歌う時の息継ぎ(ブレス)のお話。
生きてりゃ呼吸しますし、
歌ってる間も呼吸してます。
息継ぎする時、息を吸う音が出ます。
楽音ではないですが音が出るのは普通の事です。
レコーディングすると声だけじゃなくて
ブレスの音も入ります。
そのままだと多分気にならないと思います。
ですが、歌と伴奏の音を混ぜる時、
声が大きすぎたり小さすぎたりすると、
オケとのバランスが取れません。
なので、大きい声は音量を下げ、
小さい声は音量を上げる必要があります。
これを自動的にやってくれるのが
「コンプレッサー」です。
音量を均一化するわけです。
どれくらい均一化するかは設定で変えられます。
ですが、AIがやってくれる訳じゃないので、
”小さい声”と”息継ぎの音”は区別されません。
結果、”小さい声”は大きくなるけれど、
”息継ぎの音”も大きくなってしまいます。
なのでコンプを掛けた後、
ブレスの音はボリュームを絞る作業が必要になります。
昔は全部手動でやってました。
失敗したらやり直しです。
その後、ボリュームの上げ下げを
コンピュータで制御して記録できるようになりました。
当然現代のDAWでも記録できます。
さて、息継ぎの音量をコントロール出来るのはいいとして、
「どれ位下げる?」かは好みの問題です。
あるアーティストさんはブレス音が小さいと、
「息をしてないみたいで聞いていて苦しくなる」
と言ってましたし、
別の方は「息継ぎの音が大きくて気になる」と・・・
果たして正解は?
「人それぞれ」ってことですかね?
笑
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