5.sora
2006年に書かれた曲です。
先日、古いHDDの中身を確認していたところ
最初のPrePro音源を”発掘”しました。
展開は同じですが、サビの雰囲気が
「炎のランナー」のサントラみたいでしたわ
。
池田さんの場合、
歌詞とメロディーが同時に出来る事が多いのですが
この曲はまずメロディーが先行して出来ました。
バラードに限らず曲の展開でスタンダードなのは
イントロは少々派手に(印象的に?)始まり、
Aメロ・Bメロと徐々に楽器が増えていって
サビで「ドッカーン!」と盛り上がるパターンです。
実際、2番ではそうなってます。
この曲もメロディーの展開からすると1番から
王道でストレートに行くのが良いと思いつつ・・・
何か違う。
最初に出て来る一番聞かせたい所(サビ)はむしろ
オケが薄い方が歌が引き立つなと、
Aメロ→Bメロと順調に盛り上がっといて
サビではピアノと歌だけになります。
この時点で私は、
歌詞の内容も誰に対して作った歌かも知りませんでした。
これがアレンジの面白いところで、
メロディーが呼ぶ世界観にアレンジが引っ張られて
4分50秒の”舞台”を整えるんです。
「1サビで落とすパターン」
人生”初”の試みです。
最後の転調サビから登場するホルンが”熱い”!
私、中学・高校と吹奏楽部で
フレンチホルンをやっていたので、
この楽器、”奴”の実力は知ってましたwww。
見事に盛り上げてくれてますね。
やくしま森祭り・薬師寺Live→
水煙の夢/石井竜也 導いてくれたのは”リーダー”でした。
6.色彩
前作『オトムスビ』でもピアノと歌のみの曲
(「つむぎうた」など)がありました。
この曲も間奏にオーバーダブしたパートはあれど
基本的にはピアノと歌だけです。
しかも実際歌はPAPA X Studioで録り直しているので
厳密には違うのですが、
”私的”には「一発録りのLiveレコーディング」です。
池田さんが自宅で録って来たデモを聞きながら楽譜を起こし
クリック(メトロノーム)を聞きながら
傍らで池田さんが歌う歌を聞きながらピアノを弾く。
1回だけ。それがこのテイクです。
歌は同時に録っていなかったので
後から歌い易い様にエディットはしましたけど、
その瞬間に私から出て来たフレーズはそのままです。
打ち込みだし、弾き直そうと思えば何回でも出来ます。
1/1000秒単位でタイミングも変えられるし
タッチの強さや音色も調整できます。
でも、その日にその曲に出会ってその瞬間に感じた事。
それをパッケージして作品にしたいと思ったんです。
CDというのはある意味”集大成”ではあるけれど、
Liveと同じ”瞬間”の記憶とも言える。
人生に1枚のCDしか残せないのなら
何十年も掛けて悔いの残らない物を作ろうとするあまり
結局、出来上がらないと思うんですよ。
私は・・・沢山作って世に出したいのでw
反省は次回作に反映して、どんどん作りますわ
。
たまたま訪れたLiveでの演奏が
今世紀のBestかも・・・見逃せませんね♪
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