作編曲家 TATOOのブログ
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プロフィール
HN:
TATOO
性別:
男性
職業:
作編曲家、Keyboards
趣味:
水泳、映画
自己紹介:
本名:多東康孝
(たとう やすゆき)
出身地:北海道
生年月日:19xx年8月9日
身長:178cm
血液型:O型
略歴:
1995年
KAITAのキーボーディストとして
スピードスターよりデビュー。
KAITAの活動を中心にアレンジ、
CM音楽などを多数手がける。
KAITAとして7枚のシングルと3枚のアルバムを発表。
1999年
KAITAはLove Bell Back Lineと名称を変更。
テレビ東京系音楽番組「ソングライトShow!」に出演。
2000年
PAPA X Inc.と契約。
プロデュース活動を開始する。
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明日(今日?)で2011年も半分終わりですよ。
どーなんだろう、何をしてたっけ?
ブログを読み返してみました。。。

おっ、面白いなwww

「ワープ」の話とかね。
多分、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を劇場に
観に行った影響でしょう。

ここで書いた「光速度不変の原理」から導かれる
アインシュタインの「相対性理論」と、
核物理学・しいては原発問題に密接な関係がある事を
”自称文系”の人に説明するのは難しいですね。

核・化石燃料・温暖化

人が関わる地球規模の問題は
本当にここ100年位に起こった話で、
全て、人類が初めて遭遇する問題。
過去にお手本はないんです。
どーする、人類?

話が逸れました。映画の話ねw。
レンタルで観たのは3月から現在まで11本。
感想を書こうと思いつつ、劇場でも2本観てます。
う〜ん、、、どーしよう。。。

やっぱり、ちゃんと書きたいな。
今日は無理!www
なので近々書いてみようと思ってます。

拍手[8回]

『シュアリー・サムデイ』(2010年)
監督:小栗旬、脚本:武藤将吾、音楽:菅野よう子
出演:小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、
   綾野剛、吉田鋼太郎、遠藤憲一、小西真奈美
バンドを組む高校の同級生5人が主人公。
文化祭の中止に抗議するために
狂言の爆破予告をして高校を占拠するが、
仲間の1人が本物の爆薬を仕掛けて
大爆発を引き起こしてしまう。
事件の責任をとり
行き詰った生活をおくる5人の3年後の姿を軸に、
複雑に絡み合う人間模様を描きながら
爆破事件の裏に潜む
もうひとつの事件の核心に迫っていく。

俳優の小栗旬が初めてメガホンをとった初監督作品。
以前から監督業へ意欲を示していたそうです。
あのぉ…結果から申し上げると「残念な作品」です。
俳優は映画において”素材”を提供する面があります。
それは”ある意味”全てが”素材”とも言えるかもしれません。
美術も演技も演出でさえも・・・です。
そして時間軸に沿って物語を再構成するのが”編集”です。
編集によってスピード感や重心を決められます。
それが監督の力量ではないかと思うんです。
一つ一つのシーンに各人・それぞれの立場で
思い入れはあるでしょう。
でも、己の気持ちをグッと堪えて
”作品”の為に不必要なシーンはカットする。
それが出来るのが”監督”の資質だと思います。
残念ながらこの作品では、”監督=小栗旬”の
思い入れのままにシーンが並んでいますが、
”映画”としては歪で作品として成立していません。
”役者目線”から離れる事が出来なかったんですね。
役者兼監督として、クリント・イーストウッドのように
成功している人も稀にいますが、
やはり、両立は難しいのかなぁ〜と。
☆半分


『BECK』(2010年)
監督:堤幸彦、脚本:大石哲也、
出演:水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、
   向井理、忽那汐里、松下由樹、中村獅童
うだつの上がらない高校生、田中幸雄(コユキ)は
偶然ニューヨーク帰りの天才ギタリスト南竜介と出会う。
竜介は千葉、平を誘いBECKというバンドを結成。
そこにコユキとサクという若いメンバーも加わり、
バンド活動を始めるうちに音楽にのめり込んでいく。
ライブハウスでの活動やCD製作の過程で
コユキの非凡なボーカルの才能が覚醒してゆく。
ある日、そんな彼らのもとに国内最大のロックフェス
「グレイトフル・サウンド」出演の依頼が・・・。

ハロルド作石の漫画『BECK』を原作とした青春映画。
原作の漫画では、その”画”から
まるで音楽が聞こえてくる様だと評判だった作品。
実写化するにあたり、
その辺りをどう演出するのか興味津々だったのですが…
まさか、、、”あそこまで徹底”するとはwww。
劇場で観たよーいちが「最後まで”そー来る”とは・・・」
と、少々ご立腹の様でしたが、
私は”それしかないよね”と思いました。
結果、見終わった感想はとても清々しいものでしたので。
☆4つ


『Enter The Void』(2010年)
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ナサニエル・ブラウン、パス・デ・ラ・ウエルタ、
   シリル・ロイ、オリー・アレクサンデル
TOKYOでドラッグディーラーをして
妹のリンダと共に暮らしていたオスカーは、
ある日運悪く警官に射殺されてしまう。
オスカーの魂は妹への強い愛の為に地上にとどまり、
TOKYOの街を彷徨う。

まあ、何と申しましょうか・・・
キャッチコピーが・・・
「2010年SEXとマジックマッシュルームの旅」ってwww。
”ヤバい”っていうよりは・・・「いまさら?」と言うか、
現代ではピンと来ない人が殆どな気がします。
音楽をダフトパンクの片割れトーマが担当していたり
映像そのものは美しかったり
編集にスピード感があるので、
2時間半近くある作品にしては
退屈せずに最後まで観れたのが以外でした。
ストーリーなんかあって無い様なものなのに。
2011年に観るなら”2回転”位してて
案外面白いのかもしれませんね。
☆2つ半


『ナイト&デイ(原題: Knight and Day)』(2010年)
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、
   ピーター・サースガード、ジョルディ・モリャ
田舎から出てきたジューン・ヘブンスが
空港でロイ・ミラーという男とぶつかって知り合い、
その後、同じ飛行機に搭乗する。
だが飛行中、ミラーは突如乗客・乗務員を次々と倒し始め、
そして終いにはパイロットを射殺してしまう。
そして今、二人を巻き込む壮絶な逃亡劇が始まった。

「バニラ・スカイ」でコンビを組んだトム・クルーズと
キャメロン・ディアスが再び共演するアクション・コメディ?
そう言えば「バニラ・スカイ」も
良く分からない作品でしたが、
この作品も・・・?
キャメロンがトム・クルーズ演じる
正義か悪か分からないスパイに振り回されて…
って話でいいならこれ以上突っ込む気はありません。
それにしても”中途半端”に思わせぶりな”雰囲気”
(もっと”裏”がありそう)を醸し出すが
実は全く深みの無いストーリーや演出に
だいぶ”ガッカリ”させられました。
ジェームズ・マンゴールド監督の
『17歳のカルテ』
(この時のアンジェリーナ・ジョリー最高!)
は大好きな作品だっただけに残念ですね。
☆2つ半

拍手[0回]

『EXAM』(2009年)
製作・監督・脚本:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:ルーク・マブリー、ジェンマ・チャン、
   ジョン・ロイド・フィリンガム、ジミ・ミストリー、
   ナタリー・コックス、ポリアンナ・マッキントッシュ、
   アダル・ベック、チュク・イウジ、コリン・サーモン
「採用者は生涯毎年1億円の報酬を約束する」
という条件を提示したある企業の就職試験の
最終選考に8人の男女が残った。
試験会場には窓も無く、拳銃を持った警備員が
出入り口に立っているだけだった。
やがて試験監督の男が説明を始める。
『質問は一つだけ。制限時間内に答えること。
 ただし、以下3つのルールを守ること。
1.試験監督及び警備員と会話を交わしてはならない。
2.試験用紙を如何なる理由であれ破損してはならない。
3.いかなる理由があろうと試験会場から退出してはならない。
 以上を破った場合にはその場で失格。
 何か質問は?では始め。』
制限時間80分を刻むタイマーのカウントが始まる。
受験者たちは早速とりかかろうと試験用紙をめくるのだが、
それはまっさらな白紙だった。

