット・リーヴス
出演:クロエ・グレース・モレッツ、
   コディ・スミット=マクフィー、
   リチャード・ジェンキンス、イライアス・コティーズ
舞台は雪に閉ざされた田舎町。
学校でのいじめに悩む孤独な少年・オーウェンは、
ある日隣家に引っ越して来た少女・アビーと知り合う。
オーウェンは自分と同じように孤独を抱えるアビーの
ミステリアスな魅力に惹かれ
何度か会ううちに2人は仲良くなり、
壁越しにモールス信号で合図を送りあうようになる。
しかし時を同じくして町では
残酷な連続猟奇殺人事件が起きていた。

『ぼくのエリ 200歳の少女』のリメイク(英語化)版です。
その作品は観てませんが、幾つか賞を取っている様です。
さてこの映画、切ないですが”えげつない”ですw。
雪に閉ざされた小さな街の佇まいと、
謎の少女の醸し出す雰囲気が美しい。
私の嫌いな『キック・アス』で大暴れしていた
クロエ・グレース・モレッツの才能は本物です。
まあ”別の意味”でこの作品でも時々大暴れはしますがw。
ミステリアスな少女を完璧に演じています。
猟奇殺人の謎と少年少女の結末は・・・?
夜中に一人でこっそり観る事をオススメします。
☆3つ半

拍手[5回]

『SUPER8』(2011年)
監督・脚本・製作:J・J・エイブラムス、
製作:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジョエル・コートニー、エル・ファニング、
   カイル・チャンドラー、ロン・エルダード
1979年。オハイオの小さな町に住む14歳のジョーは、
仲間たちとの8mm映画作りに没頭していた。
ある日、真夜中に家を抜け出し
駅に忍び込んで撮影をしていた彼らは、
貨物列車が脱線・炎上する大事故を目撃してしまう。
まもなく町に大挙してやってきたのは武装した空軍関係者。
あの列車で空軍は極秘裏に“なにか”を運んでいたのだ。
やがて町では飼い犬が姿を消し、
車のエンジンのみが盗まれるなど不可解な事件が続発。

監督がJ・J・エイブラムス、
プロデューサーとしては数々の話題作を手掛け
(『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』、
 『M:i: III』、『クローバーフィールド』)
きっと才能のある人なんだと思います。
が、この作品では監督・脚本・製作を、
更に自ら青春時代に熱中した”8mm映画作り”と
SFファンタジーをモチーフにしている事から
想いの丈全てを注ぎ込んでいると思われます。
その”気持ち”は良く分かるし、決して”駄作”ではありません。
が、映画作りに熱中した事のない観客には
今一つ伝わり難い気がします。
70年代のブリキ工場で栄えたアメリカの田舎町が舞台で
(古き良き”アメリカ”)
少年・少女と宇宙人、そしてプロデューサーがスピルバーグ
・・・とくれば、
誰もが「21世紀版”E.T”」を求めてしまうでしょう。
その前評判と中身のギャップからか、
公開当時から批判が多かったですよね?
まあ・・・仕方ないですな。
子役の演技は上手だったし見て損はないと思いますが、
如何でしょうか?
☆3つ


『100000年後の安全(Into Eternity)』(2010年)
監督:マイケル・マドセン
製作:リーゼ・レンゼー・ミューラー

2020年の運用開始を目指し、
フィンランドのオルキルオトに建設中の
高レベル放射性廃棄物最終処分所“オンカロ”。
それは、安全な状態になるまで10万年間かかると言われる
高レベル放射性廃棄物を貯蔵するために
地下500メートルまで固い岩盤を掘削した、
まるで地下都市のような巨大な施設となっている。
この“オンカロ”に世界で初めてカメラが潜入した
ドキュメンタリー作品。
日本では2011年3月の福島第一原発事故を受けて
緊急公開された。

原発事故直後から話題になった作品です。
見る前に想像していた内容と少し違ってました。
”脱原発”に繋がる内容ではあるんですが、
ヒステリックに警鐘を鳴らすといった類いではありません。
放射性廃棄物の最終処分所を
実際に作り始めたのはフィンランドだけです。
他の国は日本も含めて”最終的にどうするか”を決めないまま
未だに原発を動かしているんです。
18億年前の頑丈な地層が有るので
ひょっとするとフィンランドでは
この方法が有効なのかもしれません。
そして更に、何万年か後の人類が
この地下施設を掘り返さないという保障が
出来るのかと言う点が大真面目に議論されています。
色々と考えさせられるし、
映像作品としても北欧の美しい自然と
静寂に包まれた施設内の無機質さの対象が
とても印象的な作品です。
是非、ご覧になって下さい。
☆4つ半


『HANNA』(2011年)
監督:ジョー・ライト、音楽:ケミカル・ブラザーズ
出演:シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、
   ケイト・ブランシェット、トム・ホランダー
雪深いフィンランドで父親のエリックと二人きりで暮らす
16歳の少女・ハンナ。
元CIA捜査官の父親から戦闘技術や語学を学んだ彼女は、
初めて父親のもとを離れる。
それはCIAのマリッサという女性捜査官を殺すためだった。
わざとCIAの基地に囚われたハンナは、
マリッサを殺し基地を難なく脱出する。
父が待っているドイツを目指すが実はマリッサは生きていた。
そしてハンナを殺すため追っ手を差し向けるのだった。

最近では『ラブリーボーン』での主演が印象的だった
シアーシャ・ローナン・・・
西洋人形の様な透き通った存在感が印象的です。
殺人マシーンとして育て上げられる・・・と言えば
『ニキータ』などを思い出しますが、
この作品もまあそんな感じではあります。
ただねぇ・・・淡々としていると言うか、
ついでに言うと設定から生じる”矛盾”も目につくんです。
14年間テレビもネットもない森の中で暮らしてきて、
知識は父親から聞かされる”お話”からのみ。
数カ国語を操れるのはいいとして、
そんな少女がいきなりネットカフェで
パソコンが使えるわけないじゃん?的なw。
そして登場人物それぞれの”心の変化”などが描かれず、
物語に深みがありません。残念。
シアーシャ・ローナンはかわいいですw。
ケミカル・ブラザーズの音楽は…微妙です。
☆3つ

拍手[4回]

今年初めての劇場映画鑑賞。
私の周りでは割と評判の良い
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
を観に六本木ヒルズへ行ってきました。

