4. 深呼吸ひとつ
Introから印象的な音、
ウィーリッツァー(Wurlitzer)のエレピ。
”エレピ”とは”エレクトリックピアノ”の略で
一般にエレピと言えば”フェンダーローズ”を差します。
他には80年代に一世を風靡した
YAMAHA DX7というシンセのエレピ”的な”音が
有名ですね。
Wurlitzerが使われている代表的な曲は
カーペンターズの「Top of The World」
あと、忘れちゃいけないのが
Donny Hathawayの『Live』
このアルバムは是非聞いて下さい。
で、ドラムはLudwig(ラディック)の
古いキットのサンプルで打ち込み、
リンゴ・スター風のフレーズにしてみました。
これは、石井さんのアルバム『日時計』の
「始めてみよう」と同様のアプローチです。
エンディングで合唱っぽく聞こえるコーラスは
当時のPAPA Xの事務所(6帖位?)で
4・5人で歌ったのを3回位重ねて
別の日に私のスタジオで録った綾子・RIA・私の
コーラスを重ね・・・
時間と場所を越えて一つのアンサンブルが出来る。
現代レコーディングの醍醐味とも言えるでしょう。
5. はなびら ~Album Version~
池田さんと初めてレコーディングしたのは
「愛の言葉」でしたが、最初に世に出たのがこの曲。
作曲は私です、えへへ。
シングルとの違いは・・・
・ドラムが”生”になった(高林勝美)
・尺八が入った(小湊昭尚 : ZAN)
・歌い直した
結果、更に良くなったwww。
個人的には作曲・アレンジ共に
”転機”になった曲として思い入れのある曲です。
メロディーの強さ・シンプルさと
アレンジの”自由”。
今でもこの時の手応えを信じて
制作に臨んでいます。
イントロの5〜8小節目に入っている
アルペジオの音はYAMAHA TG500という
シンセの音で、
古くはKAITAの「メロディー」という曲でも
イントロで登場していますね(汗)。
この音が出るから未だに手放せない楽器なんです。
6. 三日月
初演は・・・台風の日の渋谷のライブハウス。
(どこだっけ?
)
池田さん、わずか30分で書き上げたとの噂。
結局、
PVも作られアムバムを代表する曲になりました。
”水っぽいLoop”(何だそれw)が印象的ですね。
歌を録ったのはアムバム制作の後半でした。
この頃から池田さんの”歌”=”音色”が変わって…
最新アルバム『オトムスビ』への続く
”飛躍”の”種”がこの曲にはある気がします。
ピアノは私が弾いてます。
この曲もデモで弾いた時のが
そのまま使われているので
未だにライブではCD通りには弾けません
また、弾く気も御座いません。
”ライブ”は”ライブ”でその都度の出会いがある様に
私もライブでは”その日に出ちゃった”私の”音楽”を
毎回楽しもうと思います。
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