出演者を割と沢山記入していますが、
恐らくこれが”全出演者”だと思います。
また、セットもほぼ”試験会場”のみです。
そう、所謂「ワンシチュエーションドラマ」です。
『CUBE』とか『十二人の怒れる男』とか
日本でも『キサラギ』とか、
結構色んなジャンルの作品がありますよね?
低予算で作れる反面、作品のキモは
役者の技量と脚本・演出により集約されます。
この3つが大事なのはどんな作品でも同じなのですが、
”SF大作”なんかだとCGで誤摩化される事も
しばしばですから(『トランスフォーマー』とかねw)。
実は、ここまで文章の中に”白紙の試験問題の謎”を解く
”ヒント”が隠されています。・・・気になります?w
☆3つ半


『オーケストラ!』(Le Concert)(2010年)
監督・脚本:ラデュ・ミヘイレアニュ
出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、
   ミュウ=ミュウ
ロシアで劇場清掃員として働くアンドレイは、
かつては天才指揮者として知られていたが、
共産主義政府によるユダヤ人排斥政策によって
楽団を追われた過去を持っていた。
そんな彼はある日、
パリの劇場がキャンセルした楽団の代わりとなる
オーケストラを探しているという情報を得る。
音楽界復帰のチャンスと思った彼は
かつての仲間達を集め始める。

原題が「コンサート」で邦題が『オーケストラ!』
・・・ややこしいですwww。
コメーディータッチのドタバタか?と思いきや
いやいやどーして、そう単純なお話ではありません。
まあ、途中若干とっ散らかってる部分もありますし、
”違った意味”で「大丈夫?」ってとこもありますが…。
それと、あくまでコチラ側の問題なのですが、
旧ソ連の共産主義体制やユダヤ人迫害など、
当時のヨーロッパの事情がもう少し分かっていたら
より深く内容や描写を理解出来たかもしれません。
それにしても、ラスト12分間のチャイコフスキーの
ヴァイオリン・コンチェルトの演奏シーンは圧巻です。
観る者の心を揺さぶる”音楽”の感動。
そして、そこに流れる映像が、
なぜ指揮者アンドレイがヴァイオリン・ソリストに
アンヌ=マリーを選んだかなど彼女の
出生を解き明かにしていきます。
謎が解かれていく過程でアンヌ=マリーの演奏は
まるで彼女の呪いが解かれたように
美しく昇華されていくのです。
最後の演奏シーンだけ何度も見返して泣いちゃったw。
う〜ん、、、おまけで!
☆4つ


『告白』(2010年)
原作:湊かなえ、監督・脚本:中島哲也
出演:松たか子、木村佳乃、岡田将生、
   芦田愛菜、山口馬木也、高橋努
市立S中学校、1年B組。3学期の終業式の日、
担任・森口悠子は生徒たちに間もなく自分が
教師を辞めることを告げる。
原因は“あのこと”かと生徒から質問が飛ぶ。
数カ月前、学校のプールで彼女の一人娘が死んだのだ。
森口は娘は事故死と判断されたが
本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだと、
犯人である少年「A」と「B」を
告発し警察に言うつもりはないが
彼らには既に恐ろしい復讐を仕掛けたと宣告して去っていく。

先日、ブルーリボン賞で木村佳乃さんが助演女優賞を、
そして日本アカデミー賞では作品賞や監督賞など
計4部門で最優秀賞を受賞しました。おめでとう御座います!
劇場公開時、映画館に観に行った友人はTwitterで
「くそむなくそ悪い映画」と賞しておりました、が、
「観るんじゃなかった」とは言ってなかった。
作品を観終えた私も、人に説明する際に
「いや〜、これが酷い話でさぁ・・・」という
枕詞(?)をついつい言ってしまうのですが、
結論から言うと、私、この作品大好きです。
何度も見返したい訳ではないのですが・・・、
何だろう、「内容」は兎も角、映画として
とても”ちゃんとしている”と思うのです。
一部、映画評論家の方々からは、
「“ストーリーに奉仕するせりふ”は映画的ではない」
との批判もありますし、
内容に関して嫌悪感を抱く人もいるでしょう。
でも、一つの”作品”としてテンポ良く進んで行くし、
瞬間瞬間を切り取ればどれも共感出来てしまえる事実を
突きつけられる感じが私は好きでした。
☆5つ

拍手[0回]

『ローズ』(1979年)
監督:マーク・ライデル
主演:ベット・ミドラー
60年代の最大の女性シンガーといわれた
ジャニス・ジョプリンをモデルに、
反体制の空気に満ちた60年代のアメリカの若者を
熱狂させた1人のロック歌手ローズの愛と激情の人生を描く。

映画の最後に流れる曲「The Rose」とても素敵な曲です。
曲は知っていましたが、そう言えば映画は観てない。
なので観てみました。
話は少々それますが、小学5年生の時に
初めて東京に遊びに来ました。
その際に歌舞伎町の映画館で観た映画が
クリント・イーストウッド主演の『The Gauntlet』。
初めて来た東京と当時の歌舞伎町の雰囲気、
そして70年代のアメリカ映画の”質感”がリンクして
私の中に強烈な印象として残っているのですが、
その”匂い”を感じさせてくれる作品でした。
一応、ジャニス・ジョプリンをモデルに…とは言いますが、
そんな事よりもシンプルに、
”ベット・ミドラーの演技と歌が素晴らしい作品”、
って事で十分だと思います。
脚本的に若干とっ散らかっっているので・・・
☆4つ半


『ジャガーノート』(1974年)
監督:リチャード・レスター、製作:リチャード・デコッカー
脚本:リチャード・アラン・シモンズ
出演:リチャード・ハリス、オマー・シャリフ、
   シャーリー・ナイト、アンソニー・ホプキンス
処女航海に出発した豪華客船ブリタニック号に
インドの古代神・”ジャガーノート”を名乗る人物が
爆弾を仕掛けたと言う脅迫電話が船主の専務に入った。
専務はロンドン警察とファロン中佐率いる
海軍の爆発物処理チームと共に犯人逮捕と爆発物処理に挑む。

有名な作品なのにこれも観てませんでした。
TSUTAYAさんがお奨めするコーナーにあったのでw
借りてみました。
なるほど!他の映画やドラマやコントでの定番、
時限爆弾を解除する為に、
赤のコードと青のコードのどちらか一方コードのみを
切断する選択を迫られる・・・、
を最初にやった作品なんですわwww。
素晴らしい!
現代ではもっと過激な描写や派手な映像で
楽しませてくれる作品も多いですけど、
やっぱ、基本が大事なんですよ。
若き日のアンソニー・ホプキンスが
ちょい役で出演していたのに驚きました。
何だか当時から妙に存在感があるのは気のせいでしょうか?w
全く余談ですが・・・
監督・脚本・主演そして製作も、
全員”リチャード”さんですw。
☆4つ


『理由(Just Cause)』(1995年)
製作総指揮:ショーン・コネリー、
監督:アーネ・グリムシャー
出演:ショーン・コネリー、ローレンス・フィッシュバーン、
   ブレア・アンダーウッド、ケイト・キャプショー、
   エド・ハリス、スカーレット・ヨハンソン
死刑反対論者として活躍する大学教授のアームストロングは
息子が冤罪で死刑判決を受けたと訴える女性に懇願され、
妻ローリーの説得で真相の解明に乗り出す。
ボビーと面会し真犯人は同じ刑務所の死刑囚サリバンだと
打ち明けられるアームストロング。
新たに明らかにされる証拠も
サリバン真犯人説を裏づけしていた。
無罪判決を勝ち取り出所したボビー。
しかし彼の真の目的は意外なところにあった。

この作品もTSUTAYAさんお奨めでしてw。
そんなに古い作品でもないし、
私の触手が伸びそうな作品なのですが観てませんでした。
1995年かぁ・・・私達がデビューした年ですね。
忙しかったのかなwww。
内容はこれまた永遠のテーマ”死刑”・”冤罪”を絡めつつ、
ハラハラする展開もありつつ、
ある種、”定番”の一つとも言える作品なのですが、
他の方々の評価は結構厳しいですね。
私は途中で勘ぐったりせず、割と素直に物語を追って行き
監督の思惑通りに騙されてビックリするのが好きなので、
結構楽しめたんですけどねぇ。
とは言え、一番良かった点はエド・ハリスの演技ですね。
『アビス』での主演から
ずっと気になっている俳優さんですが、
この作品での”キレてる演技”は凄いです。
☆3つ半

おまけ♪
「The Rose」/ Bette Midler

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『Burlesque』を見て来ました。
いや、「聞いて来ました」かしら?