今日って・・・祭日だったのねw。
劇場は超満員!
2日前に予約していたので大変良い席で鑑賞出来ましたが、
いや〜、面白かったです。
アクションとストーリーのバランスの良さ、
やり過ぎない特殊効果、
練り上げられた伏線の数々、しかも分かり易い。
娯楽映画としては申し分ない出来では?
最後のオチは・・・”そっちじゃない方”が
ストーリーがより締まったかも。
どう思うかは人それぞれだとは思いますが。。。

劇場を出て見上げれば綺麗な満月、
その横には東京タワー。
撮影を試みましたが・・・案の定”残念な仕上がり”にw。

満月と東京タワー


寒い日の夜空は綺麗です♪
あっ!
映画は・・・☆4つ半・・・です♡

拍手[8回]

『RED LINE』(2010年)
監督:小池健、原作:石井克人
出演:木村拓哉、蒼井優、浅野忠信、
   津田寛治、青野武、我修院達也
勝利の為に武器搭載も許されるカーレース『REDLINE』。
巨大なリーゼントでクールに決めるものの
超シャイな純情男JPは、
武器を持たず速さだけで勝つことに拘っていた。
相棒のフリスビーはJPの夢を知りつつも
八百長レースのために爆弾を仕掛け
敗退させなければならなかったが、
それでもJPは走り続ける。そんな中、
出場棄権が続出した史上最悪のロボーワールドが
開催地に決定された。

マッドハウス制作のアメコミ調のSFカーアクションアニメ。
アニメ制作に於いてもCG全盛のこの時代に
手書きアニメに拘り作画枚数は約10万枚、
製作期間は7年を要したという・・・。
採算取れてるんでしょうか?
他人事ながらちょっと心配になってしましますが。
お話としては、
「心優しいクールガイが自分の夢と惚れた女のために頑張る」
でいいでしょうか?www
まあ実際にはカーレースに掛ける有象無象が絡んできて
大騒ぎにはなります、別にそれでいいと思います。
拘りの映像は見応え十分ですし、
声優陣も上手だと思います。
万人ウケするかは?ですが、予想以上に楽しめました。
☆3つ半


『メカニック(The Mechanic)』(2011年)
監督:サイモン・ウェスト
出演:ジェイソン・ステイサム、ベン・フォスター、
   トニー・ゴールドウィン、ドナルド・サザーランド
完璧な仕事ぶりから“メカニック”と呼ばれる
殺し屋のアーサー・ビショップは、
友人であり恩人のハリーが組織を裏切ったとして
暗殺命令を受ける。
とまどいつつも任務を遂行したアーサーだったが、
ハリーの息子スティーブを放っておけず、
助手として殺し屋のテクニックを叩き込んでいくことに。

チャールズ・ブロンソン主演で
1972年に製作された同名作をリメイク。
ブロンソン・・・懐かしいわぁ(「う〜ん、マンダム」w)
主演のジェイソン・ステイサム、
「トランスポーター」シリーズでお馴染みですが、
この作品でも完璧です。いや、演技が完璧って事じゃなくて
役柄上で”完璧&強過ぎ”ですwww。
いやいや、身体を張ったアクションは素晴らしかったですよ。
ストーリーに大してヒネリはありませんが、
どこまでもひたすら”男臭く”ハードボイルドな作品です。
非情な殺し屋が任務とは言え、暗殺した親友の息子に
殺し屋のテクニックを叩き込んでいくというプロットには
悲哀と苦悩を感じますね。
息子役のベン・フォスターの演技が
その辺りの人間関係とバイオレンスなお話とを
上手い事まとめ上げている気がします。
☆3つ半


『世界侵略:ロサンゼルス決戦』(2011年)
監督:ジョナサン・リーベスマン
出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス、
   ニーヨ、ブリジット・モイナハン
2011年突如宇宙から飛来した物体は相次いで地上に衝突。
中から現れた侵略者は世界中の都市に一斉攻撃を開始した。
各主要都市が次々と壊滅状態に追いやられる中、
ロサンゼルスもまた例外ではなかった。
ロサンゼルス近郊にあるアメリカ海兵隊基地所属の
ナンツ二等軍曹の小隊も
ロサンゼルスの防衛に投入されることとなる。
侵略者の急襲で圧倒的に不利な戦況の中、
小隊は激戦区サンタモニカの警察署へ向かうよう指示される。

今までにも「侵略してきた宇宙人 vs アメリカ軍」
的な作品は沢山ありました。
この作品も地球人が一丸となって戦うには違いないのですが
描写しているのは「海兵隊員からの目線」。
最前線で戦っている兵士の姿なんです。
だから極端に言えば、
戦場はアフガニスタンでも構わない訳です。
しかし、戦争映画とSF映画を上手に組み合わせた
”さじ加減”がちょっと新鮮と言えるかもしれません。
”当り障り”も無いですし・・・。
Blu-ray版を借りてきたのですが興味深かったのが
特典映像にあった「監督への道」というエピソード。
作品の製作にあたり監督を誰にするかの選考で
本作のジョナサン・リーベスマンが選ばれた理由は、
「プレゼンが良かったから」。
当然の様に思われるかもしれませんが、
彼は事前に自らCGIを操りCG映像で「試作品」を作り
プロデューサーに見せたのです。
しかも制作費全て自腹で・・・とは言え、
自分で作ったのだから”労力”以外は
大して掛かっていないと思われますが。
要は自分でパソコンを使って”デモ”を作って見せた訳です。
若い監督ならではですね。
「大体こんな感じの仕上がり」を見せられれば
製作陣も安心です(あまり有名な監督じゃないけど)。
取り合えず”映像的”に”残念な仕上がり”になるリスクは
軽減される訳ですから。
しかし映画の出来・不出来ってそれだけじゃないでしょ?
しかも「出来のいい試作品」が作れる事が
映画監督の条件になってしまうなら
ベテラン監督やPCが苦手な監督には
この手の作品を監督する機会が無くなってしまいます。
(極端に言えばね)これってどーなんだろう?

