スピーカー(イヤホンでもヘッドホンでも)は、
振動する”面”が前後に動いて
空気の疎密波を発生させることにより
音が出ます。
左右対のスピーカーで
左のスピーカーだけ振動すれば、
左側から音がします。
左右のスピーカーが全く同じ振動をすると、
二つのスピーカーの真ん中から
音が出ているように聞こえます。
ここまでいいですか?
では、左のスピーカーの”面”が前に動いたと同時に
右が後ろに同じ幅動いて、
以降左右のスピーカーが真逆の振動をした場合、
音はどこから聞こえてくるでしょうか?
答えは「定まらない」です。
ほんのちょっと2つのスピーカーとの
位置関係が変わるだけで、
スピーカーの外側から聞こえたり
頭の後ろから聞こえたりと、
不思議な感じになります。
この様な音、若しくは音の成分を
「逆相(逆位相)」と言います。
レコードの時代、
音楽の中にこの「逆相」の成分が多いと
困った事が起こりました。
簡単に言うと”溝が浅くなって針飛びを起こす”
CDの時代になって針飛びの危険は無くなりましたが、
それでも逆相の音を使うのには注意が必要でした。
それは、再生装置によっては逆相の音が
全く聞こえなくなるからです。
スピーカーが一つしかない小型ラジオなど、
モノラルの再生装置の場合、
本来左右のステレオだった音が
足されて一つになった結果、
相殺されて無音になってしまいます。
なので、本筋には影響のない音(効果音等)を
逆相にする程度に控えてました。
さて、サブスクメインのこの時代、
思いっきり逆相を使うとどうなのよ?
という事で、
今回のTokjo「限界突破フィロソフィ」の
2番のAメロのバックに、
逆相にしたパーカッションのLoopを入れてみました。
是非ヘッドホンで聴いてみてください♫
【カラオケ】
限界突破フィロソフィ - 神宿 /Tokjo feat. 辻ゆか
【オフボーカル】
[12回]