7.白いギフト
池田さんとの初”共作”ですね。
作曲で共作とはどのようにするのか?
色々なパターンがあります。
・相談しながら一緒に作る
・Aメロは私、Bメロはあなた、みたいに分ける
・トラック(伴奏)を先に作ってメロを乗せる
等々・・・
この曲の場合サビと大サビの部分を私が作りました。
A・Bメロはサクッと出来て、
サビでちょっと躓いて・・・
私:「1日もらってちょっと作ってみてもいい?」
池田:「おおっ、面白そうですねぇ」
私:「だば、やってみますわ」
翌日、”採用”www。
何か”リレー形式”の作曲みたいで楽しかったです。
A・Bメロの伴奏のギターは打ち込みですが
良く聞くと左手が弦を擦る音が入っていて
生々しいですね。
サビから目木さんのギターが入ってきて
益々どっちが”生”だか混乱してきますw。
以外と音数が少なくてスッキリしたアレンジです。
8.そっとキスしよう
Liveではあまり演奏の機会がない曲ですが、
エレピ・アコギ・Percussionを核に
打ち込みのウッドベースと
Liveでの中核の3人が主体となったアレンジで
「はなびら」のカップリングの曲という
私が関わった初期の作品にして
すでにベーシックなスタイルが出来ていた事に
改めて気が付きました。
AメロがGメジャーでサビがAマイナー(Cメジャー)と
池田さんお得意の”4度上がり転調”です。
これ、他のアーティストさんでは多分
一度もお目に掛かった事のない転調ですね。
”発明”かもしれません。
最後の転調サビ(1音上がり)直前に
声のコラージュっぽいコーラスが入っています。
シンプルな曲ですが”仕掛け”がいっぱいありますね。
この曲も気に入ってます。
9.Silver Moon
ある意味”問題作”でしょうw。
何でしょう、この”負”のパワー。
池田さんが曲を持って来るなり
池田:「TATOOさんこの曲は”Rock”にしたいんです」
私:「・・・Rockですか」
んでこーなりました。
イントロのギターに深く掛かったフランジャーが
まるで”狼の遠吠え”のように聞こえます。
えっ、やりすぎですかぁ?w
Bメロの後ろにも得体の知れない音が・・・
サビでは”透明感のある歌声”と形容される
池田さんの声を完膚無きまでに”歪ませて”ます。
まるで拡声器を通したような音に。
良く聞くと2オクターブ低い
池田さんの声も入ってますね。
”やる”なら徹底的にやります。
中途半端は嫌いです。
これだけ”反対側”に振り切っても
池田さんの声は埋もれないし
こうゆう曲があるから「三日月」のような曲が
更に輝いて見えるのでは?
10.I will ~Acoustic Session~
これは完全に”Live”です。
Vo、Piano、Percussion、Guitarで
「せーの」で録って、編集・ダビングは一切なし!
CDに収録されているのは4テイク目…だっけ?
TDで全体に高域と低域を削って
レコード(SP盤)、若しくは
AMラジオ風に仕上げています。
言い方を変えれば「音を劣化させた」とも言えます。
帯域を狭くして、結果”情報量”が減ったにも関わらず
感情に響く音楽になるのは、
悪い音=レトロ
という補正が脳内で行われるからでしょうか?
もしも・・・AMラジオやレコードの音を
一度も聞いた事がない”若者”がこういう音を聞くと
どんな感想を持つのか?
興味がありますね。
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