音楽業界でも”仮歌”が入っていないと
コンペに参加出来ない事が最近多いです。
自分で歌える人や仮歌を頼める人いいです。
因に仮歌のギャラは作家が自腹で払います。
でも、それが出来ない人は
たとえもの凄く美しいメロディーを作り出せるとしても、
世に出すチャンスが閉ざされているんです。
これでいいのかしら?何が正しいんでしょうか?・・・

少々脱線しましたね。。。
この作品で一番ツボだったのは
「バイオハザード」「アバター」
にも出ていた「The 女兵士」ミシェル・ロドリゲスが
出演している事です♪好き♡
そうそう!R&BシンガーのNe-Yoも出演しています。
演技は意外と上手です。
作品として決してつまらなくはなかったですが・・・
☆3つ

拍手[2回]

『unknown』(2011年)
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、
   ジャニュアリー・ジョーンズ、ブルーノ・ガンツ
アメリカの植物学者マーティン・ハリス博士は
バイオテクノロジーの国際学会に出席するために
妻エリザベスとともにベルリンにやって来る。
荷物を1つ空港に忘れて来たことに気付いたマーティンは妻を
ホテルに残し通りかかったタクシーを捕まえて空港に向かう。
ところが突然の事故でタクシーごと川に飛び込んでしまう。
病院で4日間の昏睡状態から目を覚ましホテルに向かう。
しかし妻はマーティンを「知らない人」と言い放つ。
しかも見ず知らずの男が
「マーティン・ハリス博士」を名乗っていることを知る。

現実なのか”夢オチ”なのかが途中までわからず、
この点では良く出来た演出と言えるかもしれません。
主演のリーアム・ニーソンは『96時間』での
”強すぎるオヤジ”のイメージが強いですが、
『シンドラーのリスト』や
『スター・ウォーズ エピソード1」に出てたんですね。
ついでに言うと『崖の上のポニョ』英語吹替え版にも
出演しています。
旧東ドイツの秘密警察シュタージのメンバー役の
ブルーノ・ガンツは『ヒトラー 〜最期の12日間〜』の
アドルフ・ヒトラー役が有名・・・というか、
パロディー動画を見た事ありません?
字幕を書き換えているやつ。

ちょっと脱線します・・・
笑える部分も沢山ありますが、
震災直後の”買い占め”に対する批判などは
”当時の状況下”ではとても的を獲ていると思うんです。
「笑い話じゃない!」と批判される方も
いらっしゃるとは思います。
私は好きです。


話を戻しましょう。
『unknown』・・・
観客を惹きつける謎解きの構成が考え抜かれていて、
一級のサスペンス映画になっていると思います。
退屈することなく最後まで楽しめます。
『クライマックスで明らかになる真相』は
かなり”意外”ですw。
☆4つ


『GANTZ PERFECT ANSWER』(2011年)
監督:佐藤信介、脚本:渡辺雄介
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、
   戸田菜穂、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之
『GANTZ』の続編。
戦いに目覚め、生き抜くことを選択する玄野。
一方、暴力に支配された世界を嫌悪し、
戦いを否定する加藤は死闘の中で命を落としてしまう。
身近にある生と死を実感した玄野は、
100点めにゅーで加藤を生き返らせる為に戦いを続けていく。
しかし加藤の不可解な復活と、
メンバーの周囲をかぎまわる謎の男と最強の敵が出現し、
ガンツの何かが狂い始める。

前作も見たので一応こちらもチェックしました。
う〜ん、どーでしょう?
CGでの映像やアクションシーンは迫力満点でした。
しかしそれ以外・・・特に”設定のほころび”が目について
全く感情移入出来ませんでした。
前作の時には「脚本に難あり」と書きましたが、
そもそも設定にもおかしな所がちょいちょいあって。。。
更にお話の展開で、ガンツからの
「小林多恵(玄野の彼女)を倒せ」という指令の
”意図”が全く分かりません。
でもまあ、、、いいのかなぁ〜。
あまり考えないで観ればそれなりに楽しめる作品では?
☆2つ半


『Here After』(2010年)
監督・音楽:クリント・イーストウッド
脚本:ピーター・モーガン
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
出演:マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、
   ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード
フランスの女性ジャーナリストのマリーは
津波にのまれた時に臨死体験を経験。
その時に見た不思議な光景を忘れることができずにいた。
イギリスの少年マーカスは、
愛する双子の兄を亡くしてしまった悲しみから立ち直れず、
兄と再会することを望んでいた。
アメリカ人ジョージはかつて霊能者として知られた人物だが、
次第に自らの才能を嫌悪し、その才能を用いずに生きていた。
死という謎にとりつかれたこの3人が
ある日ロンドンで出会うことになる。

日本では2011年2月19日から公開していましたが、
同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震を受けて
3月14日に上映が中止になりました。
大津波のシーンが日本に起きた震災を連想させる事や
震災の状況を配慮しての判断だそうです。
内容は、不幸な事故に見舞われたり
臨死体験をしたり霊能力を持つ事で
「死後の世界」に翻弄される3人が
運命に導かれる様に出逢います。
「死後の世界」を啓蒙したり賞賛するのではなく
事実を受け入れていく事で
ここから先、「Here After」を生きて行きましょう。
そんなメッセージを伝えたかったのでは?
クリント・イーストウッド監督作品としては
割とサラッとした”肌触り”ですが、
観終わった後、ちょっぴり優しい気持ちになれる、
そんな作品です。
☆4つ

拍手[6回]

アレンジを納品した翌日、
昼食後にお昼寝・・・(至福の時間)!、、、?
急に目が覚めました。

「そうだ!(映画)”はやぶさ”を観に行こう」
何でしょう、そう思い立ってしまったんです。

ネットで調べたら、
隣町(川口)の素敵な映画館で15:40から上映。
今、15:00だから・・・全然OK!
車で15分、何だかんだで上映5分前に到着。
お客さんは・・・私を含めて7人。。。
いいのかな?・・・(多分)いいんでしょう。

堤幸彦監督作品ですから、”はずれ”はないはず。
しかし、実際には・・・興行的には苦戦しているらしいです。
個人的な感想としては・・・
当時の感動を最小限の脚色で描けていたと思います。

だって、、、泣いちゃったもん
機械が健気に仕事をしてくれた以上に、、、
7年間という時間の中で、
最後まで見届ける事が出来なかった人もいて、
それだけ”人の時間”で長い事掛けて宇宙の謎に挑む事…。
経済的なメリットを求めるより、
知性を持った生物として探求する”義務”があると
思ってしまうのです。

全ては描ききれていないかもしれないけど、
『はやぶさ』と、このプロジェクトに関わった人達の
成し遂げた業績は、きちんと描かれていたと思います。

☆・・・4つ。

そして、”アゲイン”

拍手[4回]

『借りぐらしのアリエッティー』(2010年)
監督:米林宏昌、脚本:宮崎駿、丹羽圭子
出演:志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、
   竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林
14歳の小人の少女・アリエッティは、
人間に見られてはいけないという掟の下、
郊外にある古い屋敷の床下で人間の生活品を借りながら
両親と密かに慎ましく暮らしていた。
そんなある日、その屋敷に引越してきた
病を患った少年・翔に自分の姿を見られてしまい、
アリエッティは外の世界で暮らすことを余儀なくされる。

