『Race to Witch Mountain』
監督:アンディ・フィックマン
出演:アナソフィア・ロブ、アレクサンダー・ルドウィグ
ドゥエイン・ジョンソン、カーラ・グギノ
ラスベガスでタクシー運転手をするジャック・ブルーノ。
ある日彼の車の後部座席に突然謎の兄妹が現れる。
不思議な能力を持つ兄セスと妹サラは
命がけのミッションを課せられていた。
それは、アメリカ政府によって封印された禁断の山
“ウィッチマウンテン”に行くこと。
兄妹の妨害を図る国家機関と熾烈な戦いを繰り広げながら
ジャック達は秘められた驚くべき宇宙の謎に迫っていく。
ディズニー作品という事で過激な描写などは無く、
非常に上品に仕上げられています。
1975年公開(日本は1977年公開)の映画
『星の国から来た仲間』のリメイクだそうですが・・・
覚えてないなぁ〜。
1977年公開の『未知との遭遇』は
ハッキリと覚えています。
この頃は”夢”がありました。宇宙・エイリアン・・・
やりたい放題でしたねwww。
全編で98分。
コンパクトでお話も面白く映像も”まあまあ”。
役者に魅力もあり、最後まで楽しく観れました。
テンポもいいし。
決してA級の作品ではないけれど、
面白かった!と素直に言える作品です。
脇役のキーラン・ハインズの顔。
出演作は覚えてませんが・・・印象的です。
『コックと泥棒、その妻と愛人』に出てました?
☆3つ半
『Transporter 3』
製作・脚本:リュック・ベッソン
監督:オリヴィエ・メガトン
出演:ジェイソン・ステイサム、ロバート・ネッパー
ナタリア・ルダコーワ
闇の運び屋・トランスポーターのフランク・マーティン。
ある仕事の依頼を断ったフランクは“依頼人”に誘拐され、
車から20m離れると爆発する特殊なブレスレットを
装着させられてしまう。
こうして力ずくで仕事を受けさせられたフランクは
仕方なく車に乗り込むが、
そこには彼と同じブレスレットをはめられた
赤毛の女が乗っていた。
人気シリーズの第3段です。
全てに共通なのは・・・
運ぶ”物”が”人”だとトラブルに巻き込まれる、
って事?www
それに迫力満点のカーアクションと
ストーリー展開のテンポの良さですね。
基本的にクオリティーの高いシリーズだと思います。
今回も期待を裏切りませんでした。
環境問題を取り入れつつ
陸続きのヨーロッパならではのロケーション。
しかしまあ主演のジェイソン強すぎ?www
安心して見てられますけどね。
湖での”あれ”は少々”あれ”ですけどぉ。
そこはそれ、映画なんですから・・・OKです。
『プリズン・ブレイク』ではせこい役(ティーバッグ)だった
ロバート・ネッパーが敵の親玉を好演してます。
ナタリア・ルダコーワの首の後ろに漢字で「安」と
TATTOOが入ってますが・・・どうなんでしょう?www
☆4つ
『I Come with the Rain』
監督・脚本:トラン・アン・ユン
主演:木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン
他人の痛みを我が身に引き受けることができる
不思議な力を持つ男シタオが失踪し、
捜索を依頼された探偵クラインは
彼の足跡を追ってフィリピン・香港へと渡る。
そこでクラインは香港マフィアのボス
ス・ドンポもシタオを探していることを知る。
アジア特有のじっとりとした気候。
マフィアのバイオレンスな闇社会。
クラインの過去=殺人事件の猟奇的な風景。
異なった3つの世界観が交錯する不思議な映画です。
フランス映画と聞いて納得。
”間”が独特です。
こういった所に”お国柄”が出たりする事ありません?
ストーリーは一応ちゃんとあるのですが
インサートされる抽象的なシーンで
少々混乱させられます。
監督がこれらのシーンにどんな意味を持たせて
記号化しているのか、
全てを理解する事は出来ませんでしたが、
逆にそれが観た者同士で
「あーでもない、こーでもない」と
語り合って盛り上がるのが
この手の作品の正しい楽しみ方?
なのかもしれませんねw。
この作品は”キリスト教”の思想を
描いていると思われます。
「人間は全て罪を持って生まれてくる。
その罪をすべて引き受け贖ってくれるのが
救世主イエス・キリストである」
不死身で他人の傷を引き受けてしまうシタオ
=イエス・キリスト
ドンホの愛人のリリ
=マグダラのマリア
イエスの真意を理解せず少しずれている・・・ドンホ
=ユダ
クライン=語り部・・・
こんな感じかしら?
