今回は「調子はどう?」の”調子”ではありません。
少々ややこしい問題に首を突っ込んでみようと思います。
ド、と言えば。
ド=C
それだけの事なんですが、
楽器には”調子”というのがありまして、
例えば小学校で皆が演奏したことがあるであろう
リコーダー(ソプラノリコーダー)、
穴が表に7個裏に1個あって
全部塞ぐと”ド”の音が出ます。
一回り大きなアルトリコーダーだと
全部塞ぐと”ファ”の音がでます。
つまり、アルトリコーダーの”ド”は
実音の”ファ”になってしまう訳です。
なので、ソプラノリコーダーはC管
アルトリコーダーはF管と呼ばれます。
ここまで大丈夫ですか?
金管楽器の場合、例えばトランペットには
ピストンが3つ付いていて
これを組み合わせて音階を作ります。
しかし、ピストンを使わずとも
口の加減で音階を変える事ができます。
下から上に
ソ・ド(基本のド)・ソ・ド・ミ・ソ・・・
で、”基本のド”なんですが、
これが実音でB♭になります。
つまりトランペットはB♭管(べーかん)の楽器です。
では、思いつく限りそれぞれの楽器の調子を
上げてみましょう。
C管
ピッコロ
フルート
オーボエ
ファゴット
B♭管
クラリネット
バスクラリネット
ソプラノサキソフォン
テナーサキソフォン
コルネット
トランペット
フリューゲルホルン
ユーフォニアム
テナートロンボーン
テナーバストロンボーン
バストロンボーン
チューバ
E♭管
E♭(Es)クラリネット
アルトサキソフォン
バリトンサキソフォン
アルトホルン
F管
イングリッシュホルン
フレンチホルン
他にもC管トランペット、C管クラリネット、
A管クラリネット、フレンチホルンやテナバストロンボーン
バストロンボーンにはF管・B♭管両方付いてたりします。
ねっ、ややこしいでしょ? 笑
「実音で”ド”の音下さい」と言えば
みんなちゃんと”ド”を出してくれます。
「それぞれの”ド”を下さい」と言えば
(そんな事言わないけど)
色んな音程が・・・カオス 笑
因に・・・尺八(一尺八寸)の場合、
通常穴は表に4個裏に1個(5孔)
全部押さえると”レ”の音程になります。
では尺八はD管かと言えば・・・答えはNoです。
調子的にはFメジャーです(=Dマイナー)。
・・・ややこしいですね
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