2010年度興行収入邦画第1位、流石ジブリです。
クオリティーの高さには関心させられます。
ただ、だからこそ”期待値”の高さも尋常ではない訳で、
そういった事も踏まえて敢えて言わせて頂くなら・・・
上記のあらすじ以上でも以下でもない内容です。
問題提示や教訓めいた”深み”を求めてしまうのは
私の勝手なのですが、
この内容で94分は正直つらいです。
登場人物の振る舞いにも感情移入出来ないし。
・・・う〜ん、残念。
☆2つ半


『GANTZ』(2011年)
監督:佐藤信介、脚本:渡辺雄介、音楽:川井憲次
出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、
   本郷奏多、夏菜、田口トモロヲ、戸田菜穂
就職活動中の大学生・玄野計と正義感の強い加藤勝の2人は
ある日電車に轢かれて命を落とす。
死んだはずの2人が黒い謎の球体「GANTZ」に召喚され、
異形の星人たちとの戦いを強いられる。
血で血を洗う戦いを加藤は嫌悪するが、
玄野は戦いを通じて明らかになる
自分の秘められた力に自らの存在を見出す。

原作が人気漫画ですから、設定等は非常に面白かったです。
まあ、かなり”不合理”な点はありますがw。
全体のストーリー展開はいいんですが、
主人公の心情の移り変わりに
今一つ共感出来ないのは脚本のせいでしょうか?
渡辺雄介さんが脚本を手掛けたTVドラマ、
「LADY〜最後の犯罪プロファイル〜」の時も
同じ感想を持ったのですが…。
”世代差”なんですかね?
音楽が川井憲次さんっていうのもちょっと意外でした。
(重厚でいい感じです♪)
続編も既にレンタルされていますので
続きはチェックしようと思ってます。
☆3つ


『SPLICE』(2010年)
監督・脚本:ビンチェンゾ・ナタリ
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、
   デルフィーヌ・シャネアック、デビッド・ヒューレット
種類の異なる動物の遺伝子を接合させて、
いくつものハイブリッド生命体を作ってきた
遺伝子工学の研究者クライブとエルザは、
製薬会社が禁止しているにもかかわらず、
人間のDNAを使ってハイブリッドを作る実験を秘密裏に行い
“ダレン”と呼ばれる生命体を作り出す。
すさまじい早さで成長する“ダレン”にエルザは喜んでいたが、
やがて“ダレン”は人間を襲い始め…。

監督が「CUBE」のビンチェンゾ・ナタリという事で
期待して観たんですが・・・。
お題としては非常に興味深い・・・と言うか、
真剣に考えなければいけない問題です。
”人はどこまでやっていいのか?”
境界線は分かりませんが、
この作品の主人公達は完全に”逸脱”しています。
そこが”問題点”と言えなくもないですが、
何だろう、この作品もまた登場人物に共感出来ない。
科学者としての”好奇心”を押さえられなかったのはまだしも、
その後の行動のまあ身勝手な事。
殺そうとしたり可愛がったり虐待したり・・・
しまいには・・・う〜ん。。。
でもある種の”人間の未熟さ・エゴ”は
描けているのかもしれませんね。
☆2つ半


『アジャストメント(The Adjustment Bureau)』
(2011年)
監督:ジョージ・ノルフィ、原作:フィリップ・K・ディック
出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント、
   アンソニー・マッキー、ジョン・スラッテリー
元バスケットボール選手のデヴィッドは、
饒舌な話術で有名なアメリカ合衆国議会の上院議員候補。
彼はある日、ダンサーのエリースと運命的な出会いを果たす。
二人が結ばれるのは時間の問題だったが、
翌日デヴィッドは黒ずくめの謎の集団に拉致されてしまう。

マット・デイモンが出ている作品は”当たり”率が高いと
個人的には思うのですがどうでしょう?
オーシャンズ以降・・・『ボーン』シリーズの印象かな?
因に『崖の上のポニョ(英語版)』では
”耕一”の吹き替えを担当してますw。
形而上学と神学への興味を反映したテーマは
フィリップ・K・ディックらしいですね。
“アジャスト メント・ビューロー(運命調整局)”っていう
ネーミングも秀逸です。
エミリー・ブラントがとても魅力的です。
バレエ未経験者が劇中であそこまで踊れるとは…
女優魂を見せつけてくれます。
また、舞台となったニューヨークの街並を
見事に収めた映像も素晴らしい!
良い作品だと思います。
☆4つ

拍手[5回]

『アメリア 永遠の翼』(2009年)
監督:ミーラー・ナーイル
出演:ヒラリー・スワンク、リチャード・ギア、
   ユアン・マクレガー、クリストファー・エクルストン
1927年のチャールズ・リンドバーグの快挙に続き、
女性として初めての大西洋単独横断飛行などをした
アメリカ合衆国の女性飛行士、
アメリア・イアハートの伝記映画。
知的かつチャーミングな女性であったため、
アメリカでは当時は絶大な人気があった(今でも)。
また、自身の体験を通じ、
女性の地位向上に熱心な活動を行ない、
ゾンタクラブの主要メンバーとして活躍していた。
今もイアハートの名前を冠した奨学金制度
(大学院課程で航空関連の科学や技術を学ぶ女性対象)
が運営されており、
日本人女性も例外ではなく、
この制度に助けられている女性は少なくない。

と、、、
このままの映画ですw。
当時まだ女性の権利が充分に保護されていない時代に
彼女の冒険や活動は、
世の女性達に勇気と希望を与えた事でしょう。
アメリア役のヒラリー・スワンクの演技が素晴らしい!
と思ったら、「ミリオンダラー・ベイビー」などで
2度もオスカーを獲ってたのね。いい映画でした。
余談ですが、、、
特典映像でカットされたシーンが見れます。
んで、夫のジョージには妻がいたのですが
その出演シーンがほぼ全てカットされているんです。
ちょっと”ドロドロ”したエピソードが無くなって
その分”さらっと”物語は進んで行きます。
別にカットしなくても良かったのでは?
とも思うんですが、
”妻役”の女優さんはどんな気分だったのでしょう?
☆4つ


『ツーリスト』(2010年)
監督:フロリアン・ヘンケル、フォン・ドナースマルク
出演:ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、
   ポール・ベタニー、ティモシー・ダルトン
逃亡中の国際指名手配犯、アレキサンダー・ピアースの恋人
エリーズのもとに手紙が届く。
「8時22分リヨン駅発の列車に乗り僕の体型に似た男を捜せ」
指定されたヴェネチア行きの便に乗ったエリーズは、
ある男に声をかける。
その彼はアメリカ人ツーリストのフランク・トゥーペロ。
戸惑うフランクをよそに、
エリーズはヴェネチアの高級ホテルに誘う。
そんな二人の様子は
スコートランド・ヤードの刑事に見張られていた。

ジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリー、
豪華な競演です。
それにCGを殆ど使わずに”適度”なアクションと、
ただただ美しいベネチアの風景、
そしてドンデン返しと・・・、
とても上品な仕上がりです。
スコートランド・ヤード(諜報機関)の上司に
ティモシー・ダルトン(元007)というのも
洒落が効いてますねw。
☆3つ半


『チャイナ・シンドローム』(1979年)
監督:ジェームズ・ブリッジス、製作:マイケル・ダグラス
出演:ジェーン・フォンダ、ジャック・レモン、
   マイケル・ダグラス
キンバリーはアメリカ地方テレビ局の女性リポーター。
普段はたわいもないニュースを担当していた彼女だったが、
ある日ステップアップのチャンスが巡ってきた。
原子力発電所のドキュメンタリーの取材を担当することに。
コントロールルームを見学している最中に、
原子力発電所は何らかのトラブルを起こしたようだった。
そこは撮影禁止の場所だったにもかかわらず、
カメラは密かにそのときの
コントロールルームの様子を撮影していた。

小学生の時に劇場で観た作品です。
映画公開の12日後、1979年3月28日に
ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で
事故が起き、映画は大変話題になりました。
作品の中では、
ずさんな管理に気づいた原発管理者。
利益優先の経営者。
真実を伝えようとするリポーターのジャーナリスト魂と、
安全な原子炉運転を願い命を懸ける技師の技術者魂が
きちんと描かれています。
機会があれば一度是非見て頂きたい作品です。
☆5つ


『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)
監督:クリント・イーストウッド、脚本:ポール・ハギス
出演:クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、
   モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー
主人公は元ボクシングチャンピオンの老トレーナー。
彼は親友の雑用係のスクラップとともに
貧乏なジムを切り盛りしていたが、
そこにある日、若い女性がやってきた。
しきりに指導を受けたがる彼女に対し、
フランキーは当初、相手にもしなかったのだが・・・。

『アメリア』でのヒラリー・スワンクの演技に
感銘を受けたので借りて来ました。
内容については、、、”うっすら”知ってました。
”女版ロッキー”みたいに盛り上がって行く部分も
あるっちゃーあるんですが、
クリント・イーストウッド監督作品、
そう簡単に事が進む訳がありません。
この作品の主テーマが尊厳死や安楽死に
あるわけではないと思います。
他にも色々とデリケートな問題を扱ってはいますが、
それらに正面から向き合うでもなく
また避ける訳でもなく、
事実として扱いながら提示する姿勢に、
私は共感できました。
『グラントリノ』なんかもそうなんですが、
クリント・イーストウッドの作品には、
どのように人生の幕引きをするのか?を
いつも探している様なニュアンスが
含まれている気がしてならないんです。
あなたは何を感じますか?
☆4つ半

拍手[5回]

『パプリカ』(2006年)
監督:今敏、脚本:水上清資、今敏
原作:筒井康隆、音楽:平沢進
声優:林原めぐみ、古谷徹、江守徹、
   堀勝之祐、大塚明夫、山寺宏一
パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した
夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。
ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、
それを悪用して他人の夢に強制介入し、
悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。
一体犯人の正体は?目的は?
そしてこの終わり無き悪夢から抜け出す方法は…?

私の世代では筒井康隆や星新一などのSF作家の作品を
中高生の頃に愛読していた人が多いのでは?
私も読んでましたけど、
そもそも本をそんなに読んでいないので
まあ、有名な作品をちょいちょい
つまみ食いする程度でした。
読み始めると面白いんですけどね。
この作品の原作は読んでないです。が、
映画は1回観てるんです。
しかーし!全く憶えてない!
多分、”飲みながら”観ちゃったんだな〜(笑)。
なので再挑戦。
人々を発狂させる程の悪夢の描写や、
現実と夢を縦横無尽に行ったり来たりする
ストーリー展開など、
アニメーションならではの映像表現は流石です。
少々難解なので”大人向き”なアニメですね。
監督の今敏さんは昨年、
残念ながら癌で亡くなってしまいました。
ファンに向けて最後に書いたブログが
Twitterで話題になりました。
☆4つ


『アンストッパブル(Unstoppable)』(2010年)
監督:トニー・スコット、脚本:マーク・ボンバック
出演:デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、
   ロザリオ・ドーソン、ケヴィン・ダン
ペンシルベニア州にある操車場で、
最新鋭のディーゼル機関車の牽引による39両編成の貨物列車
777号がブレーキ操作の不備で無人のまま暴走を始めた。
この列車には発火燃料や有毒化学物質が大量に積載されており、
このまま暴走を続ければ1時間40分後には
スタントン郊外の急カーブで脱線転覆し
大惨事になることは避けられない。
貨物列車を止めるべく、
強制解雇を通告された旧式機関車のベテラン機関士と
新米車掌が立ち上がった。

トニー・スコットと言えば『トップガン』で成功した監督。
『クリムゾン・タイド』が好きです。
細かいカット割りや派手な演出がこの作品でも冴えてます。
お話は至ってシンプルですが、
最後までハラハラドキドキ楽しめます。
逆に言うとそれ以外に特に感想は無いんですけどねw。
前作の『サブウェイ123 激突』でも
デンゼル・ワシントンと組んで”鉄道モノ”を作ってました。
今作も良い出来だと思います。
☆4つ


『ジーン・ワルツ』(2011年)
監督:大谷健太郎、原作:海堂尊、脚本:林民夫
出演:菅野美穂、田辺誠一、浅丘ルリ子、風吹ジュン、
   南果歩、大杉漣、大森南朋、白石美帆
産婦人科医である三枝久広が一人の妊婦の術中死により
逮捕された事件が産婦人科医療に衝撃を与えてから半年後、
帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曾根崎理恵は
発生学講師の傍ら、週一回非常勤の医師として産婦人科医院
マリアクリニックに勤務していた。
三枝久広の母、茉莉亜が院長を務めるマリアクリニックは
茉莉亜が末期の肺癌に侵された事により閉院へ。
理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。

”チーム・バチスタ”シリーズでお馴染みの
海堂尊原作による医療ミステリー。
・・・それほど”ミステリー感”はないですけど・・・
生命誕生の尊さや、代理母等の産婦人科医療の問題、
取り上げたテーマーは非常に興味深いものですが、
演出やカットの構図が・・・何て言ったらいいのかな…
”固い”というか”鈍臭い”というか、、、独特です。
あんまり役者の良さが生かされてない気が…
ラストの「嵐の中の出産ラッシュ」は盛り上がりますけど。
DVDに収録されているスピンオフ作品
『空にいちばん近い幸せ』の方がいい出来かも。
☆2つ半


