池田綾子 New Album『オトムスビ』制作も
佳境に入りまして、
今日もいい歌が録れたとの報告。
楽しみですね♪
そこで!以前”予告”していた『Lunar Soup』全曲解説、
始めてみたいと思います。
1. 道ゆく空
仮タイトルは「道」でした。
8ちゃんのピアノと歌から始まるこの曲。
未来へ向けての”決意”を感じる力強くも切ない感じ。
Pianoは"某”レコード会社所有のスタジオの
スタインウェイです。いい音ですね。
このスタジオは普段、所属アーティストの制作以外
外貸しはしていないのですが…そこはそれ
・・・何とかしちゃう訳ですよwww
(PAPA Xってば
)。
この頃の池田さんの楽曲の特徴である”転調”が印象的。
1コーラスの中でサビで5度上がる。
池田さんと出会う前にも
アレンジの仕事は結構やってきましたが
初めてお目にかかりましたわ、こんなの。
Cメジャーで始まってサビがGメジャー。
いや、全く違和感は無いんですが・・・
ただ…2番のAメロに戻るのが結構大変(汗)。
でも大丈夫!トニックのGで打ちっ放して
4拍目でF/Gと打ち直せば
ドミナントモーションで奇麗にCメジャーに戻れます。
2番が終わって間奏。
Gメジャーのまま進みますが、
6小節目だけで一気に”1音上げ転調”に持ち込み
最終的にはAメジャーで3サビに突入。
大団円を迎えます。
2番から池田&RIAのコーラスが入って来ます。
最後は私も歌ってますが・・・(汗)。
このコーラスアレンジの参考にしたのが
ラヴェルの「亡き王女の為のパヴァーヌ」。
こんな曲です。
どーですか?雰囲気伝わりますぅ?
因に、「僕たちのTomorrow」の第一稿の時の間奏は
アベマリアではなく、この曲でした。
2. Timeless
”OL応援ソング”とでも申しましょうか・・・
最近あまり演奏の機会がありませんが、
私、個人的には好きな曲ですね。
この微妙なテンポ感。
CDで聞くと軽快な感じですが、いざ演奏すると・・・
もうちょい”速いと”だいぶやりやすいんですが
、
そこは・・・池田綾子マジック”!
言葉を伝えるにあたって適切なテンポなのでしょう。
この曲で”また一つ”アレンジ上のテクニックを
習得しました。(えへへ)
詳しくは言いませんが・・・、
サビで厚みを持たせつつ、歌の邪魔にならない・・・
ヒントは・・・”テクノ”ですw。
ドラムとベースは打ち込みですね。
分かりますぅ?www。
3. 愛の言葉
池田さんとのセッションで最初に
レコーディングしたのがこの曲でした。
思い出します・・・
池田さんが当時所属していた事務所に
Bossとご挨拶に行き
1st Albumを発表した直後のキャンペーン等で
疲れ切っていた池田さんと初めてお会いして
思いっきり”バリアー”を張っていた
池田さんからの最初の一言が・・・
池田:「…TATOOさんはどんな音楽が
好きなんですか?」
私:「えっと・・・(汗)
特にこれが好きってのはないですが
メロディーと和声が奇麗な音楽が好きです」
池田:「(無言)ふぅ〜ん・・・」
・・・こんな出会いでしたが、
「愛の言葉」がまず作れた事で、
「これは、長い付き合いになるなぁ〜」と
本能的に感じたものでした。
つづく・・・
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