「なにそれ?」って思いました?
これはヘッドホンの型番です。
日本国内でよっぽど偏屈かこだわりのある
オーナーの業務音楽スタジオを除けば、
ほぼ100%採用されている(と思われる)ヘッドホンが
SONY MDR-CD900STです。
モニターヘッドホンは良い演奏をする為に
大変重要なアイテムです。
良いポフォーマンスを録音をするには
まず良い演奏ができる環境を作る事が大切です。
良いモニターヘッドホンは演奏者が
リズム・ピッチ・ハーモニーを
正確に把握できなければなりません。
CD900STはフラットで高解像度ではありますが、
個人的には「聞いてて楽しい音」ではありません。
これは「脚色がなされていない」という意味でです。
しかし、「音の立ち上がりの速さ」が抜群なんです。
何て表現したらいいんだろう・・・
「生音を直接聞く時のレスポンスに近い」感じ?
簡単に言うと「演奏しやすい」んですw。
それと、業務用なのでデザインがシンプルで軽いです。
長時間装着する現場では大事な事ですね。
うちのCD900STは2台とも15年以上前に購入したもので
ユニット(小さいスピーカー)がヘタってきて
低音が鳴らなくなってきてました。
もう何年も前から・・・。
そんなに高いモデルではないので(約1万6千円)
買い替えても良かったのですが、
2台共となると二の足を踏んでしまい現在に至りました。
なので部品を交換する事にしました。
自分でも出来そうですが初めてなので
レコーディングエンジニアの方に作業をお願いしました。
パーツ代は・・・
ユニット:2,106円(単価)x2
イヤーパッド:993円(単価)x2
合計:6,198円(1組)
定価の半額以下で新品の音に復活です!
イヤーパッドを外した状態
これがユニット
ハンダを取って新しいユニットと交換
分解に少々手間取りましたが
作業の流れは分かりました。
次からは自分でも出来そうです。
音は・・・完全復活です!
定位や位相もはっきり分かります。
実は先々月、TD用にSHURE SRH840を買ったのですが、
(これがまた”かっちり”した音のヤツなんです)
使い慣れたCD900STと使い分けながら
作業していこうと思います。
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