『GAMER』(2009年)
監督・脚本:マーク・ネヴェルダイン/ブライアン・テイラー
出演:ジェラルド・バトラー、マイケル・C・ホール、
   アンバー・ヴァレッタ、ローガン・ラーマン
「スレイヤー」とは刑務所収監中の囚人の意識を
コントロールして行われる戦闘型仮想空間。
囚人たちは刑罰の軽減や生き残ることが目的で
「スレイヤー」に参加する。
「スレイヤー」で繰り広げられる迫真の戦闘の模様は
またたく間に人気となり、
世界中の多くの熱狂的な見物客を集めるようになる。

囚人同士に殺し合いをさせてそれを見て楽しむ・・・
アメリカ映画の設定でありがちなパターンです。
それに”攻殻”でお馴染みの
ナノマシーンによる”接続”を組み合わせて、
バーチャルな世界ではなく”生身の他人”を
動かすという発想がちょっと変わってます。
お話はさておき・・・
映像が凄いです!
アクションシーンではもの凄い情報量の短いカットが
もの凄いスピードで切り替わっていきます。
流れ込む情報の多さに”ゲーム脳”的に
放心状態に陥りそうになりますねw。
今時の映画って感じがします。
映像は凄いんだけど、少々設定の詰めが甘いかな・・・
☆3つ

拍手[1回]

『KICK ASS』(2010年)
監督:マシュー・ヴォーン、制作:ブラッド・ピット 他
出演:アーロン・ジョンソン、ニコラス・ケイジ、
   クロエ・グレース・モレッツ
コミックのスーパーヒーローに憧れるギーク少年。
誰もヒーローになろうとしない事に疑問をもった彼は、
自分で本物のヒーローになろうと思い立ち、
ネットで買ったスーツを着てヒーロー活動を開始する。
あるとき3人組に襲われていた男を救い、
その模様を撮影していた見物人から名前を尋ねられた際に、
自らを”キック・アス”と名乗った。
動画はやがてYouTubeにアップされて話題を呼び・・・

アメコミ原作のアクションコメディー…なのかな?
主人公はただの”オタク”だったりしますが、
殆ど物語りの”軸”には絡んでいないと言うか、
父親に英才教育を受けたヒット・ガールが強すぎる、
ってゆーか、別に道徳を説こうとは思いませんが、
11才の少女が無闇矢鱈に人をぶっ殺していくのを
笑いながら喜んで観る神経がちょっと分からない。
それと、アメリカのヒーローってお金持ちが多いでしょ?
バットマンとかアイアンマンとか、
この作品ではレッド・ミスト
(全くヒーローっぽい事はしないけど)。
貧乏人の僻でしょうか?何か嫌!www
クロエ・グレース・モレッツは上手ですね。
大人気でこの作品以降、多くの作品に引っ張りだこです。
もうすぐ公開の『モールス』が楽しみです。
評判も良かったし好きな人も多いでしょう。
でも、私は・・・
☆2つ半


『エクスペンダブルズ』(2010年)
監督・脚本:シルヴェスター・スタローン
共同脚本:デイヴ・キャラハム
出演:シルヴェスター・スタローン、ドルフ・ラングレン、
   ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、
   ジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー
海賊によるシージャック解決の仕事を受けた
傭兵部隊「エクスペンダブルズ」は、
身代金を用いた交渉を行うもメンバーの一人である
ガンナー・ヤンセンの暴走により、
激しい銃撃戦を展開することになる。
海賊の殲滅には成功するも薬物依存症に陥っていたヤンセンを
ロスはチームから放逐することを決める。
その数日後、チャーチという謎の男から南アメリカの小国、
ヴィレーナの独裁者であるガルザ将軍の排除を依頼される。

内容?そんなものはどーでもいいんです!
このキャストを見て下さい。アホでしょ?www
お話も薄っぺらです。が、
スタローンの監督作品って基本的にそうでしょ?
良く言えばシンプルで分かり易い。
悪くは・・・言わない。w
『ランボー』の1作目なんかはちょっと社会派で
陰のある映像が好きでしたけどね。
まあ、”お祭り騒ぎ”って事で良いのではないでしょうか。
☆3つ


『RED』(2010年)
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、
   ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン
フランクは元・CIAの腕利きのエージェント。
現在は引退し田舎で一人のんびりと平和に暮らしていた。
ある夜家に何者かが自宅に侵入したが、
フランクはこれを難なく撃退。
役所に勤めるサラの家へと向かい彼女に事情を話すが、
全く信じてもらえず言い争いの中で新たな敵が襲い掛かる。
襲撃した者がCIAに関わりがあることを知ったフランクは
かつての仲間であるジョー、マーヴィンと
元・MI6の名狙撃手であるヴィクトリアと共に
陰謀に立ち向かう。

これも”バカキャスティング”映画…と言えなくもないですが、
往年のスパイの実力をなめんなよ!的な内容で、
お話は結構”ちゃんとしてます”w。
ただねぇ、不治の病で余命数ヶ月だからって
「俺がおとりになる」ってゆーのを
「そーか、すまんね」と簡単に受け入れるのが
”プロ”なのか?ちょっと疑問。
まあ、ちょっとした”ロマンス要素”もあるけど、、、
何だかな〜って感じです。
色々書きましたけど、面白いですよw。
☆3つ半


『バーレスク』(2010年)
監督・脚本:スティーヴ・アンティン、
音楽:クリストフ・ベック
出演:クリスティーナ・アギレラ、シェール、
   クリスティン・ベル、キャム・ギガンデット
ロサンゼルスのラウンジ「バーレスク」を経営するテスは、
かつて有名なダンサーだったが、
今は引退し後進の指導に当たっていた。
そこにアイオワの田舎町から出てきたアリがやってくる。
ウェイトレスとしてラウンジで働いていたアリだったが
ステージで歌声を披露するとテスに認められ、
その才能を開花させていく。

劇場でも観たのですが、何度も観たくなる作品です。

前回の記事

是非ご覧下さい!
☆5つ

拍手[4回]

かなり溜め込んでいたので大分”長編”です
今回書いたのは2〜3月に観た作品ですね。
何だか去年の事の様に思えて、
思い出すのにちと苦労しました。
まあ、適当に流して下さいなw。