シェール&クリスティーナ・アギレラ主演の
ミュージカル・ドラマ。
ロサンゼルスにあるラウンジ
「バーレスク」を経営するテスは、
かつて有名なダンサーだったが、
今は引退し後進の指導に当たっていた。
そこにアイオワの田舎町から出てきたアリがやってくる。
ウェイトレスとしてラウンジで働いていたアリだったが
ステージで歌声を披露すると、テスに認められ、
その才能を開花させていく。

あの、、、正直”お話”はどーでもいいです。
まあ、実際には恋愛話とかも当然ありますが、
これが軽いタッチなのが本当にいい具合で
”本筋”をじゃましてないのが素晴らしい!

予想通りの・・・古くは『フラッシュ・ダンス』や
最近なら『コヨーテー・アグリー』みたいな
サクセスストーリーです。

これもまた”どーでもいい”。
シェール&クリスティーナ・アギレラの歌が凄い!
それが”全て”です!

”必聴”♪

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『ザ・ウォーカー(The Book of Eli)』
監督:アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
出演:デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン、
   ミラ・キュニス、ジェニファー・ビールス
滅びた世界を旅する男イーライがいた。
彼は30年間もアメリカを西に歩き続けている。
目的地は何処なのか彼にもわからない。
ただ「本を西へ運べ」という心の声に導かれるままに。
一方とある本を探し続ける独裁者の男カーネギーがいた。
彼は自分の思い通りになる理想の町を作ろうと企てていた。
そしてイーライはカーネギーが仕切る町に立ち寄る。
カーネギーは探していた本を
イーライが持っていることに気づき奪おうと企てる。

劇場で予告編を観た時から気になってました。
ただ、世紀末的な文明が滅んだ世界って、
日本人にとってはもう「北斗の拳」の
イメージが強くないですか?www
まあ『マッドマックス』なんかもありますけど、、、
ただ、”聖書”を題材に1本映画を作れてしまう辺りが
凄いです・・・が、
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの
存在感だけで何とかギリギリ成立しているのか?
ってゆーか、ゲイリー・オールドマンの
こーゆー使い方って”安易”じゃないですかねぇ。
で、これを書くにあたって調べて初めて気が付きました。
ジェニファー・ビールスだったんだ、母親役。
☆3つ


『運命のボタン(The Box)』
監督・脚本:リチャード・ケリー
出演:キャメロン・ディアス、ジェームズ・マースデン、
   フランク・ランジェラ
ある朝、ルイス夫妻の元に差出人不明の箱が届けられる。
その箱の中には赤いボタンが付いた謎の装置が。
不気味に思う夫妻だったが、その日の夕方、
妻の前にスチュワードと名乗る老人が実際に現れる。
彼が言うには、この装置のボタンを押せば
100万ドルを手に入れることができる。
しかし、世界のどこかの貴方の知らない誰かが
死ぬことになる、と。
金銭的に不安を抱えていた夫妻は
この誘いに乗るべきかどうか迷うが…。

あなたならどうします?

設定は非常に面白いですね。
ただ、かなり初期の段階で
これから主人公夫婦に降り掛かるであろう困難が
用意に想像出来たり、
何だか設定の詰めの甘さが露呈したりと、
B級…とまでは言いませんが、
残念な感じが否めない。
ただ、全体に漂う”SF感”は嫌いじゃないんだなぁ。
電波望遠鏡・巨大施設(目的は不明)・大型送風機、
1970年代のSF的な匂いがいい感じw。
☆3つ


『SALT』
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリー、リーヴ・シュレイバー、
   キウェテル・イジョフォー、
   ダニエル・オルブリフスキー
ある日、ロシアからやってきた謎の密告者オルロフによって
CIAにもたらされた情報は、
アメリカの仕業に見せかけた
訪米中のロシア大統領暗殺計画と、
その為にロシアから送り込まれた
ソルトという名の女スパイの存在だった。
罠だと懇願するソルトだったが
CIAに二重スパイを疑われ追われるハメに。
CIA本部からの脱走に成功したソルトは
アメリカ副大統領の葬儀に
出席していたロシア大統領を襲撃する。
その後一度はCIAに投降したかのように見えたが、
再びパトカーから逃げ出し行方をくらませてしまう。

アンジェリーナ・ジョリーの魅力と
その活躍が十二分に描かれている点においては、
とても素晴らしい作品ですね。
アクションも凄いし、「敵?味方?」ってとこでも
ハラハラしますし。
でもまあ、粗捜ししながら観ている訳ではないのですが、
すんなりホワイトハウスに侵入出来ちゃったりとか、
大分”雑”な面もちらほら。
事件に関する動機やその”意味”みたいな事にも
感情移入出来ないのが残念です。
続編・・・あるんだろうなぁ。。。
☆3つ


『プレデターズ』
監督:ニムロッド・アーントル、製作:ロバート・ロドリゲス
出演:エイドリアン・ブロディ、アリシー・ブラガ、
   トファー・グレイス、ダニー・トレホ、
   ルイス・オザワ・チャンチェン
傭兵のロイスはある未知なる惑星で
囚人、日本人の殺し屋、メキシコの暗殺団一味などからなる
戦闘集団をいやいやながら統率することになる。
やがて、自分たちが新種プレデターの餌食として
惑星に連れてこられたことが判明。
生き残りをかけたプレデターとの壮絶な闘いが始まる。

シュワルツェネッガー主演の『プレデター』(87)から
基本は一切変わってません。
これも後から気付いたのですが、
製作に『フロム・ダスク・ティル・ドーン』で監督を務めた
ロバート・ロドリゲスが参加している割には
ちゃんとしてますねwww。
シリーズの流れからすると『エイリアンVSプレデター』の
続編と思いきや、やはりあの設定では
お話が広がりそうもなかったので、
新たな舞台(未知なる惑星)で、
最初の設定(人間狩り)はいいアイディアかも。
それにしても…「日本のヤクザ=忍者」
いい加減突っ込む気にもなりませんが、、、
☆3つ


今回はちょっと不作かな?

