世の中全ての物質は様々な原子で構成されています。
(原子が複数くっついたのが分子)
原子は陽子・中性子・電子で出来ています。
原子1つぶの陽子・中性子の数の違いが
原子の違いそのものです。
陽子が1個なら水素、8個なら酸素。
(中性子はちょっと置いておきます)
部品は同じでも”数”が変わると
全く別の物質になってしまう。
そしてその数は必ず”整数”ですから、
ある種”デジタル”と言えなくもない。
この辺の面白さが伝われば
高校の化学に興味が湧くはずなんですけどねぇ。
(私は化学・物理・生物、全部に興味がありましたよ)
でも、これ位は皆何となく知っているでしょう。
じゃあ、陽子・中性子・電子は
”何”で出来ているのか?
それを”素粒子”と呼びます。
(12種類が確認されています)
それから重力や電磁気などの”力”は
5種類の粒子を介して伝わるのですが、
これもまた”素粒子”です。
これらの素粒子は
1970年代に確立された現在の標準理論
(宇宙の成り立ちを記した理論?)で
その存在が予想され、
実験で徐々に実証されてきたものなのですが、
”最大の大物”だけが未だ発見されていませんでした。
それが・・・
ヒッグス粒子です。
物質に”重さ”を与える粒子。
ここまで来ると???で頭一杯になっちゃいますよね?w
その素粒子(ほぼ間違いない)が
一昨日検出されたそうです。凄い!
これで「標準理論」の完成に
一歩近づいたのは間違いありません。
・・・が、
もしも完成したとしても
標準理論で説明できるのは宇宙全体の4%だけで、
残りの96%は正体不明の暗黒物質や暗黒エネルギー。
宇宙はまだまだ謎だらけ・・・ですが、
ヒッグス粒子の性質を詳しく調べれば、
暗黒物質の有力候補とされる
未知の素粒子の手掛かりが得られる可能性があるそうです。
想像もつかない程壮大な話ですが、
でも実は最も身近な事。
だって私達自身も”宇宙の一部”ですからねw
[5回]