『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』(2011年)
監督:ガイ・リッチー、原作:アーサー・コナン・ドイル
出演:ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ、
ノオミ・ラパス、ジャレッド・ハリス、
ケリー・ライリー
欧州各地で起こる連続爆破事件を調査中のホームズは、
結婚式を明日に控えたワトソンを連れてクラブを訪れる。
そこでホームズは、爆破事件のヒントを求めて
ジプシーのシムを訪ねるが彼女は姿を消してしまう。
翌日、無事に結婚式を挙げたワトソンだが、
新婚旅行で何者かに襲われホームズに助けられる。
爆破事件の首謀者・モリアーティ教授が
自分たちを狙っていると知ったワトソンは、
ホームズと共に事件解決に乗り出す事に。
2009年の映画『シャーロック・ホームズ』の続編です。
演出で特徴的なのは、今から起す行動やアクションを
先にフラッシュバック(スローモーション)で見せてから
実際のアクションを見せる技法。
毎回そうなので若干お話の流れが悪くなりますが、
アクションをメインに見せたいという意図なら
それはそれでいいのかもしれませんね。
探偵小説原作ならではの推理や謎解きは
殆どありませんが、
「あ〜、アレがこう繋がってたんだ」的な
伏線の張り方はよく出来ていたと思います。
『アイアンマン』(の設定)が嫌いな私ですが、
このシリーズのロバート・ダウニー・Jrはいいですね。
個人的には前作より面白かったです。
☆4つ
『宇宙人ポール(Paul)』(2011年)
監督:グレッグ・モットーラ
脚本:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
出演:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、
セス・ローゲン、クリステン・ウィグ 、
シガーニー・ウィーバー
1947年、ワイオミング州に怪しい飛行物体が落下した。
そして60年後、イギリス人のSF作家クライヴと
イラストレーターのグレアムは、
アメリカ・サンディエゴで開催される、
世界中のマニアが集うコミコンに参加。
その後2人は長年の夢だった
アメリカのUFOスポット巡りに出発する。
“エリア51”付近を車で走行中、
ひょんなことから宇宙人ポールと遭遇し、
成り行きで車に乗せる事に。
ポールと名乗るこの宇宙人は、
囚われていた政府の施設から逃げ出したと言う。
一方、そんな彼らを追う一台の車が・・・。
政府機関の裏をかいてエイリアンを故郷の星に帰すという
基本的なお話の流れは「E.T.」とほぼ同じなのですが、
秀逸なのが宇宙人のポールのキャラクターです。
60年も地球にいたおかげで、
スラング混じりの英語はバリバリで
下品なジョークは連発するしタバコもマリワナも吸うなど、
言ってみればタチの悪いアメリカ人そのものですw。
そして、「未知との遭遇」「インディー・ジョーンズ」
「スター・ウォーズ」などの
ハリウッドSF・冒険映画へのオマージュが
随所に散りばめられていて、
制作者の愛情を感じます。
最後に顔を見せる政府機関のボスが”あの人”ってw。
最高に楽しめましたわ。
☆4つ半
『恋の罪』(2011年)
監督・脚本:園子温
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、町田マリー
児嶋一哉(アンジャッシュ)、津田寛治
殺人課の刑事・吉田和子は、
ラブホテルで浮気の最中に呼び出され、
渋谷区円山町の殺人現場に向かう。
そこにはマネキンと接合された無惨な女性の死体が。
彼女は私的な興味を覚えながら捜査を進めていく。
専業主婦のいずみは夫にベストセラー作家を持ち
安定した静かな生活を送りながらも、
寂しさと虚しさを感じていた。
ある日、近くのスーパーでアルバイトを始めた彼女は、
スーツ姿の女性が話しかけられる。
1990年代、渋谷区円山町ラブホテル街で起きた
実在の殺人事件からインスパイアされた作品。
何とな〜く覚えてるなぁその事件。。。
水野美紀・冨樫真・神楽坂恵、
3人の体当たりの演技が半端ないっす。
そして描かれる世界は・・・
「悪趣味なエロ描写と狂気に満ちた世界」
まともな人には決してお勧めは出来ませんが、
結構面白かったんですよねぇ。
平穏な世界と狂気の世界、案外背中合わせなのかも。
マーラーの交響曲5番が印象的です。
デビッド・リンチの『ブルーベルベット』を思い出しました。
どんよりしたい方は是非!
でも、意外と”後味”は悪くないんです。
☆3つ半
『第7鉱区(SECTOR7)』(2011年)
監督:キム・ジフン、脚本:キム・フィ、ユン・ジェギュン
出演:ハ・ジウォン、アン・ソギ、オ・ジホ
九州の西に位置する東シナ海の第7鉱区にて、
韓国チームによって石油のボーリングが行われていたが
なかなか成果が出なかった。
しかし、過去に第7鉱区で父を亡くしたヘジュンは、
ここに石油があると確信していた。
ある時、ヘジュンの後輩が事故死してしまう。
続いて生態研究員や医療担当官も謎の死を遂げる。
状況を調査していたヘジュンは
得体の知れない生物が船内にいる事に気付く。
船員たちは武器を手にその生物に立ち向かうが・・・。
他のDVDの新作紹介で見て「おっ、面白そう!」と思い
借りてきたのですが・・・残念な仕上がりに。
海洋アクションSF作品です。
映像とかは頑張ってると思います。
3Dとして作られているので
そっちだったら楽しめるのかも。
簡単に言えば「設定と脚本が甘い」です。
暇つぶしにはなったかな?w
☆2つ
[3回]