拍手[0回]

『パレード』
監督・脚本:行定勲、原作:吉田修一
音楽:朝本浩文
出演:藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、
   林遣都、小出恵介
都会の片隅でルームシェアをする
健康オタクの会社員・直輝、
自称イラストレーターの未来、
恋愛依存症の琴美、大学生の良介の4人のもとに
男娼をしている謎の少年・サトルが転がり込んでくる。
時を同じくして町では女性連続暴行事件が多発していた。

第15回山本周五郎賞を受賞した吉田修一の青春群像劇を
『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が映画化。
予告編を観た時から非常に気になっていた作品です。
お互いのプライベートには深く関わらず
微妙な距離感でバランスがとれていた所へ
”要素”が加わる事で小さな波がおこり、
その波間に少しずつ見えて来る”個々の実態”が
思いの外”重く・暗く”、
現実を突きつけられる感じが面白かったです。
最後に明かされる真実よりも、
それを受けとめる人の表情の方が恐ろしい、
皆、同じ方に向かって行進している。
だから「パレード」なんですね。
☆4つ


『イングロリアス・バスターズ』
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:ブラッド・ピット、イーライ・ロス、
   メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ
1941年第二次世界大戦中の
ナチス・ドイツ占領下のフランス。
家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナは、
ナチス親衛隊SSのランダ親衛隊大佐の追跡を逃れる。
一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれる
レイン中尉率いるアメリカの秘密特殊部隊は、
次々とナチス兵を血祭りにあげていた。
1944年映画館主となったショシャナは、
パリでナチス首脳部の集まる
ドイツ国策映画特集の企画を組み、
その裏で復讐の牙を剥く。
そして、バスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。

意外な事に、監督としては7本目・・・。
もっと多作なイメージでしたが、
『フォー・ルームス』や『シン・シティ』のように
オムニバスに参加していたり、
脚本だけや役者として出ていたりするので
”活躍感”があるのかもしれません。
で、この作品。
毎度の事ながら、
特に言いたい事っていうのはないんでしょう。
それよりも「やりたい事をやる」というポリシーの基に、
過去の映画に対するオマージュがちりばめられています。
結果、「戦争って悲惨だね」という観賞後の後味もあるので
いいんじゃないでしょうか?
☆3つ半


『マイレージ、マイライフ』(Up in the Air)
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、
   アナ・ケンドリック、ジェイソン・ベイトマン
ライアン・ビンガムは「解雇宣告人」であり、
1年のうち300日以上を出張の為に
全米中を飛行機で飛びまわる人生を送っていた。
彼の目標はマイレージを1000万マイル貯め、
飛行機に自分の名前を残しフィンチ機長と面会すること。
「バックパックに入りきらない人生の持ち物は背負わない」
というモットーを持ち、
肉親とも距離を置き結婚にも興味を持たず、
旅先で知り合ったアレックスとも気軽な関係を続けていた。

これ位の”距離感”でひとりで生きて行きたい人が
増えているような気がします。
それじゃいけない、と変わっていく主人公を待っていた結末は
ちょっと切ないものでした。
別バージョンのエンディングもあって
DVDではそれも観る事が出来ます。
結婚する事が人生のゴールだとか
自由気ままに一人で生きて行くのもいいとか
結論は何も提示されていません。
その押し付けがましくない”軽さ”が
この作品の良さかもしれません。
☆4つ


『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?』
絵コンテ・演出・3DCG・撮影・編集・音響監督・原作・
脚本、監督:吉浦康裕、音楽:岡田徹
声優:福山潤、野島健児、田中理恵、佐藤利奈
“ロボット”が実用化されて久しく、“人間型ロボット”
(アンドロイド)が実用化されて間もない時代。
高校生のリクオは所有する
ハウスロイド「サミィ」の行動記録の中に、
命令した覚えのない行動を発見する。
友人のマサキを誘って記録された場所に向かってみると、
そこには「イヴの時間」という不思議な喫茶店があった。

2008年8月から順次インターネット上で公開された
各話約15分程のショートストーリーが全6話。
その全6話を編集したのがこの作品です。
う〜ん、、、面白かった、面白かったし
ちょっと切ない気持ちになっちゃう人の気持ちも分かります。
それらを踏まえた上で、
私には語るべき言葉がありません。
全く深い意味はないので、
予告編を貼っておきますのでそちらから推測して下さい。
☆はちゃんと付けますよん♪
☆3つ半

拍手[0回]

『NINE』
監督:ロブ・マーシャル
出演:ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール
   ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、
   ジュディ・デンチ、ニコール・キッドマン
   ソフィア・ローレン
映画監督グイドは新作の制作進行に行き詰まっていた。
脚本もできないまま記者会見に臨まされた彼は
追い詰められ会見場から逃げ出してしまう。
逃亡先は海沿いのホテル。
そこに妻ルイザを呼び寄せ苦しみを癒して貰おうとしたが、
プロデューサーに見付かりセットごとついてこられてしまい
逃亡先で撮影することになる。
そこへ愛人カルラまでやってきて彼を誘惑する。

フェデリコ・フェリーニによる自伝的映画
『8 1/2』をミュージカル化し、
トニー賞を受賞した同名ブロードウェイ・ミュージカルを
映画化した作品だそーです。
『8 1/2』はいつか観ようと思ってはいましたが、
分かりやすくミュージカル仕立てで見ちゃうと
深みも何も無い、ただ”だらしない男の話”にしか
ならないんですね。まあ、予想はしてたけど。
まあ、豪華女優陣を見るだけでも
十分価値のある映画かもしれませんが。
あっ、音楽も素敵です。
セット(美術)も豪華です。
☆3つ


『This Is It!』
監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン
出演:マイケル・ジャクソン
劇場で観てから1年が経つんですね。
敢えて今語る言葉が見つかりませんが、
強いて言うなら・・・このBack Bandは凄いです。
☆5つ


『ハート・ロッカー』
監督:キャスリン・ビグロー、脚本:マーク・ボール
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー
   ブライアン・ジェラティ、デヴィッド・モース
2004年、イラク・バグダッド郊外。
アメリカ軍の危険物処理班は
仕掛けられた爆弾の解体、爆破の作業を進めていた。
だが準備が完了し、彼らが退避しようとしたその時、
突如爆弾が爆発した。
罠にかかり殉職した隊員に代わり、
また新たな“命知らず”が送り込まれてきた。
地獄の炎天下、処理班と姿なき爆弾魔との
壮絶な死闘が続く。

元旦那監督の超話題作『アバター』を押さえて
元嫁が監督・製作を手掛け
アカデミー賞:作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、
音響効果賞、録音賞の6部門で受賞した本作。
なるほど、よく出来た作品だと思います。
何て言ったらいいのかな…現代風な”軽さ”というか、
現実の戦争における”事実”を過度に脚色する事なく、
「まあ、実際こんな感じなんだわ」位の圧力で、
尚かつ、戦争の狂気や恐ろしさはちゃんと伝わって来る感じ。
過去の戦争映画・・・
『ディア・ハンター』(名作!)、『地獄の黙示録』
『フルメタルジャケット』では
過度に「戦争=狂気」の面を
少々デフォルメしていた作品と違って、
最前線の戦闘がTV中継される時代の
戦争の描き方の一つとして成功した作品なのでは?
面白かったです。
☆4つ


『ゴールデンスランバー』
原作:伊坂幸太郎、監督:中村義洋、音楽:斉藤和義
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆
   劇団ひとり、香川照之
首相の凱旋パレードが行われているそのすぐ近くで
青柳は大学時代の友人、森田と久しぶりに再会していたが
様子がおかしい。
そして爆発音。首相を狙った爆弾テロが行われたのだ。
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」。
銃を構えた警官たちから反射的に逃げ出す青柳。
本人の知らない“証拠映像”が次々に現れ、
青柳は自分を犯人に仕立てる
巧妙な計画が立てられていた事を知る。
そして大学時代の友人たちに助けを求めるが…。

何だか不思議な映画でした。
設定やプロットは面白いです。
が、主人公の青柳はかなり気の毒…
まあ、陥れられてる時点ですでに気の毒ですが、
結果、大学時代の友人に騙され・裏切られ
(故意では無いにしろ)
結局は・・・ねえ?
突っ込み所も満載ではありますが、
まあ何と言うか・・・
見終わった時に「ふ〜ん♪」て思えたんだから
それでいいのだと思います。
☆3つ半

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『シャッターアイランド』
原作:デニス・ルヘイン、監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ、
   ベン・キングズレー
1954年9月、ボストンのはるか沖合に浮かぶ孤島
“シャッター アイランド”。
精神を患った犯罪者を収容するアッシュクリフ病院で、
鍵のかかった病室から女性患者が煙のように消える。
捜査のため、この孤島に降り立った連邦保安官のテディと
新しい相棒のチャック。
だが島内に女性患者の姿はなく
島外へ脱出した形跡も見あたらない。
いったい彼女は、どこへ行ったのか?

