夕焼け311
「夕焼け」という曲については折りに触れ、
このブログでも幾度となく書いてきました。
だから”常連さん”には「またか」と
言われてしまうかもしれませんが、
改めて書かせて頂きます(簡潔にねw)。
「夕焼け」(初稿では”YUYAKE”)
和楽器ユニット”ZAN”の為に私が書き下ろした曲です。
リーダーが不慮の事故で亡くなった数週間後に
ZAN名義で作った曲。
こう書くとリーダーを弔う為に
書いた曲と思われるかもしれませんが、
実際は違います。
ZANは現在、コミちゃんと慎ちゃんの2人組ですが
”YUYAKE”には亡くなる直前にレコーディングした
リーダーの篠笛の音が入っています。
この曲は”3人組ZAN”として最後に
彼らが(そして私も)表したかった
私達が大好きな日本(日本人)、
その中でも”郷愁”を表現したかった曲。
最初のレコーディングで
その思いをパッケージする事が出来ました。
しかし、”意思”は連鎖するもの。
「屋久島森祭り」の初回から点灯式
(キャンドルに灯をつけるの”儀”ねw)でのBGMとして
”YUYAKE”が定着して6年。
その後、私のSolo Album『Dreamy Butterfly』に
Pinao Verを収録。
池田綾子のアルバム『gradation』の制作を期に
ZANとして、また、池田綾子 feat.ZANでの
2曲をそのまま収録した作品をネットで公開しました。
更に!石井さんの薬師寺コンサートでも演奏する機会を得て、
Live DVD『輪廻秋月』にも収録されています。
箏二重奏として書いた「夏休み」にも挿入♪
(リリースは4月か5月に”KOTO×KOTO”名義で)
と、言う訳で今まで6パターンの「夕焼け」が
リリースされています(&される予定)。
今回の”レクイエム”においても、
「夕焼け」という曲は鎮魂歌ではなく、
以前とは変わってしまった、けれど
かけがえの無い”故郷”をいつまでも忘れず、
再生を願う気持ち、
その”決意”を表すものにしたいと。
コミちゃんが故郷の福島で、
思うがまま=感じるままに、
”完全フリー”で独奏した「夕焼け」に、
東京に戻ってから私が伴奏を付けたのが
「夕焼け311」です。
過去=郷愁、そして
その”再生”を願う気持ちが”未来を作る”。
そんな思いで作り上げた作品です。
[15回]