全曲プリプロが終了して次はダビングになります。
次作の『PENDULUM』ではほぼ全曲
バンドで「せーの!」で録ったものに
更に足してゆく作り方でしたが、
『日時計』では私が打ち込んだものを
生楽器に差し替えていく作業がありました。
シンセで打ち込んだストリングスを
ロイヤルフィルに差し替えたりねっ♪
(すげーな・・・)
その話はまた次回
(いつまで引っ張るんだこのシリーズ(汗))
で、気になってた曲があるんです。
それは・・・「桜の道」
メロディーこそペンタトニック(5音音階)で
エキゾチックではあるけれど、
そのメロディーが”誘う”コード進行は
シャンソン(若しくはボサノバ)的なヨーロピアン。
Aメロは”半音落ち”のクリシェだし
BメロはⅡ-Ⅴ進行の連続。
おまけにロイヤルフィルが乗っちゃうって(汗)。
でもね、聞こえて来ちゃったの。
”十七弦”(じゅうしちげん)の音が。
Aメロの伴奏をしている”あの音”です。
演奏は勿論、天才!市川 慎(ZAN)
乱暴な言い方をすると”でかいお琴”ですw。
長さ、2メートル位あります。
プリプロの時はハープの音でアレンジしてたんだけど
その時点ではタイトルも歌詞もできていなかったのに
これは絶対”十七弦”だ!と。
特に和風のアレンジにしたかった訳ではなく
”あの音”がはまると確信してしまったのです。
「よし!石井さんに提言してみよう」
そんなある日。
石井:「歌詞できたから見てくれる?」
私:「はい、・・・えっ!?全曲分ですか?」
石井:「そう、全曲」
私:「14曲ですよね?」
石井:「うん」
私:「最後のプリプロって・・・三日前ですよね?」
石井:「そう、一気に書いちゃったw」
私:「・・・そーーーですかw・・・ところであの曲は」
石井:「あれはねえ、これ!」
私:「”桜の道”!!!(よっしゃー!)あの〜・・・」
・・・
石井:「お琴?いいねぇ〜(にやり)やろうやろう!」
と、言う訳であーなりました。
素敵でしょ?(笑)
ロイヤルフィルの皆さんにも好評だったようで。
・・・だった?
つづく(笑)
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