マーティン・スコセッシ&レオナルド・ディカプリオの
『ディパーテッド』コンビが組んだ謎解きミステリー。
独特な映像世界で観客を引き込む感じが流石です。
主演のレオ様の演技も素晴らしいですが、
脇を固める俳優陣がこれまた”達者”で、
先読みせずに物語の進行とシンクして観て行くと
どんどん引き込まれていきます。
演者の目線や指先など細かい表情が
謎を解くカギになっているので、
一秒たりとも気は抜けません。
結末は・・・ご自身でお確かめ下さい。
☆4つ


『カイジ』
原作:福本伸行、監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、天海祐希、香川照之
自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、
ある日金融業者の遠藤により、
かつて自分が保証人になっていた借金を押し付けられ、
法外な利息により385万円にまで膨らんでいることを知る。
遠藤に誘われるままカイジは、
負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船
「エスポワール」に乗り込む。
そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。
うまく勝てば借金は帳消しだが、
負ければ命の保障はないというものだった。

「ざわざわ」というフレーズは知ってました。
2007年の薬師寺LiveのRHの時に
目木くんが「”ざわざわ”Tシャツ」を着ていたのでwww。
(細かいなぁ)漫画は読んだ事ないです。
先日TV放送もあったので
ご覧になった方も多いのでは?
何でしょう?この作品に関しては
特に書く事がありません。
面白かったですよ、かなり。
☆3つ


『ソラニン』
原作:浅野いにお、監督:三木孝浩
出演:宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太
   近藤洋一(サンボマスター)
都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子は
フリーターでバンドマンの恋人、
種田と付き合って6年になる。
田舎から上京、大学時代に軽音サークルで知り合った二人は、
多摩川沿いにある小さなアパートで一緒に暮らしていた。
毎朝バイトを終えて帰ってくる種田と入れ違うように、
満員電車に揺られて出勤する芽衣子。
やりがいのない仕事と
面倒な人間関係をやり過ごす日々に辟易していた彼女は
辞表を提出する。

ヤングサンデーで連載されていた時に
リアルタイムで読んでました。
こんなに劇的ではなかったにせよ、
大学を卒業しても将来のビジョンも無く
何となく音楽活動を続けていたあの頃…
何だか20代の頃を思い出して
オジさんは”キュンキュン”しちゃったのです。
また、終盤のLiveシーン、
出演者が”ガチ”で演奏し歌ったシーン。
プロのミュージシャンじゃないのに
心を鷲掴みにされました。
いや、プロもいましたね。
近藤洋一、
見た目でキャスティングされたのかもしれませんが、
彼の起用が作品にリアリティーを齎している気がします。
宮崎あおいちゃんの歌を聞くだけでも
見る価値があると・・・言っちゃいます。
☆5つ


『パリより愛を込めて』
監督:ピエール・モレル
主演:ジョナサン・リース=マイヤーズ、
   ジョン・トラボルタ
パリのアメリカ大使館に勤務し
人も羨む生活を送っているリースだったが、
彼の裏の顔はCIAの下級職員で、
夢は正真正銘のエージェントになることだった。
そんなある日CIAからリースにある事件の捜査指令が下り、
ワックスというスキンヘッドの男とコンビを組むことになる。

製作リュック・ベッソン&ピエール・モレル監督と言えば
以前ご紹介した「96時間」のコンビ。
「痛快スパイアクション」としてはいい出来だと思います。
意外性もあるしね。
それにしてもジョン・トラボルタ強過ぎ。
この辺は「96時間」と同じかwww。
ジョン・ウーのパクリ(?)的な演出などが…
おまーじゅ?www
☆3つ半

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『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』
監督:ニールス・アルデン・オプレウ
出演:ミカエル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス
   レナ・エンドレ、スヴェン=ベルティル・タウベ

ジャーナリストのミカエルは大物実業家の違法行為を暴露し、
名誉棄損で有罪になる。
そんな彼に目をつけた大企業の前会長が
40年前に疾走した自分の血縁にあたる
少女についての調査を彼に依頼する。
ミカエルは天才ハッカーの調査員リスベットと協力して、
未解決事件の真相に迫る。

原作はスウェーデンの
作家スティーグ・ラーソンによる推理小説。
全世界で800万部のベストセラーとなり
様々な賞を受賞していますが、
出版社と契約した2004年に心臓発作により他界。
天才ハッカー、リスベットの過去や
身長150cm・拒食症のような痩せた体型・
黒の革ジャンに鋲打ちのベルト・ゴスメイクに鼻ピアス・
全身タトゥー・・・。
ニューヒロインの誕生でしょうか?w
お話は・・・面白い!しかーし!
長い(無駄に)。
多分、冒頭の20分観てから30分居眠りしても
お話は大して進んでいません。
丁寧に作り込んでいるのは分かるんですがねぇ。
先日、続編の2作が同時に公開されました。
・・・レンタルまで待とうかな。
☆3つ半


『スペル』
監督:サム・ライミ
脚本:サム・ライミ、アイバン・ライミ
出演:アリソン・ローマン、ジャスティン・ロング

銀行の窓口で融資を担当していたクリスティン。
ある日彼女の元にローン支払いの延期を申し出に
一人の老婆がやってくる。
家が差し押さえられるという老婆の哀願に
クリスティンは延期は認められないと回答を下す。
すると老婆の態度は急変。
クリスティンを激しく睨みつかみかかろうとするが
警備員に取り押さえられる。
その日、勤めが終わり車に乗り込んだところで
先ほどの老婆が突然襲いかかる。
クリスティンのコートからボタンをちぎると、
呪文(=スペル)を唱えた。 「ラミア・・・」と。

『死霊のはらわた』以降カルト映画の監督として
人気を集めてきましたが、
『スパイダーマン』シリーズで、
さらに幅広い多くのファンを獲得した監督の
『THE JUON/呪怨』以来のホラー復帰作?
怖いというか気持ち悪いというか・・・
お約束の「ビックリ!」も満載ですが、
何だか途中から・・・可笑しくなってきまして、
大爆笑してしまいました。
「ワザとやってるの?」って思えるこの感覚は、
タランティーノ脚本・ロバート・ロドリゲス監督の
『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の後半
(前半は”ギャング映画”なのでwww)と
いい勝負です(笑)。
何だか良く分からない映画でした。
☆2つ半


『BANDAGE』
プロデュース:小林武史、岩井俊二、監督:小林武史
出演:赤西仁、北乃きい、高良健吾、柴本幸、金子ノブアキ

バンドブームさなかの1990年代初頭、
普通の女子高生アサコは親友のハルミから
とあるロックバンドのCDを受け取る。
それがアサコとロックバンドLANDSとの出会いだった。
高校を辞めたハルミからLANDSのライブに誘われたアサコは
ひょんなことから二人してバックステージに忍び込むことに。
そこでLANDSのボーカル・ナツと知り合うが…。

アサコとナツとのそこはかとない恋愛模様と、
Bandがミュージックシーンで一発当てるだけの
なんてことない音楽青春映画なんですが、
公開当時から、劇場で観たミュージシャンからの
「面白かった・共感できた」の声が高かったんです。
つまり、当時の業界での「あるある!ネタ」的な(笑)。
一発当てた後に誰のせいで”ダメ”になっていくのか?
メンバー内の確執やら・・・あまり私の口からは
言えない様な実情が、かなりリアルに描かれています。
それと、監督・音楽監督の小林さんの
音楽や音やリアリティーに対するこだわりが、
臨場感を増していると思われます。
そして、映像の端々に岩井俊二カラーが滲み出て、
『スワローテイルバタフライ』を
思い出されたりして。

90年代にBandをやっていた身としては
何だか懐かしくて切ない気分にさせられた映画でした。
☆4つ


『第9地区』
監督:ニール・ブロムカンプ
プロデュース:ピーター・ジャクソン
出演:シャルト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、
   ジェイソン・コープ

1982年、
南アフリカ上空に突如UFOが飛来。
政府は不気味な容姿をした異星人を難民として受け入れるが、
やがて彼らの特別居住区「第9地区」はスラムと化す。
2010年、
難民のさらなる人口増加を懸念した超国家機関MNUは
難民を「第10地区」に移動させる計画を立てる。

