今日、ノーベル物理学賞の受賞が決まりました。
赤崎勇名城大学教授と天野浩名古屋大学教授、
中村修二米カリフォルニア大学教授。
この３人が開発に貢献したのは
青色発光ダイオード（ＬＥＤ）です。

ＬＥＤには実用化が早かった赤色と緑色がありました。
光の３原色のうち残る青色が実現出来れば
白色光ができます。
青色の光を出す物質の開発に、
世界の研究者が開発競争を繰り広げていました。

世界で初めてＬＥＤに欠かせない
窒化ガリウムの結晶を完成させた、
努力型の赤崎氏と実験の腕で優れた天野氏。
そして窒化ガリウムによる青色ＬＥＤの量産に
道を開いたのが中村氏。
この３人揃っての受賞というのが嬉しいですし、
単に学術的な発展というだけでなく、
屋外の大型ディスプレーや信号機、
黄色の蛍光体と組み合わせた白色ＬＥＤの実用化は、
白熱電球や蛍光灯に替わり急速に普及して、
高い節電効果を上げています。
結果省エネに貢献している成果が
評価された事も嬉しいですね。

日本の過去のノーベル賞受賞者は２２人、
うち物理学賞は１０人ですから
ある意味”お家芸”とも言えます。
近年学生の物理（理系）離れが言われていますが、
是非ともこの分野での後継者が
育って欲しいものです。

[21回]