楽器のチューニングのお話。
基本ピッチはA(ラ)=440Hzが一般的です。
ですが実際オーケストラでは、
より煌びやかでアッパーな音を求めて、
ちょっとピッチを上げた442~446Hzで
チューニングしてたりします。
カラヤン時代のベルリン・フィルでは
446Hzでチューニングをしてたとか。
オーケストラでは最初にオーボエが”ラ”の音を出して
他の楽器がそれに合わせてチューニングします。
なぜオーボエきっかけで”ラ”で合わせるのか?
諸説ありますが、
管楽器はキーやピストンを押さえれば
実音の”ラ”の音程が出せます。
(トロンボーンを除いて)
ですが弦楽器はフレットレスなので開放弦でなければ
正確なチューニングはできません。
バイオリンの開放弦は低い方から
G、D、A、E
ビオラは
C、G、D、A
チェロはビオラのオクターブ下の
C、G、D、A
コントラバスは
E、A、D、G
共通する音はG、D、A、
周波数で見るとA以外は
小数点以下の数字が出てきてしまうので
A(ラ)で合わせる。
みたいな感じ?です(多分)
(トロンボーンだけのけ者です 笑)
そしてこれは推測ですが、
オーボエ始まりなのは音色が抜ける割には
音量が小さいから・・・なのでは?
トランペットって音が大きいですからね。
(と、弦楽器の人は思ってるかも 笑)
ところが、吹奏楽ではラより半音高いシ♭(B♭)で
チューニングします。
それは吹奏楽はトランペットやクラリネットなどの
B♭管の楽器が主流だから
B♭で合わせた方が安定しますから。
ようやくトロンボーンも仲間に入れましたが、
逆に唯一吹奏楽に参加する事がある
コントラバスが仲間外れになってしまいました。
(チューナーを使って合わせれば問題ないですけど)
因みに和楽器はオーケストラと共演する機会も多いからか
A(ラ)=442Hzに設定しているようです。
慎ちゃんは通常そうしてますし、
尺八も基本ちょっと高めな設定が多いです。
シンセなどはハードもソフトもほぼ全て、
デフォルトではA(ラ)=440Hzです。
何なら海外のソフトシンセでは
マスターチューニングという概念がない製品もあります。
私が音楽業界に関わるようになる以前から、
J-Pop業界ではA(ラ)=441Hzにするという
暗黙の約束事がありました。
最近の若いミュージシャンはどうしてるんでしょうか?
教えて!若い人!
笑
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