醜い姿形をした「エビ」と呼ばれるエイリアンなんですが、
その姿以上の行為でさらに嫌悪感を煽るというか。
従来のSE映画には無かったキャラ設定で。
難民キャンプで起こる混乱は
現実のそれと変わらず描かれ、
しかも舞台が南アというのも象徴的と言うか
”ブラック”と言うか・・・
主人公が宇宙船の燃料をかぶってしまったので
宇宙人化していく設定にはそーとー無理がありますし、
「これ怒られないかな・・・」と
余計な心配をしていまう様な描写も・・・。
まあ、兎も角
新しいと言うか何と言うか、
ちょっと今まで見た事無い映画でした。
主演のシャールト・コプリーのセリフは
すべて即興のアドリブだった事や、
制作費が「20世紀少年」より安かったというのも
驚きです(映像はちっともしょぼく無い!)
これは・・・面白かったわ。
☆4つ

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『WHITEOUT』
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト

アメリカ連邦捜査官のキャリー・シュテッコが
南極での2年間の任務を終えるまで残り3日。
アイスピッケルで襲われた他殺死体が発見される。
南極大陸初の殺人事件捜査で、
長い間氷の下に埋もれていた
重大な秘密を知ったキャリーは、
本格的な冬の到来までに殺人犯を探し出そうとする。

日本映画の『WHITEOUT』、実は結構好きです。
それのリメイク?と、大して解説も読まず借りてみました。
50年前に墜落した旧ソ連の輸送機が何を運んでいたのか?
犯人は?タイムリミットは目前に・・・。
要素は十分に揃っています。
監督は『ソードフィッシュ』のドミニク・セナ。
ちゃんと筋も通ってるし無駄なシーンもありません。
が、何だかしっくりきません。
映像もそれなりに凄いんですが、
TVの2時間ドラマでもいいかなぁ〜と・・・。
『南極料理人』での日本の観測基地とは
あまりに規模が違うアメリカの観測基地の規模と
陽気な雰囲気にちょっとビックリw。
”南極大陸初の殺人事件”という着眼点は面白いのになぁ。
見て損はないと思います。
☆2つ半


『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』
監督・脚本・製作:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ
   アシュレイ・ジャッド、クリフ・カーティス
ロサンゼルス、移民・関税執行局(I.C.E.)の
ベテラン捜査官マックス・ブローガンは、
不法滞在の移民たちを取り締まりながらも、
彼らの境遇に同情していた。
メキシコから不法入国してきた若い母親のミレヤは、
息子をアメリカに残したまま
メキシコに強制送還されてしまう。
女優を目指しオーストラリアから
観光ビザで入国したクレアは、
グリーンカードを手に入れるため、
偶然出会った移民判定官の男に身を任せる。

アメリカは元々”移民の国”であり
”自由”である事を誇り、民主主義のリーダーとしての
自覚があるように見受けられます。
が、実際には他のどの国よりも
”移民”に寛容ではないようです。
9.11以降更に神経質になり、自由な思想の中の
ちょっとでも過激なものは全て排除する。
何をそんなに怯えているのでしょう?

俳優陣が国際色豊かで、
「アメリカ」の現実を描くに当たって
非常にリアリティーがあります。
また、初老のI.C.E.捜査官に扮したハリソン・フォードの
静かで抑えた演技がこれまた光りますね。
様々な角度から「移民問題」を捉える事で
アメリカの抱えた問題が立体的に浮かび上がって来ます。
地味だけど秀作。
☆4つ


『なくもんか』
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、
   塚本高史、いしだあゆみ
祐太と祐介の兄弟は幼い頃、
無茶苦茶な人生を送る父に捨てられ、
お互いの顔も知らずに生き別れていた。
兄・祐太は人に頼まれごとをされると
何一つ断ることができない究極のお人好し。
8才のとき、東京下町・善人通り商店街の
“デリカの山ちゃん”の店主に引き取られ、
実の息子のように優しく育てられ、やがて店を継いだ。
一方、弟の祐介は赤の他人である金城大介と
兄弟漫才師“金城ブラザーズ”として大ブレイク。
今や、超売れっ子のお笑い芸人になっていた。

脚本・宮藤官九郎&主演・阿部サダヲという
「舞妓Haaaan!!!」コンビによるホーム・コメディです。
なので期待度は高かったし、
実際面白かったのですが・・・
何だろう〜、設定の甘さというか
矛盾してはいないのですが、
ストレス解消に週末になると○○○っていう設定が、
終盤、弟を救うあたりとか・・・
まあ、一応”伏線”って事になってはいるんだけど
ちょっと・・・ねぇ?(苦笑)みたいな。
まあ、それが”くどかん”らしさなのかしら。
ちょっと残念な感じです。
☆3つ

拍手[0回]

久々です。
5・6月は仕事がそこそこ忙しかったり
ワールドカップがあったりで、
DVDを借りて見る機会が殆どなかったんですが、
TVの映画はちょこちょこ見てましたね。
では・・・


『サマーウォーズ』
監督:細田守、脚本:奥寺佐渡子
主演:神木隆之介、桜庭ななみ、富司純子
世界中の人々が集うインターネット上の仮想世界
OZ(オズ)。
そのメンテナンスのアルバイトをしている高校生の健二は、
憧れの先輩・夏希から
一緒に田舎に行くというアルバイトを頼まれる。
気楽に応じた健二だったが、
実は夏希の本家とは武家の血筋を受け継ぐ旧家であり、
曾祖母である陣内家当主・栄のために
夏希のフィアンセのふりをするというアルバイトだった。
さいわい栄は健二を認め
芝居は平穏のうちに終わるかに見えたが、
その夜健二はケータイに届いた謎の数字の羅列を、
数学の問題と考えて解いてしまう。
しかしそれは、OZ世界を崩壊させ、
現実世界をも混乱させる大事件の幕開けだった。

『時をかける少女』で数々の映画賞を受賞した
細田守監督の3年ぶりの新作という事で・・・
『時をかける少女』確か観た筈なんですが、
全く記憶にないのは、単に”老化”?www
キャラクターデザインはエヴァでお馴染みの貞本義行。
ネット社会で起こりそうな事件と
田舎暮らしや大家族の賑やかな様子など、
古き良き時代の日本の生活とちょっぴりの”青春”を
巧くミックスした作品です。
長野の自然を描写した美術は素晴らしかったです。

まあ、かなり”ご都合主義”な設定はありますが、
アニメだし映画なんだからいいじゃないですかwww。
見終わった後の爽快感と、
夏休みが終わってしまう間際のちょっぴり切ない感じが
”ホッコリ”した気分にさせてくれる、
そんなアニメです。
☆4つ


『サロゲート』
監督:ジョナサン・モストウ
主演:ブルース・ウィリス、ロザムンド・パイク
身代わりロボット「サロゲート」が
人間の社会生活を代行する近未来。
人は自宅からサロゲートを遠隔操作するだけで
社会生活を営むことが可能となり、
大多数がサロゲートで社会生活を営むようになっていた。
ある日男女2人のサロゲートが何者かに破壊され、
安全であるはずのサロゲートのオペレーターも
それぞれ自宅で死亡しているのが発見された。
サロゲートの安全性を否定するこの事件を
極秘でFBIが捜査することになった。

『サロゲート』が他のロボットSF映画と一線を画すのは、
人工知能(AI)を搭載した自律型ロボットではなく、
人間が操作する人間型ロボット(アンドロイド)を
主題として扱っている点にあります。
PCや携帯電話、iPadなど
今の現実世界でもコミュニケーションのツールは
加速度的な発展を続けていますが、
究極のツールとして「身代わりロボット」を
家で操作出来れば、安全だし容姿も自由。
『マトリックス』で描かれた「仮想空間」よりも
ひょっとすると実現性があるかもしれませんね。

ハリウッド映画にしては”地味”なところが
私はとても好きです。お話は面白いですが、
謎解きの部分にはあまりヒネリがありません。
特筆すべきはロザムンド・パイクの
「サロゲート」の時の表情(ロボットっぽい)。巧い!
世間ではあまり話題になりませんでしたが・・・
☆4つ


