『WHITEOUT』
監督:ドミニク・セナ
出演:ケイト・ベッキンセイル、ガブリエル・マクト
アメリカ連邦捜査官のキャリー・シュテッコが
南極での2年間の任務を終えるまで残り3日。
アイスピッケルで襲われた他殺死体が発見される。
南極大陸初の殺人事件捜査で、
長い間氷の下に埋もれていた
重大な秘密を知ったキャリーは、
本格的な冬の到来までに殺人犯を探し出そうとする。
日本映画の『WHITEOUT』、実は結構好きです。
それのリメイク?と、大して解説も読まず借りてみました。
50年前に墜落した旧ソ連の輸送機が何を運んでいたのか?
犯人は?タイムリミットは目前に・・・。
要素は十分に揃っています。
監督は『ソードフィッシュ』のドミニク・セナ。
ちゃんと筋も通ってるし無駄なシーンもありません。
が、何だかしっくりきません。
映像もそれなりに凄いんですが、
TVの2時間ドラマでもいいかなぁ〜と・・・。
『南極料理人』での日本の観測基地とは
あまりに規模が違うアメリカの観測基地の規模と
陽気な雰囲気にちょっとビックリw。
”南極大陸初の殺人事件”という着眼点は面白いのになぁ。
見て損はないと思います。
☆2つ半
『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』
監督・脚本・製作:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード、レイ・リオッタ
アシュレイ・ジャッド、クリフ・カーティス
ロサンゼルス、移民・関税執行局(I.C.E.)の
ベテラン捜査官マックス・ブローガンは、
不法滞在の移民たちを取り締まりながらも、
彼らの境遇に同情していた。
メキシコから不法入国してきた若い母親のミレヤは、
息子をアメリカに残したまま
メキシコに強制送還されてしまう。
女優を目指しオーストラリアから
観光ビザで入国したクレアは、
グリーンカードを手に入れるため、
偶然出会った移民判定官の男に身を任せる。
アメリカは元々”移民の国”であり
”自由”である事を誇り、民主主義のリーダーとしての
自覚があるように見受けられます。
が、実際には他のどの国よりも
”移民”に寛容ではないようです。
9.11以降更に神経質になり、自由な思想の中の
ちょっとでも過激なものは全て排除する。
何をそんなに怯えているのでしょう?
俳優陣が国際色豊かで、
「アメリカ」の現実を描くに当たって
非常にリアリティーがあります。
また、初老のI.C.E.捜査官に扮したハリソン・フォードの
静かで抑えた演技がこれまた光りますね。
様々な角度から「移民問題」を捉える事で
アメリカの抱えた問題が立体的に浮かび上がって来ます。
地味だけど秀作。
☆4つ
『なくもんか』
監督:水田伸生、脚本:宮藤官九郎
出演:阿部サダヲ、瑛太、竹内結子、
塚本高史、いしだあゆみ
祐太と祐介の兄弟は幼い頃、
無茶苦茶な人生を送る父に捨てられ、
お互いの顔も知らずに生き別れていた。
兄・祐太は人に頼まれごとをされると
何一つ断ることができない究極のお人好し。
8才のとき、東京下町・善人通り商店街の
“デリカの山ちゃん”の店主に引き取られ、
実の息子のように優しく育てられ、やがて店を継いだ。
一方、弟の祐介は赤の他人である金城大介と
兄弟漫才師“金城ブラザーズ”として大ブレイク。
今や、超売れっ子のお笑い芸人になっていた。
脚本・宮藤官九郎&主演・阿部サダヲという
「舞妓Haaaan!!!」コンビによるホーム・コメディです。
なので期待度は高かったし、
実際面白かったのですが・・・
何だろう〜、設定の甘さというか
矛盾してはいないのですが、
ストレス解消に週末になると○○○っていう設定が、
終盤、弟を救うあたりとか・・・
まあ、一応”伏線”って事になってはいるんだけど
ちょっと・・・ねぇ?(苦笑)みたいな。
まあ、それが”くどかん”らしさなのかしら。
ちょっと残念な感じです。
☆3つ
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