4.「君と在りし日々の歌」
和風のメロディーとは”何”をもって”和”なのか?
一般にペンタトニック(5音音階)は
アジアの民族音楽に多くみられるスケールで
ex
ドレミソラは日本や中国
ドミファソシは沖縄・・・などなど
実はブルースなんかもペンタトニックだったりして
一概に言い切れないのが難しい所でもありますし
民族音楽学(?)の面白さでもあります。
でもまあ、少々乱暴ですが
ペンタトニックでなるべく収まる様に
メロディーを作ると”和風”になりますね。
過去に私が作った曲の中では
「はなびら」池田綾子
「風籟」・「幸い人」ZAN
などが所謂”和風”の曲です。
数年前にワンコーラスだけ作って
池田さんに仮歌を歌ってもらった曲が
この「君と在りし日々の歌」の元になっています。
作った時のイメージは「山・草原・ふるさと」・・・
って訳じゃなかったんですけどねwww
特に何も考えていなかったような。
特定の風景を描写するのではなく
和風でシンプルで強いメロディーで
”今の気分”のもの・・・を
一気に紡ぎ上げたような記憶があります。
後にJR九州さんのサイト
「Seven Stories about Trains」の音楽を
池田さんが担当する事となり
その中の1曲として仕上げたのが去年のはじめ。
最近でも共作は割とあるのですが
1人で書いて池田さんに歌って貰ったのは
「僕たちのTomorrow」以来です。
「Seven Stories about Trains」で聞けるVerと
リンク→特急 リレーつばめ『Dreamy Butterfly』Verでは
かなり印象が違うと思うのですが
実は”歌”も含め楽器的には何も変わっていません。
Mixが違うだけなんです。
所謂「TDの違い」ですね。
『Dreamy Butterfly』Verは
かなりアグレッシブな仕上がりですw。
Bメロからサビにかけて出て来るKickやSnareは
R&Bで一時期多用されたKORG TRAITONのもので
元々”凶悪”な音色です。
それに太いシンセベース。
Mini MoogをMIDI仕様に改造した
MIDI MINIというシンセを使っています。
単音しか出ない(和音が弾けない)のに
37万円って
・・・でもいい音なんだよなぁ
和風で繊細な上物(ピアノやPadのコードやSeq)と
力強いビートの組み合わせは
Lyricoの「キセキノハナ」の時に
初めて試みたアプローチだったよーな・・・
因にこの曲、
色気のあるピアノや切ないストリングスや
気の利いたパーカッションなどが聞こえてきますが・・・
全部”打ち込み”です。
”生身”は池田さんのみ。
この”立ち位置”がこの曲に関しては
彼女の歌を際立たせると判断しました。
無論、ライブでの生演奏では
また違った情景を見せてくれます。
もう一つ”タネ明かし”をすると・・・
イントロでピヨピヨ鳴ってるシンセ
(Roland JP-8000)のフレーズは先に出た
ZANのデビューシングル「風籟」の
イントロの琴のフレーズと全く同じです
またまた”セルフぱくりんちょ”でございます
。
是非、検証してみて下さいませ。
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