『THE 4TH KIND』
監督・脚本:オラトゥンデ・オスンサンミ
主演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、ウィル・パットン
アラスカ州北部の町ノームでは、
これまで多数の住民が行方不明になってきた。
2000年10月ノーム在住の心理学者タイラー博士のもとに、
不眠症を訴える住民が次々に訪れる。
不審に思ったタイラー博士は、
催眠療法で彼らが眠れない理由を解明しようとした。
そしてそこでカメラが捕えたのは、
これまで誰も目にしたことのない映像だった…。

タイトルは未確認物体の専門用語で、正式には
"Close Encounter of the xxx kind"と呼び、
1st Kind=Sighting(目撃)、
2nd Kind=Physical Effect(痕跡)、
3rd Kind=Observation(接触)、
そして4th Kind=Abduction(拉致)の意味。
私世代ならスピルバーグの『未知との遭遇』を
思い出すはずです。
なのでお話の方も”結論”としては”それ系”です。

真偽の程は兎も角、実際に撮影されたとされる映像と
役者が演じる”再現ドラマが交錯しながら
進んで行く演出は新鮮でした。
あと、冒頭でミラが出て来て、観客目線に
「私は女優のミーラ・ジョヴォヴィッチです。
 これからお見せする映像は〜・・・」と説明し始めた時は
ビックリしましたwww。
X Fileが好きな人にはお奨めです。
結末に関しては賛否両論あるとは思いますが、
それまではとても楽しめましたわ。
☆3つ半

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ふと、時間ができたので
『アリス・イン・ワンダーランド』を観て来ました。
監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ、
   アン・ハサウェイ、ヘレナ・ボナム=カーター
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』
を基に製作されたオリジナルストーリーです。
お話の内容は・・・まあ、そのまんまですwww。

オープニング2日間の興行成績が
『アバター』の5億9,000万円の220%にも上回ったと聞いて、
これはチェックせねばと・・・。

面白かった・・・のかな?
映像は流石ティム・バートン!
幻想的な絵本の世界観を見事に表現しています。
3Dでの奥行きの深さも素晴らしい。

でもね、劇場がちょっと暑かったせいもあったのか、
ちょいちょい”うとうと”してしまったんです。
で、後から気が付いたんですが、
そもそも『不思議の国のアリス』というお話に
大して興味がなかった私。
「うっかりさん」ですね(てへっ)。

同じティム・バートン作品の中でも
『PLANET OF THE APES/猿の惑星』や
『シザーハンズ』は好きなんですけど、
『チャーリーとチョコレート工場』には
全く触手が伸びないんです。
単に”趣味・嗜好の問題”ですね。

う〜ん。

『不思議の国のアリス』の世界観と
ジョニー・デップが大好きな人にはお奨めです。
私も「観て損した!」とは全く思ってないです。
しかーし!個人的には・・・
☆3つ半

拍手[0回]

『Trainspotting』
監督:ダニー・ボイル、原作:アーヴィン・ウェルシュ
出演:ユアン・マクレガー、ケリー・マクドナルド
ヘロイン中毒のレントンは、
仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。
ロンドンで仕事を見つけたものの
仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、
売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられる。

前回ご紹介した『スラムドッグ$ミリオネア』の監督、
ダニー・ボイル監督の出世作です。
まだ観てなかったので初めて観ました。
イギリスではカルト的な人気で舞台化もされた小説の映画化。
なるほど、お金は掛かってませんが
当時のイギリスの若者の”気分”みたいな物が
生き生きと表現されています。
映像のテンポもいいしクールな雰囲気もお洒落です。
『時計仕掛けのオレンジ』的なテイストも持ちつつ、
過度に”アート”に寄っていないのがいいですね。
フランス映画ほど哲学的でもないし、
この辺りがイギリス人の感覚なんでしょうか?
また音楽が良いです。
イギー・ポップ、ブライアン・イーノ、
プライマル・スクリーム、ニュー・オーダー、
ブラー、ルー・リード、
そしてやはりアンダーワールドが印象的です。が、
90年代というのは自身の音楽に没頭していた時代なので
以外と洋楽をシャットアウトしてたんだなぁ〜と、
改めて気付きました。
☆4つ半


『2012』
監督:ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、
   ダニー・グローヴァー、オリヴァー・プラット
古代マヤ人が2012年に訪れるとしていた世界の終末。
2009年インドの科学者サトナムが地球上の内核が
溶解している事を発見し、
数年後に地殻変動により世界が滅びる事を知る。
世界の破滅を知ったアメリカ大統領のウィルソンは、
G8の首脳を集めそのことを彼らのみに報告。
先進国は極秘でチョーミン計画を遂行し、
世界各地の歴史的な美術品を
ひそかに偽者とすり替え運び出し始めた。
程なくして世界各地で未曽有の地殻大変動が起き始めた。
終末を迎えようとするなかで人類は生き残る術を必死に探す。

いや、まあいいんですけど、
結局何が言いたいですかね?
映像はそれはそれは”凄い”です。
でも、「現代版ノアの箱船」なんですけど、
お話の積み上げ方が雑というか、
何とも共感しがたいエピソードがちょいちょいあったり
無駄に長かったり。
残された人類、頑張れ!って気になれない。
しかしまあ、アメリカ人ってこうゆう映画好きですよね。
迫力の映像は映画館で観たいけど、
1800円払う価値があるかは疑問です。
☆2つ半


『真夏のオリオン』
監督:篠原哲雄
出演:玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦
1945年夏、沖縄南東海域。
日本海軍所属潜水艦イ−77は米海軍の侵攻を防ぐべく、
倉本艦長の指揮の下、防衛任務に就いていた。
イ−77は倉本の的確な読みによって米軍の輸送艦を撃沈。
しかし同じく防衛任務に当っていたイ−81は
米海軍の駆逐艦パーシバルに葬られてしまう。
親友である有沢艦長の最後のメッセージを受け取った倉本は
パーシバル、そして敵艦艦長スチュワートとの戦いに臨む。

お話としては良く出来ていると思います。
単なる戦争映画ではなく、
友情や人間関係もきちんと描かれています。
戦術の読み合いもスリリングです。
人間魚雷”回天”を絶対に使おうとしない
倉本艦長の考え方にも共感できます。
ケミストリーの堂珍嘉邦が役者として出演していてビックリ!
演技もなかなか・・・なんですが、
全体的な印象として、「台詞が野暮ったい」。
俳優陣は演技派揃いのはずなのに”下手”に見えてしまうのは
私だけでしょうか?
篠原哲雄監督作品の中では
『地下鉄(メトロ)に乗って』が大好きだったので
ちょっと残念。
☆3つ

『パイレーツ・ロック』
監督:リチャード・カーティス
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、
   トム・スターリッジ、リス・エヴァンス
1960年代、まだイギリスに民放ラジオが存在せず
ポピュラーミュージックの放送が制限されていた時代に、
北海からロック音楽を流して人気を集めていた
「海賊ラジオ局」を取り巻く若者と政府を描く。
ドラッグと煙草喫煙で高校を退学させられた少年カールは、
更生のため母親の旧友クエンティンのもとで暮らすことに。
ところがクエンティンの住処とは海中に浮かぶ海賊ラジオ局、
「ラジオ・ロック」の拠点であったのだ。
そこで毎日を過ごすDJたちは筋金入りのロック魂の持ち主。
「国の風紀を乱す」として取り潰しの機会を狙う政府をも
おちょくる日々を送っていた。
カールは先輩たちの行動に引っ張り回されながら、
いつしか彼らの気儘な生活に溶け込んでゆく。