『インシテミル』(2010年)
監督:中田秀夫、脚本:鈴木智、原作:米澤穂信
出演:藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、阿部力、
   武田真治、北大路欣也、片平なぎさ
「ある人文科学的実験の被験者」になり、
7日24時間監視付きで隔離生活するだけで
時給11万2000円がもらえるという募集に釣られ
集った年齢も性別も様々な12人の男女。
彼らに知らされた実験の内容とは、
より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う
殺人ゲームだった。

ホリプロ50周年記念作品として製作された作品。
出演者は豪華ですね。
監督の中田秀夫氏は『リング』や『仄暗い水の底から』
でお馴染みですが、
本人はホラーが好きな訳ではないそうです。
私は『リング』のシリーズは
珍しく小説も全部読んでいて好きな作品なので
あの不気味さや空気感を期待していたのですが…
更に、大金目当ての死のゲームという
サスペンス要素盛りだくさんでハラハラする展開を
期待して・・・がっかり。
映像自体もショボイし、
ただの”事務所の俳優を集めただけの記念写真”が
少々動いてます、、、みたいな(辛口?)。
残念。
☆1つ半


『パンドラム(Pandorum)』(2009年)
監督:クリスチャン・アルヴァート
製作:ポール・W・S・アンダーソン
出演:デニス・クエイド、ベン・フォスター、
   キャム・ギガンデット、アンチュ・トラウェ
西暦2174年。
人類は、荒廃した地球を捨て惑星タニスへ移住するべく
選ばれた者を宇宙船エリジウムに乗せる。
時が経ち、船内では2名の乗組員が冷凍睡眠から目覚める。
だが船内には他の乗組員がおらず
さらに2人は記憶を失っており、
自分の正体もこの場に居る理由すらも忘れてしまっていた。
やがて2人は船内を探索し始め、
その過程で恐ろしい何者かが居ることに気づく。

まあ、ありがちな設定です。
宇宙船・潜水艦・客船など外界から
隔離されたシチュエーション、
もっと極端に”ワンシチュエーション映画”という
ジャンルもありますが。
『CUBE』、『12人の怒れる男たち』、『キサラギ』等々、
脚本と役者に力が有れば、低予算でも
素晴らしい作品になる可能性を秘めていますよね?
監督は知らない人ですが、
製作のポール・W・S・アンダーソンが
『バイオハザード』の監督なので
ちょっとだけ期待していたのですが、、、
結論が曖昧でドラマとしての盛り上がりに欠けます。
パンドラムとは冷凍睡眠から目覚めてから記憶障害を起こし、
妄想に取りつかれてしまうという病気。
その結果何が起こるのか・・・想像通りです
☆2つ


『クレイジーハート』(2010年)
監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス、マギー・ジレンホール、
   ロバート・デュヴァル、コリン・ファレル
かつて一世を風靡していたカントリーシンガーのバッド、
今ではドサ周りの日々を送っていた。
弟子でありバックバンドの一員だったトミーは今や大スター。
しかしバッドの生活は対照的。
結婚生活は何度も破綻しアルコールに溺れ、
落ち目の日々を送っていた。
そんな彼のもとにある日、
若い女性ジャーナリストのジーンが訪れる。

ジェフ・ブリッジスと言えば、
『恋のゆくえ”The Fabulous Baker Boys”』(1989年)
大好きな映画です。
(デイブ・グルーシンの音楽が素敵です♪)
その彼が”ミュージシャン役”という事もあってか、
すんなりと物語に入り込む事が出来ました。
「ダメ親父の再生ストーリー」と言いますか、
こうゆうお話ってアメリカ人スキですよねw。
ミッキー・ロークの『レスラー』は真逆の結末ですけど。
多少「そんなに簡単じゃねーよ」と
言いたくなる部分もありますが、
観終わった後、多少元気になったので…まあいっか♪
☆3つ半


『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官(Crossing Over)』
(2009年)
監督:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ、
   アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス
移民局I.C.E.に所属するベテラン捜査のマックス。
不法滞在者の取締りが任務だが、
正義感が強く良心的なために、彼らの立場に対しは同情的だ。
そんなある日、同僚の捜査官の妹が殺される。
遺品の中に偽造グリーンカードを見つけたマックスは
独自に調査を始めるのだが…。

”移民の国”アメリカが抱える問題、
国境を巡る人々のエピソードが複雑に絡み合って
断定的ではなくその全体像を立体的に
浮き彫りにする構成はよく出来ていると思います。
アラブ系学生が授業中の意見交換やノートに
「自殺」について表記してあれば思想犯として
家族から引き離され国外退去に。
グリーンカード欲しさにつけこまれて体を許す少女。
人種差別から起こる殺人。
もはや”法”だけでは行き詰まり、
”モラル”を問わなければ解決出来ないのでは?
と思ってしまうのは、
何もこの問題だけでは無く、
現代社会の限界なのではないか?
色々と考えさせられる作品です。
決して派手ではないですが、好きです。
☆4つ半


『THE GIRLFRIEND EXPERIENCE/BUBBLE』
ショートムービ2本立てです。
監督:スティーブン・ソダーバーグ

『THE GIRLFRIEND EXPERIENCE』(2009年)
脚本:ブライアン・コッペルマン、デヴィッド・レヴィーン
主演:サーシャ・グレイ
高級エスコート嬢のチェルシーはセックスだけでなく
本物の恋人と過ごすような経験を提供することで、
1時間2000ドルを稼いでいる。
彼女は中締めを通さず、
自分でビジネスをコントロールする経営者でもある。
チェルシーは顧客の理想のガールフレンドを演じるために、
最先端のファッションに身を包み、
日々自分を磨くための自己投資を怠らない。

主演のサーシャ・グレイは現役ポルノ女優です。
決して「アメリカン」な体型ではありません、が、、、
何だか妙に”エロい”ですねw。
基本”クレバー”なのに、
普通の女性が占いに夢中になる様に、
チェルシーがバイブルと仰ぐ人間学の本で
相性がぴったりだと書かれている男性客から電話に
翻弄されていく姿が対照的で面白いです。

『BUBBLE』(2006年)
脚本:コールマン・ハフ
出演:デビー・ドーブライナー、ダスティン・アシュリー、
   ミスティ・ウィルキンス
マーサとカイルの二人が長年働いている小さな人形工場に
ある日新たに若いシングルマザーのローズが入社する。
二人の安定した関係が壊れてしまい・・・

製作費160万ドルという低予算で主な出演者が3人というw。
安定していた生活が些細な事からバランスを崩し、
衝動的に”破壊”へと突き進んで行く様が
淡々と描かれていきます。

スティーブン・ソダーバーグって
『セックスと嘘とビデオテープ』の監督だったんですね。
最近だと『トラフィック』とか『オーシャンズ…』とか
『チェ 28歳の革命』のイメージですけど。
好きな作品も多いんですが、
『トラフィック』とか『オーシャンズ12 』なんかは
ちと分かりずらい印象があります。
ちょっと実験的なこの作品は好きです。
☆4つ

拍手[5回]

明日(今日?)で2011年も半分終わりですよ。
どーなんだろう、何をしてたっけ?
ブログを読み返してみました。。。

おっ、面白いなwww

「ワープ」の話とかね。
多分、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を劇場に
観に行った影響でしょう。

ここで書いた「光速度不変の原理」から導かれる
アインシュタインの「相対性理論」と、
核物理学・しいては原発問題に密接な関係がある事を
”自称文系”の人に説明するのは難しいですね。

核・化石燃料・温暖化

人が関わる地球規模の問題は
本当にここ100年位に起こった話で、
全て、人類が初めて遭遇する問題。
過去にお手本はないんです。
どーする、人類?

