TATOO studioから122studioに越して
3年半経ちました。
木造平屋から鉄骨2階建てへ
出世・・・した訳ではなく、
「改築するから出て行け」と
一方的な理由で立ち退きを余儀なくされ
泣く泣く引っ越しする事に・・・
前のスタジオ(というか作業場)は
学生時代から借りていた物件で
住居を他に移した後も
膨大な機材を移動するのは現実的ではなく
そのまま「音楽部屋」として
借り続けてました。
その外観と中身のギャップに
訪れたアーティストの心をがっちり掴む
・・・だけで無く、
音響的にも独特のサウンドが録れる廊下があり
目木さんのアコギを録るなら
高い商業スタジオより全然良い!と
業界でも評判のサウンドでした(うそです)。
あっ、”音がいい”のは本当ね
。
過去にそこを訪れたミュージシャンは・・・
kaco・須藤さん(元T-SQUARE)・Lyrico・より子。
・池田綾子…等々。
池田さんの「数え歌」、
最初のプリプロもそこで録ったもので
当日は大雨。
Voマイクに瓦に落ちる雨の音が「ザーーーっ」と
入ってしまいましたが、
それがまた何とも言えない「空気感」となり
皆で感心したのを覚えています。
より子。(今は”。”がなくなりました)ちゃんの時には
雷の音まで入ってしまい、これまたいい感じに。
これらの経験から楽器的でない音のテクスチャーを
楽曲の「音響」として加味するテクニックを
身に付けた気がします。
SE(サウンド・エフェクト)とは
また違う意味なんですけどね。
池田さんの「穏やかな恋」とか「あたりまえの空の色」、
エリックの「Beautiful」とかね。
さて、そんなこんなありまして引っ越しです。
奇跡的にいい物件を見つけ
いざ引っ越しです。
”若手”に手伝って貰いました。
田口っちゃん・健一
この二人についてはBoss(北村岳士)のブログ
「暇を生きる」を3・4年遡って読むと
かなり楽しめるし、
JR九州と池田綾子との「なれそめ」を知る事が出来ます。
話がそれましたが・・・
&よーいちの3人です。
私と田口っちゃんが荷物を梱包する係。
そして健一とよーいちが荷物を運んで
新・studioに搬入する係です。
まず第1便が荷物を積み込んで出発。
30分後、荷物を降ろした二人が帰って来ました。
次に運ぶ荷物は既に梱包済。
単純にその荷物を車に積めばいいのですが、
玄関から声が・・・
よーいち:「TATOOさんすいません、
瞬間接着剤とかありませんか?」
私:「ん???、無いけど。どーした?」
よーいち:「いえ!何でも無いです!!!」
私:「あ、そう」
・・・それから10時間。
途中、用事があったよーいちは行程半分位のところで離脱。
全部終わったのが23時位でしょうか。
田口っちゃんも健一もへろへろ。
ご苦労さんとねぎらいの鍋を3人で囲み
お疲れ様と二人を見送って・・・
初めて!荷物が運び込まれたNew Studioに行きました。
・・・凄い。
段ボールで1Fも2Fも床が殆ど見えない。
ああ〜、明日から荷解きして
音が出せるまでにどんだけ掛かるやら・・・
と、玄関で途方に暮れていた時。
右手が何かに触れて「チャリンチャリン・・・」と音が
何???
そこには2m以上のアルミの棒状の物が。
私:「長っ!何?」
それは・・・
こんなヤツ
角(ベニヤとベニヤの)を補強する”く”の字型の金具。
それが玄関に立て掛けてあったんです。
私:「なんで?」・・・
ああああああああああ!
思い出して下さい。
よーいち:「TATOOさんすいません、
瞬間接着剤とかありませんか?」
おまえか!!!
そーなんです。
引っ越しの時に荷物をぶつけて「破壊」していたんですね。
証拠隠滅するなら・・・
自分で接着剤買って来い!
・・・
それから3年半。
今日修理しました。
122studio名物、
「玄関で何かにふれて”チャリチャリ”音がする」は
無くなってしまいました。
これからは・・・
素敵な音楽を残していきましょう♪
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