ラジオから流れてくる音楽に
皆が耳を傾け、楽しんでいる様子が素敵です。
現代になって音楽を聴いている人の数が
減った訳ではないと思うのですが、
その関係性は当時の方がもっと”密”で、
音楽が無くてはならない存在である事が
”分かり易い”時代だったのかもしれませんね。
監督のリチャード・カーティスは
『ノッティングヒルの恋人』や
『ブリジット・ジョーンズの日記』の脚本を手掛けています。
ヒットメーカーですね。
監督作品はそんなに多くないのですが、
若干”メリハリに欠ける”というか、
まあ、「海賊ラジオ局」の栄枯盛衰を描くだけなら
1時間位で終わってしまうし、
それよりも、登場人物の魅力を沢山のエピソードを積み上げて
描きたかった・・・のかもしれません。
兎も角、当時の音楽が素敵で♪
それだけでも十分楽しめる作品です。
☆3つ半

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『Slumdog Millionaire』
監督:ダニー・ボイル
主演:デーヴ・パテール、フリーダ・ピントー
インドの大都市ムンバイの中にある
世界最大規模のスラムで生まれ育った少年ジャマールは、
テレビの人気クイズ番組、
日本でいう『クイズ$ミリオネア』に出演する。
そこでジャマールは数々の問題を正解していき、
ついに最後の1問にまで到達した。
しかし、無学である彼がクイズに勝ち進んでいったために
不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。
そこで彼が語った生い立ちとその背景とは。

公開当時から評価が高く劇場に行こうかとも思いましたが、
内容を知らないにも関わらず何故か”違和感”を感じて
観に行きませんでしたし、
レンタルされてからも触手が伸びませんでした。
極貧のスラム出身の若者がクイズで大金持ちに・・・
って話だったらガッカリじゃないですか?
実際に大筋はそーゆー話なんですけどねwww。
ただ、それは単に物語りを進める為のレールでしかなく、
この映画が見せたいのは、人々の生活の息吹と
スラムやインドの風景を独特の映像で切り取った
”映像美”なのではないでしょうか?
ドキュメンタリーでも社会風刺でもないと自覚して観れば
私にとっては、とても楽しめる作品でした。
『トレインスポッティング』で注目された
ダニー・ボイル監督。
『ザ・ビーチ』、『28日後...』はまあまあでしたが
『サンシャイン2057』はちと微妙、今回は良かったです。
☆4つ半


『アンヴィル! 夢を諦めきれない男たち』
監督:サーシャ・ガバシ
出演:スティーヴ・"リップス"・クドロー、ロブ・ライナー
カナダのトロントで結成され、
1982年にアルバム『メタル・オン・メタル』をリリース。
メタリカなどの人気バンドにも
大きな影響を与えたバンド、アンヴィル。
しかし、当の彼らだけはスターダムにのし上がることなく
その存在を忘れられていた。
地元でしがない仕事をしながらバンドを続け、
いまだ名声と富を獲得する夢をやめない
リップスとロブのうだつの上がらない生活。
しかし、どんな苦境に立たされても楽観的に
現実を乗り越えようとするバンドの姿と、
少年の頃より育んできた友情と絆、
そして半ば愛想を尽かしながらも
長年彼らを見守りサポートしてきた
家族やファンたちの姿・・・。

いや〜、泣けてきます。リップスのピュアっぷりにw。
前評判ではもっと”おバカ”なのかと・・・
実際”おバカ”ですけどwww。
いつまでも子供みたいな人なのね。
ロブ・ライナーも子供なんだけど、
ちょっと疲れちゃったりもするけど
ちゃんとリップスを受け止めてくれる。
いい友達持ったじゃん!この2人、相性バッチリなのね。
同じ様に音楽を志す人間として、
先輩を応援したいと思います。
頑張って欲しいですね。
☆4つ


『96時間』
監督:ピエール・モレル、
制作・脚本:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、
   ファムケ・ヤンセン
元CIA工作員のブライアンの今の唯一の楽しみは、
離婚した妻レノーアと裕福な再婚相手と共に暮らす
17歳の娘キムの成長を見守る事だった。
ある日キムは友達と2人だけでパリ旅行に行きたいと
実父のブライアンの元に許可書へのサインを求めてくる。
最初はサインを拒んだブライアンだったが、
定時連絡を入れる事を条件に許す。
しかし案の定、パリに着いた2人は直後に拉致されてしまう。
攫われる瞬間までキムと電話で話し続けていたブライアンは、
僅かな手がかりから犯人がアルバニア系人種で構成される
人身売買組織である事を突き止める。
ブライアンは娘を救出するために
単身パリへ乗り込み組織に戦いを挑む。

痛快です!映画としては超B級ですが、それがどーした!
と、言わんばかりの気持ち良さ。
そうですねぇ〜、邦題をつけ直すとしたら・・・
『心配性オヤジ大暴れ!』かな?www
前半20分の”ウザイオヤジ”描写を受け入れれば、
そこから先は・・・「爽快」です!
何だろう?リュック・ベッソンは新しい映画のジャンルを
確立しようとしているのかもしれません。
アメリカやカナダの人気TVシリーズ的な位置の映画。
ヨーロッパ・コープの作品からはそんな印象を受けます。
エンドロールが出て来た時に思わず拍手してしまいましたわ。
多分、このブログに書き残しておかなければ、
数ヶ月後には忘れてしまう作品かもしれません。
しかし!今日この作品を見て”気分が良かった”事は
幸せな”出会い”ですよね?

”嫌な母”を演じたファムケ・ヤンセン、どっかで見た事ある。
調べてみたら、『X-MEN』シリーズのフェニックスでした。
演出的には”ヒール”な役回りで可哀想だったかな?
色々ありましたが・・・結果、良かった良かったwww。
まさかの!
☆4つ


『サブウェイ123 激突』
監督:トニー・スコット
主演:デンゼル・ワシントン、ジョン・トラボルタ
ニューヨーク地下鉄運行司令部で働くガーバーは、
ペラム発1時23分の電車「ぺラム123号」が
緊急停止したことに気付く。
しかも、その電車はなぜか1両だけほかの車両と
切り離されて停止していた。
胸騒ぎを覚えたガーバーが無線連絡すると、
ライダーと名乗る男が人質19名の命と引き換えに
残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求。
無線を通じて彼らと粘り強い交渉を続け、
人質の解放と事件解決を図る。

スタイリッシュな映像に定評のあるトニー・スコット監督。
『トップガン』と『ビバリーヒルズ・コップ2』を
撮ってたとは知りませんでした。
ジョン・ゴーディの小説『サブウェイ・パニック』を原作に
3度目の映画化です。
演技派2人の競演ですから、お芝居的には○です。
映像も細かいカット割りやスローなどの演出で
最後までスピーディーに見せてくれます。
全体的な色彩がちょっとセピアがかっていて
昔のアメリカ映画を彷彿とさせますね。
今回の映画化では原作に手を加えて
現代風にアレンジされていますが、
まさか身代金の1,000万ドルが”本命”じゃないなんて・・・。
恐れ入りましたm(__)m。
面白かったわ。
☆4つ


『私の中のあなた』
監督:ニック・カサヴェテス
主演:キャメロン・ディアス、アレック・ボールドウィン
   アビゲイル・ブレスリン、ソフィア・ヴァジリーヴァ
11歳の少女アナは、白血病の姉に臓器を提供するドナーとして
遺伝子操作によってこの世に生まれた。
母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、
これまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。
そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。
私の体は、自分で守りたい」と、
アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。
しかし、その決断にはある隠された理由があった。

原作と”結果”が180度変わっているそうですが、
この題材には答えはないし、
登場人物達はそれぞれ心に傷を抱え
なおかつ全員がケイトの命をどう扱うか悩んでいます。
みんな優しい人達だからこそどうしようもなくなって、
そんな状況に「もういいよ」と言ったのは・・・。
テーマや脚本も素晴らしかったのですが、
俳優人の演技力に脱帽です。
狂信的に娘の治療を続けようとする
サラ役のキャメロン・ディアス。
病と闘いながらも懸命に笑顔を見せようとする
姉ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァ。
”任務”を全うすべく真っ直ぐ前を向いている
アナ役を演じたアビゲイル・ブレスリン。
みんな素晴らしかったです。
☆4つ半

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