『レ・ミゼラブル』(2012年)
監督:トム・フーパー、原作:ヴィクトル・ユゴー
音楽:クロード・ミシェル・シェーンベルク
出演:ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、
アン・ハサウェイ、アマンダ・サイフリッド
エディ・レッドメイン、アーロン・トヴェイト
19世紀のフランス。1本のパンを盗んだ罪で投獄され、
19年間を監獄の中で生きたジャン・バルジャン。
仮出獄した彼は再び盗みを働いてしまうが、
司教の優しさに触れ心を入れ替えると決意する。
過去を捨て、マドレーヌと名前も変えながらも
正しくあろうと自らを律して生きていく。
やがて市長にまで上り詰めるが、
法に忠誠を誓うジャベール警部に
自らの正体を見破られ逃亡を余儀なくされる。
その一方で、薄幸の女性ファンテーヌから託された
彼女の娘コゼットに深い愛情を注ぐ。
仕事の合間に観てきました。
ミュージカルの『レ・ミゼラブル』は見た事ないんですが、
お話は何となく知ってました。
原作はヴィクトル・ユーゴーの小説、
発行されたのは1862年。
1902年に『ああ無情』の題名で翻案されています。
ミュージカルとして1980年代にロンドンで上演され、
以後、ブロードウェイを含む世界各地で
ロングランされています。
今回の映画はミュージカル作品の完全映画化です。
まず、出演者全員歌が半端なく上手い!
これは間違いないです。
アフレコやクチパクではなく、
演技しながら撮影時に実際に歌ったそれは、
まさしく”本物”です。
特にアン・ハサウェイの独唱と
ラストの全員の合唱は圧巻です。
ただ・・・何なんだろう、この、
今一つ作品に没頭できないと言うか”浸れない”感じは。
ミュージカルなら「これはミュージカルだから」
という前提で”脳内補正”しながら楽しめると思うのですが、
映画だと補正してない分、素直にツッコンでしまう。
それと、七月革命や六月暴動の事をよく知らない為に
後半がやや説明不足に感じてしまいます。
(それでも上映時間は158分・・・仕方あるまい)
ストーリーもキャストも映像も音楽も全部いい、
ミュージカル作品の完全映画化としては満点でしょう。
でもねぇ〜・・・ちょっとモヤモヤします
。
あっ、観るなら絶対に劇場へ行かれる事をお奨めします。
☆4つ
[8回]