”完コピ”とは”完全コピー”の略・・・だと思いますw。
昔から使っている言葉ですが、
例えばDAMなどの通信カラオケのデーター制作などでは
原曲の全パートを耳で聞いて
データー化する訳です。
因に通信カラオケとは、
インターネットが日本で普及する以前から、
専用回線・電話回線を利用して、
専用のサーバから楽曲などを
配信し演奏するカラオケシステム
およびその機器の事で、
大半がMIDIデータによる配信です。
世界で初めて発売された通信カラオケ機器は
タイトーが1992年に発売したX2000でした。
実はこの頃(2年間位?)、
X2000のデーター制作に関わっていました。
今では毎月リリースされる新曲を制作すれば
いいんでしょうけど、
当時は過去の名曲も出来るだけ多く
ストックしなければいけなかったので、
それはそれは膨大な曲を耳コピして
データー化していった訳です。
曲から各パートを聞き分けて打ち込むこの経験は、
アレンジャーとしてとても役に立ったと思います。
今でもカバーもののアレンジの際には
まず”完コピ”してからリアレンジする
アプローチをする場合もあります。
カバーもののお仕事ではないんですが、
昨日、チャカ・カーン(Chaka Khan)の
「Through the fire」を完コピしてたんです。
この曲、学生時代にバンドでカバーした事があったので
実に25年ぶり位にコピーし直したんですが、
新しい発見が沢山ありました。
当時取り切れていなかったフレーズがあったり
ベースの経過音が違っていたり・・・。
最近は正直”老眼”も進んできたし
”経年劣化”ばかりが目に付くのですが、
20代の頃より進歩している部分が(耳の分解能と知識?)
自分の中に見出せて・・・ちょっと安心w。
Through the fire/Chaka Khan
名曲♫
[13回]