話が逸れました。映画の話ねw。
レンタルで観たのは3月から現在まで11本。
感想を書こうと思いつつ、劇場でも2本観てます。
う〜ん、、、どーしよう。。。

やっぱり、ちゃんと書きたいな。
今日は無理!www
なので近々書いてみようと思ってます。

拍手[8回]

『シュアリー・サムデイ』(2010年)
監督:小栗旬、脚本:武藤将吾、音楽:菅野よう子
出演:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、
   綾野剛、吉田鋼太郎、遠藤憲一、小西真奈美
バンドを組む高校の同級生5人が主人公。
文化祭の中止に抗議するために
狂言の爆破予告をして高校を占拠するが、
仲間の1人が本物の爆薬を仕掛けて
大爆発を引き起こしてしまう。
事件の責任をとり
行き詰った生活をおくる5人の3年後の姿を軸に、
複雑に絡み合う人間模様を描きながら
爆破事件の裏に潜む
もうひとつの事件の核心に迫っていく。

俳優の小栗旬が初めてメガホンをとった初監督作品。
以前から監督業へ意欲を示していたそうです。
あのぉ…結果から申し上げると「残念な作品」です。
俳優は映画において”素材”を提供する面があります。
それは”ある意味”全てが”素材”とも言えるかもしれません。
美術も演技も演出でさえも・・・です。
そして時間軸に沿って物語を再構成するのが”編集”です。
編集によってスピード感や重心を決められます。
それが監督の力量ではないかと思うんです。
一つ一つのシーンに各人・それぞれの立場で
思い入れはあるでしょう。
でも、己の気持ちをグッと堪えて
”作品”の為に不必要なシーンはカットする。
それが出来るのが”監督”の資質だと思います。
残念ながらこの作品では、”監督=小栗旬”の
思い入れのままにシーンが並んでいますが、
”映画”としては歪で作品として成立していません。
”役者目線”から離れる事が出来なかったんですね。
役者兼監督として、クリント・イーストウッドのように
成功している人も稀にいますが、
やはり、両立は難しいのかなぁ〜と。
☆半分


『BECK』(2010年)
監督:堤幸彦、脚本:大石哲也、
出演:水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、
   向井理、忽那汐里、松下由樹、中村獅童
うだつの上がらない高校生、田中幸雄(コユキ)は
偶然ニューヨーク帰りの天才ギタリスト南竜介と出会う。
竜介は千葉、平を誘いBECKというバンドを結成。
そこにコユキとサクという若いメンバーも加わり、
バンド活動を始めるうちに音楽にのめり込んでいく。
ライブハウスでの活動やCD製作の過程で
コユキの非凡なボーカルの才能が覚醒してゆく。
ある日、そんな彼らのもとに国内最大のロックフェス
「グレイトフル・サウンド」出演の依頼が・・・。

ハロルド作石の漫画『BECK』を原作とした青春映画。
原作の漫画では、その”画”から
まるで音楽が聞こえてくる様だと評判だった作品。
実写化するにあたり、
その辺りをどう演出するのか興味津々だったのですが…
まさか、、、”あそこまで徹底”するとはwww。
劇場で観たよーいちが「最後まで”そー来る”とは・・・」
と、少々ご立腹の様でしたが、
私は”それしかないよね”と思いました。
結果、見終わった感想はとても清々しいものでしたので。
☆4つ


『Enter The Void』(2010年)
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ナサニエル・ブラウン、パス・デ・ラ・ウエルタ、
   シリル・ロイ、オリー・アレクサンデル
TOKYOでドラッグディーラーをして
妹のリンダと共に暮らしていたオスカーは、
ある日運悪く警官に射殺されてしまう。
オスカーの魂は妹への強い愛の為に地上にとどまり、
TOKYOの街を彷徨う。

まあ、何と申しましょうか・・・
キャッチコピーが・・・
「2010年SEXとマジックマッシュルームの旅」ってwww。
”ヤバい”っていうよりは・・・「いまさら?」と言うか、
現代ではピンと来ない人が殆どな気がします。
音楽をダフトパンクの片割れトーマが担当していたり
映像そのものは美しかったり
編集にスピード感があるので、
2時間半近くある作品にしては
退屈せずに最後まで観れたのが以外でした。
ストーリーなんかあって無い様なものなのに。
2011年に観るなら”2回転”位してて
案外面白いのかもしれませんね。
☆2つ半


『ナイト&デイ(原題: Knight and Day)』(2010年)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、
   ピーター・サースガード、ジョルディ・モリャ
田舎から出てきたジューン・ヘブンスが
空港でロイ・ミラーという男とぶつかって知り合い、
その後、同じ飛行機に搭乗する。
だが飛行中、ミラーは突如乗客・乗務員を次々と倒し始め、
そして終いにはパイロットを射殺してしまう。
そして今、二人を巻き込む壮絶な逃亡劇が始まった。

「バニラ・スカイ」でコンビを組んだトム・クルーズと
キャメロン・ディアスが再び共演するアクション・コメディ?
そう言えば「バニラ・スカイ」も
良く分からない作品でしたが、
この作品も・・・?
キャメロンがトム・クルーズ演じる
正義か悪か分からないスパイに振り回されて…
って話でいいならこれ以上突っ込む気はありません。
それにしても”中途半端”に思わせぶりな”雰囲気”
(もっと”裏”がありそう)を醸し出すが
実は全く深みの無いストーリーや演出に
だいぶ”ガッカリ”させられました。
ジェームズ・マンゴールド監督の
『17歳のカルテ』
(この時のアンジェリーナ・ジョリー最高!)
は大好きな作品だっただけに残念ですね。
☆2つ半

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