5.「アカシア」
作曲したのは約10年前、
アレンジもほぼその時のままです。
メロディーは聞いての通り「歌謡曲」です。
しかも”火サス”系ですね♪
「哀愁のメロディーを堂々と書く!」
そんな意気込みで作った記憶があります。
ですから自分的には、メロディーはある意味”素直”です。
歌詞と歌をお願いした春女ちゃんへのオーダーは・・・
☆その時のメールから抜粋
タイトルは「アカシア」or「Acacia」でお願いします。
花言葉は、「優雅」「友情」「秘密の愛」「真実の愛」
「秘愛」「優雅」「友情」「秘めた恋」等々。
「秘密の愛」つっても”不倫”とか”同性愛”とか、
「俗」っぽい(今となっては普通ですし)事ではなく、
純粋でも自分の中で未消化で
素直に伝えられない思い・・・。
例えば、好きだと相手に伝えてしまった後で
その愛が消えてしまう事への恐れ・・・
だから伝えられない・・・とか。
男からすると全く理解できない心の葛藤が
女にはあるよーな気がするんですが・・・
どーでしょう?(笑)
そんな、女性から見れば「あるある!!!」
男性から見れば「何それ???」っていう
恋愛観を是非ともお願いします。
・・・こんな内容でした。
これを”男らしくていい女”、
露崎春女に書かせて歌わせる。
ああっ・・・ゾクゾクしますw。
本当に、有り難う御座いましたm(__)m。
次の問題(?)はアレンジです。
何なんでしょう、この緊張感www。
鬼気迫るものがあります。
当時の精神状態は・・・
全く覚えてませんが、
多分”いい意味”でテンパっていたのでしょう
。
イントロのオルガンの
「全音符・二分音符・二分音符」後の「ギャー」って音。
アナログモデムの接続音(懐かしいでしょ?)的な音は
前出のProphet-5で作った音。
Poly-ModセクションでVCOのNOISEで
FilterのCut-Offを変調しました。
・・・ふふふ。
アナログシンセの特性を生かした音作りや
度々登場する「無限に上昇して行きそう」な鐘の音
これらは、大好きな冨田 勲さんの作品に対する
オマージュ・・・なのかもしれません。
(「パクリ」と言われても構いませんw )
冨田 勲『月の光』(デビュー作)と
『ダフニスとクロエ』は今でも愛聴盤です。
是非、聞いてみて下さい。
CHICAちゃんのVlは今回録り直しましたが
目木さんのギターは10年前のままです。
当然、”旧122studio”=TATOO Studioの
廊下で録った音です。
今、この”空気感”を再現する事は不可能です。
時を越えたセッション・唯一無二の音・出逢い
そんな奇跡が紡ぐ音楽。
パッケージできて本当に良かった。
そんな一曲です。
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