11.穏やかな恋
随分と昔から使っているシンセがあります。
KORG Wavestation A/Dです。
Prophet-VSを開発したスタッフの一部が
開発スタッフに参加しており、
またSequential Circuitsの創業者デイブ・スミスは
同機の開発にアドバイザーとして参加している・・・
といった経歴のシンセなのですが、
複雑な音作りが出来る反面
複雑な音作りは初心者には敷居が高く、
また生楽器代用品向きの楽器ではなかったんです。
SNも悪いし(専門用語のオンパレード
)
冒頭の”南国なんだか虫の音なんだか分からない音”は
この楽器のプリセット「Tropical Forest」という音。
そのまんまですねwww。
シンセ=電子楽器からは無機的な音しか出ない
イメージがありますが、
この音は・・・何だろう?
1/fゆらぎ的な”有機性”を感じるのは何故でしょう?
BrushのFillからギターとCongaが入って来て
歌が入ってきた頃には冒頭の音は何処かへ
いなくなってしまった・・・と思うでしょ?
良く聞いて下さい。ずーーーっと入ってます。
ノイズを残響的に扱う。
この手法はEric Martin『MR.VOCALIST 2』で進化
『オトムスビ』で次の次元へ・・・なんつって
因に歌録り→TDは旧122studioで
私が全てやりました。爽やかな1曲です♪
12.朝陽の中で ~Album Version~
アレンジは基本的にシングルと変わっていません。
サウンド的には
Introの前に”イントロダクション”を追加して
TDをやり直しただけですが、
歌を録り直してます。
この”歌”が・・・とても良い!
アレンジやMixがいくら小賢しい事をしようと
”歌”の存在感が全てを凌駕するというお手本のような
~Album Version~ですね。
聞き進めて行くうちに、歌の盛り上がりと共に
どんどん気持ちが高揚していく・・・
そんな曲です。
13.僕たちのTomorrow
「はなびら」に続き池田さんに書き下ろした曲です。
「はなびら」発売後、「I Will」の進行も進んでいた頃
ライブやプロモーション活動が忙しい最中
”冬にリリースできる曲を作っておいてちょ”
というかなり”ザックリ”したオーダーの元
梅雨のジメジメした季節に
四畳半のスタジオでクーラー全開で何も考えず
”池田さんの声とクリスマスの季節が響き合う曲”
という事だけ考えて40分位で作った曲でした。
それがどうでしょう。
JR九州さんのCMに起用して頂いて
(今でも流れてるんですよ〜)
池田さんだけでなく私にとっても”特別”な曲に
育ってくれました。
アレンジ的には・・・
コーラスの重ね方が半端じゃないです。
RIAの声と池田さんの声を重ねたのはこの曲が
最初だった・・・かも。
私の声も入ってます(おまけw)。
ベースは入ってません。
低音はコントラバスのPizzicatoです。
リズムのパターンは以外と”R&B”だったりします。
・・・ああっ、言いたい事は沢山あるのに
今後も私の人生と切っても切れない曲なのでしょう。
14.Life ~Acoustic Session~
これも”Live”ですね。
池田綾子の代表作をアルバムにパッケージするには
その時の”最高”を収録するしかない。
そんな覚悟でレコーディングに臨みました。
・・・素晴らしいです。
この曲で、この演奏で、この歌で。
アルバムの締めくくれたから・・・。
今の池田綾子があると。
素直にそう思えます。
非常に”濃い”アルバムだと思います。
ここで一つの区切りをつけ、
『オトムスビ』へと続く旅に出た・・・
・・・
さて、本日発売になりました。
池田綾子 3rd Album『オトムスビ』。
是非お聞き下さい。
池田さんのこの4年間の活動の集大成!
決して後悔はさせません。
だから!だから・・・
・・・聞いて下さい。
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