トラン・アン・ユン監督は現在、
日本映画『ノルウェイの森』を撮っているそうですが
どんな作品に仕上がるか、楽しみです。
☆4つ
『ココ・アヴァン・シャネル』
監督:アンヌ・フォンテーヌ
主演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールヴールド、
アレッサンドロ・ニヴォラ
伝説のファッション・デザイナー
ココ・シャネルの半生を描く。
孤児院で育った少女時代を経て
酔った兵士を相手に歌うナイトクラブの歌手となった
ガブリエル(ココ・シャネル)。
その一方、つつましいお針子として
田舎の仕立屋の奥でスカートのすそを縫う日々。
酒場で知り合った将校エティエンヌ・バルサンの愛人となり、
退屈な暮らしを送ることに。
『アメリ』でお馴染みのオドレイ・トトゥです。
上手ですねぇ〜。
『ダヴィンチ・コード』での演技も印象的でしたが。
ココは少女時代から周りをよく観察し
その鋭い洞察力から独自の発想のデザインを生み出す。
装飾過多の女性の帽子をシンプルな装飾に。
華麗だがコルセットで締め付けていた窮屈な女性の衣装を
着やすく動きやすいものに変える。
黒のもつ喪服のイメージを一新する。
等々・・・。
当時の女性のファッションに革命をもたらすに至までの
”修行時代”を描いています。
特典でメイキング映像が収録されていますが
そこで”へぇ〜”っと思ったのが・・・
監督・制作・脚本・衣装が全員女性なんです。
それもあってか、
”ココ・シャネル”を描こうとする情熱が凄い。
とても良い作品でした。
☆4つ半
『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』
監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー
リン・コリンズ、ダニー・ヒューストン
「X-MEN」シリーズの人気キャラクター、
ヒュー・ジャックマン扮する
ウルヴァリンの過去を描く物語。
驚異の肉体再生能力と
戦闘力を持つ兄ビクターと弟ローガンは
150年以上に渡り共に生きてきたが、
ある事件が引き金となり袂を分かつ。
ローガンは自らの体に超金属アダマンチウムを移植し
ウルヴァリンとしてビクター打倒を誓う。
初めて知りました。
ローガンは1845年のカナダで
父親が殺害されるのを目撃したショックで
ミュータント能力が覚醒した・・・って!
今年で155才位になってます。
まあ、”不死身”って設定ですから
そうなっちゃいますねwww。
お話はシンプルで分かり易く
時系列的にシリーズ中一番最初のお話なので
過去の作品を観ていない人でも楽しめます。
若手?のミュータントの能力が
「目からレーザー」とか「天気を操れる」とか
なかなか使いこなしが難しいのに対して
ローガンやビクター世代の戦いは
基本”肉弾戦”で見応えがあります。
しかしまあ、気の毒と言うか何と言うか・・・
ローガン”騙され過ぎ”ですwww。
あれもこれもそれも全て”罠”。
観ているこっちも簡単に騙されるんですけどね。
同シリーズの中では一番の出来かしら?
☆4つ
『愛を読むひと(The Reader)』
監督:スティーブン・ダルドリー
原作:ベルンハルト・シュリンク
出演:ケイト・ウィンスレット、ダフィット・クロス
レイフ・ファインズ、レナ・オリン
第二次世界大戦後のドイツ。15歳のマイケルは
気分が悪かった自分を偶然助けてくれた
年上の女性ハンナと知り合う。
猩紅熱にかかったマイケルは
回復後に毎日のように彼女のアパートに通い、
いつしか彼女と男女の関係になる。
そのうちハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになる。
だがある日ハンナは働いていた職場での働きぶりを評価され、
事務職への昇進を言い渡される。そしてその日を境に
ハンナはマイケルの前から姿を消してしまうのだった。
理由がわからずハンナに捨てられて長い時間が経つ。
マイケルは大学の法科習生として
ナチス戦犯の裁判を傍聴する。
そしてその被告席の一つにハンナの姿を見つけるのだった。
勝手にもう少しプラトニックな描写かと思ってたら
前半は半分近くケイト・ウィンスレットは”裸”です。
いや。けして低俗とかいやらしいとはでは無く
リアルな描写として説得力があります。
少年から青年へ階段を昇る最初の恋として
男の子にとってはある種”ファンタジー”かもね。
後半は非常に考えさせられつつ、
マイケルの心の移り変わりや、
戦犯として投獄されるより
自分の秘密を知られる事を恥じるハンナ。
裁判では最初から自分が無罪である事を主張せず
戦争もナチスも他の誰も恨んだりしていない。
その姿が切なくて。
いい映画でした。
☆5つ
今回は”当たり”が多かったわっ
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